【陸上競技】第97回関東学生対校選手権 3、4日目 竹川棒高跳大会新・青木三障連覇で2V達成&最終日には大畑マジック炸裂等で入賞ラッシュ!
第97回関東学生対校選手権
2018年5月26日(土)、27日(日)
相模原ギオンスタジアム
関東インカレ3、4日目。前日まで得点を伸ばすことが出来ず2部降格も囁かれた法大だったが、竹川が棒高跳を大会新で優勝すると、勢いそのままに青木が3000mSCを連覇。最終日にも入賞ラッシュが続き、後半戦になりようやく『法大らしさ』が出てくる大会となった。
試合結果
種目別結果
種目 | ラウンド | 組 | 選手名 | 記録 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|
男子200m | 予選 | 1 | 村瀬翔太 | 21秒06(̟+1.2) | 4着 |
3 | 樋口一馬 | 21秒02(+0.3) | 2着 | ||
5 | 川辺隼也 | 20秒94(+0.5) | 4着 | ||
準決勝 | 1 | 川辺 | 21秒85(-2.5) | 6着 | |
2 | 樋口一 | 21秒42(-2.2) | 5着 | ||
決勝 | 樋口一 | 20秒96 | 8位 | ||
男子5000m | 決勝 | 岡原仁志 | 14分36秒93 | 18位 | |
坂東悠汰 | 14分45秒91 | 27位 | |||
男子ハーフマラソン | 決勝 | 大畑和真 | 1時間05分08秒 | 6位 | |
佐藤敏也 | 1時間06分25秒 | 14位 | |||
土井大輔 | 1時間8分43秒 | 32位 | |||
男子400mH | 予選 | 2 | 高田一就 | DNS | ‐ |
3 | 中嶋敦史 | 51秒78 | 6着 | ||
4 | 豊田将樹 | 51秒28 | 1着 | ||
準決勝 | 1 | 豊田 | 50秒84 | 2着 | |
2 | 中嶋 | 53秒47 | 8着 | ||
決勝 | 豊田 | 50秒62 | 3位 | ||
男子3000mSC | 決勝 | 青木涼真 | 8分42秒11 | 1位 | |
男子4×400mR | 予選 | 1 | 白幡大輝 | 3分08秒22 | 2着 |
江藤拓都 | |||||
澤田夏輝 | |||||
片山雄斗 | |||||
決勝 | 白幡 | 3分16秒74 | 8位 | ||
江藤 | |||||
澤田 | |||||
片山 | |||||
男子棒高跳 | 決勝 | 竹川倖生 | 5m60(大会新) | 1位 | |
中村海斗 | 4m90 | 11位 | |||
男子走高跳 | 決勝 | 芋川駿 | 2m00 | 13位 | |
佐久間滉大 | DNS | ‐ | |||
男子三段跳 | 決勝 | 加藤準也 | 15m19 (+3.4) | 15位 | |
矢羽健一郎 | 14m70 (+1.8) | 21位 | |||
男子円盤投 | 決勝 | 沖見拓真 | 46m91 | 7位 | |
曽我歩希 | 41m81 | 14位 | |||
女子200m | 予選 | 2 | 田植晶子 | 25秒14 (+0.1) | 7着 |
女子800m | 予選 | 2 | 宮治河奈 | 2分16秒94 | 6着 |
女子400mH | 予選 | 1 | 齋藤杏里彩 | 1分02秒68 | 5着 |
3 | 白井杏子 | 1分05秒15 | 8着 | ||
女子4×400mR | 予選 | 1 | 白井 | 3分50秒92 | 3着 |
田植 | |||||
鈴木美帆 | |||||
齋藤杏 |
戦評
関東インカレ3日目最初の種目は男子棒高跳。法大からは中村海斗(3)と竹川倖生(3)が登場。それぞれの目標達成を目指し、試合に挑んだ。
中村は4m60から登場。ここは難なく成功し4m70を飛ばし4m80に挑戦。1回目は失敗するもすぐに修正して2回目でしっかり成功させる。そして自己ベストの4m90に挑戦。1.2回目を失敗した中で迎えた3回目、覚悟を決めて跳んだ身体がバーの上を超え見事成功。5mの挑戦は失敗に終わったが自己ベストに並ぶ記録を叩き出し11位で終えた。
竹川は4m80から登場。実力通り難なく1回目でクリアする。その後順調に記録を伸ばしていき自己ベストに並ぶ5m20まで成功。5m30は2回目まで失敗したが3回目で成功し、ガッツポーズをみせる。この時点で表彰台を決める。次の5m40を1回目で成功させ最終的に残ったのは竹川と江島雅紀(日大)の2人。5m50を共に成功させて迎えた5m60。2回目まで失敗しからの江島の3回目の挑戦。関カレ出場者内のベスト記録を持つ江島が意地の跳躍を試みるも失敗に終わる。そして大勢の観衆が見守る中での竹川の3回目。プレッシャーのかかる中の跳躍はバーすれすれであったが着地後、審判の白旗が揚がる。その瞬間、会場から歓声の声が響き渡った。5m70は失敗に終わったが、法大記録、そして大会新記録での優勝となった。
大会新での優勝となった竹川
女子800mに登場したのは宮治河奈(1)。スタートして最初の400mは9位で通過と苦しい展開に。しかし2周目に入りすぐに1人を抜くと、そこからさらに追い上げラスト100mで2人を抜き6着でフィニッシュ。予選敗退となったものの粘りを見せた。
男子走高跳には佐久間滉大(4)と芋川駿(4)がエントリー。佐久間は残念ながらDNSとなり芋川に入賞、表彰台へのジャンプに期待が寄せられた。しかし、大会前に捻挫をした影響でまさかの13位。記録も2mと不完全燃焼に終わった。試合後芋川は「日本選手権・学生個人までにしっかり足を治して結果を残せるように頑張りたい」とリベンジを誓った。
3000mSCに登場したのは2連覇がかかった青木涼真(3)。昨年優勝した青木ですら、持ちタイムでは3番手に回るというハイレベルなメンバーが集った。序盤は先頭集団についていた青木だが、中盤失速し坂口(東海)・三上(東海)・小室(東洋)から遅れる。しかし後半脅威の追い上げを見せ見事2連覇を達成し、更には自己ベスト更新という輝かしい結果をおさめた。法大の次期エース候補といっても過言ではない青木。試合後にはこれからについて「エースの坂東さんに少しでも追いつきたい」と語り、さらなる高みを見据えていた。
自己ベストを更新し大会連覇を果たした青木
女子200mに登場したのは100mで準決勝まで進み活躍を見せた田植晶子(2)。良いスタートを切り前半は準決勝進出を伺わせる走りを見せるも、後半失速し25秒14で7着でフィニッシュ。悔しい戦いとなった。
男子円盤投では沖見拓真が快挙達成だ。序盤に46m91という好記録で自身初のTOP8入りを果たすと、そのまま7位入賞。法大投擲ブロックにとって非常に価値のある2点となったが、沖見は「全日本インカレの標準が47mなのでそこをを目指して」とすでに次なるステップを見据えていた。
ハーフマラソンに登場したのは先日、日体大記録会で10000mでベストを更新した佐藤敏也(3)。そして主将の大畑和真(4)。そして箱根1区を走った土井大輔(経4)。佐藤は積極的に先頭集団に着くと充分入賞圏内。そして大畑・土井も佐藤についていきかなりの好成績が期待された。しかし暑さにそこまで強くないという佐藤は後半ペースを落とす。入賞圏外の位置まで落ちるが、大畑は主将の意地を見せつけた。ラスト300m地点で混戦となったが粘りの走りで見事6位入賞。チームのスローガンであるチャレンジを見事体現させたレースとなった。佐藤は14位。そして土井は32位で終わったが、大畑の主将としての圧巻の走りはチームを勢いづけた上に多くの人を魅了した。
試合後に仲間に向け喜びを爆発させた大畑
5000mに登場したのは、10000mのリベンジを誓った坂東悠汰(4)と箱根駅伝の7区を走った岡原仁志(3)。序盤坂東は先頭集団を引っ張るも、レースの中盤辺りで徐々にタイムが落ちていく。ついには岡原に食われるとそのまま順位を落とし27位でフィニッシュ。岡原は後半粘りの走りをみせるも入賞圏内かは程遠い18位。坂東、岡原共に不完全燃焼なレースで終わった。
男子400mH決勝に登場したのは豊田将樹(3)。表彰台への期待がかかったレースに挑んだ。準決勝では思い通りのレースが出来た豊田だったがスタートしてからの1台目のハードルで思うように跳ぶことが出来ず先頭から少し出遅れるレース展開に。出鼻を挫かれた豊田はその後も中々先頭集団に追いつくことが出来ずにレースが進む。このまま表彰台を逃すと思われたがコーナーを曲がり切ってからのラスト100m、ラストスパートをかけた豊田が中位の選手を次々と突き放し、ついに3位の選手を射程圏内に。全力で追う豊田が3位選手とほぼ同時にフィニッシュ。電光掲示板に示されたのは3着法大豊田将樹の文字。100分の3秒という僅差での戦いを制し、見事3着でのフィニッシュとなった。
3位となるも「足が合わなかった」とレースを振り返った豊田
しかし表彰台では笑顔を見せた
男子200mでは、明るい話題が盛りだくさんの内容に。予選で川辺隼也(4)が自己ベストとなる20秒94をマーク。昨年不振に陥った川辺だが「元々の力はある」と苅辺監督が語るように、ここにきて調子を取り戻している。「どれだけ後半踏ん張れるか」と監督が語る課題を克服した先には、インカレ決勝というラストイヤーにふさわしい舞台が待っているだろう。そして今回川辺でも進むことの出来なかった決勝に駒を進めたのは樋口一馬(2)。追い風が強く吹く中、8位という結果に終わったがまだ2年生。期待の下級生が法大短距離を盛り立てていく。
4×400mリレーは、第一走の白幡がいい位置につけて第2走の江藤へのバトンパス。苅部監督に激をとばされた江藤は前半から積極的に攻めると2位につけ、いい位置でバトンパスに向かう。しかし3走の澤田が受け取る際にバトンミス。大きく出遅れてしまい、結果8位と悔しさを噛みしめる結果となってしまった。(都築慧士・藤原陸人・近藤のぞみ・青木義貴・草野慧・守本咲希)
好走を見せた1走白幡(左)と2走江藤
レース後に澤田(左)を慰める江藤。この悔しさは全カレで
監督・選手インタビュー
苅部俊二監督
―初日、2日目と厳しい戦いが続きましたが振り返ってみていかがですか
やっぱりきつかったですね。100mがダメ、400mがダメ、走幅跳がダメということで。とるべきところでとっていなかったので。2日目終了時点ではちょうど2部降格のラインだったので。
―その中で初得点となったのは砲丸投の天野選手でした
そういう小さい1点が大事なんですよね、本当に。地味な得点ですが、ああいう状況には充分すぎるくらいの刺激になりましたよね。チームの力になりました。
―ハードルでも吉間選手、鈴木美帆選手がアベックで入賞を果たしました
吉間に関してはよくやってくれたなという感じで。ただ鈴木に関しては最低でも表彰台、あわよくば優勝を狙っていたので少し悔しい結果ですよね。鈴木は少し追い風に対応出来ていなかった部分があったので、決勝がバックストレートに変わったことは、鈴木にとっては不運でしたよね。
―その鈴木選手は準決勝向かい風の中で14秒02というタイムを出しました
素晴らしいと思います。鈴木って向かい風に強いんですよね、体がしっかりしてるので。だから風にも押し戻されないし、どんどん足を前に進められる。ただ追い風になると、速すぎるスピードに足の捌きが追いつかず、どうしても詰まってしまうと。だからこそあの強すぎる追い風は不運でした。
―スタートから少し詰まってしまっていた印象を受けました
そうですね。まず1台目で少し失敗してしまって、取り返そうとした分、足の捌きなど技術の面で追いつかず6位になってしまったという感じですね。
―女子で言えば田植選手も向かい風の中で100m11秒台をマークしました
田植は鈴木と全く逆なんですよね。軽いので向かい風には弱いんですよ。だから向かい風の中での11秒台というのは立派ですし、準決勝は単純に向かい風が強すぎたので仕方がない部分がありますよね。逆に追い風だったら決勝にも残ったと思いますよ。
―近年の女子チームは非常に力をつけてきている印象を受けます
真面目にやるし、考えて練習をやってくれるので。他の大学に比べると法大は女子に依存する部分は少なくて、彼女たちも割と自由にはやってくれているので。その自由の中で自分達でしっかりと考えて練習をすると。特に最上級生の鈴木がしっかりとしてくれているので。強くなってきても不思議ではないですよね。良いチームになってきています。
―男子リレーは勝瀬選手が「やりきった6位」と仰っていました
よくやったとは思いますけど、やりきってはいないですよね。まだまだ上を目指してもらわないと。実力が拮抗して飛び抜けた大砲がいないチームは、上昇思考がなくなって切磋琢磨をしなくなったら本当にそこで終わってしまいますから。
―棒高跳では竹川選手が大会新での優勝を果たしました
まず8点をとってチームに勢いをつけてくれたのが大きかったですよね。そして大会新で優勝と。江島(雅紀=日大)っていうのがものすごく強いので。やはり日本代表に近いとされる選手と競り合って勝ってくれたというのは、大学を枠を越える時が来たという感じがします。自信を持って次のステップへと向かってほしいなと思います。
―川辺選手は準決勝敗退も、予選では200m20秒台と復活の走りをしました
川辺は去年こそダメでしたけど、元々の力はある選手なので。惜しかったですよね、決勝進出も。やはりもう一つ足りないんですよね。
―そのもう一つというのは
彼は前半は思いっきり突っ込めるのですが、やはり後半の伸び、粘りというのに苦労しています。だから今回の200mもある意味では分かりきっていたレースだったんですよね。どれだけ後半踏ん張れるかということだったので、それが出来た予選ではやはり20秒台という川辺の力相応の記録が出せましたよね。あれを準決勝、そして決勝でもやっていってもらわないと。
―400mHの表彰では監督ご自身が豊田選手にメダルをかけるシーンも見られました
本当はもっともっと上の位置で、もっと端的に言えば1位という1番高いところでメダルをかけたかったんですけどね(笑)。まあ上の2人が49秒台ということで。豊田も49秒台を狙って、そして優勝を狙っていただけに悔しいと思います、いくら表彰台に上ったとはいえ。3位というのは立派ですし褒めるのに値しますけど、やはりここで終わってもらいたくはないですよね。彼にはもっともっと上を目指してもらいたい、目指さなければいけない選手ですよね。
―最終種目の男子マイルではバトンミスが起きてしまいましたが
マイルというのは少なからずそういったことも起こるので仕方のない部分だとは思います。ただ焦ったところがあったんですよね。実際2番で来て、勝負ができているということで。レース前からどんどん攻めていけという指示を出していて、レベルの高い、本当に拮抗した状況だったからこその出来事だったわけで。そんなに責められないなという感じでよね。4年生は最後の関東インカレということで少し残念な部分はありますけどまだ全日本インカレもあるので。気にせずやっていけたらと思います。
―江藤選手は個人では予選敗退ながらも、今日のマイルでは快走を見せました
まあ滅茶苦茶に言いましたからね。あんな走りじゃ外すぞって。江藤は少し気が弱いというか、そういったところがあるので敢えて強く言いました。それが効いたかどうかはわかりませんけど、序盤から積極的に攻めていけてましたよね。やれば物凄い走りをするんですよ、江藤って。だから今日に関してはよく走ってくれたと思います。
―3月の取材でも江藤選手は心が優しい子と仰っていましたね
優しいですねとにかく。優しいし、気は弱いし、少し悪く言えばビビりだし。トップアスリートっていうのはやはりイケイケで行かなくてはいけないものなので。だから江藤は走りのセンスは抜群なのですが、そういったところのセンスがまだ追い付いてきていないですよね。
―今後に向けて
一人ひとりが自分の目標に向けて取り組んでくれればと思います。大学の一つのチームとはいえ、世界を目指している奴もいればそうでない奴もいるわけで。基本的なことでは一致団結する必要はあるわけだけれども、向く方向というのは個人によって違うので。だから選手には己で考え出した道を歩んでもらって、それが結果として出てくれば良いのかなと思いますね。
坪田智夫駅伝監督
―今大会の総括をお願いします
エースの坂東が調子が悪く、得点が取れなかったんですが青木と大畑がチームに貢献してくれたかなと思います。
―1日目の1500mの久納選手は予選敗退という結果でしたが、持ちタイムでは決勝まで臨めたと思います
一週間前に体調を崩し、コンディション的に悪かったと思います。しかし予選落ちという結果でも経験できたということは大きいと思います。
―一年生のスカウトの際に重要視している点は
縁が大きいですね。走りやレースを見ながらという感じです。フィーリングも大きいので、法政に来たいと言ってくれる子に来てもらっています。
―2年生の活躍が目立っていませんがどういった状況ですか
実は3000m障害で田辺が出る予定だったのですが、怪我で出場を見送りました。順調に練習を詰めている選手もいるので、まだ少し時間がかかると思いますが上がって来てくれると思います。
―坂東選手があまり本調子ではありませんでした
やらなければいけない練習のところで抜けがありました。なので6割ぐらいな状態で10000mに出場させました。なので10番はよくまとめてくれたなと感じています。5000mは暑さの影響で脱水になり足をつったと本人が言っていて原因がわかっているので、全日本予選にもつながってくるかなと思います。
―佐藤選手もあまり本調子ではありませんでした
暑さに強いタイプではないのですが力をつけていたのでいけるかなと思っていたのですが軽い熱中症になってしまいました。今後対策を考えていかなければいけないなと考えています。
―中堅の選手の底上げが箱根5位に大きく関わってくると思います
柱は出来ているので、そこからどこまで肉付け出来るかということが重要になってくると思います。
―今後の意気込みをお願いします
全日本予選会を突破し、三大駅伝の出場権を獲得することが目先の目標です。そして箱根では総合5位以上を達成していきたいと思います。
竹川倖生
ー優勝おめでとうございます。表彰式が終わりましたが今の気持ちをお聞かせください
今でも信じられなくてまだ実感が湧いてないです。
ー試合前のコンディションは
高校の時のインターハイの時にとても調子が良くて今回もそれくらい良かったので今日は跳べるかなと思いました。
ー自己ベスト更新した時の気持ちは
練習でも何度か5m40跳べてたかなかで実際に試合で跳ぶことが出来たので良かったです。
ー5m50の挑戦の時に(竹川選手の)父親からアドバイスを受けていましたね
スタートの入りの部分をしっかり意識して跳ぶようにとアドバイスを受けました。
ー5m60の3回目の時、日大の選手が失敗した後の挑戦ということでプレッシャーの方は
正直跳べないと思っていたのでプレッシャーは感じませんでした。挑戦という気持ちで跳びました。
ー大勢の観衆が応援している中で5m70を挑戦していた時の気持ちは
5m70を跳ぶと五輪の標準記録をきることができるので跳べたらと思ってたんですけどかなり疲労がたまっていて思うように身体が動かなかったので残念です。
ー表彰式後、チームメイトからかけられた言葉は
5m60を跳べたというよりもシンプルに1位を取ったということを表彰式の時にわかったのでそのことに対して「ありがとう」とか「おめでとう」とか言われたので嬉しかったです。
ー自己ベストを大幅に更新しましたが今大会に向けて取り組んできたことは
試合形式で跳ぶことを行なってきました。5m30や40をノータッチで跳ぶことが出来たのでこの記録を超えることに関しては問題ないと思っていました。
ー今後の新たな目標は
先の目標になってしまうんですけども東京五輪を夢見ています。そこに至るまでには国内には強い選手がたくさんいて自分よりも記録が上の人もたくさんいるので今日の結果に満足せずにこれからも1日1日しっかり練習をして五輪の舞台に立てるように頑張りたいと思います。
青木涼真
―昨日の予選、決勝を振り返ってみて
予選は風が強くレース展開の予想がつかなかったので自分で走った方が楽かなと考え1人で前に出て走りました。決勝では序盤東海の選手が出たのですが、想定内だったので焦らずに走りました。中盤きつくて離れてしまったのですが、ある程度の差は巻き返すことができると考えていたので上手く勝ちきれたかなと思います。
―決勝では持ちタイムでは3番手でしたが優勝できる自信はありましたか
何としても優勝しなくてはいけないとは思っておらず、自分の走りが出来ればあとから優勝が付いてくるかなと思っていました。なのでいまある力を出し切ることを意識していました。
―前半抑えめで、後半上げるレース展開にみえました
少しそういった風なレース展開にしようかなと考えていました。しかしそれ以上に中盤きつくなってしまったので結果としては思い通りのレース展開でいけたので運が良かったのかなと思います。
―今回は順位とタイムどちらをねらいましたか
チームの1部残留のためにも、ここで点を取らなくてはいけないと考えていたので順位を意識して走りました。
―自己ベスト更新できると思いましたか
2000m通過した時にタイムが結構良かったので、そこで自己ベスト更新することが出来るのではないかと考えていました。
―試合に臨むにあたっての調子は
調子は良かったのですが、風が強いなどといったコンディションが悪い競技場なのでタイムが出づらいのかなと思っていました。しかし天候にも恵まれて良かったなと思いました。
―2連覇がかかっている中でプレッシャーはありましたか
プレッシャーなどは感じない方なので、気負うことがなくいつも通り走れたかなと思います。
―箱根終わりの練習は
体調を崩した上に、怪我も重なり3月頭くらいから練習をし直しました。5月の前半の法大記録会で上手くタイムを出せて、そこでようやくシーズンイン出来たかなと思いました。去年よりかは練習がつめていなかったのかなと思います。
―兵庫リレーカーニバル振り返ってみて
周りのペースに乱されて、ハードルも上手く跳べなくて不完全燃焼という感じでした。しかしそこで大きな失敗をしたことは良い経験だったのかなと思いました。
―前日に人見選手が優勝されたことは刺激になりましたか
練習を見てて彼に力があることは感じていたので、レースを見て負けてられないなと思っていました。そして先輩として面子を保たなければいけないなと感じていました。
―人見選手が憧れの存在に青木選手の名前を挙げていました
怖い存在ですね。人見だけではなくて、今回出ることが出来なかった田辺も力はあるので、2人ともいつ化けてくるか分からないので怖いですね。
―法大記録会で日本選手権の標準をきられました。振り返ってみて
あの時は標準をきりに来る選手がいると聞いていて、上手く一緒に走ってみればと監督から言われていたので上手く波に乗れて出すことが出来たのかなと思います。
―次に狙っている大会は
日本選手権も出ると思うのですが、その直後に全日本予選があるので、個人ではなくチームの為のレースに集中してレースに挑みたいと思います。
―これからの意気込みをお願いします
今年は4年生の強い代が最後なので、先輩達に気持ちよく終わって貰いたいという気持ちが大きいです。そしてエースの坂東さんに少しでも近づいておきたいという気持ちがあるので今年1年は上を意識していきたいと思います。
芋川駿
ー今日の試合を振り返って
春先から捻挫をしていたのが治りきらず不甲斐なかったというのがあります。やはり勝てた試合ではあったので、そこで勝てなかったのが不甲斐ないです。
ー試合中意識していたことは
怪我を少しでも治そうとしていたので、しっかりといつも通りの動きができるように意識していました。
ー監督からの指示などは
やはり結果を残さなければいけない試合だったので、そこで動きが固くならないようにリラックスするのと、痛めている足を気にしすぎているからそこを気にしないでいけと。
ー六大学対校戦ではフォームの定着が課題とのことでしたが
助走やフォームについては意識して練習を積み重ねてきてこれていたので上手くいけたかなと思っていました。それがイメージ的にはしっかりできていたのですが、やはり足の痛みが動きに直結してしまって、まだ自分が一番やりたいようには行けてないかなという感じです。
ー今後取り組んで行きたいことは
1ヶ月後に日本選手権・学生個人があるので、まずは足を少しでも回復すること、あとは今までの体の調子を維持し続けることを目標に、結果を残せるように頑張ろうと思います。
ー日本選手権での具体的な目標は
日本選手権は昨年も出ているので、勝負の高さ、おそらく2m15あたりになると思いますが、そこら辺は自分のベストより下なので、確実に跳べるように調整していこうと思います。
大畑和真
―ご自身のレース振り返ってみていかがでしたか
練習はしっかり出来ていたのでその成果がしっかり出たのかなと思います。
―最初で最後の関東インカレで入賞ということで今のお気持ちは
チームの目標として関東インカレの長距離種目で入賞という目標を掲げていて、ハーフマラソンの代表という形になったので入賞を狙っていくという気持ちで挑んだので嬉しいという気持ちです。
―暑さは影響ありましたか
暑さは苦手意識がないので影響はなかったかなと思います。
―前半佐藤選手についているイメージがありました
練習や実績から力がある選手と分かっていたので、入賞争いをする上で彼のリズムを借りるという形をとりました。
―後半集団から離れてしまう場面がありました
後半誰かが仕掛けてくると予想していたのですが、焦り過ぎずに自分のリズムで追いかけていこうと意識していました。
―最後の300m辺りで後ろから追ってくる早大を意識しているように思いました
自分の中で入賞したいという気持ちがあったのですが、後半足の回転が悪くなってしまって抜かれないように後ろを意識してしまいました。
―#大畑マジックを最近ツイッターで見かけますが
高校の同期が最初軽はずみな遊び半分でやっていたのが、ここまで広まってしまった感じです。僕自身が考案したわけではないのですが良い意味で注目してもらったのかなと思います。
―ゴールした時にCのマークを作っていましたが、どういう意図でやりましたか
同期の人が中央大学にいるのでCを掲げました。
―チームとしては青木選手が優勝するまで得点が入っていませんでしたが、焦りはありましたか
長距離種目で全種目入賞を掲げていたので、目標は達成できなくなってしまったんですが、自分に与えられていた役割を果たしていこうと考えていました。
―箱根5位を達成するには中堅層の選手の活躍が重要になってくると思います
主力に頼っているだけでは勝てる甘い大会ではないので、1つ1つの大会で選手一人一人が目標をしっかり持って走ることができればチーム力が上がってくるのではないかと思います。
―新チームになってから数ヶ月経ちました。チームの状況はいかがですか
4年生が引っ張っていかなければならない状況のなか、怪我をしている選手などがいてチームをまとめきれていないのかなと感じています。しかし故障している4年生がしっかり目を配ってチームを見てくれている場面もあるのでマイナスではないと思っています。
―これからの意気込みをお願いします
来月には全日本予選などがあるので、一つ一つの大会でチームの目標を達成できるように一丸となって頑張っていきたいです。
豊田将樹
ー3位に入りましたが今の率直な気持ちは
優勝を目指していたので悔しい気持ちはあるんですけど、法大に点数を入れることはできたので自分の役割は果たしたと思います。
ー決勝のレースを振り返って
準決勝が非常にいいレースを展開することができて、決勝も同じようなレースをすればいけるだろうと思っていました。しかし1台目から足が合わなくて、そこから自分の思ったようなレース展開にもっていくことが出来なかったので、いいレースではなかったと思います。
ー風の影響は
バックストレートで追い風が吹いている状況では前半にしっかりスピードに乗っていかなくてはいけなくて、準決勝ではそれが出来たんですけど決勝ではうまくいきませんでした。
ー試合前のコンディションのほうは
3日前から全然寝れてませんでした。
ー六大学の試合から今大会まで2ヶ月弱ありましたがこの期間の練習の取り組みは
六大学の時くらいから本格的に13歩で跳ぶ練習をしてきました。決勝ではそれが失敗してしまいましたけど、これから全日本やインカレに向けて、そのような技術的な部分や体力面を強化していこうと思います。
ー表彰台では苅部監督からメダルを受け取りましたがその時の心境は
苅部監督からは法大の選手は1位でないと賞状を渡さないと言われていたので(笑)。少しプレッシャーがあって、監督の期待に応えられなかったのは残念でしたが表彰台にのぼるという最低限の結果は残せたとは思います。
ー次に向けて一言
高校以来自己ベストがでていないので、まずは自己ベストを更新することとインカレで3位以内を目指すこと、そして日本選手権で入賞出来るように頑張ります。
沖見拓真
―まず入賞を果たして率直な感想を
チームに貢献できて、とても嬉しいです。
―今日の投てきを振り返って
一投目の記録が結果として残りましたが、そこから記録を伸ばすことができませんでした。4・5・6投目の状況下でも記録が伸ばせるようになりたいと思っています。
―六大学と日体大記録会ともに安定して46メートル台を出して、今回も46m91でした
46m台を出せるのは、アベレージが上がってきていいことですが、全日本インカレの標準記録が47mなのでそこを目指して、個人選手権や全日本インカレに向けて、また練習に取り組んでいきたいと思います。
―47m台を狙っていますか
やはり狙いたいですね。
―投てき部門では砲丸投げに続く入賞となりました
長年投てきは入賞できていなかったので、チームに貢献できてよかったです。
―全日本インカレに向けて一言
全日本日本インカレでは高校の6位という実績を超えるこのとできるような記録を個人目標として頑張っていきたいです。
フォトギャラリー
- 大会新で優勝の竹川
- 3000mSC連覇の青木
- 試合後撮影にも応じていただいた
- 序盤から前に出た大畑
- 法政の『H』マークで喜びを表現
- 3位入賞にも満足はしなかった豊田
- 表彰では苅辺監督からメダルを受け取った
- 途中まで2位につける好走を見せた白幡(左)、江藤
- この悔しさは全カレで(左から澤田、江藤)