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【バレー】 全日本大学選手権 対東海大 難敵東海大相手に果敢に攻めるも相手のブロックに阻まれ2回戦敗退

バレーボール

【バレー】 全日本大学選手権 対東海大 難敵東海大相手に果敢に攻めるも相手のブロックに阻まれ2回戦敗退

2024年全日本大学選手権
2024年11月27日(水)東京体育館

全カレ1回戦をストレートで完勝を果たした法大は、2回戦目で高さのあるブロックが強みの東海大と対戦。秋のリーグ戦でフルセットの激闘を繰り広げるもあと一歩及ばず敗北を喫した相手。リーグ戦の借りを返すべく臨んだ試合は序盤から一進一退の攻防を繰り広げるも後半に失速。0-3のストレートで完敗という結果に。全カレをもって原世代の幕を閉じた。

試合結果

トータル試合結果

0
法 大
 

20 1セット 25 3
東海大
 

23 2セット 25
17 3セット 25

法大スターティングメンバー

背番号 選手名 ポジション
10 川波颯(文3) WS
11 小竹飛斗(法3) WS
13 五十嵐健人(営3) S
14 藤野颯(文3) L
15 小田周平(営2) MB
16 村岡蓮斗(法2) MB
18 坂本遼太朗(法2) WS
20 関大斗(営2) L
 ※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

途中出場選手

1 原海斗(営4)
3 伊藤貴将(文4)
5 三谷浩太郎(営4)
19 近江晴友(文2)

第1セット、重要な1点目をエース川波颯(文3)のスパイクで先制点をあげる。その後も川波のスパイク、ブロックが炸裂しチームに勢いを呼ぶ。相手も離されまいと得点を重ねサイドアウトを取り合う展開に。試合中盤14-15の場面で相手に3連続ブロックポイントを許し法大にどんよりとした空気が立ち込める。流れを変えようとMB村岡蓮斗(法2)の早い攻撃で流れを断ち切る。点差を縮めたい法大であったが終盤でも相手ブロックに捕まり20-25で1セット目を落とす。

第2セット、なんとか突破口を見つけ出したい法大はトスをサイドに展開する。1回戦から起用されている2年生WS坂本遼太朗(法2)の活躍が光る。坂本は相手の高いブロックに対してクレバーなブロックアウトで点をあげると、その直後相手スパイカーをドンピシャでブロック。序盤から勢いに乗る法大が試合のペースを掴む。しかし試合後半にかけ徐々に相手との点差を縮められると相手エースにノータッチサービスエースを許し18-20と逆転される。すかさず法大はタイムアウトで場を落ち着かせるとタイムアウト明けWS小竹飛斗(法3)が得点で流れを取り戻そうと図るも相手の高い守りに阻まれ23-25で第2セットも落とす。

第3セット、もう後がない法大はこのセットに全てを懸けて臨む。1、2セット同様サイドの攻撃を中心に相手ブロッカーの隙を狙う。しかし痛恨の5連続失点で相手と一気に離されてしまう。苦しい状況を打破するためにもS五十嵐健人(営3)は切り替えてMB小田周平(営2)で得点をあげる。その後も相手ブロッカーの隙を突く村岡の早い攻撃で点差を縮める。なおも苦しい展開が続き12-20と相手は守りの姿勢を見せる。法大は少しでも点差を縮めようと執念の攻めで相手の背中を追いかける。エース川波のサービスエースで連続得点をあげるも最後は相手キャプテンの一打で試合を締めくくり17-25の完敗。

今季は8年ぶりの1部リーグの挑戦、選手にとって1部リーグという強豪ひしめく舞台で各々が成長を実感した1年であった。そして昨年までとは全く違う環境であったものの春秋通して1部リーグ残留を果たしたことは格上の相手にも対等に戦うメンタリティを手にしたという部分では大きな成果だ。今季はこれで幕を閉じるも来春のリーグ戦で成長した法大の選手が躍動する姿に期待が高まる。

インタビュー

原海斗(営4)選手

ー今日の試合を振り返って
最初は良かったんですけど、途中から自分たちでミスすることが多くなって、自分たちで流れ悪くしてしまったのが良くなかったなと思います。

ー今日のチームの雰囲気はどうだったか
後輩たちみんな4年生最後の大会という形だったので、すごい気合い入れて頑張ってくれて、すごくチームとしてはいい雰囲気だったなと思います。

ー試合終了の瞬間の心境
キャプテンとして1年間やってきたので、終わったというよりも、自分がもう少しこうすればよかったなとか思ったりとかしました。でも後輩たちはみんな頑張ってくれてたので、ありがとうという気持ちがあったかなと思います。

ー最後集まった時チームの前でどのような話を
今年は初めてのことが多くて、1部での試合だったり、入れ替え戦も経験したので来年以降その経験生かして今年よりもいい成績を残してほしいという話をしました。

ー1年間主将をやってみて
これまでもキャプテンをしたことがあったんですけど、3つ離れてることとかなくて、すごくコミュニケーションなど難しい部分もあったりとか、練習時間も全員揃わないこととか、これまでとはまた少し違うキャプテンだったなと思ってるんですけどいい経験になったなと思います。

ー後輩たちに向けて
今年このチーム始まってから2年目みたいな感じで、来年3年目になって、ほんとに最初から出ていた人たちが集大成になる年なので、今年4年生1回も出てなくて、後輩としてもすごいプレッシャーではないですけど色々あったと思います。だから最後は4年生の意地というか、そういうのが出てくると思うので、結果に期待したいなと思います。

小田周平(営2)選手

ー今日の試合を振り返って
しっかり序盤から自分たちの勢いで自分たちのバレーが展開できたんですけど、相手の粘りに負けてしまって惜しい試合になったかなって思います。

ー全日本インカレにどのような気持ちで臨んだか
4年生とできる最後の大会なので、できるだけ多くの試合ができるように勝ち続けようっていう思いで挑みました。

ー特に第3セットでスパイクがよく決まっていたが何を考えて打っていたか
ずっとセッターの(三谷)浩太郎と合わせてきて、もう最後は自分が決めなきゃとエースの自覚を持って打ち切りました。

ー東海大のオフェンスにチームとしてどのような対策をして臨んだか
(スパイクの)コースをブロックで絞って、抜けたところは後ろで拾うことを考えていました。ブロックとレシーブの関係をミーティングでしっかり話し合いながら試合に臨みました。

ー試合での手応えは
いくつか作戦がはまった部分もあって、そこでディフェンスが活きた場面も多くあったかなと。

ー4年生はチームの中でどのような存在だったか
最高学年としての自分たちの見本になるような立ち振る舞いで、常に引っ張ってくれる存在でした。

ー1年間を通して成長したと思う部分と来季への意気込み
今年から1部リーグに上がって、強いチームと対戦しながらレベルアップをして、成長できた1年かなと思います。来年はリーグ戦でも勝ち数を増やして上位に食い込めるように頑張ります。

吉田康伸監督

ー今日の試合を振り返って
入れ替え戦の時から、あの渡辺秀真君がかけてしまってメンバーがいない中。残ったメンバーで東海大相手に粘ってよくやってくれたんじゃないかなと思います。ただ、2セット目に取りきれてればわからなかったんですけども、2セット目取りきれないところで、3セット目は一気に行かれてしまったかなという感じです。

ー全カレの東海戦をどのように迎えたか
今回リーグ戦が長くて入れ替え戦にまで行ってしまったので、入れ替え戦終わった後リーグの疲れを取ることも含め切り替えることが難しかったんですけども、組み合わせが出て東海大と2回戦で当たるというところにおいては、みんな頭を切り替えて、リーグ戦の反省も踏まえたところで、準備はしっかりしてくれたのかなと思います。

ー8年ぶりの1部リーグ全体の振り返りについて
昨年までですと、東日本インカレだとか全日本インカレで1部のチームと当たると、高さだとかサーブのスピードとかに圧倒される部分があったんですけども、今年は1部ということで勝つということはなかなか難しかったんですけども。その中で春の11試合秋の11試合、合計22試合通して1部という経験を踏むことができたのでそれによって相手の高さであったりサーブやスパイクのスピードなどにかなり慣れてきたのでそういった意味では選手が今回のインカレに関しても強いチームとやることに関して物怖じしないというか、落ち着いてできるようになったことが収穫だと思います。

ー今回引退する4年生に向けてのメッセージ
キャプテン始めマネージャー学生コーチも4年生いまして、入学した時はコロナで試合に出場できなかったりだとか4年間通してみると、試合で使ってあげることができなかった学年になってしまったんですけども。去年の秋から1部に上がり今年1年間1部を死守するということにおいては本当に裏方の仕事も含めてリーダーシップを発揮してくれてよくやってくれたのかなというふうに思います。
そういった意味で本当非常に感謝してますし、この経験を生かしてバレー続けるものもいますし、続けないものもいるんですけども。しっかり社会に出て頑張っていただきたいなというふうに思います。

(記事:渡辺龍空、撮影:佐藤桃香、紺野真帆)

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