【アメフト】新幹部インタビュー~日本一への青写真を描く~
新幹部取材
2018年2月18日(日)
法政大学第二高校武蔵小杉グラウンド
全国覇者日大を最終節で下すも、3位で幕を下ろした昨シーズン。オレンジ2年目を迎える今年は、寺林新主将のもと悲願の日本一を目指す。昨年大きな変革を遂げたアメフト部を今年はどう率いていくのか。4名の新幹部にお話を伺った。
2018年度オレンジ学生幹部
役職 | 名前 |
---|---|
主将 | 寺林翼(文4・LB) |
副将 | 高津佐隼矢(キャ4・WR) |
副将 | 篠原彰太(スポ4・LB) |
DEFリーダー(副将) | 吉田郁(人4・DL) |
OFFリーダー(TEリーダー) | 川村湧介(人4) |
DLリーダー | 手塚滉貴(経4) |
LBリーダー | 小澤優太(営3) |
DBリーダー | 藤田廉三郞(国文4) |
OLリーダー | 牧野魁(法4) |
RBリーダー | 川村龍之介(デ工4) |
QBリーダー | 野辺歩夢(キャ3) |
WRリーダー | 南河竜成(営4) |
KICKリーダー | 石川創(法4) |
選手インタビュー
寺林翼
高津佐隼矢
篠原彰太
ー昨シーズンを振り返って
リーグが3位で、東京ボウルも勝てましたが、反省点は多かったと思うシーズンでした。
ー昨シーズンの印象深い試合は
昨年は一つ一つが印象深かったですが、特に中央戦ですね。今までは、シーズンで負けても最後の試合ばっかりでしたが、中盤で負けてしまったのは初めての経験でした。絶望感もありましたが、そこからまとまった感じもあるので印象深いです。
ー最上級生になりますが
学年で、今年は一人一人が主体的に動けるようなチームを目指そうと話し合いました。昨年はキャプテンに頼りきっているところが多かったので、キャプテンがいなくなっても全員がリーダーシップを発揮できるチームを作れるように心掛けています。
ー今のチームの雰囲気は
みんな楽しそうにやっていて良いと思いますが、まだ受け身になっている選手が多いです。そういう面は、詰めていって自分から行動できる選手を増やしていきたいです。
ーチーム作りで心掛けていることは
今年は理念である「自由と進歩」をみんなで共有して、主体的に一人一人が行動できるようチームを作りたいです。
ー副将になられた理由は
僕は他の幹部の3人とは違い、あまり試合に出た経験はないですが、そういう選手でも当事者意識を持ってチームに貢献できれば影響を与えられると思い、自分から立候補しました。
ー篠原選手からみるチームの課題は
自分で考えて行動して、周りとコミュニケーションをとりたいです。今までやってきたからという理由だけで、行動するのではなく今何をしなきゃなのか考えられるようにすることです。
ー寺林キャプテンの印象は
プレーでもディフェンスの中心的な選手ですし、人物的にも頼れます。だからこそ、1人にしてはいけないと思うので、みんなでサポートしていきたいです。
ーLBユニットの課題は
昨年は試合に出ていたメインの3人と下の差が凄く激しかったです。下のレベルが上がらないと、上がケガした時にどうしようもないと思います。誰が出ても活躍できるユニットにしていきたいです。
ー目標としている選手は
山西(樹)さんです。プレーする前に、あまり動かずにしっかりと見て、行動するときはすぐに行動できるような人です。今のチームだと、小澤(優太)君が圧倒的なので、どれだけ吸収できるかが重要だと思います。
ー他大学の印象は
まだあまり交流がないので分かりませんが、昨年は日大が優勝したのを見ていますし、自分たちはまだまだかなと感じています。
ー期待の選手は
僕は初心者で始めてまだまだ試合に出れていないですが、DBの高橋(慎太郎)や吉井(勇輔)のように初心者でも頑張っている選手がいっぱいいるので、そういう選手に活躍して欲しいです。
ーアメフトを始められたのは大学に入ってからですか
高校までは剣道をやっていました。
ーアメフトとは全く違うスポーツですが
剣道を十何年も続けていましたが、正直勝てないと感じたのと、新しいことに挑戦したいということが大学に入ったときに重なったので、色々な部活をみて日本一を目指しているアメフト部が良いと思いました。
ーLBユニットの鍵となる選手は
キャプテン寺林と小澤君は圧倒的に強いので鍵になると思います。しかし、試合ごとにキーマンが変わるチームの方が強いと思うので、2人に頼りきらずに、みんなが成長できるようにならなくてはいけないと思っています。
ー期待の新入生は
まだあまり会えてないので良く分からないです。
ー今年の意気込みは
昨年が新しくなって色々なことに挑戦して、課題がたくさん見つかりました。新しいことにチャレンジしてくれた4年生にはとても感謝しています。ただ、感謝の気持ちを「ありがとう」という言葉だけでなく、行動や結果で示せるように理念を全体で共有して、みんなでベクトルを合わせて勢いのあるチームにしていきたいです。
ー応援して下さっているファンの皆さんに向けて
昨年は春に3敗してしまい、ハラハラする試合が多くて、大丈夫かなと心配するチームだったと思います。今年は昨年見つかった課題を一つ一つクリアして、応援したくなるようなチームを作れるようにしていきたいです。これからも応援宜しくお願いします。
寺林主将と同じくLBの篠原、主将を支えていく
吉田郁
-副将になった率直な感想は
高校の時から副将をやっていて、大学の時にやるつもりは正直なかったんですけど、でも自分がやってチームを引っ張っていきたいという思いがあったので頑張ります。
-昨季を振り返って
去年から新しい環境になって仕組み自体も変わっていって、すごく新鮮で新しいシーズンだったので自分は結構楽しいイメージがあったんですけど、(引退した)4年生がそれにみんなが馴染みやすいようにすごく頑張ってくれて、その分恩返しを自分たちがしないといけないなという思いはありました。春も3敗してどうなるかなとは思ったんですけど、夏にしっかりみんなが一丸となって頑張れたので、それはすごくよかったところかなと思います。
-ディフェンスとしては
ディフェンスは“Diehard”というのを掲げていて、「オフェンスにいくらプレーしても結局はTDをさせないように」というディフェンスで、それは体現できていたのかなと思うんですけど、その反面、反則だったりシステムミスといって決められたことをできなかったりして、それでディフェンス全体が崩れてしまって一発でTDを取られたりとか、そういう課題がいっぱいありました。そこを今年は直していけたらなと思います。
-印象に残っている試合は
印象に残っている試合はやっぱり京大戦(東京ボウル)ですかね。一番最後の試合で、結構拮抗していた試合で、ディフェンスもTD取られたことはあったんですけど、でもFGだけに収められたりして。課題はいっぱいあったんですけど、チーム全体的にいい試合だったのかなと思います。
-新チームの雰囲気は
まだポジションごとでしか練習していなくて、全体で集まって練習というのはすごく少ないんです。でもそこでしっかりみんな声が出ていてすごくいい雰囲気でランメニューとかはできたと思うんですけど、これからもっと頑張っていかないとなという感じです。
-今季戦っていく上でのディフェンスの方針や目標は
今年はディフェンスは“Execute”を掲げていて、去年の反省として、タックルミスやアサイメントミスや反則があったりしたので、それを無くそうという意味としっかり自分たちの役割を執行するという意味、あとはオフェンスをタックルで仕留めようという意味があります。
-理想の守り方は
去年から掲げている“Diehard”がというのが今の自分たちのシステムにおいて当てはまるもので、出された分は仕方ないのもありますが、その中でも相手に「こいつは粘り強いな」と思わせるようなディフェンスが理想だと思います。
-他大のオフェンスで手ごわいのは
やっぱり早稲田とかですかね、タレントも揃っていますし。日大とかも結構手ごわいなというイメージはあります。
-ディフェンスのキーマンは
キーマンか…難しいな(笑)。全員って言いたいんですけど(笑)。でもキャプテンの寺林はキーマンになってくれるかなとは思います。
-DLユニットとしての課題は
去年、髙橋(孝綺)さんと徳山(翔輝)さんと俣野(正太郎)さんが抜けてサイズが小さくなってしまったんですけど、サイズが小さいというのも乗り切れるくらいに自分たちはもっとパワフルにやっていかないといけないと思うので、自分たちでフィジカルを付けてやっていきたいと思います。
-山場となる試合は
難しい…(笑)。アメフトはスポーツだから勝てばいいので正直。やっぱり早稲田とか日大とかだと思います。
-早大や日大との力量差は感じるか
日大はオフェンスの4年生があまりいなくて、3年生から1年生が結構残っているので、その分ではちょっと今の状態では力は衰えていると思うんですけど。あと早稲田も残っている分は残っていてスター選手とかもいるので…まあでも頑張ります(笑)。
-日本一に向けての現時点での課題は
やっぱりまだ自分たちはフィジカルが足りないので、去年ひたすら筋トレとかもずっとやってきたんですけど、もっとフィジカルを付けること。あとはフットボールの基礎ももっとやって、土台につけるものをもっと大きくしないとその上に乗るものも乗らないので、そこをもっと大きくしていかなきゃいけないかなと思います。
-下級生に期待することは
下級生も自分たちと同じくらい筋トレもすごく頑張っていて、自分たちより上げるんじゃないかという選手もいっぱいいます。フィジカルもすごく付いてると思うのでそういう部分では期待しています。
-名前を挙げるとすれば
DLの新2年生の宮沢(崇史・文1)はすごい身長も技術も結構あると思うのでその点では期待しています。
-副将としてどのようなチームにしていきたいか
去年から受け継がれたこともしっかり自分たちが受け継いでいきたいので、下級生がやりやすいような環境を自分たちが作ることが使命だと思います。あとは練習をよりいい効率でやっていくこととか、そこら辺をしっかり考えてチーム全体を見てやっていきたいと思います。
-1年間の意気込み
自分は高校から試合で活躍するというのが目標で、それはまだ全然達成できていないので、自分が活躍すればチームの力になるという意味で活躍していきたいですね。ラストシーズンなので。とにかく勝てるように頑張っていきたいと思います。
-オレンジを応援してくださっている方々へ一言
おととし色々あったんですけど、去年からチームが変わっていろんな方々が応援してくださって、SNSでも色々発信したりしてフォロワーもすごく増えて、いろんな人に応援されているなと自分たちも実感しています。今年「感謝」というチームのテーマがあるんですけど、応援してくださる方に感謝をして、自分たちが試合で魅せていけたらなと思います。応援よろしくお願いします。
ディフェンスリーダーも務める吉田郁
フォトギャラリー
- 幹部4名(左から吉田郁、高津佐、寺林、篠原)
- チームを率いる寺林主将
- 副将となった高津佐
- 自ら立候補したという篠原
- 試合で活躍を誓う吉田郁
- マスコットのオレンジスライス君と新幹部