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【硬式野球】投手陣踏ん張れず立大に悪夢の2連敗 合計9残塁&田中優飛に6回で9三振を喫す大拙攻 最終回・山田頼旺意地の適時打も霧散 22年秋以来の勝ち点を許し10季連続V逸も現実味

東京六大学野球2025春季リーグ戦 立大2回戦
2025年4月20日(日)
神宮球場

『昨日の1回戦でまさかのサヨナラ負けを喫し、勝ち点奪取へ崖っぷちに立たされた法大。神宮初登板の先発小森勇凛 (キャ2= 土浦日大 )は2回に味方の失策、四球、内野安打で無死満塁のピンチを招くと、犠飛、満塁弾で一挙5失点と厳しい展開に。以降登板した投手もことごとく失点を重ね、流れを断ち切ることができなかった。打線は4回に無死満塁のチャンスをつくるも三者連続三振、9回には 初出場の山田頼旺 (法1= 中京大中京 )が二塁打を放ち2点返すも、時すでに遅し。後続が倒れゲームセット。

無死満塁のチャンスも代打で三振を喫した松下

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
立 大 0 5 0 0 0 0 2 3 2 12 13 1
法 大 0 0 0 0 0 1 2 3 8 1

(立大)田中、竹中、森本、吉野ー落合
(法大)小森、針谷、槙野、山口—只石

[本塁打]
立大:山形 1号満塁(2回 小森)、小林 1号ソロ(8回 槙野)、山形 2号2ラン(8回 槙野)
法大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9 回
1 (8) 藤森康 4 1 0 1 .143 遊ゴロ 四球 一ゴロ 左安 左飛
2 (9) 3 1 0 2 .625 四球 二塁打 三失 三直 四球
3 (6) 熊谷 4 1 1 .143 二併打 死球 空三振 左安① 中飛
4 (5) 小川 1 0 0 .000 空三振
5 松下 3 0 0 .400 空三振 三ゴロ 一安
5 (3) 今泉 4 0 0 .000 二ゴロ 空三振 一ゴロ 中飛
1 山口
6 (7) 川崎 2 .000 空三振 空三振
H 井上 .000 投ゴロ
1 槙野
3 片山 1 0 0 0 .000 二ゴロ
7 (2) 只石 4 1 0 .167 空三振 空三振 左飛 中安
8 (4) 中村騎 4 1 0 0 .250 三ゴロ 三ゴロ 遊ゴロ 左安
9 (1) 小森 0 0 .000 空三振 投ゴロ
1 針谷
7 山田 2 2 2 0 1.000 二塁打 二塁打②

投手成績

球数 打者 防御率
小森 6 104 25 5 5 2 0 0.00
針谷 1 24 7 3 1 1 2 18.00
槙野 1 27 6 3 0 0 3 27.00
山口 1 30 7 2 2 2 2 18.00

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将(キャ3=鳴門) 39 岩井天史(人1=滋賀学園)
16 永野司(営4=倉敷商) 28 川崎広翔(営3=日大三) 7 浜岡陸(法4=花咲徳栄)
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商) 今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) 9 内山陽斗(文4=天理)
11 針谷隼和(営3=桐光学園) 23 只石寛太(営1=広陵) 1 藤森康淳(営3=天理)
15 山口凱矢(営3=桐蔭学園) 42 井上和輝(法1=駿台甲府) 33 片山悠真(文3=八王子学園八王子)
19 古川翼(キャ3=仙台育英) 4 中村騎士(営2=東邦) 26 境亮陽(営1=大阪桐蔭)
17 小森勇凛(キャ2=土浦日大) 37 西村大和(法1=報徳学園) 29 山田頼旺(法1=中京大中京)
24 槙野遥斗(営1=須磨翔風) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
22 中西祐樹(法3=木更津総合) 8 小川大地(営2=大阪桐蔭) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

今日負けると初戦勝ち点を落とす法大は、リーグ戦初先発となる小森勇凛 (キャ2=土浦日大 )が登板。対する立大は、今期初先発の田中優飛(2年=仙台育英)。

1回表、先発小森勇凛が初回から好投を見せ、中飛が2つで2死。その後、三塁手小川大地 (営2=大阪桐蔭 )のファインプレーで立ち上がりを0点で抑える。その裏、1死から2番・熊谷陸 (人2=花巻東 )が四球で出塁するも併殺打で無得点。

2回表、失策、四球、内野安打で無死満塁のピンチをつくられ、7番・鈴木唯斗(4年=東邦)に犠牲フライを打たれ先制を許す。その後、2死満塁から1番・山形球道(4年=興南)にライトスタンドへの満塁本塁打を打たれ、この回一挙5点を失う。その裏、反撃したい打線は4番からの好打順も3人で倒れる。

3回表、切り替えた小森が好投を見せ三者凡退。その裏、こちらも三者凡退に終わる。

4回表、先頭の小林隼翔(2年=広陵)に左前安打を打たれるも、併殺打に抑える。その後8番・落合智哉(3年=東邦)から三振を奪う。その裏、先頭の藤森康淳 (営3=天理 )が四球で出塁すると2番・境亮陽 (営1=大阪桐蔭 )が二塁打を放ち無死二三塁とチャンスをつくる。続く3番・熊谷陸 (人2=花巻東 )が死球を受け、無死満塁のチャンス。ここで今日ベンチスタートの松下歩叶 (営4=桐蔭学園 )が代打で登場。しかし空振り三振に抑えられる。続く2人も空振り三振で無得点に終わる。

5回は両校三者凡退に終わる。

6回表、内野安打と四球で1死一二塁のピンチをつくるが中飛と二ゴロで0点に抑え粘りを見せる。その裏、1死から2番・境亮陽 (営1=大阪桐蔭 )が失策で出塁。しかし、後が続かずこの回も無得点。

7回表、先発小森から2番手・針谷隼和 (営3=桐光学園 )がリーグ戦初登板。1死から代打・住井力(2年=立教新座)に二塁打を打たれる。続く山形は内野安打で出塁し、その後四球で1死満塁のピンチ。ここで3番・村本勇海(2年=大阪桐蔭)に中前適時打を打たれ、2点追加を許す。続く4番、5番を抑えるが痛い追加点となった。

8回表、続投は3番手・槙野遥斗 (営1=須磨翔風 )が神宮初登板。しかし、先頭の小林に本塁打を打たれさらに1点追加。続く7番・北田峻都(4年=報徳学園)に中前安打を打たれ盗塁、犠牲フライが重なり2死三塁の場面で1番・山形にツーラン本塁打を放たれ、この回さらに3点の追加を許す。その裏、0点で終わりたくない法大は1死から途中出場の山田頼旺 (法1=中京大中京 )が神宮初打席にして、二塁打を放ちチームを鼓舞する。1番・藤森がそれに続き、2死一三塁のチャンスをつくると3番・熊谷が左前適時打で1点を返す。しかし続かず、1点止まりとなる。

9回表、続投は4番手・山口凱矢 (営3=桐蔭学園 )が登板。先頭に死球を与え、無死一塁から二塁打を打たれ、1点を追加される。その後四球で無死一二塁のピンチをつくられると6番・小林に右前適時打を打たれ、さらに1点を追加。その後は粘りの投球を見せこの回を終える。その裏、このまま終わりたくない法大は1死から7番・只石貫太 (営1=広陵 )の中前安打と8番・中村騎士 (営2=東邦 )の連打で1死一二塁のチャンス。ここで9番・山田の二塁適時打で2点を追加する。しかし、その後1番からの好打順もつながらず試合終了。

投手陣が爆発する立教打線を封じることができず、12-3と大敗に終わる。法大は対立教で2022年秋ぶりに勝ち点を落とす苦しい結果となった。

(記事:浅岡凛、写真:中山達喜、松野要)

選手インタビュー

松下歩叶 主将

ーー今日の結果を振り返って
自分の役割を全うできなかった事、チームに勝利をもたらす事ができなかった事、不甲斐ないです。

ーー昨日の試合でサヨナラになったサードゴロについて
自分の甘さです。
チームメイト、ファンの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ーースタメンを外れたか、何があったのか。また、大島監督から言われたことは。
言われた事はありません。
昨日の結果が全てだと考えています。

ーー代打の時に考えていたことは
とにかくランナーを返すことだけを考えていました。

ーー2連敗をどう受け止めるか
自分達の甘さが出てしまいました。

ーー早稲田戦にどう向かっていくか
リーグ戦は終わっていないので切り替えて戦います。

ーーファンに向けて一言
ファンの方々の声援に選手はいつも力を頂いています。もう一度立て直し、執念を持ち戦います。早稲田戦も熱いご声援よろしくお願いします。

山田 頼旺 選手

ー本日の試合を振り返って
勝負所できっちり複数点を取るところに立教大学の強さを感じました。また、終盤まで苦しい展開が続いても前向きな姿勢で向かっていくことが大事だと感じました。

ーー8回から左翼の守備で初出場となったが、初めての神宮球場に立った景色は
あまり緊張はしなかったのですが風がとにかく強かったので冷静にプレーすることを心がけていました。

ーーその裏の初打席でリーグ戦初安打を放ったが、振り返って
とにかく思い切っていこうと思って打席に入りました。初球からいけたのでそこは良かったかなと思います。

ーー9回の打席はチャンスで2点タイムリーを放ったが、どのような気持ちで打席に立ったのか
只石、騎士さんがしぶとく繋いでくれたので自分も後ろに繋ごうという意識で打席に立ちました。

ーー次の試合への意気込み
変わらず次の試合も厳しい展開で進んでいく試合だと思いますが、自分のような若い選手がハツラツに思い切ったプレーをして勝ちに少しでも貢献できるように頑張っていきます。

 

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