東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対明大戦
2021年5月2日(日)
早大東伏見グラウンド
初戦を13安打8得点で勝利した法大は、勢いそのままにいきたいところだったが、初回にいきなり2点を先制される。2回裏に1点を返すも互いに点をやらない緊迫した展開が続く。2回から登板した前芝が好投を見せる中、7回裏澤野の適時打で同点そして古屋の逆転となる2点適時打で勝利を引き寄せる。最後の2回を古川端が無失点で抑え、試合終了。悲願のリーグ優勝へ王手をかけた。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 |
法大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | ☓ | 4 | 6 | 3 |
(明大) 高島、●岩田、上井-吉原、渡辺
(法大) 石橋、〇前芝、S古川端-澤野
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (6) | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 4 | 1 | 0 | 0 | .333 |
2 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 3 | 1 | 2 | 0 | .340 |
3 | (9) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 3 | 0 | 0 | 1 | .333 |
4 | (7) | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 3 | 0 | 0 | 1 | .368 |
5 | (3) | 近藤匠(経3) | 札幌第一 | 2 | 0 | 0 | 0 | .276 |
PH3 | 福本陽生(経2) | 星稜 | 2 | 0 | 0 | 0 | .100 | |
6 | (4) | 細木雄斗(社4) | 報徳学園 | 0 | 0 | 0 | 1 | .222 |
4 | 高橋凌(社2) | 花巻東 | 3 | 1 | 0 | 0 | .375 | |
7 | (5) | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 3 | 0 | 0 | 0 | .318 |
8 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士舘 | 3 | 2 | 1 | 0 | .226 |
9 | (1) | 石橋錬(社4) | 遊学館 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 |
1 | 前芝航太(営2) | 法政二 | 2 | 1 | 1 | 0 | .333 | |
PH | 堀江悠介(経4) | 健大高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | .143 | |
1 | 古川端晴輝(社1) | 花巻東 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
石橋 | 1 | 0 | 2 | 4 | 2 | 5.09 |
前芝 | 6 | 2 | 2 | 6 | 0 | 3.18 |
古川端 | 2 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0.00 |
戦評
初戦に勝利し勝ち点獲得に王手をかけた法大はここまで投手陣を引っ張ってきた石橋錬(社4)を先発マウンドに送った。
1回表、1番打者と2番打者に連続四球を出し、その後1死満塁の危機となる。6番打者の強烈な打球を塩唐松宏将(社2)が失策し、無安打で2点を先制される。
そして1回で石橋はマウンドを降り、2回からは前芝航太(営4)が登板する。その裏この回先頭の細木雄斗(社4)が死球で出塁し、塩唐松が犠打で送り、1死二塁となる。続く澤野智哉(社2)が左前安打を放ち、1死一、三塁となり、9番の前芝の内野ゴロの間に細木が生還して1点を返す。
試合中盤、大雨にも見舞われ、互いに制球が定まらないもののスコアボードに0が続く緊迫した展開が続く。
前芝は2回から7回まで2安打無失点と完璧に抑え粘り強い投球を見せ、徐々に法大に流れを引き寄せる。
すると7回裏、細木の負傷交代により守備から入った高橋凌(社2)が内野安打を放つと、相手失策も絡み無死二塁とする。続く塩唐松が三振するも相手が捕逸し振り逃げ、無死一、三塁と逆転の走者が出る。そして8番の澤野が低めの球を上手くすくい上げ、中前適時打を放ち同点に追いつく。好投を続ける前芝の代打として出場した主将の堀江悠介(経4)が犠打を決め、1死ニ、三塁とする。その後2死となるも古屋一輝(経3)が左前へ2点適時打を放ち、逆転に成功する。
8、9回を1年ながら主力として投手陣を支える古川端晴輝(社1)がピンチの場面を迎えるも気迫のこもった投球で無失点に抑え試合終了。法大の粘り強さを見せつけ3試合連続で逆転勝利を収め、1つも落とすことなく明大から勝ち点を獲得する。
そして勝ち点4となった法大は久しく遠ざかっていたリーグ優勝に王手とする。1週明け最終戦となる東大戦を迎えるが、完全優勝に向け気が抜けない戦いがまだ続く。
(記事:渡辺光我、写真:渡辺光我、相田遼介)
選手インタビュー
前芝航太
―今日の試合を振り返って
全日本選手権に向けた大事な試合だったので、個人がどうとかじゃなくてチームとして1勝できたというのは本当にうれしかったですね。
―今日は2番手での登板でした
石橋(錬)が崩れた時にいつでも行けるように、というのは言われていました。
―2回から6イニングの登板となったが、準備はできていたか
立ち上がりが怪しかったのはあるんですけど、いつでも行けるようには準備はできました。
―明大打線の印象は
明大は本当にいいバッターが揃っていて、甘い球は打たれると思っていたので丁寧に投げようという心がけではいました。
―急な天候の変化は投球の支障ではなかったか
正直、雨が降ってきたりすごく晴れたりみたいな天気で投げにくいところはあったんですけど、それでも丁寧に投げようというのは心がけていました。
―チームの雰囲気は
今年のチームは本当に雰囲気が良くて、控えの選手もいいところで打ってますし、ベンチのメンバーも勝ちに対するこだわりがすごく強いチームだと思っているので雰囲気はとても良いです。
―最終カードの東大戦に向けて意気込みをお願いします
今まで良い流れで来ていて試合は1週空きますけど、法大も2連勝しているので全勝優勝したいと思います。
古屋一輝
―今日を振り返って
本当に辛い試合でした。ビハインドでも後半あのまま点を取られなければ後半勝負で絶対勝てるとみんな思っていたので、その展開に持ち込めたのが今日の価値に繋がったと思っています。