【フェンシング】関東学生リーグ戦 男女フルーレ 男子フルーレは初戦でベストメンバー不在も大きな1勝を挙げ、層の厚さを見せつけた!女子フルーレはなんとか入れ替え戦を逃れ、5位という結果に
関東学生リーグ戦
2018年5月7日(火)、8日(水)
駒沢オリンピック公園室内競技場
W杯ロシア大会出場のため、初戦を欠席した昨年の5冠を達成した男子フルーレメンバー。疲れを見せたが、全勝優勝を果たした。今年も難なく1冠目を獲得した。
一方で苦戦を強いられた女子フルーレ。昨年の全日本選手権では、優勝を果たしたが、今大会は4勝1敗と課題の残る5位となった。
試合結果
種目 | 出場選手 | 試合詳細 | 順位 |
---|---|---|---|
男子フルーレ |
野口凌平(営4)、敷根章裕(法4)、西藤俊哉(法3)、敷根崇裕(法3)、鈴村健太(法2)、岩田圭介(法1)、北村透海(社1) |
○45-38明大 ○45-39早大 ○45-35中大 ○45-29拓大 ○45-40日大 | 優勝 |
女子フルーレ | 緒方実奈海(法4)、梅津春香(国文3)、髙田真帆(法2)、山口萌々(文1) |
●35-45日体大 ●33-45専大 ●34-40日大 ●34-37早大 ○45-38日女体大 |
5位 |
男子フルーレ戦評
1日目
W杯のロシア大会への出場により、リーグ戦の1試合目をベストメンバー不在の状態で臨んだ。
初戦の明大戦には敷根章裕(法4)、岩田圭介(法1)、北村透海(社1)が出場した。1回り目では最大点差4点差と苦しい展開だったが、2回り目の岩田が逆転に成功。勢いに乗ったチームは最後までリードを守り切り勝利を挙げた。レギュラーメンバーが海外遠征と不在での勝利は、法大フルーレ勢の層の厚さを見せつける結果となった。
2試合目は、野口凌平(営4)、西藤俊哉(法3)、敷根崇裕(法3)、鈴村健太(法2)の海外遠征組が出場。終始安定した試合運びで点差を広げた。海外遠征からの疲れからか、失点を多く許したが危なげなく勝利。(京岡沙寿乃)
2日目
全日本選手権王者・西藤俊哉(法3)を擁する男子フルーレは、戦前の予想通りの強さを見せ勝ち進んだ。
初戦の中大戦は、点差を離される場面こそあったものの、終わってみれば45-35で快勝。
続く拓大戦も相手を寄せ付けず、45-29で制した。
3戦目の日大戦も3回り目でエース・西藤の活躍もあり一時は10点差をつける。しかし、6回り目で1点差に詰め寄られると、8回り目でついに逆転を許してしまう。その後はシーソーゲームとなったものの、西藤や敷根崇裕(法3)のポイント連取もあり、辛勝。この日3連勝で絶対王者の強さを見せつけた。
女子フルーレ戦評
1日目
緒方実奈海(法4)、梅津春香(国文3)、髙田真帆(法2)、山口萌々(文1)が出場。
1試合目は昨年の全日本選手権の決勝で激戦を見せた日体大。しかし、今回は1回り目で初めてのリーグ戦に挑んだり山口が5失点を許し、徐々に点差が開きはじめ、最後は10点差と大敗。
2試合目では昨年のジュニア・カデ世界選手権で金メダルを獲得した菊池小巻を擁する専大と対戦した。2回り目までは同点で選手が後退する接戦をなったが、3回り目から大量リードを許し、最後まで追いつくことが出来なかった。
2日目
初戦の日大戦では、早々に点差を広げられると、流れを取り戻すことができないまま34-45で敗戦。
続く早大戦は両者譲らぬ接戦となったが、わずかに及ばず34-37で惜敗。
この日2連敗となり、後がない状況で臨んだ日女体大戦。1回り目の梅津春香(国3)が5-2のリードで終えると、続く高田真帆(法2)、緒形美波(法4)も善戦し、リードを広げる。一時は相手が追い上げを見せ2点差に詰め寄られるも、ポイントを積み上げ逃げ切り、会心の勝利を収めた。
日大戦・早大戦を「もったいない場面が多かった」と振り返ったチームリーダーの緒方。チームとしての完成度をより高め、さらなる高みへ。全日本選手権王者の新たなシーズンが幕を開けた。(赤染徳光)
選手コメント
岩田圭介(男子フルーレ)
ー今日がリーグ戦デビューとなりました。今日の試合を振り返って
すごく緊張したんですけど、敷根章裕先輩がすごくいい感じにムードを和ませてくれたので、気持ちよく楽しくプレーできました。
ープレッシャーは感じていましたか
海外遠征組がいないことは最初からわかっていたので、どうにか勝ってつなげたいと思っていましたし、この大会でも法政は何度も優勝しているのでそのプレッシャーは感じました。
ー法大に入学した理由は
総監督もフェンシングの東大と言うくらい、すごく強くて、上手い先輩もたくさんいるので、そこで一緒にやりたいと思ったからです。
ー高校と大学の違いは
まず、レベルが全然違いますし、ムードも高校よりもメリハリがあって試合中はしっかりやるんですけど、それ以外では仲良く先輩たちとコミュニケーションをとったりします。
ー今後への抱負は
自分はまだまだ弱いので、早く先輩たちに追いつけるように頑張ります。
緒方実奈海(女子フルーレ)
ー今日の試合を振り返って
昨日よりはみんな調子が良かったと思います。
ー日大、早大に連敗を喫した原因は
フルメンバーじゃなかったというのも原因の一つですし、みんなもうちょっとのところでポイントが取れなかったもったいない場面が多くて、それも敗因です。
ー1年生の山口選手の印象は
伸び代もあると思いますし、日頃から頑張ってるからこれからはもっと強くなるんじゃないかなと思うのですが、今回の試合は大学に入って初めての試合というのもあって、いつもよりは固かったないう印象です。
ー今日のコンディションは
今は手を怪我していて思うようにはできなかったのですが、最後の試合は絶対に勝とうと思って臨んだので、それが結果に出て良かったです。
ー日女体大戦の前にチームにはどのような言葉をかけましたか
ここで勝たないと入れ替え戦になるから、ここは絶対に勝とうとみんなに言って気持ちを一つにして臨みました。
ーリーグ戦を通しての反省点は
新しいチームということもあってやってみないとわからないというのが正直なところだったのですが、課題もいっぱい残って力を発揮できなかったかなというのがあったので、今後は関カレ、インカレに向けて課題を修正できるように練習していきます。
フェンシングの団体戦とは…?
4人の出場が認められ、3人対3人の総当たり戦である。
試合は5点先取で選手が交代する。しかし、5点先取できなくても3分間を過ぎれば選手が交代する。これを9試合することで点数の最大上限が45点となる。各試合の合計点数が多いチームが勝利となる。
また途中で4人目の選手(リザーブ)が出ることも可能である。
フォトギャラリー
- 大けがを乗り越えて学生の試合に復活した敷根崇
- 最上級生として最後のリーグ戦に挑む野口
- 今年は全日本王者として臨む西藤
- 長いリーチを生かしたプレーが光る鈴村
- 素早いアタックを決める梅津
- 手の負傷を感じさせなかった緒方
- 笑顔を見せる㊧緒方㊨梅津
- 初めてのリーグ戦でさらなる経験値を積んだ山口