東京六大学野球2024秋季リーグ戦 対明大
2024年11月1日(土)、11月2日(日)
神宮球場
第6週の慶大戦で2連勝をおさめるも、早明戦の結果により優勝可能性が消滅。9季連続のV逸が確定したが、明大だけには負けられない。𠮷安世代最後のカードで2019秋以来の勝ち点獲得で有終の美となるか。
今季リーグ戦日程、順位表(第7週終了時点)
明大戦展望
「血の法明戦」と呼ばれるライバル対決。優勝の夢は潰えても勝たなくてはならない相手だ。しかし直近の対戦を振り返ると2019年秋以降勝ち点獲得なしと苦杯をなめ続けている。
明大は現在優勝の可能性を残すも、首位の早大がマジック1となっており、1敗を喫した時点で可能性が消滅。また法大、明大ともに勝ち点3で並んでおり、勝ち点を取れば昨春以来の2位となる。
明大投手陣は、今春最優秀防御率を獲得したエースの高須(3年=静岡)が2カード目の慶大戦で肘を痛め戦線離脱。それでも左腕・毛利(3年=福岡大大濠)が24回を投げて23奪三振、リーグ3位の防御率1.88とエース級の活躍。さらにリリーフ投手もほとんどが150キロ超を投げ込んでくるスピードボーラーがズラリ。先日のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから3位指名を受けた浅利(4年=興国)は先日の早大戦で好リリーフをみせるなど調子は右肩上がり。
打者陣は、5球団競合の末東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名を受けた主将の宗山塁(4年=広陵)が打線の核。早大2回戦では3点差を追いつく同点適時打など、ここぞでの勝負強さも光る。さらに侍ジャパン大学代表で、4番も務めた小島大河(3年=東海大相模)はリーグ3位の11打点をマークするポイントゲッター。
一方、法大投手陣は篠木健太郎(営4=木更津総合)の最後の雄姿に注目だ。先日のドラフト会議では横浜DeNAベイスターズから2位指名を受けた絶対的エース。今季は7試合に登板し3勝1敗と勝ち星には恵まれずも、マウンドを守るエースの姿をみせている。1年秋にデビュー、2年春からエースナンバー『18』を背負う漢の最後の投球を見届けてほしい。
野手は熊谷陸(人1=花巻東)が現在打率.516で断トツのリーグトップ。32年ぶりの1年生首位打者を狙う。また松下歩叶(営3=桐蔭学園)はリーグトップタイの4本塁打、2位の12打点と打線をけん引。8試合連続安打中で、後半戦にかけて調子を上げてきている。3季連続ベストナイン獲得となれば、法大では大引啓次氏以来18年ぶりとなる。
𠮷安世代最終カードで勝ち点を奪い、有終の美を飾れるか。そして来年以降の法政につながる戦いをみせてほしい。(矢吹大輔)