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【水泳】第99回日本選手権 (50m) ②(3日目、4日目) 待ってろ世界‼ 三井愛梨が200mバタフライ優勝&世界選手権代表内定‼

第99回日本選手権 (50m)
2023年4月4日(火)~9日(日)
東京アクアティクスセンター

大会3日目、女子200mバタフライで三井愛梨が登場。予選を1位で通過すると、続く決勝では自己ベストを1秒以上更新する泳ぎをみせ見事優勝。この結果、三井は7月に福岡で行われる世界選手権の代表に内定。
世界選手権でも世界にその名を轟かすような泳ぎに期待したい。

表彰式で笑顔を見せる三井

大会結果(3日目、4日目)

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200m自由形 24位 岡村梨香(スポ1) 2分03秒67
50m背泳ぎ 21位 石田瑠海(スポ3) 29秒33 自己新
28位 森田眞心(現1) 29秒49
200mバタフライ 1位 三井愛梨(国1) 2分09秒33 決勝進出
200m平泳ぎ 26位 川縁茜(現2) 2分31秒87
800m自由形 17位 篠田沙彩(経4) 8分57秒21
14位 中島千咲代(現4) 8分55秒05 B決勝へ
15位 松野仁衣奈(スポ2) 8分56秒35 B決勝へ
9位 岡村梨香 8分46秒81 B決勝へ

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200mバタフライ 46位 神偉雄(経3) 2分03秒73
53位 山崎寛史(経3) 2分05秒16
10位 荻野倖太朗(法2) 1分57秒98 自己新/B決勝へ
11位 丹保陸(人2) 1分58秒26 B決勝へ
100m自由形 24位 佐々木駿(経4) 50秒43 自己新
45位 山崎寛史 51秒64
200m個人メドレー 25位 神偉雄 2分03秒59
200m背泳ぎ 34位 三浦颯太(社3) 2分04秒70 自己新
200m平泳ぎ 12位 山尾隼人(経4) 2分11秒99 B決勝へ

決勝結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
1500m自由形 決勝 8位 中島千咲代 16分53秒65
200mバタフライ 決勝 優勝 三井愛梨 2分06秒77  自己新/ 世界選手権代表内定

決勝結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200mバタフライ B決勝 1位 丹保陸 1分57秒39 自己新
5位 荻野倖太朗 1分59秒17
200m平泳ぎ B決勝 7位 山尾隼人 2分13秒56

Close Up

三井愛梨

「200mバタフライは絶対に代表入りすることに加えて1位で代表権を獲得すること、2分6秒台を出すことを目標としていた」という言葉通り、2分06秒77という自己ベストタイムで優勝し世界選手権代表に内定。代表入りへの強い気持ちを持って挑んだ大舞台で結果を残した彼女の顔は、充実感と安心感で溢れていた。

大会1日目では100mバタフライに登場。「決勝進出とベストタイム更新」を掲げて挑んだレースでしっかりと決勝には進んだものの、惜しくも自己ベストの更新とはならなかった。しかし、三井は「日本選手権の前に行っていた直前合宿の時から調子が良く、100mバタフライを泳いだ時にもそこそこ手ごたえがあった」とレース後自身の体調の良さを改めて感じたという。

そして、状態の良さを保ったまま迎えた大会3日目の200mバタフライ。予選を危なげなく1位で通過し、決勝のスタートラインに立った三井。200m先にある栄光に向けた約2分間の戦いが始まった。前半の100mを1分01秒76の全体5位のタイムで折り返すと、ここから持ち味である後半の追い上げに入る。100mから150mの間で一気に先頭に躍り出ると、後続に0.3秒ほどのリードをつけて最後の50mへ。最後は追いすがる5レーンの牧野(牧野紘子・あいおいニッセイ)を体半分の差でかわして先頭でフィニッシュ。世界選手権代表の座をその手に手繰り寄せた瞬間だった。レース直後驚いた表情を見せ、隣を泳いでいた牧野と言葉を交わしていたことについて尋ねると、「ゴールした瞬間まず電光掲示板を見た時に、5レーンのタイム(2分07秒45)見てしまって(笑)。ベストではあったんですけど自分の目標としていたタイムには届いていなくて、あぁ足りなかったなと思っていたら、隣のレーンから牧野さんが「おめでとう!」と声をかけてくださって、それでもう1度掲示板を確認したら自分のタイムが2分06秒77で驚いた」と激闘を振り返った。

7月の世界選手権に向けて「最初100mを1分1秒台前半で入ることを目標にしてタイムを縮めていくことで、自分の持ち味である後半の泳ぎがもっと生かせるようにしていきたい」と、世界で戦うために残り3か月やるべきことはわかっている。2024年のパリ五輪を見据える彼女にとって、今回の世界選手権は通過点に過ぎない。新進気鋭の18歳は「決勝進出」をターゲットに定め、次なる大舞台での飛躍を誓った。(野田堅真)

写真館

200mバタフライB決勝で自己ベストを更新した丹保陸

荻野倖太朗は自身初、200mバタフライで1分57秒台を記録

山尾隼人は100m、200m平泳ぎともにB決勝に進出したが納得のいくタイムではなかっただろう

インタビュー

三井愛梨

ー 今大会このような結果を収めることができた理由は
今大会は普段の大会よりもすごく自信を持って挑めた大会だったので、その自信を持てていたことが今回のような結果につながったのだと思います。

ー どのような目標をもって今大会挑んだか
100mバタフライは決勝進出とベストタイム更新が目標で、ベストタイムは更新できなかったんですけど、初めて日本選手権で決勝に進むことができて200mへとうまく繋げることができたのは良かったと思います。200mバタフライは絶対に代表入りすることに加えて1位で代表権を獲得すること、2分6秒台を出すことを目標としていました。

ー 今大会自己ベストを更新できた要因は
日本選手権の前に行っていた直前合宿の時から調子が良く、100mバタフライを先に泳いだ時にもそこそこ手ごたえがあったので、200mに向けてその調子のままコンディションを保てたことがよかったのかなと思います。

ー 200mバタフライの決勝でゴール後に驚いた表情を見せていたが
ゴールした瞬間まず電光掲示板を見た時に、自分のレーンのタイムではなく隣の牧野さん(牧野紘子・あいおいニッセイ)のタイム(2分07秒45)を見てしまって(笑)。ベストではあったんですけど自分の目標としていたタイムには届いていなくて、あぁ足りなかったなと思っていたら、隣のレーンから牧野さんが「おめでとう!」と声をかけてくださって、それでもう1度掲示板を確認したら自分のタイムが2分06秒77で驚いたのと目標を達成できた安心感がありました。

ー 目標としている選手やタイムは
星奈津美さんが持っている日本記録(2分04秒69)更新が大きな目標ではあります。

ー 世界選手権(200mバタフライ)に向けてこれから強化していきたい部分は
世界で戦っていくためには今回のように前半100mのタイムが1分1秒台後半ではまだまだ力が足りていないと思うので、前半を1分1秒台前半で入ることを目標にしてタイムを縮めていくことで、自分の持ち味である後半の泳ぎがもっと生かせるようになればいいなと思っています。

ー 世界選手権での目標は
自己ベストを更新することはもちろんで、そのうえで世界選手権は予選、準決勝、決勝と3レース泳ぐという今回の日本選手権とは違ってた戦い方をしていかないといけないんですけど、その中で自分の泳ぎをしてタイムも出して決勝に進出できればいいなと思っています。

ー 大学4年間での目標は
今回初めてA代表に入ることができたのでまずはA代表に入り続けることはもちろんなんですけど、来年にはオリンピック選考会があるので、そこで代表に選ばれてパリ五輪に出場することがこの4年間の中での一番の目標になってくると思います。またインカレでは法政大学の一員としてしっかりチームに貢献していきたいです。

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