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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第4週 明大1回戦 先発尾﨑が粘投も、好機で一本が出ず痛すぎる4敗目

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第4週 明大1回戦
2022年10月1日(土)
神宮球場

ここまで1勝と流れに乗り切れない法大は、勢いを付けるべく連覇を目指す明大と対戦した。先発の尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)は、序盤は不安定な投球も3回以降は安定した投球で7回を2点に抑える。しかし打線が好機を作るも援護できず、敗戦を喫した。

7回2失点と試合を作るも、勝利には結びつかなかった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 5 0
明 大 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 6 0

(法大)●尾﨑、吉鶴—大柿
(明大)○蒔田—蓑尾
[本塁打] なし

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 4 0 0 .150 .278 三振 遊ゴ 三振 一ゴ
2 (7) 中津 4 0 0 .053 .143 一ゴ 三振 三振 中飛
1 吉鶴 .000 .000
3 (4) 齊藤大 3 0 0 .133 .381 死球 遊直 三振 三ゴ
4 (6) 今泉 4 0 0 .278 .381 三振 二ゴ 二飛 三ゴ
5 (9) 2 2 0 .235 .278 右安 四球 左安
R9 木下
H 福岡 1 0 0 .250 .250 右飛
6 (3) 山根 3 2 0 .400 .455 左安 遊直 三安
R 鈴木照
3 松田 .000 .000
7 (2) 大柿 2 1 0 .222 .300 投犠 左二 左飛
8 (5) 海﨑 1 0 0 .333 .333 右犠① 投犠 二ゴ
9 (1) 尾﨑 2 0 1 .273 .308 投ゴ 三振
H 西村 1 0 0 .000 .000 三振
27 5 1 .178 .261

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 7 117 30 6 7 4 2 5.66
吉鶴 1 9 3 0 0 0 0 3.00
8 126 33 6 7 4 2 3.32

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現4=健大高崎) 31 鈴木大照(文3=明徳義塾)
12 一柳大地(人3=星槎国際湘南) 27 吉安遼哉(法2=大阪桐蔭) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 3 内海貴斗(人3=横浜) 36 中津大和(営2=小松大谷)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 37 木下将吾(文4=静岡)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 38 福岡大真(法3=筑陽学園)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 39 伊藤勝仁(文3=常葉菊川)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 25 山根滉太(文3=小松大谷)

戦評

今季ここまで1勝3敗4位と、優勝のためには1試合も落とせない法大。今試合迎えるは、未だ黒星のない明大。勢いのある相手を前に『血の法明戦』を制すことができるか。注目の一戦となった。

法大の先発は尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)。今季初勝利をかけマウンドに上がったが、1回裏いきなり失点の危機が。先頭打者・村松開人に左前に落ちる不運の二塁打を放たれ、無死二塁に。その後犠打と死球で1死一、三塁とされ、迎えるは4番・上田希由翔。ストライク先行の投球で追い込んだものの、浮いた球をうまく流され左前適時打となり先制を許した。なおも、1死一、二塁と危機が続いたが、山田陸人、中村奎太を三振に抑え粘りの投球を披露した。


尾﨑は粘りの投球

一方、明大の先発は蒔田稔。2回表、浦和博(キャ3=鳴門)、山根滉太(文3=小松大谷)が連続で安打を放つなどし、1死二、三塁の好機を作ると、迎えるは昨季7打点を挙げた海﨑雄太(文4=埼玉栄)。あわや本塁打かと思われる大きな右飛を放ち、すかさず同点に追いついた。


打った瞬間の大飛球だった

このまま勢いに乗りたかった法大だが、蒔田の際どい投球を前に封じ込まれる。5回には先頭・大柿廉太郎(法4=健大高崎)か二塁打を放ち得点圏に走者を進めるも、あと1本が出ず得点を奪えない。対する尾﨑も、走者を出しながらも要所要所で締める投球を披露し、6回まで無失点投球を披露。両者得点を取れないまま試合が進んだ。


二塁打を放った大柿

試合が動いたのは7回裏。先頭・直井宏路がセーフティーバントで出塁する。後続、蒔田の犠打と村松の二ゴロで2死三塁と今試合一番のピンチを迎える。尾﨑はピンチの中落ち着いた投球をしたものの、2番・飯森太慈の巧みなプッシュバンドをさばききれず失点。尾﨑は強靭(きょうじん)な明大打線を前に安定した投球を披露したものの、あと一歩粘れず7回2失点で降板となった。

8回には吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)が登板。ビハインドでの登板だったが、最速151㌔のストレートで押し切り、三者凡退と完璧な投球を披露した。


8回から登板の吉鶴

流れに乗りたかった法大打線だが、最後まで蒔田を打ち崩すことができず、惜しくも1-2で敗戦となった。 昨季王者を前に打線が奮わず、あとが無くなった法大。次戦以降、悲願の優勝に向けチーム一心で戦い抜く姿に期待がかかる。

(記事:東夏紀 写真:大嶽祐斗)

クローズアップ:大柿廉太郎『強打を武器に奪い返した正捕手の座 ラストシーズンで大飛躍へ』

大柿廉太郎(法4=健大高崎)。初出場を果たした20年春に規定打席をクリアすると、同年秋にも9試合に出場し、21年春には8試合に出場。順調に正捕手への道を歩んできたように思えた。しかしそこから一転、21年秋は出場なしに終わった。4年生となって迎えた昨季、再びベンチ入りを果たすも代打での出場が主だった。

そしてラストシーズンとなる今季、尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)の登板日を主に、先発マスクの座を奪い返した。

そんな大柿の持ち味は強打。今日の第2打席はその持ち味を存分に発揮した鋭い一打だった。「狙い球をしっかり捉えられた」と大柿。明大の主戦格投手である蒔田稔が投じた初球を振り抜き、左翼線へ強烈な一撃を放った。二塁打となって得点圏へ。得点には結びつかなかったが、インパクトを残した。守備面では一つの盗塁阻止を記録。「足の速いランナーだったので警戒を強めました。」と現在リーグ盗塁数トップの飯森太慈を封じた。

ラストシーズンにて大きく飛躍を感じさせる大柿。20年春の優勝にも貢献した男が、栄冠へと舵を取る。

(皆川真輝)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
僅差のゲームをものにしたかったです。小さなミスなどもあったので、そこを明日はでないようチームで徹底したいです。

ー昨季は、あと一歩で勝ち点獲得のところから敗れてしまった明大戦でした。明大相手に意識したことはありますか
いい選手はやはり多いので、挑戦者の気持ちで挑みました。

ー今季初の3番に座りました。何か心掛けたことはありますか
いつも通り自分の打撃をするだけを考えてました。

ー現在の攻撃陣の調子は主将には、どのように映っていますか
1人1人ムラがあるので、こんなもんじゃないと思います。

ー明日の意気込みをお願いします
明日の一戦は全員で勝利をつかみ取ります。

大柿廉太郎 選手

ー今日の試合を振り返って
勝てずに悔しいです。

ー二塁打の感触はいかがでしたか
狙い球をしっかり捉えられました。

ー盗塁阻止を記録されました。あの場面振り返っていかがてすか
足の速いランナーだったので警戒を強めました。刺せてよかったです

ー捕手から見た今日の尾﨑投手は
コントロールに少しばらつきはありましたが、悪いながらに試合を作って粘ってくれたと思います。

ー7回裏に尾﨑投手、加藤重雄監督と3人でマウンドで話したことは
このバッターで打ち取ろうと気合を入れていただきました。

ー次戦に向けての意気込みをお願いします
明日必ず勝ちます。

浦和博 選手

ー今日の試合を振り返って
とても悔しいです。

ー2安打を放ちました。調子はいかかですか
調子はとても良いので、継続できるように練習します。

ー打順が3番から5番に変更となりましたが、気持ちの変化は
特にありませんでした。

ー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
絶対勝ちます。

山根滉太 選手

ー今日の試合を振り返って
悔しいです。

ー2安打放ちましたが、調子はいかがでしょうか
調子は良いので、このまま継続したいです。

ー3試合連続安打となりました。打席の際に意識していることは
いつも通りしっかりボールを見ることです。

ー次戦へ向けて意気込みをお願いします
気持ちを切り替えて頑張ります。

尾﨑完太 選手

ー今日の試合を振り返って
なかなか勝てないです。

ー今日の調子は
一番良いときに比べて、調子が良いかと言われたらそこまで良くはないです。

ー3回以降は安定した投球でした。何か修正したことや意識付けたことはありましたか
明治打線に焦りが見えた気がしたので、逆に冷静に投げました。

ー明大打線の印象はいかがでしょうか
つながりのある打線で、バットが振れているので怖いです。

ー次戦に向けて一言お願いします
明日は勝ちます。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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