【ハンド】春季リーグ開幕直前! 注目選手インタビュー

ハンドボール

【ハンド】春季リーグ開幕直前! 注目選手インタビュー

2019年3月14日(木)
法政大学多摩体育館

いよいよ明日開幕する関東大学ハンドボール春季リーグ戦。法大は中大多摩体育館にて、強敵・筑波大との一戦を迎える。下級生の頃から試合に出場し続けている山本晃大(スポ4)、山本祐輝(社4)、松岡寛尚(経4)、本田拓海(社4)らがラストイヤーを迎える今年、『個』の力は間違いなくトップクラスといえる法大。いかにチームとして機能できるかが鍵となる中、注目選手7人にインタビューを行った。

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山本晃主将を中心にチームはまとまってきている

春季リーグ戦日程

日付 対戦相手 会場
4月13日(土) 筑波大 中大多摩
   14日(日) 明大 中大多摩
   21日(日) 日体大 日体大健志台
     28日(日) 日大 国士大多摩
     29日(祝) 国士大 明大和泉
  5月3日(祝) 早大 日大八幡山
       4日(祝) 中大 日大八幡山
     11日(土) 立大 三郷市総合体育館
     18日(土) 東海大 国士大多摩 
 

注目選手インタビュー

山本 晃大 主将

—昨年を振り返って
昨年は、4年生がチームを作っていて、(福本)直也さんと(沖山)葉太さんを筆頭にチームが動いていました。春は良い順位だったのですが。秋のリーグとインカレはあまり良くなくて。今年はその反省を踏まえて、チームみんなでチームを作るようにしています。去年の4年生の姿をしっかりと見て、学んできたので、それを生かせるようにしたいです。

—具体的な反省点は
勝てる試合で勝てなかったが反省ですね。こっちの方が実力は上なのに負けてしまった試合というのが何試合もあったので、今回はそこを確実に勝てるようにしていきたいです。

—主将を務めていますが、チームメイトと話すことは
副将の3人(山本祐、松岡、本田悠)とはよく話しますね。どういう練習メニューでいくか、というのを話します。一応、練習メニューは4年生全員で考えてやっていて、その中でも幹部の意見というのは強いので、それをしっかり聞いてやっています。

—主将として現在のチーム状況を分析すると
全然(雰囲気が)下がっていることはなくて、新チームが始まってからずっと上がり続けているので良いと思います。リーグが始まってから、下がってしまうことはあると思うのですが、それをいかに、どう立て直すかというのが4年の役目だと思っています。現状としてはリーグ戦に向けて雰囲気は上がってきていると思います。

—DFの中心選手が抜けました
去年は(沖山)葉太さんがかなり引っ張ってくれて、ディフェンスの要だったのですが、いなくなってしまって、今は(山本)祐輝が要になっています。祐輝は攻撃もやるので、負担はあると思うのですが、ディフェンスに関しては祐輝に任せています。あとは、今、伸びてくれている選手で能條(裕太、国4)、新1年生の(高木)アレキサンダー、3年生の横山(綜大、経3)という選手がいるので、その選手たちがキーマンになってくると思います。その選手たちがもっと伸びでくれたら、ディフェンスは良くなってくると思います。

—一方で、フローター陣に関してはあまり変動がない印象です
そうですね。そこはあまり変わらずという感じでやっています。

—初戦は筑波大との戦いになります
フィジカルが強い相手で、フローターがうまいので、そのフローターをディフェンスでどう潰すかというのと、攻撃の時にもどう考えて攻めるかというのをオフェンスは僕が中心となって考えてやっているので、そこのあたりを残りの期間でしっかりと考えていきたいです。

—最後に春季リーグ戦への意気込みをお願いします
順位として、優勝はもちろん狙っているのですが、最後のゴール地点というのはそこではなく、インカレ優勝というところを設定しているので、まずは春リーグを試行錯誤しながら戦っていきたいと思います。負けたとしても、勝ったとしても、絶対に反省点はいろいろと見つかると思うので、そこはしっかり詰めていって、最後まで頑張っていきたいと思います。

(取材:山﨑有馬)

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山本 晃大(やまもと・こうだい)
ポジション:CB、LB
スポーツ健康学部4年・大分県雄城台高校出身
『今年は主将に就任し、オフェンスの要としてフローター陣をまとめあげるだけではなく、チームの精神的支柱に。CB、LBをこなす万能選手として、技術面でもチームを引っ張り、法大を勝利へと導く。』

松岡 寛尚 副将

—昨年を振り返って
メンバー的には悪くなく、むしろいい選手がそろっていて、春リーグ6位という最初のスタートとしてはいい形で切れたのかなと思います。しかし、チーム内での厳しさが足りませんでした。練習中でもお互い厳しく言わないといけない場面で、言うことができませんでした。その甘さが伸び悩んだ理由なのかなと思います。インカレの福岡大戦も厳しくやっていれば勝てた試合だと思うので、甘さがもたらした敗戦だったと思います。今年はその反省を生かして、チーム内でお互いアドバイスし合うようにしています。

—新チームの雰囲気は
去年よりはシビアになってますね。

—今年の新入生で期待の選手は
キーパーの高木アレキサンダーです。関西遠征でもしっかりと相手のシュートをいい場面で止めてくれていました。

—主将の山本晃大選手については
小中高全てでキャプテンをやっていたので、人をまとめるうまさは1番持っていると思います。晃大の目の届かないところや苦手分野は、副キャプテンの自分や裕輝などでサポートしていけたらと思っています。

—リーグ戦で警戒している選手は
選手は特にいませんが、チームとしては筑波大や日体大などです。突出した選手はいないですが、全員平均してレベルが高いこの2チームは壁かなと思っています。

—初戦は強敵、筑波大です
自分たちのディフェンスのシステムの決まり事など、相手云々より、自分たちのやれることをやっています。

—最後に春リーグの個人目標や意気込みをお願いします 
個人としては昨年の秋リーグに引き続き得点王を狙っていきたいです。最終目標は3季連続ですが、その足かがりとしたいです。昨年得点王になったものの、チームは最下位でした。チームを上位に押し上げるような活躍をしたいと思います。

(取材:青木義貴)

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松岡寛尚(まつおか・ひろき)
ポジション:LB
経済学部4年・茨城県藤代紫水高校出身
『昨季、リーグ得点王に輝いた法大の絶対的エース。今年もその身体能力を駆使し、個人技でゴールネットを揺らす。下級生のころから共に出場している山本晃、山本祐らとのコンビネーションによる得点にも期待だ。』

山本 祐輝 副将

—最上級生となりましたが
最上級生になって、初めて最上級生の大変さを知りましたね。先輩たちが居たから部が成り立ってたことを実感して、責任感が生まれました。

—もうすぐ開幕しますが、チームの雰囲気は
本当に良いと思います。みんなが言いたいことを言える状況を作っていきたいと思ってるのでそうゆう意味では下級生も遠慮なく言ってくれてると思います。

—春休み期間は
3月10日まで大阪の方に遠征に行って、関西のチームと試合をする機会があったんですけど、関西のチームは一対一とか個人のプレーが強い人たちばっかりなので、そういう人たちと戦えたことは非常に大きな経験となりましたね。

—チームの足りない部分
毎年そうなんですけど、身長が他のチームに比べて小さい方なのでフットワークを使って良いディフェンスできるように、毎日毎日練習しないといけないなと思います。

—昨年同様、初戦は筑波ですが
リーグの入りっていうのは難しいところで、しかも相手は前回リーグ1位の筑波でかなりシビアな状況なんですけど、逆にそこで勝てれば波に乗れると思うので、チャンスだと思って勝てるように頑張ります。

—今年のチームの強みは
チーム力ですね。関西遠征の時にもやってたんですけど、メンバーを固定せずにどんな場面でもいろんな選手を使っていくようにしてます。例えば、だれてきた時間帯にフレッシュな選手を使うことで、新しい風がチームに吹いてチームに良い影響を与えるみたいな感じでチーム全員で戦うことができるのが今年の強みですかね。昨年は選ばれたメンバー16人中10人ぐらいしか使ってなかったんですけど、今年は16人全員使い切るぐらいの勢いで頑張っていきたいと思います。

—春季リーグ戦の意気込み
1年生の時から出してもらってて、リーグ戦に対していろんな思いがあるんですけど、本当にチームにとって実りのあるものにしたいです。

(取材:木庭優斗)

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山本祐輝(やまもと・ゆうき)
ポジション:LB
社会学部4年・埼玉県浦和学院高校出身
『攻守において存在感を示す副将。特に今年はディフェンス陣の要としてと期待が大きく、昨年の反省として挙がった「失点数」をどれだけ減らすことができるかが課題となっている。リーグ上位に向けてのキーマンだ。』

本田 悠也 副将

—新入生が入ってきましたが
上手い子たちもいっぱいいるので、良い連携が取れるように我々上級生がしっかりやらないといけないなという気持ちです。

—1年生で期待してる選手は
利光良介君です。僕も大分出身でその子も大分出身で、小学校では同じチームだったので期待してます。

—関西遠征での自身の課題
関西遠征ではシュート確率が良くなかったのでシュートの部分とあとディフェンスですかね。ディフェンスは他の人よりもできないので、練習しないといけないなと思ってます。

—昨年は45度とサイド両方やられてましたが
強いて言うなら大学から始めたサイドよりも45度の方がずっとやってきたので得意なんですけど、関西遠征ではサイドをメインにやらせてもらってて、シュートの打ち方とか毎日研究してます。

—昨年を振り返って
良い勝負をしてて、最後勝てないことが多かったので、勝負どころで一本決めるとか、そういう勝負強さみたいなのを身に付けないといけないなと思いました。

—関東の中で尊敬してる選手は
本当に関東の選手は全員僕より上手いと思ってるので、みんな尊敬してます。

—警戒してるチームは
中央大学です。僕たち3年生の代の選手が良い選手ばっかりなのでどんなチームになってるのか楽しみですし、試合をやってみたいですね。

—開幕戦が近づいてきてますが、調子は
この前ちょっと肉離れを起こしたんですけど、今はもう全然治って大丈夫です。調子は良いと思います。

—リーグ戦への意気込み
みんなで話し合って春リーグは3位以内を目指すので、その目標に向かって頑張ります。

(取材:木庭優斗)

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本田 悠也(ほんだ・ゆうや)
ポジション:RB、RW
社会学部3年・大分県大分高校出身
『高校時代、主にプレーしていたRBだけではなくRWでの出場も見込まれ、3年生ながら副将に抜擢されるなど、周囲からの期待も高い。あらゆる攻撃の起点となり、フローター陣の攻撃の幅を広げる。』

本田 拓海 選手

—昨年を振り返って
個人的な反省としては、自分はサイドでよくプレーする場面が多いと思うのですが、そこで良い意味でも悪い意味でも絡めなかったのかなというのは思います。上に良いプレイヤーがいるときに、サイドがしっかりとサイドシュートを決め切ると、相手のディフェンスとしても守りづらくなってくると思うので、確実にシュートを一本ずつ決め切るというのを意識していました。でも、そこは実現できていなかったと思います。あとは、サイドシュートだけではなくて、中に切る動きを練習中からどんどん意識してはいました。

—チームとしての反省点は
全体的な反省としては、勝てるところを勝ちきれませんでした。点差が開いて、負けているときは(雰囲気が)落ちていた場面が多く、チームの意識として一つとなっていなかったのかなと思います。個人に頼りすぎてしまったというのはみんなが反省で語ることでもありますし、相手チームからもそう見えていたと思います。そこで、やはりどう自分たちの『個』を一つにするかというのが大切になると思っています。先輩たちとも話していたので、その反省は生かしたいなと思います。

—現在のチームの雰囲気は
チームの雰囲気としては、良い意味でも悪い意味でも明るいというのが一番にあると思います。少しだれてしまうときもありますけど、キャプテンの(山本)晃大とか、松岡(寛尚)が引き締めてくれるので、そこで、監督や他の指導者が毎日来れない中、うまくやれていると思います。あとは、下級生だけではなく、上級生も率先して声を出していたりというのがチームの雰囲気につながっていると思います。上級生が主導で動くというのは晃大も言っていますし、4年生の全員が意識していることだと思います。

—4年生が抜けてからの影響は
ディフェンスに関しては、主力が抜けてしまったというのが自分たちの中でも意識としてあって、そこでしっかりしなければいけないというのはあり、一番に考えています。オフェンスに関しては、『合わせ』というところがあるので、練習中、オフェンスはミスしても良いけど、ディフェンスは徹底的にやるということでやっています。細かく変わったことで言えば、チェンジ(の動き)とかがガラッと変わったと思うので、一回リセットしています。去年も点をかなり取られ続けてしまっていたので、ディフェンスが3枚目中心にかなり話し合っているなというのは、自分も1枚目として感じます。2枚目と3枚目の連携というのは、一番意識しているところだと思いますね。

—攻撃に関しては
自分は本田悠也とサイドを最近やりだして、そこで少し変わるのかなとは思います。上(のポジションの選手)はみんなそれぞれできるので、そこは交代しながらという感じで。基本的には変わらないと思いますね。

—関西遠征に関して
個人としては関西の一味違った雰囲気やディフェンスというのを感じました。また、いろいろな有名なキーパー相手にシュートを打てたので、そこは身になったかなと思います。チームとしては、1年生も入ってきて、全員ミーティングをすることもできました。収穫としてはチームの方針として、どう進んでいくかというのが決まったことだと思います。

—最後に春季リーグ戦への意気込みをお願いします
初戦は筑波大ということで、当たり前のように体がみんな強くて、そういったところできっちりとしたチームという印象があります。そこで自分たちがどこまでがむしゃらにできるか、というのが重要かなと自分は思います。自分が出たら、捨て身の気持ちでやりますし、みんなもそういう気持ちでやると思うので、(全員が)勝つ気持ちしかないと思います。そういった気持ちのこもった自分たちのプレーを見てほしいです。

(取材:山﨑有馬)

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本田拓海(ほんだ・たくみ)
ポジション:RW
社会学部4年・神奈川県法政第二高校出身
『機動力と確実に決め切る決定力が魅力のRW。サイドシュートのみならず、積極的なトランジョンでも相手に揺さぶりをかけ、相手ゴールを狙う。一つ一つの貪欲なプレーにも注目だ。』

橋口 博隆 選手

—昨年を振り返って
高校と違うところとして、体格とか、力強さというところで圧倒されました。特に僕がポストというポジションで、パワーであったり、体の強さであったりという部分が必要となってくるので、高校と大学の差というのを感じた1年でした。

—現在の調子は
AチームもBチームもそれぞれやるべきことというのをしっかり考えてからやるようになってきていると思うので、Bチームの実力も付いてきて、全体の戦力と史の底上げができていると思います。Aチームもそれに応えて頑張ろうという雰囲気になっているので、良い環境になってきていると思います。

—同じポストのポジションとしては柿沼健吾選手(社3)の存在があります
2人でタイプが違うところがあると思うんですけど、ポストの動きとしては同じ部分があります。ディフェンスではそれぞれの持ち味があるので、良い部分をお互いが発揮できたら良いなと思っています。

—今年はディフェンスでも中心となってくると思います
去年の4年生が抜けた穴は大きいくて、その分、自分の運動量や守るスペースだったりというところが広くなっているのですが、しっかり周りとのコミュニケーション、会話を増やしていって、去年とは違った形のディフェンスを今年はしたいと思っています。

—初戦の筑波大はフィジカルに定評のあるチームです
オフェンスではフィジカルではできない部分があるので、しっかり裏のスペースを使うといった、体を張るだけではなくて、技術面で魅せることができたらなと思います。

—最後に春季リーグ戦への意気込みをお願いします
上級生のメンバーが頼もしくて、チームとしても強くなれるのではないかと思っています。自分は下級生なのですが、しっかりチームを盛り上げていきたいと思います。

(取材:山﨑有馬)

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橋口博隆(はしぐち・ひろたか)
ポジション:PP
社会学部2年・大分県雄城台高校出身
『泥臭いプレーが魅力のPP。強いフィジカルと高い身長を駆使して相手ディフェンスを制圧し、味方の攻撃を生かす。今年はディフェンスにおいても中心選手として期待がかかる。』

高木 アレキサンダー 選手

—練習はいつから参加されてますか
キーパーが1人しかいなかったので、自分は1月から練習に参加させてもらってます。

—練習に参加してみて
監督がいない日もあるんですけど、キャプテンを中心にしっかりとまとまってて雰囲気も良くて、すごいやりやすい環境です。

—先輩方はどうですか
めちゃくちゃ優しいです。本当にハンドボールのことから学校のことまでいろんなことを教えてもらいました。

—出身高校は
千葉県の私立の市川高校です。

—高校時代の戦歴は
県大会で優勝して、全国選抜では16位でした。U18の代表にも選ばれました。

—法政への進学理由は
高2のときの2月の関東の大会が終わった後に法政の監督さんからお誘いをいただきました。その2週間後ぐらいに法政大学さんと練習試合をさせていただく機会がありまして、そこで雰囲気も良くて良いと思ったので入ろうと思いました。

—遠征にも行かれましたか
関西遠征にも行きました。大学で自分が通用するか不安だったんですけど、関西遠征で大分自信がつきました。

—期待されてますが
もともと自分はメンタル強い方だと思うので、期待されることで中でやった方が調子が上がって良い結果出せるので自分的には嬉しいですね。

—大学リーグでの意気込み
去年は入れ替え戦で勝ってギリギリ2部落ちを回避したみたいなので、今回はより上を目指して先輩たちの力になれるように頑張っていきたいと思います。

(取材:木庭優斗)

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髙木 アレキサンダー(たかぎ・あれきさんだー)
ポジション:GK
1年・千葉県市川高校出身
『高校時代にはU-18日本代表に選抜された実力派。現在手薄なGKの中、1年目からの活躍が期待される。リーグ戦の中でディフェンス陣とどれだけ意思疎通が図れるか、戦いの中での成長が期待される。』

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