【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第4週 明大2回戦　打線はつながらず、投手陣は総崩れで大敗。優勝が消滅した。

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第4週 明大2回戦
2022年10月2日（日）
神宮球場

苦しい流れを断ち切るべく篠木健太郎（キャ2=木更津総合）を先発のマウンドに上げるも、5回5失点と厳しい展開に。ここまで不調の打線も6安打1点と今日も目覚めることなく、援護をできず。中継ぎ陣も総崩れで9失点で大敗を喫し、優勝が消滅した。

篠木は厳しい投球で流れをつかむことはできなかった

戦評

1回戦で1点差と惜しい展開となっただけに、勝利をもぎ取りたい明大戦2回戦。敗れれば優勝が消滅する絶対に負けられない試合となった。

法大は篠木健太郎（キャ2=木更津総合）を先発のマウンドに上がった。2回まで無失点に抑えるも3回。制球に苦しみ3つの四球を与え、2点を先制される。さらに5回にも四球で走者を出し、4番・上田希由翔には適時打を、5番・山田陸人に2ランを浴び5失点。負けられない試合で篠木を送る必勝態勢を築いたが、ノックアウトとなってしまった。

5失点と苦しい投球に

なんとか援護したい打線だったが、明大先発・村田賢一の前に4回まで2安打を放つのが精一杯。5回に大柿廉太郎（法4=健大高崎）の二塁打で好機を作ると、海﨑雄太（文4=埼玉栄）の中前安打を放ち、4年生コンビで1点を返す。続く代打の吉安遼哉（法2=大阪桐蔭）は強い当たりを放つも、相手の攻守に阻まれ反撃はここまでに終わった。

適時打を放った海﨑

6回からは塙雄裕（法3＝常総学院）、7回からは今季初登板の武冨陸（営3=日大藤沢）がマウンドに上がるもいずれも流れを止められず3失点。8回からは一栁大地（人3=星槎国際湘南）がリーグ戦初登板を果たすも、2安打を放たれ、失点。9-1と大きくリードを広げられてしまった。

初登板の一柳

打線は今日も目覚めることなく、5回の得点以降は出した走者は二人と好機を作ることさえなく、終わってしまった。1-9の惨敗で優勝が消滅した。

打線の低調に加え、これまで法大の強みでもあった投手陣も総崩れでチーム防御率は4点台まで落ち込んでしまった。しかし火曜日は第2週の立大戦がやってくる。下を見ている暇はない。あと3カードでリーグ戦は終わりを迎えてしまう。それまでにどこまで立て直せるか。法大野球部が意地を見せてくれることを願う。

（記事：大井涼平　写真：野田堅真）

クローズアップ：武冨陸『法大を支える左の中継ぎエース ついに今季初登板』

秋6試合目にして初めてのマウンドに上がった武冨陸（営3＝日大藤沢）。今季はここまで出番に恵まれなかったが、春は主に抑えとして9試合に登板した法大のリリーフの要である。

武冨が春季リーグで印象に残っていると答えたのが明大との2回戦。勝利、勝ち点獲得が目前に迫った9回、満を持して武冨が登板するも上田希由翔、山田陸人に連続で適時打を打たれ同点とされた試合だ。

7回からマウンドに上がった武冨。くしくも上田や山田陸などにも打順が回ってくる回だった。「逃げても仕方ない」と強気で打者へ向かっていった。3番の宗山塁を一直に打ち取ると、続く上田は一ゴロ、山田陸も遊ゴロに打ち取り明大の主軸を3人で片付けた。続く8回もマウンドに上がるも、下位打線につながれ失点を喫した。

課題と収穫の両方が見えた初登板。優勝の可能性こそ消滅したものの、1つでも上の順位を目指して奮闘する法大。そのリリーフ陣を支える背番号『17』がフル回転でチームのために腕を振る。

（皆川真輝）

選手インタビュー

齊藤大輝 主将