関東大学春季交流大会
対筑大
2022年5月8日(日)
法大多摩グラウンド
初戦の慶大戦を2点差で落とした法大は、初勝利を目指し筑大と対戦。試合開始直後から激しいトライの奪い合いとなり前半を同点で折り返す。後半石岡のトライで一時は逆転するも、終盤にPGとトライを決められ28-36で敗戦。悔しい2連敗となった。
(インタビューは、ラグビー部学生スタッフの方々のご協力の下、オンラインで行いました)
試合結果
トータル試合結果
28 法大 |
21 | 前半 | 21 | 36 筑大 |
---|---|---|---|---|
7 | 後半 | 15 |
ポイント詳細
3/1 | T | 3/2 |
---|---|---|
3/1 | G | 3/1 |
0/0 | PG | 0/1 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:吉永、南部、井口、石岡 G:石岡4 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 石母田健太 | 4 | 國學院栃木 |
2 | HO | 井口龍太郎 | 4 | 静岡聖光学院 |
3 | PR | 河村龍成 | 4 | 明和県央 |
4 | LO | 竹部力 | 3 | 大分舞鶴 |
5 | LO | 木村開 | 3 | 秋田中央 |
6 | FL | 山下武準 | 3 | 法政二 |
7 | FL | 吉永昂生 | 4 | 東福岡 |
8 | NO.8 | 佐野祐太 | 2 | 目黒学院 |
9 | SH | 山脇一真 | 3 | 天理 |
10 | SO | 熊田経道 | 3 | 大阪産業大附属 |
11 | WTB | 松田陸空 | 2 | 石見智翠館 |
12 | CTB | 金侑俉 | 2 | 大阪朝鮮 |
13 | CTB | 中井駿 | 2 | 大分舞鶴 |
14 | WTB | 南武翔大 | 4 | 京都成章 |
15 | FB | 石岡玲英 | 3 | 御所実業 |
16 | Re | 徐和真 | 4 | 大阪朝鮮 |
17 | Re | 四元涼太 | 3 | 鹿児島玉龍 |
18 | Re | 渡辺明志 | 2 | 佐賀工業 |
19 | Re | 緒方健志郎 | 4 | 熊本西 |
20 | Re | 森達喜 | 2 | 京都成章 |
21 | Re | 細川幹太 | 1 | 國學院久我山 |
22 | Re | 椎葉脩嗣 | 3 | 日向 |
23 | Re | 北川拓来 | 1 | 昌平 |
24 | Re | 小林雅治 | 2 | 法政 |
25 | Re | 原澤昇吾 | 3 | 法政二 |
26 | Re | 秋山優樹 | 1 | 鹿児島工業 |
戦評
関東大学春季交流大会第2戦、法大が迎えるは昨季対抗戦6位の筑大。昨年の春季大会で対戦した際には34-12で快勝しており、イメージは悪くない。初戦で慶大に惜敗しただけに、ここはしっかり勝って今季春季大会初勝利を挙げたいところだ。
開始早々、試合が動く。前半4分、自陣5m付近での筑大のラインアウトからじりじりと攻め込まれ、トライを許す。試合は早速法大が追う展開となる。さらに前半13分、またもラインアウトをきっかけにフェーズを重ねられ、追加点を許す。コンバージョンも決められ、点差は14点に。しかし法大も徐々に本来の勢いを取り戻す。前半18分、素早い攻撃から敵陣5m付近でのラインアウトを得ると、そこからモールで押し込み、最後は主将の吉永昴生(4)がトライを奪う。石岡玲英(3)が難しい角度から冷静にコンバージョンを決め、点差を7点に縮める。さらに4分後の前半22分、金侑悟が相手ボールをインターセプトすると、グラウンドを広く使いながら素早く展開し、最後はサイドで待っていた南部翔大(3)が走り抜けトライ。南部の2試合連続のトライで同点に追いつく。しかし34分、法大のパスミスから相手にボールを奪われ、そのまま80n近くの独走トライを許してしまい、点差は再び7点に。このまま前半終了かと思われたロスタイム、敵陣10mラインでのラインアウトから法政らしい早いパス回しで攻め込み、最後はHOの井口龍太郎(4)が押し込んだ。コンバージョンも決まり再び同点に。トライの応酬となった前半は両者互いに譲らず、21-21で後半へと折り返す。
果敢にアタックする山下武準(3)
勝負の後半、先に試合を動かしたのは法大だった。後半3分、法大の攻撃から敵陣10mラインで石岡がパスを受けると、華麗なステップと自慢の俊足で相手選手4人をかわし、見事に逆転のトライを決める。この日4本目のコンバージョンも自ら沈め、ついにリードする展開に。後半15分に筑大の素早いパス回しからトライを返されるも、コンバージョンを失敗し、2点リードの状態で試合は終盤へ。このままリードを守り切りたい法大だったが、後半35分、自陣22mライン付近でペナルティを取られてしまう。このP Gを確実に決められ、再び勝ち越される。さらに直後の後半37分、法大ボールのラックからこぼれたボールを相手選手に奪われ、そのままグラバーキック。これに法大の選手は追いつけず、筑大が抑えトライ。点差は1トライ1ゴール以上に。法大も最後まで諦めず敵陣に攻め込むも、筑大の固いディフェンスを突破することができず。そしてノーサイドの笛が響き、試合終了。28-36で悔しい連敗となり、春季大会初勝利はお預けとなった。
敵陣に攻め込む木村開(3)
一時は逆転する展開を見せたものの、試合終盤のミスが敗戦につながってしまった今試合。試合後のインタビューで主将の吉永も語るように、後半の勢いというのが課題となっている。しかし得点力や、スクラムやモールなどのセットプレーでは手応えを感じており、一定の収穫を得ている。次戦は5月22日の日体大戦。これまでの収穫を活かしつつ、課題をどう修正してくるのか。シーズンはまだ始まったばかり。ここからの法大の活躍に期待したい。
(記事・写真:板倉大吾)
インタビュー
吉永昴生(4年、FL、東福岡)
—試合をふり返って
やはり後半に勢いを落としてしまうという課題が慶応戦からつづいているので、後半からもう一段階上げられるように盛り上げていくことが重要だと思います。
—自身のトライシーンを振り返って
自分達が課題としていたモールで取ることができたトライだったので、これからのFWの自信にもつながると思います。
—モールやスクラムでは良い場面も見られましたが
試合の中で修正できて、自分自身も良いスクラムやモールが組めたと感じています。これからもっと細かいところを試合の中で修正できるようにします。
—次戦の日体大戦の意気込みをお願いします。
現在2戦とも、後半の規律を守れていないところで反則をもらい、逆転されるという流れになっているので、後半ではさらに規律といった面を意識してチャレンジしていきたいと思います。
井口龍太郎(4年、HO、静岡聖光学院)
—試合をふり返って
試合を振り返って、チームとしてブレイクダウンで優位に立てなかったところと、ミスが多かったので、しっかり次戦までに修正していきたいです。
―自身のトライシーンを振り返って
トライは外でBKがゲインして、筑波のDFが崩れていたところを、自分とハーフも気付いていたので、うまくボールをもらう事ができ、トライができました。
―FW陣は前回と同じメンバーでしたが、スクラムの完成度は
スクラムは、初め苦戦していた場面もあったのですが、両プロップと話しながら方向を変えたりして、試合中に修正できて、最終的にいい形で押す事ができたので良かったです。
―次戦の日体大戦への意気込みをお願いします。
この2戦負けが続いているので、しっかりこれまで出た課題を修正して、勝ちたいと思います。
石岡玲英(3年、FB、御所実業)
—自身のトライシーンを振り返って
狙ってはいませんでしたが、味方のサポートの動きなどで相手を上手く誘導してくれたので、できたスペースに思いきって勝負した結果がトライになったので、周りの力のおかげだと感じています。
―キックも調子が良いように感じましたが
フルバックを任される身として常にその状態を保ちたいのですが、まだまだ未熟で甘いところや判断のミスなども存在したので、もっと練習しないといけないなと改めて感じました。
―次戦への日体大戦への意気込みをお願いします。
やりたいことにチャレンジすることは出来てきていますが、それで勝てているチームと負けているチームとでは雲泥の差があると思うので、一つ一つ見直して勝てるように修正していきたいと思います。