【ハンド】2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第2節 対明大 耐えてつかんだ今季初勝利!新チームの確かな手ごたえをつかみ、次節の日体大戦へ
2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第2節 対明大
2019年4月14日(日)
中央大学多摩キャンパス
初戦の筑波大に惜敗した法大が次に迎え撃つのは、昨年秋季リーグ戦ではラスト10秒で劇的なシュートを決められ、一点差で敗れた明大。前節の東海大戦の勝利で勢いに乗る明大をどう封じ込めるかがポイントだ。前半は一点ずつ互いが決めていく、拮抗した試合展開に持つれこむ。その均衡を破れないまま、前半を終え一点差で前半を終える。後半は相手のシュートミスや、キーパーの高木アレキサンダー(経1)の好セーブなどに救われ、明大の攻撃を阻む。さらに松岡が爆発的な得点力をみせ、23-22と接戦の末今季初勝利をつかんだ。
試合結果
トータル試合結果
23 法政大学 |
12 | 前半 | 13 | 22 明治大学 |
---|---|---|---|---|
11 | 後半 | 9 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
---|---|---|---|---|---|
16 | GK | 高木アレキサンダー | 経済1・市川 | 0 | 0 |
9 | CB | 柿沼健吾 | 社会3・藤代紫水 | 1 | 2 |
5 | RB | 松岡寛尚 | 経済4・藤代紫水 | 15 | 23 |
18 | RW | 小林昇太 | スポ健4・法政二 | 0 | 3 |
7 | LB | 能條裕太 | 国文4・法政二 | 3 | 3 |
11 | LW | 本田悠也 | 社会3・大分 | 0 | 4 |
22 | PP | 橋口博隆 | 社会2・雄城台 | 0 | 0 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 山本晃大 | CB | スポ健4・雄城台 | 0 | 5 |
39 | 西遼太 | LW | 経済2・法政二 | 0 | 0 |
34 | 佐々木隆斗 | CB | 社会2・浦和学院 | 3 | 3 |
32 | 輪島優太 | CB | 経済2・横浜創学館 | 1 | 1 |
12 | 横山綜大 | GK | 経済3・藤代紫水 | 0 | 0 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 日体大 | 2-0-0 | 65 | 48 | 17 | 4 |
2位 | 筑波大 | 2-0-0 | 56 | 40 | 16 | 4 |
3位 | 国士大 | 1-0-1 | 49 | 46 | 3 | 2 |
4位 | 早大 | 1-0-1 | 52 | 51 | 1 | 2 |
5位 | 明大 | 1-0-1 | 47 | 46 | 1 | 2 |
6位 | 法大 | 1-0-1 | 46 | 51 | -5 | 2 |
7位 | 中大 | 1-0-1 | 47 | 62 | -15 | 2 |
8位 | 日大 | 0-1-1 | 45 | 47 | -2 | 1 |
9位 | 立大 | 0-1-1 | 38 | 42 | -4 | 1 |
10位 | 東海大 | 0-0-2 | 40 | 52 | -12 | 0 |
春季リーグ 結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
---|---|---|---|---|
1 | 4月13日(土) | 筑波大 | ●23-29 | 中大多摩 |
2 | 14日(日) | 明大 | 〇23-22 | 中大多摩 |
3 | 21日(日) | 日体大 | — | 日体大健志台 |
4 | 28日(日) | 日大 | — | 国士大多摩 |
5 | 29日(祝) | 国士大 | — | 明大和泉 |
6 | 5月3日(祝) | 早大 | — | 日大八幡山 |
7 | 4日(祝) | 中大 | — | 日大八幡山 |
8 | 11日(土) | 立大 | — | 三郷市総合体育館 |
9 | 18日(土) | 東海大 | — | 国士大多摩 |
戦評
春季リーグ2戦目。チームの要である山本祐輝(社4)が怪我で離脱した中、体格で劣る明大に初勝利を勝ち取れるか。
ディフェンスから流れを作りたい法大は、橋口博隆(社2)が相手のシュートをブロックすると速攻へ。するとそれをエース松岡寛尚(経4)が幸先よく決める。良いスタートを切った法大であったが、開始2分、攻撃の要である山本晃大(スポ4)がまさかの2分間の退場。人数不利となった法大は、キーパーを下げ6人で攻撃を仕掛けるも、連携が上手く取れず相手にボールを与えてしまい、ロングシュートを放たれ、失点を許す。気持ちを切り替え、果敢に攻める法大であったが、徐々に差を拡げられる。6分には相手のシュートが小林昇太(スポ4)の顔面に直撃し、負傷。佐々木隆斗(社2)と交代を余儀なくされる。悪い流れが続く法大であったが、能條裕太(国文4)の体を張ったディフェンスや、高木アレキサンダー(経1)が2本連続でシュートを止めるなど守りから勢いに乗り、徐々に点差を詰め残り30秒で2点差にまで迫る。タイムアウト明けの明大の攻撃をなんとか凌ぐとすぐさま攻撃へ。途中出場の佐々木がサイドからのスピンシュートを決めて13-14で前半を折り返した。
後半は一進一退の攻防が続く。佐々木が決めた17点目を境に、6分間お互いに無得点の状態が続いた中、44分沈黙を破ったのはエース松岡の今試合12得点目となるシュート。ついに逆転に成功した。終盤間近になり、松岡にワンマークがつく中、輪島優大(経2)や能條、松岡と本多悠也(社3)のスカイプレーなども飛び出す。しかし、1点リードのまま迎えた58分、まさかの7mスローを取られてしまう。決められたら同点という緊迫した場面。高木がシュートを止め、チームを鼓舞した。しかし、勝利目前となった試合終了30秒前でまさかの2分間退場。人数不利のなか、残りの6人が必死のディフェンスを見せ、なんとか耐え凌ぎリーグ戦初勝利も勝ち取った。
次の相手は格上である日体大。新チームになってから日々練習してきたフットワークを生かしたディフェンスでどこまで失点を減らせるかが勝利の鍵となる。
(木庭優斗)
選手インタビュー
能條 裕太 選手
—今日の試合を振り返って
最初、真ん中のディフェンスの要でもあった山本祐がいなくて、下級生たちが多い状況だったので自分と松岡がどこまでそれをカバーできるかを意識して、やってたので試合中でも声をかけ続けました。
—試合中、ずっと声を出し続けてました
自分はセンスがあったり、攻撃できたりする選手ではないので、ディフェンスからいかにチームを盛り上げて、声で相手チームを圧倒することを意識してやってます。
—パスカットをしている場面が多く見受けられました
高校時代からフットワークを生かしたディフェンスを心がけるようにしていて、それを今日はしっかりと体現してカットしに行ったり、アタックしたりすることができました。
—明大には体格が大きい選手が揃ってました
自分自身も日々トレーニングしていて、体が強いっていう自負がありますし、気持ちで負けたら絶対に負けてしまうと思うので、気持ちで負けずに大きい選手にも立ち向かっていきました。
—ラストプレー前にどういう話し合いが行われました
明大の7番の中川さんを1番に警戒して、スカイプレーのことも警戒しようという話し合いをしてました。あとは、チーム全体でこぼれたボールを徹底的に取りきることをしようと言ってました。
—リーグ戦初勝利でした
自分自身主力として出場するのは、初めてなので、初勝利の気持ち良さと達成感を味わってます。あと、今日は良いプレーができたと思ったので、チームに貢献できたことを嬉しく思ってます。
—次戦は日体大との試合です
日体大はとにかく走ってくるチームなので、戻りの速さを意識してやっていかないと絶対にやられてしまうので、戻りを徹底するっていうことと山本裕が居なくなったことで得点力が少し落ちたと思うので、そこをカバーしながらいかに失点を減らせるのかを課題にやっていきたいと思います。
松岡 寛尚 選手
—今日の試合を振り返って
ロースコアでしたが、最後の最後までチーム全員が足を動かしてできたかなと思います。(山本)祐輝がいない分チーム全員でカバーし合おうと話をしていて、しっかり意思統一ができて、ディフェンスで粘り切ることができたことが1番良かったと思います。
—本日15得点の活躍でした
昨日初戦で動きが硬く、いいプレイができませんでした。家に帰っりずっと筑波戦の動画を見て今日に向けて、イメージトレーニングをしていました。そのおかげもあってか動きがやわらかくなってきていて、いい流れになってきたのではないかと思います。
—昨日の敗戦からの切り替えは
後半25分くらいまでは拮抗していて、最後の最後で崩れて負けてしまっていました。しかし筑波は去年とメンバーにそんなに大きな変化がなくて、昨年秋リーグで二桁得点の差をつけられ負けてた中で、後半の最後の方までは僅差の試合ができていたので、昨日の負けは負けですが昨年秋リーグと比較するとチームがどう成長しているかということを考えると、チームは成長して力もついてきているので、昨日の負けはプラスに捉えてました。選手は、多分メンタルにもそんなに関係なく、切り替えもうまくできていたと思います。
—山本祐輝選手の抜けた穴は
今日ディフェンスに入っていた、(柿沼)健吾などで戻るまではやっていくと思います。
—来週の日体大戦に向けて、一言お願いします。
昨日の中央大とのスコアを見ても、筑波よりも力があるのではないかなと思います。自分たちよりも格上の相手と認識し、挑戦者という気持ちで向かっていけるので、勝手も負けてもいい試合したいです。勝てたら自分たちがいい動きをしてるということで、負けても秋リーグに向けて課題が出る試合になると思うので、挑戦者という気持ちで挑んでいきたいです。
フォトギャラリー
- 攻守の切り替えに素早い対応を見せた西
- PTを止めるなど、チームを救った高木
- チーム全員が体を張った守備を見せた
- リーグ戦初得点を飾った能條
- 攻撃からチームの流れを作る(山本晃)
- 今節3得点の佐々木