【テニス】平成30年度関東学生テニストーナメント大会 4,5日目 男子シングルス4回戦、準々決勝 男子ダブルス3、4回戦 女子シングルス4回戦レポート
平成30年度関東学生テニストーナメント大会4日目・5日目
2018年5月3日(木)・4日(金)
根岸テニスガーデン、緑テニスガーデン
関東学生テニストーナメント大会3,4日目。男女とも順調にトーナメントが行われ、本大会も徐々にレベルが上がってきたが、まだまだ法大プレーヤーたちは健在だ。男子シングルスで岡垣がベスト8入りを見せれば、同じくダブルスでも小宮山・楠原ペアもベスト8進出。夏に向けて、各々が良い収穫を得る2日間となった。
男子シングルス4回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 岡垣光祐(経2) | 6-3,4-6,6ー4 | 田中優之助(早大) |
○ | 小見山僚(スポ4) | 4-6,6-4,6-2 | 安上昴志(早大) |
男子シングルス準々決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 岡垣光祐 | 4-6,3-6 | 川橋勇太(筑大) |
男子ダブルス3回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 前崎直哉・柚木武 | 6-3,5-7,7-10 | 古賀大貴・安上昴志(早大) |
○ | 鈴木保貴・藤井俊吾 | 6-1,(5)6-7,10-8 | 齋藤聖真・小林雅哉 (早大) |
○ | 小見山僚・楠原悠介 | 7-5,6-2 | 高村佑樹・木元風哉(早大) |
男子ダブルス4回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 小見山僚・楠原悠介 | 7-6(3),2-6,11-9 | 逸崎凱人・畠山成冴(慶大) |
女子シングルス4回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 竹内あやか(社2) | 33-6,1-6 | 中沢夏帆(亜大) |
戦評
緑テニスガーデンでは、岡垣光祐(経2)が昨季この大会で4強入りを果たした強敵・田中優之介(早大)と激突。第1セットから相手を走らせ自身は動かずという優勢を終始キープし、6-3でセットを先取した岡垣。第2セットも、先の勢いそのままにゲームを連取し、スコアは3-0と大勝ムードであった。しかし相手も昨季4強入りを果たした強者。田中の暴力的とも言える鋭く真っ直ぐなレシーブ、ショットがコーナーに決まり出すと、岡垣はミスショットを連発。形勢は一気に逆転し、まさかの4-6でこのセットを落としてしまう。勝負の第3セット目。勢いでは相手有利と思われたが、岡垣はいきなりブレイクを奪うなど完璧な立ち直りを見せ、再び優勢に。3時間弱にも及んだ試合の最終セットを6-4で終え、見事勝利を収めた。
小見山に続き5面に登場したのは、前崎・柚木ペア。相手は早大の古賀・安上ペアだ。第1セットは、序盤は両者ともに確実にキープを取っていくが、第6ゲームで法大の低めのボレーが決まると、ブレークまで一直線。そのまま6-3で見事このセットをものにした。続く第2セットでは、第3ゲームでもブレークを奪い、いい流れで試合数を重ねていく。しかし第10ゲームでの相手のブレークで流れは一転。そこから5-7とリターンゲームを返されてしまう。なんとか奪い返したい第3セットのスーパータイブレークでは、前崎と柚木で声をかけあい7-7の大接戦を繰り広げたが、相手の流れに押し切られ惜しくも敗戦を喫した。試合後に、前崎・柚木は「内容は良かったが、あとは気持ちだけだった」と試合を締める難しさを痛感した試合だったと語った。
17:00頃、日も落ちかけている時に登場したのは、小見山・楠原ペア。第1ゲームは、キープを取り合う接戦となったが、第12ゲームでブレークを取りこのセットをものにした。さらに続けて第2セットでも、その勢いは止まらず、2度のブレークを取りストレート勝ちを収めた。
女子シングルス
前崎・柚木ペアが5面で接戦を繰り広げる中、3面では竹内あやか(社2)が法大女子テニス部の声援に囲まれて登場。相手は、学生大会の経験が豊富な亜大の中沢だ。第1セットから、竹内は相手の強気で攻めてくるプレーに答えきれず最初のブレークを譲る。その後は、ブレークバックをし長期ラリーをものにした回もあったが、なかなか球を相手コートに入れきれない。このままブレークをされてもリターンする粘り強さはあったものの、最後は返しきれず3-6でこのセットをしめる。続けて相手の流れを食い止めきれず、強風の影響をも受け、1-6で第2セットを終えた。インカレの本戦に向けてまだまだ練習しなければならないと語る竹内。インカレへの活躍に期待大だ。
5日目
男子シングルス
昨日の試合でフルセットの死闘の末、見事勝利した岡垣光祐(経2)が登場。ベスト4進出へ川橋勇太(筑大)と対戦した。
第1セット、先にリードを奪ったのは岡垣だった。第3ゲーム、相手の連続ダブルフォルトなどでポイントを獲得しブレークに成功する。このまま流れに乗りたいところだか次のゲームでブレークバックをされる。その後、互いに1ブレークずつ許して迎えた岡垣のサービスゲームとなる第10ゲーム、我慢のラリー戦が繰り広げられる中、岡垣が痛恨のミスを犯してしまいブレークされこのセットを4-6で落とす。
気持ちを切り替えて迎えた第2セット、第1ゲームで岡垣がいきなりブレークに成功する。ラインギリギリの深さのあるボールを打ち合い続け、左右に振られ追い込まれながらも決して諦めずボールを拾い続ける両選手。その中でこの試合のハイライトとなったのが第2セット第6ゲーム。「ラリー戦での我慢比べで負けた」と試合後に語った岡垣。粘る相手に対してミスを誘われ、ブレークを許してしまった。このままの流れで第9ゲームに相手にキープされ第2セット3-6となり合計0-2のストレートで敗れた。
この試合を経て、岡垣は攻撃面での課題を語った。今大会、優勝という目標は達成することは出来なかったがこの悔しさを糧に次への一歩を踏み出す法大次世代のエース候補に是非期待したい。
男子ダブルス
緑テニスガーデンで行われた男子ダブルス3回戦では、鈴木保貴(スポ3)・藤井俊吾(社3)ペアが登場した。第1セットは鮮やかなボレーを次々に決め、ゲームカウント6-1で圧勝。しかし、第2セットはミスが続いたことから流れが変わり、タイブレークまで持ち込んだものの惜しくも取られてしまう。続くスーパータイブレークでは初め、9-2まで一気に進めたが相手が脅威の粘りを見せ9-8となり、最後まで読めない試合展開となったが、見事勝利した。
同じく緑テニスガーデンで行われた男子ダブルス4回戦。小見山僚(スポ4)・ 楠原悠介(経3)が登場。序盤、良い流れが続くものの、第3ゲームで相手のスマッシュで流れが崩れるとタイブレイクまで持ち込む接戦となる。なんとか第1セットを獲得するが慶大も譲らず法大は第2セットを2-6で落とす。スーパータイブレイクまでもつれ込む接戦となったが最後まで諦めない粘りのプレーで11-9で見事に勝利を掴み取った。
(下石川愛実・草野慧・近藤のぞみ・村井美咲・都築慧士)
選手コメント
前崎直哉
ー今日(5月3日)の試合を振り返って
今日は相手がインカレ準優勝をしているペアでファイナルのスーパータイブレークの勝率がすごい高いペアと聞いていたので、なんとかストレートで終わらせたかったんですけど…。ファーストセットはいい感じに取れて、セカンドももうほぼほぼ。あと柚木の5-4ってところまで行ったんですけど、やっぱり、そこで攻めきれないではないですけど取りきれない部分はやっぱりまだまだなのかなと思ったんですけど、でも内容的にはプレー自体はすごい良かったので、手応えもあったし課題もあったかなという感じです。
ー課題としては「取りきれない」というところですか
試合で一番難しいのがそのゲームを締めるだったり、セットを締めるだったりで、やっぱ一番最後、試合を締めるというところが一番難しい。そこで、どういうプレーができるかをしっかり、役割ではないですけど、最後ラブフォルト2回やってでも、自分の1番の強みのとこで今までで一番、ゲームをしっかり取れて来たとこでのブレークバックをされたので、あの場面で、やっぱりまぁ気持ちがもっと強気に行っても、良かったんじゃないかなと…。そうっすね。取られても5-5で同点だったので、それぐらいの考え方ができてたらもっと良かったのかなと思います。
ー春関のシングルスはいかがでしたか
やっぱりインカレ去年優勝して去年の春関も優勝してて一個下なんですけどやっぱり大学の中でもだいぶ強い選手で…。まぁだから、勝ったこともあるし、勝てる可能性が0ではなかったのでとりあえず私はしつこくしつこくいって、相手すごいいいボール何級も投げてきて、サーブでもストロークでも打ってくるプレイヤーだったので、とりあえずこっちからミスしないようにまぁエースを取られるのもしょうがないけど、最後までしっかり走り切ってって感じです。そして最後は向こうの集中力がすごくていいプレー連発されたのでそこはもうしょうがないかなと思います。
ー今後に向けての修正点は
やっぱりバックハンドは、相手が前来た時にパスだけでも良かったり、自分の力を出せるようにしたいし、あとはサーブ。結局はサーブですね。ちょっと相手のバックハンドサイドもしっかり離させられるようになれば多分自分が攻めていく展開が増えてくると思うのでしっかりそういうとこを出す課題にしてやっていきたいです。
柚木武
ー今日(5月3日)の試合を振り返って
今日はミスは多かったですけど、動きは全然良かったと思います。動きも良くて声もちゃんと出てファーストはちゃんとしっかりブレークしてセカンドもそこまでちゃんと粘れて5-4までいったのはいいんですけど、結局最後はスーパータイブレークになっちゃってそこでちょっと心も動揺して…。夏関もこういう感じで負けちゃってて…。そうですね。気持ちの問題でしたかね。本気でできるかできないかのそこでしたね。そんな感じです。
ー春関のシングルスは振り返ってみていかがでしたか
シングルスはまぁなんですかね。勢いで行くというかしっかり攻めていくプレースタイルでやって、攻めたミスが多かった。まずそこと、あとまだ安定感が全然ないので、シングルスはまだ安定感をちゃんと保てるように出してできればもっといけたかなと思います。
ー今後に向けてどのように修正していきますか
今日は5-4の自分サーブでプレークされちゃってそれはもう去年の夏関と新進のシングルスの準決勝でもそういう自分がブレークしててせっかくのところをブレークされて、どうしても自分がサーブ、大事なところになるとキープできない。もっといつも通りにちゃんと淡々とできれば楽なんですけど…。そこだと思います。気持ちですね。
竹内あやか
ー今日(5月3日)を振り返って
今日は自分的にも結構レベルっていうか相手の方が結構学生大会とか出ていて上だなっていうイメージが強くて、それでもまぁ自分が勝っていく姿勢で勝とうという気は絶対あってそれでも強風と相手のそのスピンボールで結構ボールが合わなくてミスが多くなってしまって自分的にも調整してコートに収めようと思って頑張ったんですけど、そのボールが逆に相手に合ってしまって、自分の思うような試合の組み立て方はあまりできなかったなって。ライジングで入って攻めていくのが自分のスタイルなんですけど、その球も今日はあまり入らなくて…。そうですね。風に対して対策とかどうやったら風を味方につけるかが相手よりもちょっと劣っていたかなってすごい思いました。
ーラリーは上手くいっていたようにみえました
ラリーが自分の持ち味なのでまぁそこは負けたくないなって気持ちがあったんですけど、どうしても相手より先にミスっちゃったかなっていうのが今日の印象です。
ー昨年度を振り返ってみていかがでしたか
昨年度は、ずっと学生大会で本戦には上がってたんですけど、いつも2回戦目にシード選手と当たって背って負けるっていうのが結構多くてどうしたら勝てるのかなって思ってそのリーグが終わってから結構考えててまぁよくその答えはわからなかったんですけど、新進(関東学生新進選手権大会)で2回戦目を突破することができてやっぱ勝とうという気持ちが新進は強くて2回戦でもう負けたくないっていうのがあってそこでベスト8入れてすごい嬉しかったなって感じです。
ーということは、新進から今の調子はいい感じでしょうか
そうですね。新進でポイント付いてシードになってちょっとプレッシャーがあって、2回戦からだったんですけど、結構緊張していたんですけど、シードになってもとりあえず立ち向かっていく姿勢は忘れないようにして頑張ります。
ー夏に向けての課題は
とりあえずインカレの本戦は決まったので、去年もそのインカレも2回戦で負けてしまったので、今年はもっと上を目指せるようにベスト16でも8でも入れるようにもっと練習したいなと思うし、しなきゃいけないなと思ってます。
岡垣光祐
ー 今日(5月4日)の試合を振り返って
ここまできたので優勝もみえてたんですけど準々決勝の壁を超えることが出来なくて本当に悔しいです。
ー 昨日フルセットを戦ってからの今日の試合でしたけど試合前のコンディションのほうは
いつも自分の試合は昨日みたいに長い試合が多いので身体はちょっときつかったんですけどそれを除いてはコンディションはいいほうだったのかなと思います。
ー 対戦相手への対策はどのようなことを
今日の対戦相手は自分とプレースタイルが似ていたため弱点がみつからなくて難しいところがありました。なのでまずは自分の持ち味のラリーで勝負をしてその中で自分から攻められるポイントを逃さずにしっかり攻めていけばいいなと思っていたんですけど思った以上に相手が粘り強くてその対策も効かなかったのかなと思います。
ー 今後の課題とそのために取り組むべきこと
今回負けた要因が攻撃力がなかったのと我慢比べで相手に劣ったことなのでより自分のラリーの精度としつこさを上げるためにフィジカル面を鍛えなくてはいけないと思います。そしてネットプレーが決まるようになればもっと攻撃のバリエーションが増えると思うのでそういう部分を練習で意識してやっていこうと思います。
フォトギャラリー
- 見事ベスト4まで勝ち進んだ小見山
- 惜しくもベスト8で敗退となった岡垣
- 勢いある試合を見せた前崎・柚木
- 春関でもベスト4まで上がった小見山・楠原ペア
- ベスト4まで勝ち進んだ鈴木・藤井
- インカレ本戦出場が決まった竹内