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【硬式野球】東京六大学野球2023春季リーグ戦 東大1回戦 18安打11得点の猛攻!3投手の零封リレー!投打が噛み合って大勝!

東京六大学野球2023春季リーグ戦 東大1回戦
2023年5月20日(土)
神宮球場

ついに迎えた最終カード。試合は中津大和(営3=小松大谷)の適時打でいきなり初回に2点を先制すると、その後も小刻みに点を重ねていき終わってみれば11得点。投手陣も先発の篠木健太郎(営3=木更津総合)が6回無失点で試合を作ると、吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)、武冨陸(営4=日大藤沢)とつないで東大打線を零封。2位確定となる4つ目の勝ち点獲得に向けて先勝した。


先制の2点適時打を含む4打点の活躍を見せた中津

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 2 0 1 0 3 2 0 3 0 11 18 0
東 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 2

(法大)○篠木、吉鶴、武冨—𠮷安、田所
(東大)●鈴木健、長谷川大、鈴木太ー和田
[本塁打]
法:松下(6回ソロ、長谷川大)
早:

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (5) 武川 3 2 0 .412 .492 中安 中飛 左安
H5 松下 3 1 1 .250 .250 左本① 遊ゴ 遊併
1 武冨 0 0 0 .000 .000
2 (4) 藤森康 4 2 0 .333 .429 三ギ 投ゴ 三振 中3 右3 四球
3 (7) 内海壮 5 2 2 .314 .324 遊ゴ 三振 左2 右犠 中安 三振
7 鈴木照 0 0 0 .182 .182
4 (3) 内海貴 4 2 0 .265 .368 四球 左2 中安 左飛 中飛
5 (6) 今泉 4 3 1 .265 .357 四球 三安 中安① 中飛 左2
6 (8) 中津 4 2 4 .261 .333 右安② ニゴ 三ギ 中飛 中3②
7 (9) 西村 2 1 2 .214 .313 遊ゴ 四球 左安②
H9 伊藤勝 0 0 0 .000 .333 四球 遊飛
8 (2) 𠮷安 4 0 0 .217 .265 左飛 投ギ 左飛 三飛 中飛
2 田所 0 0 0 .000 .000
9 (1) 篠木 3 1 0 .267 .333 三振 右安 三振
H 真鍋 1 1 0 .250 .250 中安
1 吉鶴 0 0 0 .000 .500
H6 石黒 1 1 0 1.00 1.00 二安
39 18 10 .261 .332

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 6 86 21 2 5 1 0 0.68
吉鶴 2 27 8 1 2 1 0 4.61
武冨 1 9 4 1 0 0 0 3.18
9 122 33 4 7 2 0 1.84

 

ベンチ入りメンバー

10 今泉颯太(法4=中京大中京) 27 吉安遼哉(法3=大阪桐蔭) 29 松下歩叶(営2=桐蔭学園)
1 尾﨑完太(キャ4=滋賀学園) 2 鈴木大照(文3=明徳義塾) 37 内海壮太(法3=御殿場西)
13 塙雄裕(法4=常総学院) 3 内海貴斗(人4=横浜) 7 伊藤勝仁(文4=常葉大菊川)
17 武冨陸(営4=日大藤沢) 5 真鍋駿(文4=広島商) 8 福岡大真(法4=筑陽学園)
18 篠木健太郎(営3=木更津総合) 6 高原侑希(法4=福井工大福井) 33 西村友哉(法3=中京大中京)
19 一柳大地(人4=星槎国際湘南) 9 浦和博(キャ4=鳴門) 36 中津大和(営3=小松大谷)
21 吉鶴翔瑛(営3=木更津総合) 24 武川廉(人3=滋賀学園) 39 大沢翔一郎(法3=上尾)
12 久保田碧月(営4=高川学園) 26 藤森康淳(営1=天理)
22 田所宗大(キャ3=いなべ総合) 28 石黒和弥(法2=高岡商)

戦評

優勝こそ無くなったものの、「先制点を取ることと隙を見せず自分たちの野球をしよう」(今泉颯太、法4=中京大中京)と最終カードの東大戦に臨んだ。

初回、いきなり試合は動き出す。この日も1番打者として出場した武川廉(人3=滋賀学園)がいきなり左前へ安打を放ち出塁。その後、犠打と四球2つでいきなり満塁の好機を作ると、中津大和(営3=小松大谷)が思いっきりのいいスイングで一二塁間を破った。走者2人が生還する適時打で幸先よく先制に成功する。

中津の一打で先制した

いきなり2点の援護をもらい、先発のマウンドには篠木健太郎(営3=木更津総合)が登板する。調子はあまりよくなかったと本人は語るが、初回に安打と盗塁で招いたピンチを無失点で片付けると、その後は東大打線を寄せ付けない。

好投した篠木

3回にも失策絡みで1点を加えた法大。この日の打線の勢いが留まることはなかった。5回、先頭の内海壮太(法3=御殿場西)が本塁打まであと少しという大飛球を放ち二塁打にすると、4番の内海貴斗(人4=横浜)も続いた。無死一、三塁の好機で打席には今泉。前進守備の二塁手の横を痛烈な打球が破った。さらに1点を加えると、7番・西村友哉(法3=中京大中京)の2点適時打でさらに2点を追加。6-0とする。
6回にも代打・松下歩叶(営2=桐蔭学園)に本塁打が飛び出し、1点を追加すると、2番・藤森康淳(営1=天理)の三塁打で再び得点圏を演出。内海壮はきっちり犠飛を放って8点目。さらに東大を突き放す。

今泉は3安打。鋭い当たりも見られた

7回裏、表の攻撃で篠木に代打を送ったため、篠木は6回無失点で降板。この回から吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)が登板した。その吉鶴は5番・和田泰晟に左中間を破られて二塁打を打たれるも、一塁手・内海貴の好捕などにも助けられて無失点で切り抜ける。すると、その直後の8回表だった。藤森康が右翼線際にこの日2本目となる三塁打で出塁すると、内海壮が適時打を放って着実に点を加える。さらに、今泉も左翼線際に二塁打。なおも続く好機、ここで東大ベンチは3番手・鈴木太陽に継投してくる。「ピッチャーの変わり目だったので、甘い球狙いました」。2球目を振りぬいて左中間へと運んで三塁打に。走者2人が帰って11点差とした。

中津は今日4打点の活躍だった

8回を吉鶴が、9回を3番手の武冨陸(営4=日大藤沢)が先頭こそ出すもその後はテンポよく締めて3人のリレーで東大を零封した。

最後は武冨が抑えた

勝ち点を取れば2位が確定するこのカード。大事な初戦を法大が大差を付けて先勝した。中でも、3回以降は毎回安打の大量18安打を放つなど打線は好調だ。4つ目の勝ち点をかけて明日の1戦も躍動する。

(記事:皆川真輝、写真:大嶽佑斗)

クローズアップ:松下歩叶『リーグ戦初安打は大きな一撃!法大を担うスラッガーここに現る!』

昨年は秋の東大2回戦で同学年の中でいち早くスタメン出場を果たすなど法大の未来を期待される大型内野手の松下歩叶(営2=桐蔭学園)。

この日も「いつ出番が来ても良いように常に体を動かし、いつでも出れる気持ちでいました」と心身ともに万全の準備をしていた。そして6回、代打で松下の名前が告げられた。「初球から自分のスイングをしようということだけを考えていました」。その言葉通り、前の回から跨いで登板した長谷川大智の初球を力強く振りぬいた。

感触はよかったと語る松下。打球は左翼手の頭上を越えると、そのままスタンドまで届く本塁打に。神宮初安打は追加点をもたらす初本塁打だった。この一撃を飛躍のきっかけに。松下の挑戦はこれからだ。

(皆川真輝)

選手インタビュー

今泉颯太 主将

―今日の試合を振り返って
投打が噛み合った試合になったので良かったです。

―今日の試合が始まる前にチームで意識したことは
先制点を取ることと隙を見せず自分たちの野球をしようと意識しました。

―今日はご自身が3安打を放ちました。試合前にご自身の打撃で意識されていたことは
タイミングをしっかり合わせて相手に合わせず自分のスイングをしようと心がけました。

―3安打のご感想を
今シーズン初の猛打賞だったので良かったです。

―明日の3回戦への意気込み
最終戦をしっかり勝ちきって勝点4を取ります。

篠木健太郎 選手

―今日の試合を振り返って
いい勝ち方ができて良かったです。

―マウンドではどういった意識で投げていたのでしょうか
とにかく0で抑えることだけ意識していました。

―今日のご自身の調子の方は
調子はあまり良くなかったですが、何とか0点に抑えられて良かったです。

―打席では安打もありました。打席ではどういったことを考えておられますか
ストライク来たら行こうと思っています。

―勝ち点獲得に向けて意気込み
明日は声でチームに貢献します!

中津大和 選手

―初回、いきなりチャンスでの打席となりました
初回のチャンスだったので、思い切っていこうと思いました。

―その打席で先制の適時打を放ちました
その結果ヒットとなり、2点のタイムリーヒットを放つ事ができて良かったです。

―8回には三塁打を放ちました
ピッチャーの変わり目だったので、甘い球狙いました。

―次戦に向けて意気込み
明日も圧倒できるように頑張ります

松下歩叶 選手

―今日の試合を振り返って
チームとして雰囲気も良く自分たちの目指しているスタイルの野球ができたと思います。

―代打での出場でした。打席に入る前に考えたことは
初球から自分のスイングをしようということだけを考えていました。

―試合中はどういった準備を
いつ出番が来ても良いように常に体を動かし、いつでも出れる気持ちでいました。

―送り出されたその打席で本塁打を放ちました。感触は
入るとは思わなかったのですが、強いスイングができたので感触はよかったです。

―どういったことを考えてベースを回られたのでしょうか
嬉しい気持ちでした

―次戦に向けて意気込みをお願いします
次戦も自分の役割を果たします

藤森康淳 選手

―今日の試合を振り返って
チームとしては明日につながる良い勝ち方ができてよかったです。
個人としてはまだまだ改善点や課題が多いので、しっかり明日に調整したいです。

―得点に結びつく三塁打が2本ありました
塁に出ることだけを考えててその結果三塁打だったので良かったと思います。

―守備では好プレーがありました。守備の際に意識していることは
試合中に意識してることは特にありません。あたりまえのことをあたりまえにしようとおもっています。

―明日に向けての意気込み
最終戦全力で勝ちに行きます。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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