2023年4月2日(日)
JR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ
第1節 法大-東洋大
会場非公開
44年ぶりのリーグ優勝へ。2023シーズンリーグ戦が開幕した。
前半は決定的なチャンスを作れず、ワンチャンスをものにされ0-1で折り返す。
後半は石井と途中出場の久保の両エースがゴールを奪い、2-1と劇的な逆転勝利を掴んだ。
天皇杯含め、公式戦3連勝となった法大。この勢いで頂を目指す。
右サイドからチャンスを演出したモヨ
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 1 東洋大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
45+2分 | 得点 | 東洋大 | 本間洋平 | 0-1 |
59分 | 交代 | 法大 | 松岡迅→竹内豊 | |
63分 | 得点 | 法大 | 石井稜真 | 1-1 |
63分 | 交代 | 法大 | 石井稜真→久保征一郎 | |
63分 | 交代 | 法大 | 浅野直希→中川敦瑛 | |
90+1分 | 得点 | 法大 | 久保征一郎 | 2-1 |
90+3分 | 交代 | 法大 | 松村晃助→揖斐俊斗 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
1 | GK | 中川真 | スポ4・徳島市立 |
4 | DF | 細谷航平 | 社会4・サンフレッチェ広島ユース |
6 | DF | 松岡迅 | 経済4・前橋育英 |
7 | DF | 今野息吹 | 経済4・三菱養和SCユース |
17 | DF | モヨマルコム強志 | 現福4・東福岡 |
8 | MF | 渡邉綾平 | 経済4・前橋育英 |
10 | MF | 髙橋馨希 | 社会4・常葉大付属橘 |
14 | MF | 吉尾虹樹 | 現福4・横浜F・マリノスユース |
23 | MF | 松村晃助 | 経済1・横浜F・マリノスユース |
25 | MF | 浅野直希 | 経済2・ガンバ大阪ユース |
19 | FW | 石井稜真 | 経済3・アビスパ福岡ユース |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
21 | GK | 川崎淳 | 社会2・浦和レッズユース |
2 | DF | 竹内豊 | 現福3・新潟明訓 |
3 | MF | 木村恵風 | 社会3・横浜F・マリノスユース |
26 | DF | 大迫蒼人 | 経済2・FC東京U-18 |
11 | MF | 中川敦瑛 | 経済3・横浜FCユース |
13 | MF | 林航輝 | 現福4・清水エスパルスユース |
15 | MF | 揖斐俊斗 | 経済3・柏レイソルU18 |
9 | FW | 久保征一郎 | 経済4・FC東京U-18 |
20 | FW | 相澤デイビッド | スポ2・日本文理 |
試合スタッツ
前期リーグ途中経過後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月2日 | 東洋大 | 〇2-1 | 非公開 |
2 | 4月8日 | 国士館大 | - | 国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 |
3 | 4月15日 | 東海大 | - | 東海大学湘南キャンパスサッカー場 |
4 | 4月29日 | 拓殖大 | - | 相模原ギオンスタジアム |
5 | 5月13日 | 筑波大 | - | 味の素フィールド西が丘 |
6 | 5月27日 | 中大 | - | 会場非公開 |
7 | 6月3日 | 日大 | - | 会場非公開 |
8 | 6月10日 | 明大 | - | 会場非公開 |
9 | 6月17日 | 東京国際大 | - | 会場非公開 |
10 | 7月15日 | 流通経済大 | - | 会場非公開 |
11 | 7月23日 | 桐蔭横浜大 | - | ニッパツ三ツ沢球技場 |
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 7月29日 | 中大 | - | 中央大学多摩キャンパスサッカー場 |
13 | 8月5日 | 筑波大 | - | 筑波大学第一サッカー場 |
14 | 8月12日 | 流通経済大 | - | 流通経済大学龍ヶ崎フィールド |
15 | 9月30日 | 日大 | - | スポーツ日大 アスレティックパーク稲城 サッカー場 |
16 | 10月7日 | 拓殖大 | - | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
17 | 10月14日 | 東京国際大 | - | 東京国際大学坂戸キャンパス第一グラウンド |
18 | 10月22日 | 明大 | - | AGFフィールド |
19 | 10月28日 | 東海大 | - | 会場非公開 |
20 | 11月4日 | 桐蔭横浜大 | - | 会場非公開 |
21 | 11月11日 | 国士舘大 | - | 会場非公開 |
22 | 11月18日 | 東洋大 | - | 埼玉スタジアム2002 第2グラウンド |
関東リーグ制覇へ、2023シーズンが開幕した。
初戦の相手は東洋大。昨年は2試合とも逆転勝利した、相性の良い相手だ。
スタメンには世代別代表にも選ばれている1年生松村晃助(経1=横浜F・マリノスユース)や今野息吹(経4=三菱養和SCユース)が名を連ねた。
前半は法大のビルドアップと東洋大のカウンターがぶつかり合う形となった。19分、渡邉綾平(経4=前橋育英)のクロスに石井稜真(経3=アビスパ福岡U-18)が頭でゴールを狙うもキーパーの正面に。31分には今シーズンの特徴であるハイプレスから髙橋馨希(社4=常葉大橘)がシュートを放つも、枠をとらえられない。前半も終わろうとしたアディショナルタイム。東洋大が右サイドからあげたクロスのこぼれを拾い、ペナルティアークから左足一閃。これがゴール右隅に突き刺さり、前半ラストプレーで法大が失点を喫し、1点ビハインドで前半を折り返す。
後半は法大がゴールを目指し果敢に攻める。そして15分、モヨマルコム強志(現4=東福岡)のクロスに頭で合わせたのは石井。今シーズン二桁ゴールを目標に掲げるストライカーが待望の同点ゴールを決める。その後も中川敦瑛(経3=横浜FCユース)、久保征一郎(経4=FC東京U-18)を投入し、逆転を目指す法大。しかしゴールを奪うことはできず、このまま試合終了かと思われた、45+1分。モヨのクロスは一度相手DFに阻まれるも、こぼれを拾った松村のシュートに久保がコースを変え待望の逆転ゴールを奪う。試合はこのまま終わり、法大が2-1で勝利を掴んだ。
(取材:大草拓馬、中田沙羅)
関東リーグデビューを果たした松村
井上平監督
-劇的勝利、おめでとうございます
いやぁ、良かった。本当に良かった。0-1になって、前回の天皇杯も同じような展開だった。「信じ続ければ大丈夫だよ」と思った。交代選手もいい選手がいるのでね。前回(天皇杯2回戦)も後半15分ギリギリで征ちゃん(久保征一郎)が点とって、今回も15分で(石井を)変えようと思ってたら点を取った。これからそうしようかな(笑)
みんなすごい、あそこから逆転するんだもんね。
-2点とも右サイドから
モヨも最近すごい調子いいサッカー楽しいんだって、クロス元々上手くていい選手だよ。
-松村晃助選手の抜擢について
最初は違う選手で考えてた。全体的なつながりを考えた時、守備のことを考えた時、ボランチ同士の関係から前に入れることを考えた時、最初は揖斐ちゃん(揖斐俊斗)で、(吉尾)虹樹が前だったけど、ボランチは4年生同士の方が関係性がすごくいいから、ボランチに虹樹を入れて、トップ下の守備の強度を考えた時に(松村)晃助にした。調子も良かったし。明日(4月3日)入学式で、(小湊)絆と(小池)直也はいけないけど、2人が帰ってきたらまた楽しみ。でもFW2人とも(久保、石井)良いからスッとは入れない。デビ(相澤デイビッド)もいるからね。
-センターバックのポジションはいろんな選手を起用していたが
最初の試合は細谷と(木村)恵風だったけど、その後は2試合とも(松岡)迅、で今日は途中から(竹内)豊入れた。途中からだと恵風より豊の方がいいかなって思った。
それぞれ特徴がだいぶ違くて、相手によって変えようとは思ってる。今日は迅のところの足元がテンパってた。
元々足元に関しては得意なところではないから、近くにサポートの選手を置くようにしてた。積み重ねで良くなるし、伸び代がある。
-代表帰りの今野をフル出場起用したが
本人に「どうする?」と聞いた。そうしたら意欲的でやりたいと言ってた。(大迫)蒼人も天皇杯2試合頑張ってよくやってたけど、個人的にはまだしっくりきてない。だからスッと変えた。でも成長できると思ってる。
-いい選手がたくさんいて、メンバー選びが大変そう
大変だよ!(笑)これだけいい選手いて、絶対誰かが出られない。精神的ケアのところでも。本当に悩むね(笑)
-今日の試合最後、振り返って
44年ぶりのリーグ優勝にむけて、選手も揃ってるから、ただ勝つだけじゃなくて、攻守で主導権を握り続けて勝ちたいよねと話してる。守備の強度も悪くなかった。ただ、相手も質も高くてそこからやられるところがあった。後半ビッグチャンスを作られたけれど、あれはうちの狙いで、奪われたら行く、行った中でちょっとはずされてだから、行き切るように改善する。
目標に対して、攻守で主導権を握るというのはできているので、そこのクオリティをもっともっと上げていけば、優勝もいける。今日を振り返るとすごくよかった。
久保選手
ー途中出場でしたが、試合を振り返って
途中出場の意図としては自分が点を決めて勝たせるということだったので、そこは実行出来たのかなと思います。
ーゴールシーンを振り返って
味方のクロスだったりシュートだったりというのは、常にこぼれ球とかを狙っているので、それを何回も繰り返して1点に繋がったのかなと思います。良かったです。
ー天皇杯国士舘大戦でスタメンとして点に絡む活躍。2試合連続でゴールに絡み、今年はチームのエースとして引っ張る自覚を持ちゴールへ向かっているのか
最終学年になってよりそこの自覚と責任は芽生えて、フォワードとして点を決めるだけかなと思ってるので、ここで終わるのではなく毎試合ゴールに貪欲にやっていけたらなと思います。
ー4年生で今年卒業になるが、今はプロを目指してゴールを取っている面もあるのか
そうですね(笑)まずは法政大学の勝利のために全身全霊かけてやるのと、プラスアルファでプロから声をかけてもらえたら自分にとっては1番良いのかなと思っているので、そこのところはぶらさずにこれからもやっていけたらなと思います。
ー次節、国士舘大戦への意気込み
チームとしてすごく良い競争が出来ているので、今日は途中出場でしたが、次はまず絶対にスタメンで出るという気持ちを忘れずに、練習から100%で取り組んで、試合になったら絶対にチームを勝たせるゴールを決めて、2連勝に向けて頑張っていけたら良いなと思います。
石井選手
ー試合を振り返って
前半あまり自分たちの形を出せず、最後の最後に失点してしまって、流れは良くなかったですけど、天皇杯これまで2つ勝って、自分たちの自信も段々とついてきて、チーム全員でいい準備をしてきたからこそ、逆転出来たかなと思っています。
ーゴールシーンを振り返って
自分が(後半)15分で交代という感じで出ていて、サブでも征一郎くんが準備していて、これが自分のラストワンプレーだと分かっていました。あのクロスの形は練習でもずっとやってきた形で、モヨくんもしっかり良いクロスを上げられるので、あとは中で駆け引きして、前に入って上手く合わせられたかなと思っています。
ー守備のプレスは松村と2人での狙いがあったのか
松村と、というよりは今年統一してやろうというチームの取り組みとしてハイプレスがあるので、そう見ていただけたなら良かったかなと思います。
ーリーグ戦2桁得点目標に掲げていたが、今後の意気込みは
まだリーグ戦は始まったばかりで、自分たちの目標は44年ぶりのリーグ制覇ということで、この1勝で満足せずに継続してチームとして勝っていきたいなと思います。