【スピード】第39回全日本学生スピードスケート選手権大会
第39回全日本学生スピードスケート選手権大会
2019年11月30(土)、12月1日(日)
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
日本学生氷上選手権大会(インカレ)の前哨戦ともなる今大会。 SP(スプリント部門)では、上水隆生(営3)、北澤佑樹(営2)の2名が出場。どの種目も入賞できず、総合17位と15位で今大会を終えた。
AR(オールラウンド部門)では、大嶋樹(営1)、赤坂仁(文1)、佐原貴奎(営2)、米田恵隆(営1)、安済修哉(営4)、田中笑太(営4)の6名が出場した。初日に行われた500㍍で赤坂が優勝、安済が3位入賞。2日目の1500㍍でも赤坂が8位入賞を果たした。
競技結果
スプリント(SP)部門
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
500m① | 北澤佑樹 | 22位 | 37秒43 |
上水隆生 | 26位 | 37秒57 | |
1000m① | 北澤佑樹 | 16位 | 1分14秒99 |
上水隆生 | 14位 | 1分14秒65 | |
500m② | 北澤佑樹 | 15位 | 37秒06 |
上水隆生 | 25位 | 37秒60 | |
1000m② | 北澤佑樹 | 11位 | 1分14秒75 |
上水隆生 | 12位 | 1分14秒79 |
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
500m | 赤坂仁 | 優勝 | 37秒29 |
安済修哉 | 3位 | 37秒38 | |
米田恵隆 | 5位 | 37秒48 | |
大嶋樹 | 24位 | 38秒82 | |
田中笑太 | 45位 | 40秒06 | |
佐原貴奎 | 51位 | 1分19秒81 | |
5000m | 大嶋樹 | 20位 | 7分15秒14 |
田中笑太 | 22位 | 7分15秒40 | |
安済修哉 | 31位 | 7分23秒26 | |
米田恵隆 | 38位 | 7分28秒24 | |
赤坂仁 | 40位 | 7分29秒17 | |
佐原貴奎 | 棄権 | ― | |
1500m | 赤坂仁 | 8位 | 1分55秒72 |
安済修哉 | 12位 | 1分56秒37 | |
大嶋樹 | 22位 | 1分57秒48 | |
田中笑太 | 30位 | 1分58秒82 | |
米田恵隆 | 42位 | 2分01秒18 | |
佐原貴奎 | 棄権 | ― | |
10000m | 安済修哉 | 12位 | 15分27秒70 |
※500m、1000m、1500m、5000mの合計タイムで順位が決定する
部門名 | 選手名 | 順位 |
---|---|---|
SP部門 | 北澤佑樹 | 15位 |
上水隆生 | 17位 | |
AR部門 | 安済修哉 | 12位 |
赤坂仁 | 14位 | |
大嶋樹 | 19位 | |
米田恵隆 | 27位 | |
田中笑太 | 32位 |
戦評
SP部門
SP部門には、上水隆生(営3)、北澤佑樹(営2)の2人が出場。両選手共に、初めてのSP部門挑戦となった。
1日目、まず最初の種目500㍍では、力強い滑りをみせるものの思うようにタイムにつながらず結果、北澤が37秒43で22位、上水が37秒57で26位と中位に終わった。続く1000m、上水はまずまずの滑りをみせ、1分14秒65というタイムを収める。しかし、その後数々のスピードとフィジカルを兼ね備えた選手が好走し、最終的には14位に終えた。また、北澤は記録上位者が並ぶ後半24組目に出場。表彰台への期待も懸かったが、同走の選手にリードを許したままレースを終え、結果は1分14秒99で16位。500㍍よりは順位を伸ばしたものの、悔しい結果となった。
2日目。昨日のタイムからどれほど伸ばせるかに注目がかかったが、北澤は37秒06と伸ばすものの、上水は37秒60と僅かに落ち順位も15位と25位で終えた。またその後行われた1000mでも、両選手共に昨日と大差ないタイムで終え、順位こそ北澤11位、上水12位と上昇するも満足とはいえない結果で終えた。「練習の時とは違い思うようなタイムがでなかった」と振り返るように、総合成績は、入賞とは程遠い北澤15位、上水17位。来月行われるインカレへ向けてさらなる飛躍を期待したい。(鳥越花音)
AR部門
AR部門には大嶋樹(営1)、赤坂仁(文1)、佐原貴奎(営2)、米田恵隆(営1)、安済修哉(営4)、田中笑太(営4)の6名が出場。
1種目の500㍍では、優勝候補であった安済を差し置き赤坂が見事優勝。安済も僅差で敗れたものの好走し、昨年と同様3位に。安済と同走であった米田も5位と入賞を果たした。続く5000㍍で表彰台を期待される田中は、レース序盤ラップタイム33秒台で力走するも徐々にタイムを落とし、結果はは7分15秒40。表彰台はおろか入賞もままならず悔しい結果に。長距離を得意とする大嶋も田中を上回る15秒14でゴールするも「まだまだ力不足」と課題が残るレースとなった。
AR部門2日目。3種目となる1500㍍でも赤坂が見事な滑りで8位と上位に食い込んだ。安済も目標タイムである54秒台で滑ることはできなかったが、12位と健闘し法大唯一の1万メートル出場を果たした。
500、1500㍍で優勝、8位とポテンシャルの高さを見せた赤坂。しかし、総じて中位に沈んだ今大会。様々な大会を経て約1ヶ月後、釧路の地で行われるインカレに臨む。(木庭優斗)
選手コメント
田中笑太 主将
ー今回の試合を振り返って
もともと短距離が苦手で長距離の方が得意なはずなのに、今回5000㍍でさえも全然だめでした。早い動きとかを練習してなかったせいで短距離も力も入らなくて、5000㍍の時も、今少し調子が悪くて、最初からラップも出せずに、そのままずるずる落ちていったという感じでした。
ー試合前の目標は
500㍍はそこまで意識してなくて、5000㍍に関しては他の選手のタイムをみてるとあまり7分を切っている方がいなかったので、自分は6分50秒台出せるかなと思ってました。でも結果、目標を大きく下回ったのでかなり落ち込んでいます。
ー距離別の時に、自分の滑る感覚を取り戻したいといっていたが
今回はだめだったですけど、帯広であった2レースでは5000㍍で6分44秒が出て、10000㍍でも目標としてた14分台を切って自己ベストを出すことができました。
ー1日目終えて、2日目に向けて考えたことは
2日目にあった1500㍍も実際得意な種目じゃないので、1日目に力を入れて、2日目は楽しく滑れたらなと思ってました。
ー5000mの際、3800mくらいから競走の方に追い抜かれ始めたが
最初のラップが遅くて、そこからタイムを上げようとしていたのと自分がずっと先行して滑っていたことが体力の消耗につながり、だいぶ足にきていた時に抜かれたので心が折れてしまったところがありました。
ー後輩のレースを見て
1番頑張っていたのは、赤坂仁だと思います。1500㍍もしっかり滑り切って、入りもすごい早かったのでよかったと思いました。
ー次のインカレへの目標は
1番目標にしているのが10000㍍の表彰台です。あと5000㍍では7分切れたらいいなと思います。
安済修哉
—500㍍では3位でした
持ちタイムとしては1番のなか臨んだレースで優勝狙ってたんですけど、思ったよりもタイムが出なくて夏の練習不足が響いたのかなという感じですね。
—赤坂が優勝しました
持ちタイム的には優勝できるようなタイムだったので良かったという感じですかね(笑)ちゃんと育ってくれてて速くなってきてるので、良いと思います。
—5000㍍では大きくタイムを落としてしまいました
今年は1000、1500㍍でジャパンカップにも出場していて、そっちを中心に練習頑張ってます。5000㍍はあまり滑ってないので練習不足が出てしまいました。
—1500㍍を振り返って
54秒台で滑ることを目標に臨みましたが、遠く及ばず調子が悪いわけではないと思うんですけどね。ダメダメでした。
—3回連続での1万㍍出場でした
序盤から早く終われという気持ちで滑ってました(笑)本当にきつかったです
—インカレへの意気込み
去年よりも高い順位を目指して、自分が滑る種目でポイントが取れれば良いかなと思います。
上水隆生
—試合前のコンディションは
いつも通りだと思います。調子良いとか悪いとかあんまり分かんないですよね。
—目標タイムは
目標タイムというかノルマは、今レースのような14秒50、60は出て当たり前だと思ってたんですけど、欲を言えば13秒90台とか500㍍でいうと36秒90台が目標だったので、微妙というか何とも言えないレースでした。
—初のスプリント部門での出場でした
こんな1500㍍の練習になる大会はあまりなくて一昨年、去年とAR部門に出場してたのですが、去年5000㍍滑ってみてあまり意味ないなと思ったので、スプリント部門への出場を決めました。
—今大会の500㍍を振り返って
練習通りのラップを出せず悔しいレースになりました。屋内ではあるんですが、36秒10とか出せてたので、36秒後半を目標に臨みましたが、コーナーを上手く滑ることができず、37秒台になってしまいました。
—1000㍍を振り返って
スタートは結構良かったと思います。2本目のスタートは上手く滑り出せましたけど、17秒60とかの入りになってしまいました。本当は17秒10とかで入りたかったんですけどね。
総合的にみて自分の実力通りの結果になったという感じです。
—今大会でできた課題は
課題というよりも今大会でスタート時に走ることをしない方が足にこないし、スピード出ることに気づきました。だから、みんながしてるような陸上走りというよりも筋力を使って前に進んでいくようなスタートを意識して良いタイムが出るような滑りをしたいなと思いました。
—今後の目標は
500㍍よりも1000㍍の得意なので、1000㍍で36秒前半を公式の大会でも出せるように頑張りたいと思います。
北澤佑樹
―今大会を振り返って
4本ある中で、2日目の500でしっかりと力を見せることができたのはよかったと思います。
―今季は好調が続いていました。期待される部分も大きかったと思います
期待されている分、気負いすぎた感じがあって、硬くなってしまったかなと思いうんですけど、そこで力を出し切れなかったのも自分の力不足かなと思います。
―1000メートルでは今季は1分13秒台を記録する試合が続いていました。今大会、記録が伸びなかった要因について
リンクのコンディション自体は悪くなくて、整っていた状況だったんですけど、3週連続での試合でだいぶ疲れているなという感覚がありました。
―大学2年目のシーズンを迎えました
去年はこの学生選手権もインカレでも全然結果を残せず貢献できなかったんですけど、今年は割とシーズン序盤から調子が上がってきているので、インカレで優勝目指したいと思っています。
―今季はスプリント部門へのエントリーとなりました
今年はスピードがついたので、1000メートルが滑れるようになったので、1000メートルで戦っておきたいなということでスプリントにしました。
―今後の大会に向けて
インカレまでちょうど1か月くらいということで、来週にもジャパンカップがあります。だいぶ疲労がたまっているので、インカレまでに一回疲労をしっかり抜いて、またトレーニングして小さな課題をクリアしていって、インカレに臨めるようにしていきたいです。
米田恵隆
ー今大会を振り返って
昨年はスプリント部門に出て、今回初めてオールラウンド部門に出場しました。5000㍍が人生初だったんですけど、タイムは結構出たのでよかったです。
ー今季の調子は
今季は一度もベストが出せていなくて、それは気持ちが上がらないのが理由かなと思います。去年は練習を多くやっていて、1年生だからと思ってすごく頑張ってやっていたのですが、それでもタイムが出なくてモチベーションがあまり上がりません。
ー500㍍を振り返って
持ちタイム的には外で1番だったのですが、慌てすぎてしまいました。
ー500㍍では安済選手、1500㍍では大嶋選手と同走でした
4年生はもう最後なので1回でも一緒に滑れて良かったなという感じです。1500では、自分は突っ込むタイプで大嶋はキープするタイプでレースの進め方が違うので、滑りづらいなと思いました。
ー長い距離への対応は
今年は全然長い距離を滑っていなかったのできつかったです。その前まではやっていたのでそれで滑れたという感じです。
ー今大会での収穫は
大学に入ってからレース前に気分が高揚してしまい、変に疲れてしまうところがあったのですが、そこを直せばすごく良いタイムは出なくてもそこそこのタイムで滑れるということがわかりました。
ー今後の課題は
今日みたいに疲労が溜まっていて気持ちが入っていない状態でも、最低限のスピードでは滑りたいなと思います。
ー今後の目標は
今のところ良いタイムも結果も出ていないので、今後のレースもこなしていってインカレではチームに貢献したいと思います。
赤坂仁
ー今回の試合を振り返って
500mは屋内外合わせての自己ベストが出て、5000mはあまり力を入れてなかったので少し遅かったですけど自分の中では満足してて、そしてさっきの1500mは8位という結果で悪くはないと思ってます。でもSP部門とかに今回出てない方がいるので、その人たちを考えるともっと伸ばさなきゃなと思いました。
ー試合前の目標は
500mはAR部門で絶対優勝すると決めていて、1500mは法政の中で1番早いタイムを出せればいいなと思ってました。目標としてはどっちも達成できたけれど、やっぱり全体的にまだまだだなと思いました。
ー距離別の時、改善点がたくさんといっていたが
前の時は、まだ自分の体をよく理解できていなくて、滑りの感覚が毎日違っていたんですけど、それが徐々に良くなってコンスタントに結果が出せるようになったかなと思います。
ーいいコンディションで試合にのぞめた
連戦続きで疲労がだいぶ溜まっていて、その上に長距離移動もあったので滑りの感覚もずれるかなと思っていたのですが、結果が出たので悪くはなかったのかなと思います。
ー氷の状態は
ここのリンクはカーブがきつい上に、標高が高いのですごい滑りやすいなと思いました。
ー500mで優勝できた要因は
自分の課題はリンクのカーブで、そこでラップタイムが変わってくるので意識して滑りました。
ー1500mでは
今までは最初飛ばす勇気がなくて、中途半端に終わってしまうことが多かったんですけど、今回は最初からしっかりラップを出せた感じでした。だけど、1100mからのラップが早い人に比べてどっちも1秒ずつ遅いのでそこが課題かなと思います。
ー来週のジャパンカップに向けて
今回の試合からグループが上がれるので、そこにいる早い選手の中で自分の力を出せたらなと思います。
ーインカレでの目標
1000mと1500mどっちも個人種目で入賞することです。
大嶋樹
ー今大会を振り返って
500㍍は思った以上に成長したなという感じがあって、5000㍍は屋内で滑った時よりもベストがでるかなと思ったんですけど、力不足でまだまだだと思いました。1500㍍は同走が同じ大学(米田選手)で結構緊張しましたが、自分のスケーティングができたかなと思います。
ー500㍍で調子が良かった要因は
特にはないんですけど、短距離の選手にどうやって滑ったらいいかを聞いて、がむしゃらに滑ったらタイムが出たという感じです。スタートダッシュは足をとにかく速く動かすのを意識しました。
ー高校時は3000㍍で好成績を残していました
高校の時は3000以上の5000や1万もやっていました。中学生の時はずっと短距離で、高校に上がった時は距離への対応が大変でしたが、今はしっかり対応できています。
ー専門の距離は
一応5000㍍中心で、1万と1500も滑るか滑らないかという感じです。
ー5000㍍での課題は
4周、5周あたりまでは良かったのですが、1回ラップが落ちたらどんどん落ちていってしまったので修正したいです。最初32秒で入って、それをどこまでキープできるかという感じで、あとは35秒以下でいこうと思っていたんですけど、38秒までいってしまったので課題になりました。
ー伊香保のリンクは滑ってみていかがでしたか
結構寒いとか風が強いとか聞いていたんですけど、大会になったら風もそんなになくて合わせてくれてるのかなと思いました。1500の時は日が出てたのですが、500と1万の時はそんなに出ていなかったのでうまく滑れました。
ー今後出場する大会は
山梨でセイコナイターがあって、その後はインカレです。
ーインカレに向けての意気込みをお願いします
インカレはたぶん1万㍍なので、最後まで集中切らさずに頑張りたいと思います。今年1本滑っているので、自己ベストを出したいです。
フォトギャラリー
- ルーキーの大嶋
- 法政唯一の1万㍍出場となった安済
- 初のスプリント部門に出場した上水
- 田中は満足の結果を出せず肩を落とした。
- 500、1500㍍で入賞した赤坂
- 1000㍍で惜しくも入賞を逃した北澤
- 500㍍で5位入賞を果たした米田