東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対明大戦
2021年5月15日(土)
早大東伏見グラウンド
このカードを勝利すれば悲願の完全優勝となる法大は東大との1回戦を迎えた。2回に塩唐松の先制2点本塁打、3回には近藤にも2点本塁打が飛び出す。4回表に1点を取られるもその裏、古屋の2点適時打と得点を重ね、この試合8点を奪う。一方の投手陣も先発の西村を始め、前芝、古川端と安定した投球を見せ東大に圧倒的な試合をし、見事勝利。リーグ優勝まであと一歩。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 3 |
法大 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | ☓ | 8 | 11 | 1 |
(東大) ●小嶌、和田-八幡
(法大) 〇西村、前芝、古川端-澤野
本塁打:塩唐松(2回)、近藤(3回)
二塁打:澤野(2回)
盗塁:細木(2回)、古屋(4回)、唐橋(4回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (6) | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 3 | 1 | 0 | 1 | .333 |
2 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 3 | 2 | 2 | 1 | .360 |
3 | (9) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 3 | 2 | 1 | 0 | .359 |
4 | (7) | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 4 | 0 | 0 | 1 | .304 |
5 | (3) | 近藤匠(経3) | 札幌第一 | 4 | 1 | 2 | 0 | .273 |
6 | (4) | 細木雄斗(社4) | 報徳学園 | 4 | 1 | 0 | 0 | .226 |
7 | (5) | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 4 | 2 | 2 | 0 | .346 |
8 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士舘 | 4 | 1 | 0 | 0 | .229 |
9 | (1) | 西村勇輝(経4) | 日本文理 | 1 | 0 | 0 | 1 | .077 |
1 | 前芝航太(営4) | 法政二 | 0 | 0 | 0 | 0 | .333 | |
PH | 栗島駆(経1) | 花咲徳栄 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1.00 | |
1 | 古川端晴輝(社1) | 花巻東 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
西村 | 6 | 5 | 6 | 0 | 1 | 3.18 |
前芝 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3.04 |
古川端 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
戦評
春季リーグ戦も大詰めを迎える中、首位を走り続けている法大。ここまで勝ち点を重ねていよいよ優勝がかかる最終カードを迎え、今季最後の相手となる東大との一戦に臨んだ。
法大の先発は石橋錬(社4)とともに先発の二本柱を担う西村勇輝(経4)。初回、そして2回をそれぞれ三者凡退に抑える安定した立ち上がりを見せた。
攻撃陣は2回に1死から相手失策の間に出塁した細木雄斗(社4)がすかさず盗塁を決め、好機を作る。得点圏に走者を置いて迎えた、今季途中からスタメンに定着している塩唐松宏将(社2)が2点本塁打を放ち先制に成功。
続く3回には先頭打者の鈴木歩夢(社2)が内野安打で出塁すると、好機で迎えた近藤匠(経3)が放った打球は相手守備の頭を越えて右翼席に吸い込まれた。2点の追加点によって西村を援護する。
一方西村は4回失策によって出塁した走者を適時打で返され、1点を奪われるも後続を断ち相手打線に追い上げる隙を与えない。その後も6回までに6つの三振を奪う力強い投球で相手打線を封じ込む。
投手陣の力投や好守備によって法大ペースで試合が進んだ。序盤の勢いそのままに6回には鈴木の犠飛、7回にはリーグ戦初出場の代打・栗島駆(経1)の適時打でそれぞれ1点ずつ加えリードをさらに7点に広げる。
先発の西村がマウンドを降りた7回以降は前芝航太(営4)、古川端晴輝(社1)が継投し、無失点に抑える好投で試合を締めた。
投打がかみ合い、危なげなく初戦に勝利しリーグ優勝へと王手をかけた法大。昨年の春季リーグ戦は新型コロナウイルス感染拡大によって中止を余儀なくされた。明日はその分までチームが今まで以上に一つになって力を出し切り、優勝をつかみ取る姿をきっと見せてくれるだろう。
(記事:山中麻祐子、写真:渡辺光我)
選手インタビュー
近藤匠
―今日を振り返って
今回のカードを勝てば優勝なので負けられない一戦になると思って、ボールをしっかり振っていくということをチーム一丸で意識して取り組みました。
―本塁打の打席での意識は
不振な時期が続いていて先週の練習の時にコーチと一緒にバッティングフォームを変えて、今日は試す意味でもノーステップで打った結果、身体もしっかり回りホームランになりました。変化させたことが良かったです。
―ここまでのリーグ戦を振り返って
なんとか早稲田に勝って明治にはニタテすることができ、今年は去年と違ってチーム一丸となって戦えていると思います。今年は交代するメンバーも多いですがベンチメンバー含め、総合力で勝てていると思います。
―優勝まであと一歩ですが
自分が入学してからは一回も優勝していないのでみんなも気合が入っていると思いますが、気を引き締めて明日も今日みたいに勝てるように頑張りたいです。
―チームの状態は
全日予選を見越して練習に取り組んでいて、ピッチャー陣も安定してストライクが入り、バッター陣もしっかりバットが振れているので明日や全日予選にはいい形でチームとして臨めると思っています。
―明日に向けて
明日も甘い球をしっかり打ってチームのために一本打てるように頑張りたいです。
塩唐松宏将
ー先制の本塁打を放った打席を振り返って
まず先制点が大事だと思っていたので思いっきり振ることができてよかったです。
ー2安打の活躍でしたが、打撃の調子は
どんどん振っていこうという気持ちが結果に出ているかなと思っています。
ーリーグ戦での自身の成長について
いろいろな球種、ストレートだったり変化球に代打の時より対応できてきたかなと思います。
ー優勝まであと1歩ですが、チームの雰囲気は
明日勝ったら優勝というところで本当にみんなそれに向かっていっていると思うので、明日何とか勝って優勝をしたいと思います。
栗島駆
―今日を振り返って
序盤から先輩たちが打線で繋がっていたので、打撃が良かった試合だと思いました。
―代打での打席での意識は
球が遅かったので一、二塁間を狙って打ちました。
―法大準硬に入りどうか
高校の時に比べて楽しいと言いますか、縛られず伸び伸びと出来てとてもやりがいのある部活動だと思います。
―参考にしている選手は
塩唐松(宏将)さんです。バイト先も一緒で色々とお世話をしていただき、プレーもうまいので参考にして元気を出して頑張りたいと思っています。
―4年間でどのような選手になりたいか
自分は守備が得意なので守備でチームを引っ張るということ、打撃では繋げることのできる選手になりたいです。
―明日に向けて
明日は出番があるかわかりませんが、まず試合が始まったらベンチで声を出して盛り上げて、出番が来たらしっかり100%の力が出せるように準備していきたいと思っています。