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【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第5週 明大4回戦 浦がリーグ戦初本塁打を放つも、あと一歩届かず優勝は絶望的に

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第5週 明大4回戦
2022年5月10日(火)
神宮球場

1勝1敗1分で迎えた明大との4回戦。2回に今泉颯太(法3=中京大中京)の本塁打で先制するも、先発・篠木健太郎(営2=木更津総合)が5回6失点の乱調で、リードを許す。4回にリーグ戦初本塁打となった浦和博(キャ3=鳴門)、9回に宮﨑秀太(営4=天理)が一発を放つも、あと一歩及ばず、痛恨の敗戦を喫した。

浦にリーグ戦初本塁打が生まれた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 0 3 0 3 0 0 0 0 6 12 0
法 大 0 1 0 3 0 0 0 0 1 5 10 1

(法大)●篠木、塙、尾﨑、武冨—村上
(明大)○村田、高山—蓑尾
[本塁打] 今泉3号ソロ(2回、村田)、浦1号ソロ(4回、村田)、宮﨑2号ソロ(9回、高山)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 4 1 1 .381 .490 投ゴ 三振 二ゴ 四球 右本①
2 (9) 西村 3 1 0 .250 .400 一飛 右安 四球 三振
H 大柿 1 0 0 .000 .375 投直
3 (4) 齊藤大 5 0 0 .167 .294 中飛 二ゴ 遊併 遊ゴ 捕飛
4 (3) 4 2 1 .209 .277 一飛 右本① 右安 左飛
5 (5) 今泉 4 2 1 .275 .356 左本① 三振 左安 二ゴ
6 (6) 海﨑 4 1 0 .194 .265 三振 一安 二ゴ 左飛
7 (2) 村上 3 2 0 .324 .333 左安 遊安 四球 二直
8 (1) 篠木 2 0 0 .273 .333 三直 三振
1 1 0 0 .000 .000 三振
1 尾﨑 .500 .500
H 平原 1 0 0 .167 .286 三振
1 石田
9 (7) 高田 4 1 2 .091 .269 左飛 左二② 一ゴ 左飛
36 10 5 .222 .321

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 5 94 27 10 2 4 6 3.86
2 52 10 2 0 2 0 2.21
尾﨑 1 13 3 0 1 0 0 2.57
石田 1 17 4 0 2 1 0 0.00
9 176 44 12 5 7 6 3.35

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現福4=健大高崎) 25 内海貴斗(人3=横浜)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 32 久保田碧月(営3=高川学園) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)
15 石田旭昇(文4=東筑) 4 高田桐利(営4=広陵) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 37 木下将吾(文4=静岡)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 23 肥後幸太(法4=法政二)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)

戦評

強い日差しが降り注ぐ中、選手たちの気合いのこもった声が神宮球場に響く。優勝への望みをつなげるには絶対に落とせない、『血の法明戦』最終決戦へ臨んだ。

先発は今季8度目の登板中、先発としては5度目の登板とフル稼働の篠木健太郎(営2=木更津総合)。明大戦でも7日に先発し、8日には中継ぎで登板。疲労面に不安が残る中、強力な明大打線に立ち向かう。

初回、先頭に安打を許すが後続を併殺。今季これまで首位打者の宗山塁には安打を許すも、昨日、適時打を放っている4番・上田希由翔を三飛で打ち取った。得点を許さず初回から声を上げ気迫のこもった投球を見せる。

両チーム無得点のまま迎えた2回裏。1死から5番・今泉颯太(法3=中京大中京)が左翼へ本塁打を叩きこんだ。慶大戦に続き今季3本目の本塁打となり、法大は貴重な先制点を奪う。


先制本塁打の今泉

しかし3回表、明大もすかさず反撃。先頭に四球で出塁を許すと、3番・宗山に遊安と続かれ、4番・上田に右前に転がしその間に1点を返される。その後も悪い流れは断ち切れず5番・山田陸人に右前適時打を打たれ、3点を失い逆転を許す。

しかし迎えた4回裏。4番・浦和博(キャ3=鳴門)が右翼スタンドへ待望の本塁打を放った。待ちに待った4番のリーグ戦初本塁打。大きなガッツポーズにベンチも湧き、チームも一気に活気づく。


ついに浦に初本塁打が生まれた!

この勢いに乗り、6番・海﨑雄太(文4=埼玉栄)、7番・村上喬一朗(法4=東福岡)と連打で打線はつながりを見せる。そして一、二塁から9番・高田桐利(営4=広陵)が前進していた左中間の間を破る適時二塁打を放ち、一気に3点をもぎ取り逆転に成功する。


今季初打点をあげた高田

しかし、5回表。3番・宗山に一安を許すと、5番・山田から8番・長南佳洋まで、怒涛(どとう)の4連打を浴びる。篠木は5回まで投げ切るも、このイニング3失点目を許し、今季ワーストの6失点で涙の降板となった。

そのまま得点は動かず、迎えた最終回。ベンチからの声も最高潮に達する。1死から、法大屈指のリードオフマン・宮﨑秀太(営4=天理)。一球目は見極めボール。続く二球目。右翼スタンドに大きな一本を放り込んだ。


打った瞬間の本塁打だった

一点を返し、このまま同点、そしてサヨナラといきたい中、代打の切り札・大柿廉太郎(法4=健大高崎)を迎えたが、惜しくも投直で凡退。2死と追い込まれ、打席には明大1回戦でヒーローとなった3番・主将の齊藤大輝(人4=横浜)。球場全体から大きな期待がかかるも、捕飛でアウトとなり試合終了。

今季チーム最多となる1試合3本塁打をはじめ良い場面がたくさんあっただけに、非常に悔しい敗戦となり、優勝は絶望的に。しかし、今季篠木も2年生ながらエースとして堂々たる投球を見せてくれた。中継ぎ陣も塙雄裕(法3=常総学院)や武冨陸(営3=日大藤沢)など連投での疲労もありながら圧巻のリレー。慶大1、3回戦でのサヨナラ勝ちや数々の接戦と多くの感動を与えてくれている。チームとしても、既に今季5勝と昨年一年間(春秋合計)のチーム勝利数と並んでいる。

最終カードとなる東大戦は5月21日から始まる。優勝の可能性はなくとも、来季につながる起用や選手たちの奮闘に期待がかかる。2連勝で今季を締めたい。

(記事、写真:伊藤朱音)

クローズアップ:浦和博『法大の4番、待望の初アーチ』

待望の一発が出た。開幕から4番を張る長打力が魅力の男がリーグ戦初本塁打を放った。

先制に成功するも逆転され、2点を追いかける展開となった4回の攻撃。浦和博(キャ3=鳴門)が先頭として打席に入る。相手投手が投じた外角の直球を高々と白球を舞い上げた。打った本人も「完璧だった」と自画自賛する一撃は、右翼フェンスを越える本塁打に。この一打を皮切りに、チームは一時逆転に成功。反撃の烽火(のろし)をあげる一撃だったのは間違いない。

続く第3打席でも二塁手の頭の上を超える安打を放ち、今季2度目の複数安打を記録。1割台まで、低迷した打率も徐々に上昇。浦の調子が戻ってきた。

昨季の最終カードで初の4番としてスタメン出場を果たすと、今季は開幕から全試合で4番に座る浦。4番として意識していることを聞くと、「ここぞの場面で打てるように準備しています」と語ってくれた。不振を乗り越えた浦が『法大の4番』として、右へ左へ広角に勝利に導く一打を放つ。

(記事・皆川真輝)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー試合を振り返って
勝ちきれなくて、とても悔しいです。

ー試合中、主将としてどのような声掛けを
全員諦めた顔つきはなかったので、絶対逆転しようと指揮を高めました!

ー4戦目までもつれた今カードを振り返って
引き分けた試合(2回戦)で、決めたかったです。

ー東大戦に向けて意気込みをお願いします
ラスト1カード最後までやり切ります!

高田桐利 選手

ー9番での起用となりましたが、これまでの2番との違いは
特にありませんでした。

ー適時打の場面、どのような意識で打席に
つなぐ意識です。

ー攻守もありましたが、守備の面で意識していることは
とれるアウトをとることです。

ー最終カードへの意気込みをお願いします
2連勝で終わります

宮﨑秀太 副将

ー本日の試合を振り返って
悔しいの一言です。

ー9回に本塁打。何を意識して打席に入っていましたか
自分が出て流れを作ろうと思いました

ー今日のチームの雰囲気は
とても良い雰囲気でした。

ーここまでの試合、副将としてチームを振り返ると
勝ち切れる試合を勝ち切れなかったことが課題です。

ー東大戦に向けて意気込みをお願いします
しっかり二勝してリーグ戦を終えたいです。

浦和博 選手

ー今日の試合を振り返って
とても悔しいです。

ーリーグ戦初本塁打を放ちました
ホッとしました。

ー本塁打の感触は
完璧でした。

ー調子や感覚は
戻っときたと思います。

ー4番打者としての出場を続けています。何か意識されていることは
ここぞの場面で打てるように準備しています。

ー最終カードに向けての意気込みをお願いします
しっかり2連勝して終わりたいと思います。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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