【サッカー】全日本大学サッカー選手権 2回戦 法政大3-0静岡産業大 青柳燎汰の2ゴールで東海王者撃破!07年以来となる準々決勝進出!
【サッカー】全日本大学サッカー選手権 2回戦 法政大ー静岡産業大
2017年12月16日(土)
足利市総合運動公園
関東地区第5代表として大会に臨む法大は、1回戦がシード扱いとなり、2回戦からの登場となった。対戦相手は東海地区第1代表である静産大。試合は前半に青柳燎汰(現3)が2得点を挙げると、試合終了間際に松澤彰(現2)が決めて勝負あり。3-0と快勝を収め、準々決勝へ駒を進めた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 静岡産業大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
28分 | 得点 | 法政大学 | 青柳燎汰 | 1-0 |
35分 | 得点 | 法政大学 | 青柳燎汰 | 2-0 |
73分 | 交代 | 法政大学 | 森→清谷 | |
77分 | 交代 | 法政大学 | ディサロ→松澤 | |
82分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→長谷川 | |
85分 | 得点 | 法政大学 | 松澤彰 | 3-0 |
87分 | 交代 | 法政大学 | 末木→上田慧 | |
87分 | 交代 | 法政大学 | 高木→黒崎 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
1 | GK | 関口亮助 | 経済4・浦和レッズY |
2 | DF | 武藤友樹 | 社会4・八千代高 |
4 | DF | 森岡陸 | 現福1・ジュビロ磐田Y |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済2・サンフレッチェ広島Y |
30 | DF | 高木友也 | 経済1・法政第二高 |
13 | MF | 末木裕也 | スポ健2・ヴァンフォーレ甲府Y |
24 | MF | 大西遼太郎 | 社会2・ジュビロ磐田Y |
8 | MF | 紺野和也 | 現福2・武南高 |
9 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済3・三菱養和SCY |
29 | MF | 森俊貴 | 情科2・栃木SCY |
11 | FW | 青柳燎汰 | 現福3・前橋育英高 |
サブメンバー | |||
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12 | GK | 吉田舜 | 社会3・前橋育英高 |
19 | DF | 鳥居俊 | 理工1・東京ヴェルディY |
22 | DF | 黒崎隼人 | 経済3・栃木SCY |
26 | DF | 藺藤子龍 | 現福3・横浜FCY |
10 | MF | 上田慧亮 | 現福4・前橋育英高 |
14 | MF | 長谷川元希 | 現福1・大宮アルディージャY |
27 | MF | 清谷陸 | 経済4・広島皆実高 |
28 | MF | 下澤悠太 | 社会2・柏レイソルY |
18 | FW | 松澤彰 | 現福2・浦和レッズY |
マッチレポート
リーグ戦でチーム最多得点を挙げ、新人賞を受賞したエースの上田綺世は、日本代表活動の影響でこの試合は欠場。最前線では青柳燎汰(現3)とディサロ燦シルヴァーノ(経3)がコンビを組んだ。昨年が9年ぶりの出場だった法大は、準々決勝に駒を進めれば10年ぶりの出来事となる。
法大は前半からロングボールを多用。「ボールを蹴って逸らしたときの相手の対応が良くなかった」と青柳が振り返ったように、そこを起点にボールを回収して攻撃を展開していく。4分にはディサロが競ったこぼれ球を拾った青柳が遠めから狙ったが、バーに弾かれ得点とはならない。その後も、拾ったボールをサイドに展開し、2.3人のコンビネーションによる崩しや個人技での打開など、ストロングポイントである両サイドを使った攻撃からゴール前に迫る法大。24分には紺野和也(現2)が相手を剥がしてゴール前にクロス。大外から走りこんできた高木友也(経1)が左足を振りぬくが、これも枠を捉えられなかった。
待望の先制点は28分。長山一也監督が最近は好調だと話す森俊貴(情2)の突破から生まれる。左サイドでボールを受けた森が深い位置まで侵入してマイナス方向へ折り返すと、待ち構えていた青柳が落ち着いて流し込んだ。さらに36分にも、セットプレーの跳ね返りを密集の外で待っていた青柳がシュート。これを相手GKがファンブルし、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。前半終了直前には、右コーナーキックから加藤威吹樹(経2)が相手ストーンの裏に飛び込んで決定的なヘディングシュートを放つが、僅かに逸れて3点目とはならず、2-0の2点リードで前半を折り返した。
後半もペースを握るのは法大。66分、青柳からのスルーパスに抜け出した森が飛び出してきた相手GKを引き付け、ゴール前のディサロにパス。ペナルティエリア内から思いきり左足を振りぬいたが、無情にもバーに当たってゴールとはならない。攻めあぐねる静産大は、59分に投入された栗田マークにボールを集めて得点を狙う。70分にはワイドカウンターを食らい、センターバック裏のスペースで栗田に決定的なダイビングヘッドを許すも、GKの関口亮助(経4)が至近距離で弾き出した。74分は法大のチャンス。高木のクロスのこぼれ球を大西遼太郎(社2)、紺野、青柳が次々とシュートを打ち込んだが、静産大ディフェンスによる必死のシュートブロックに遭う。
追加点を挙げられない展開も、落ち着いた試合運びを見せていた今夏の総理大臣杯王者。決定的なピンチは前述した70分の場面くらいであり、静産大が前線に入れてくる縦パスに対しては、森岡陸(現1)、加藤のセンターバックコンビが徹底的にチャレンジし、全く自由を与えない。この状況で、勝利を確固たるものにしたのは、途中投入の松澤彰(現2)。出場から7分後の85分に末木裕也(スポ2)のコーナーキックを頭で合わせ、ダメ押しとなる3点目を挙げた。その後も危なげない試合運びを見せタイムアップ。次戦は12/18(月)に栃木市総合運動公園陸上競技場にて、びわこ成蹊スポーツ大と対戦する。
総理大臣杯に続き、初戦を3-0というスコアで勝利したチームだが、長山監督は1年前を回想してこう話す。「昨年、法政は1回戦を6-0で勝って2回戦で0-3で負けるという経験をしています」。思い返せば、昨年は1回戦での勢いを生かせず、2回戦で大体大に完敗し、大会から去ることになってしまった。その関西地区で第1代表のびわこ大には、FCフローニンゲンでプレーする堂安律の兄・堂安憂や、ユニバーシアード日本代表の宮大樹を始め、来季からJリーグへの加入が内定している選手も多く在籍している強豪校だ。4年生にとっては最後の舞台となる今大会。目の前の一戦に全力を注ぎ、総理大臣杯の再現を目指す。(下田朝陽)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
今日はどんな形でも勝とうという話をしていました。その中で得点も3点取れて、後ろもゼロで抑えてくれたので、大会の入り方としては良かったと思います。
ー静産大のプレーに対して、選手へ落とし込んだことは
途中から入ってくる21番の選手に関しては、1回戦でも流れを変えた選手でしたので、選手たちには意識はさせていました。ただ、その前に自分たちのサッカーをやろうと。やるべきことを一貫した上で、相手の情報を準備していました。
ー右サイドは法大のストロングポイントだと思いますが、今日は左からもチャンスを作れていた印象です
右サイドバックの武藤はあまりコンディションが良くない中で臨んだ一戦だったので、次からはもっと右からチャンスを作れるかなとは思います。左サイドについては、森が今すごく調子が良いです。彼が出てきたのは良いことだと感じています。
ー今大会が最後となる4年生にはどういった事を期待していますか
試合に出ている選手は少ないですが、そういった中で自分の役割を果たして欲しいという部分ですね。今日も途中から出した選手はしっかりとやってくれました。下級生に関しても、出られない4年生の代わりに出ているわけですから、そういった気持ちも背負ってピッチに立とうと伝えています。
ーインカレの目標とそれに対するアプローチは
新チーム当初、4年生を中心に掲げたのはベスト4です。ただそれは総理大臣杯も同じであって、目標を見るのではなく、目の前の一戦を一つずつクリアしていく気持ちで戦っています。そういった矢印で試合に臨んでいて、どんどん上に上がっていって、最終目標としては優勝。ということを共有しています。
ー次節に向けて
昨年、法政は1回戦を6-0で勝って2回戦で0-3で負けるという経験をしています。大会の入りとしては良かったですが、次の試合で負けてしまったら意味がないですし、昨年の経験も生かして、勝ち進んでいければと思います。
青柳燎汰
ー今日の試合を振り返って
これまでサッカーをやってきて1番長くプレーしていたフォワードとしての出場だったので、とりあえず楽しもうと思っていました。楽しむ中でチームに何か残せればと考えていました。満足とまではいかないですけど点を取れて良かったです。
ーポジションが変わった理由は
(上田)綺世もいなかったので今日は少し違うポジションで使ってもらえました。今日みたいなポジションだったら、(相手の)背後で抜け出したり、相手より先に動いてボールさわったり得意なプレーが出せるかなという所もあったと思います。
ー得点について
1点目は(森)俊貴がいてくれたので俊貴を信じて中で待っていました。俊貴が突破してくれたのが大きかったと思います。
ー試合を通して2トップへのロングボールが多かったですが
ビデオ見たときにボールを蹴って逸らしたときの相手の対応が良くなかったです。それをチーム全体でどんどんやっていこうって話をしていました。結果、いいチャンスが作れました。スカウティング通りだったなという感じです。
ーリーグ戦後のチームの雰囲気は
一度スタメンという枠がなくなってフラットな争いになりました。なので、全員が高い意識でスタメンを取ろうとしている中で選ばれた11人でした。誰が出てもいい調子だったと思います。その中で出場した11人が結果を残せたので良かったと思います。(松澤)彰も点決めてたので。
ー4年生と出場する最後の試合ですが
先輩の背中見てやれるのは今年だけなので最後に良い背中見せてもらって、来年は自分たちが後輩たちに見せられるようにしたいなと思います。
ーインカレの目標は
全国大会で2冠を取れるのは法政大学しかないので2冠取れるようにいい準備をしていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 主将の関口亮を先頭に入場
- フラットな競争の末スタメンが選ばれた
- 森は先制点をアシスト
- 大西は前線への鋭い飛び出しも見せた
- 前線でボールを収めて起点となったディサロ
- 清谷は良い動き出しから攻撃を活性化
- スタメン出場が続く高木
- 10年ぶりのベスト8入りとなった