【サッカー】総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 法政大1-0大阪体育大 大臣杯奪還へ! 森俊貴のゴラッソで大体大を振り切り2年前と同じ決勝カード 最強”明治”に法大イレブンが挑む!
総理大臣杯全日本大学トーナメント準決勝 法政大ー大阪体育大
2019年9月5日(木)
ヤンマーフィールド長居
頂点まで後2勝。準決勝の相手は昨年同大会準優勝の大体大。試合序盤は前の2試合とは異なり一進一退の攻防が続く展開になるも徐々に法大が決定機を作り始める。大体大も徹底した守備でゴールを割らせずスコアレスで前半を終える。後半に入り63分、法大は森俊貴を投入する。すると70分、紺野和也のロングパスを受けた森が相手DFとの1対1を制しシュートを放つとニアの上に突き刺さり、ついに均衡を破る。その後、相手が猛攻を仕掛けるも安定した守備でしのぎ、見事決勝進出となった。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大 |
0 | 前半 | 0 | 0 大阪体育大 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
63分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→森 | |
66分 | 交代 | 法政大学 | 佐藤(大)→松澤 | |
70分 | 得点 | 法政大学 | 森俊貴 | 1-0 |
76分 | 交代 | 法政大学 | 平山→飯島 | |
82分 | 交代 | 法政大学 | 下澤→大西 | |
90+2分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→田中 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・前所属 | |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルディスY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第ニ高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
32 | DF | 村上秀斗 | 社会4・西武台高 | |
22 | DF | 鳥居俊 | 理工3・東京ヴェルディY | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
14 | MF | 森俊貴 | 理工4・栃木SCY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
マッチレポート
2年ぶりの決勝へ。準々決勝を6-1で快勝した法大は、林大地、田中駿汰、西田恵、三名のJリーグ内定者を有する地元大阪の強豪、大阪体育大を相手に迎えた。
試合前の雷雨により試合開始が1時間半遅れるアクシデントもあったが、法大は集中を切らすことはなかった。開始直後、末木裕也の浮かせたボールを佐藤大樹がフリックすると、左サイドから中央へ橋本陸が飛び込みシュート。枠外には外れたものの、早々に決定機を創出する。その後も、CBと末木、下澤悠太のダブルボランチでボールを動かし相手を引き込み、紺野和也と高木友也でサイド何度も突破。中央では佐藤大がライン裏を脅かし、スペースには平山駿や橋本が顔を出し好機を演出。翻って守備の場面ではいつものように集中してブロックを形成し、2トップの背後のスペースを狙われるシーンも見られたが、球際で競り負けない強さを見せ、18分の決定機以外はほぼ大阪体育大を封じ込める。その後もゴールには迫るがあと一歩及ばす0-0で前半終了。勝負は残りの45分に託される。
後半、法大は佐藤大に変え松澤彰、橋本に代え森俊貴を投入。攻撃に厚みを持たせる。両チーム攻め込む中試合が動いたのは70分。右SB関口から平山へ縦に送り、パスを受けた紺野が右サイドから切り込むと、ペナルティーエリア左に走り込んできた逆サイドの森へボールを送る。ボールを受けた森は対面の選手をフェイントで振り切り縦に持ち込むと、左足を振り抜き強烈なシュート。するとこれがGKの頭の上を射貫く先制ゴールに。この先制点に勢いづいた法大は、その後も途中出場の飯島陸や松澤、紺野がカウンターでゴールへ襲いかかる。82分には大西遼太郎、90分+2分には田中和樹を投入し、強度と運動量を加える。終了間際には大阪体育大によるハイボールの応酬に苦しめられながらも逃げ切り1-0で長い笛。2年ぶりの頂点への切符をつかんだ。
決勝の相手は、Jリーグ内定者四人を有し、地力、完成度ともに大学サッカー界最強の呼び声も高い明大だ。勝負を制するのは今最も波に乗る橙色の戦士達か、はたまた紫紺のタレント集団か。頂点の景色は、7日の勝者だけが知っている。(磯田健太郎)
選手コメント
森俊貴
―試合を振り返って
相手のレベルが高くて拮抗した試合にはなりましたが最後途中出場で自分が結果を残すことが出来たので良かったです。
―大体大の印象は
シンプルに蹴ってくることも多いチームですが全てのポジションに素晴らしい選手がいて非常に良いチームという印象です。
―立ち上がりについて
比較的シュートチャンスが多くて決めきればもっと楽には試合を運ぶことが出来たのかなとは思います。
―途中出場となりました
やらしい位置でボールを受けて攻撃のためを作ることを意識してプレーするように言われました。
―ゴールシーンを振り返って
(紺野)和也から良いボールが入って1対1の状況になり相手が疲労が溜まっていてボディフェイクで引っかかってくれて後はゴールに思いっきりシュートを打つだけでした。
―得点以降、相手がより前掛かりになりましたが
余計なファールは与えないということとしっかりカバーリングを徹底することを意識しました。
―決勝に向けて一言
去年は本当に悔しい思いをしたので今年は絶対に優勝して笑って東京に帰りたいと思います。
下澤悠太
―今日を振り返って
これまで二試合いい形で勝てていましたが、厳しい試合になるかもしれないということはチームでも話していたので、その中で勝てたということは大きかったなと思います。
―大阪体育大の印象は
10番の選手に集めて、シンプルにやってくるイメージだったので、僕としてはセンターバックが(10番の選手を)抑えて、ボランチの選手がセカンドボールを拾おうという感じでプレーしました。
―前半の攻撃の狙いは
相手が今日で(トーナメントを)四試合戦ってきていて、僕らはターンオーバーができていて、絶対に相手は疲れていると思っていたので、どちらかというと攻め急ぐことはなくゆっくり回していこうという所はありました。また、思ったよりここまでの試合で相手選手が縦に(マークで)ついてこないというところがあったので、選手の間では意識がありました。
―前半はチャンスを演出しながらも0-0で折り返した訳ですが、ハーフタイムに修正したことは
守備でやっていることを続けようということと、前線の選手は控えの選手もいるので、前からしっかりやっていこうということでした。
―今日は末木選手と中盤センターを組んでいましたが、攻守のバランスについて意識していることは
お互い攻撃も守備もどっちもできる、バランスをとれるタイプだと思ってるので、一人が上がったら一人が下がることであったりだとかを声をかけながらやっていました。
―天皇杯での躍進であったり、総理大臣杯もついに決勝まで勝ち上がってきたわけですが、注目されているという感覚はありますか
大学の一般の学生からも「頑張って」というような声はかけられるので、やっぱり注目されているという感覚はありますね。
―次は2年ぶりの決勝ですが何か思いはありますか
自分としては優勝した二年前は怪我をしていてピッチの外で優勝を経験したのですが、今年は優勝の瞬間にピッチに立っていたいなという思いがありますね。
―下澤選手は4年生で大学サッカーラストイヤーとなるわけですが、今季について考えていることはありますか
やっぱり自分が2年生と3年生の時に総理大臣杯やインカレで優勝していて、そのときにピッチにいられなかったので、何か大きな大会の勝利の瞬間をチームのみんなと味わいたいです。
―決勝戦に向けて一言
簡単な試合ではないと思うので、チームのみんなと1から準備して、勝ちたいと思います。
フォトギャラリー
- スタメンのイレブン
- 左サイドで出場した橋本
- 今日も安定したプレーを見せた高木
- FWとして積極的にゴールを狙い続けた佐藤(大)
- スタメンに復帰した末木
- トップ下での出場となった平山
- 決勝ゴールを決めた森