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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 対東大3回戦 2枚看板の完封リレー 今季最終戦を勝利で締めくくる

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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第7週 対東大3回戦 2枚看板の完封リレー 今季最終戦を勝利で締めくくる

東京六大学野球春季リーグ戦 対東大3回戦
2015年5月25日(月)
神宮球場

長きにわたった激戦もいよいよ最終戦を残すのみとなった。1勝1敗で迎えた第3戦は熊谷拓也(キャ2)、森田駿哉(営1)の好投で東大打線を寄せ付けず。打線も要所で得点を積み重ね、最終戦を快勝で終えた。

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粘投で3勝目の熊谷

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 0
法 大 0 0 0 2 0 4 0 0 x 6 11 2

(東大)●山本俊、三木、柴田―喜入
(法大)○熊谷(3勝1敗)、森田―森川

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1  (8)9  田中   4   0   0  .238 右飛    三飛  空三振    中飛     
2  (4)  若林   4   1   2  .390 左邪飛    一ゴロ    一ゴロ  右越え二②     
3  (6)  佐藤竜   4   1   0  .318 空三振      右中間二  中飛    左飛   
4  (9)  畔上   3   1   0  .111   中飛    投犠打  遊ゴロ    投内安   
  8 清水二 0 0 0 .083                
5  (3)  柴田   4   2   1  .325   遊ゴロ    右前安①    三内安  三ゴロ   
6  (5)  金子凌   3   1   0  .400   右前安    中飛    四球    左飛 
  5 皆川 0 0 0 .217                
7  (7)  蔵桝   3   1   0  .356   遊飛    左二    投犠打    左飛 
8  (2)  森川   3   2   1  .375     ニゴロ  四球    右安    左前安 
9  (1)  熊谷   1   1   1  .462     中前安  四球①         
  1 森田 2 1 1 .333           左前安①   空三振
           —                

 

投手成績

  球数 打者 防御率
熊谷   5 1/3    91   24   4   4   4   0   3.63 
森田 3 2/3 41 13 3 2 0 0 3.60
9 132   37   7   6   4   0 

 

ベンチ入りメンバー

10 畔上(キャ4=日大三)  32 中村(営1=多良木)  35 川口(人1=横浜) 
 11  青木勇(法4=智辯和歌山)   34  鎌倉(法1=日本文理)   36  金藤大(キャ3=西武台千葉) 
 12  菅野(キャ1=小高工)   1  若林(営4=桐蔭学園)   6  蔵桝(営4=広陵) 
 14  宮本幸(営2=富山一)   2  皆川(キャ4=西武台千葉)   7  田中(法4=愛工大明電) 
 15  谷川(文3=高松商)   8  佐藤竜(法4=作新学院)   29  清水二(法2=中京大中京) 
 16  玉熊(法3=北海)   9  金子凌(キャ3=日大三)   38  中川(経3=法政二) 
 17  熊谷(キャ2=平塚学園)   24  兼子(法4=鎌倉学園)   39  大西千(営1=阪南大) 
 21  森田(営1=富山商)   25  柴田(文3=東邦)     
 27  森川(営3=桐蔭学園)   26  大崎(法2=智辯学園)     

 

リーグ戦結果(5/25現在)

  早大 法大 慶大 明大 立大 東大 試合 勝点 勝率
――  ○○     ●○○   ○△○   ○○  10  .889 
 ●●  ――  ○○   ○○   ●○○   ●○○  12  .667 
   ●●  ――  ○●○   ○○   ○○  .667 
 ○●●   ●●   ●○●  ――  ○○   ○○  12  .500 
 ●△●   ○●●   ●●   ●●  ――  ○○  12  .273 
 ●●   ○●●   ●●   ●●   ●●  ―― 11  10  .091 
 

戦評

 1勝1敗で迎えた第3戦。負ければ東大に実に13年ぶりの勝ち点献上となる試合だったが、危なげない試合運びで今季最終戦を勝利で飾った。

 先発を任されたのは熊谷。今季、一躍投手陣の柱にまで飛躍を遂げた右腕だったが、力みからやや不安定な立ち上がりとなる。2回には自らの失策で無死一、二塁のピンチを迎えるが、森川大樹(営3)が素早いバント処理で併殺に仕留め、熊谷を盛り立てる。4回、力なく上がった飛球を右翼の畔上翔(キャ4)がつかみきれず(記録は三塁打)走者を背負うも、粘投を続ける熊谷はここも落ち着いた投球で切り抜ける。先制はその直後、先頭の佐藤竜一郎(法4)が二塁打を放つと、4番畔上は今季初の犠打で走者を進める。この好機に打撃好調の5番柴田圭輝(文3)は初球を鋭く右前へはじき返し、先制点を奪う。

 毎回走者を背負いながらも我慢の投球を続けていた熊谷だったが、球数も100球に迫った6回のピンチで森田にバトンタッチ。森田は併殺でこの場面を脱すると、その裏には森川、森田の連続適時打、若林晃弘(営4)の右翼の頭を越える2点適時打で一気に突き放した。リードをバックに森田は最後まで東大打線に得点を許さずに試合終了。熊谷、森田という今季先発を担った2人の鉄壁リレーで今季を締めくくった。

 8勝4敗、勝ち点4という結果で終わった春季リーグ戦。優勝こそ逃したものの、昨季までの3季連続5位という歴史的低迷の終わりを告げるに十分な成績と言えるだろう。森田をはじめとする多くのルーキーが台頭し、若い力を武器に2度のサヨナラ勝利を飾るなど、昨季までには見られなかった勢いに乗った戦いぶりは”強い法政”復活を大いに予感させるものとなったに違いない。しかし、「勢い」だけでは強豪ひしめく六大学を制することはできない。秋こそ、悲願の優勝へ。厳しい夏を乗り越え、本当の「力」を手にしたとき、悲願は現実のものとなる。(遠藤礼也)

 

クローズアップ

金子凌也(けがで出遅れた主砲 秋こそ打線の中心へ)

 今季けがで苦しんだ男がついに完全復活を遂げた。金子凌也(キャ3)は開幕前のオープン戦では4番を任され、主砲として大きな期待が懸けられた。しかし、オープン戦中にまさかのけがを負い、今季の前半戦を棒に振ることになってしまった。

 しかし、金子はけがを悔やんではいない。むしろ「自分にとってプラスになった」と語り、前向きにとらえている。試合に出られない期間はチームを外から客観的に見ることができ、空いた時間で頭を鍛えることもできたという。「治療を全力でやって、早くチームに復帰したいという気持ちが強かった」という金子凌がチームに復帰したのは対明大1回戦。スタメン出場こそ少ないものの、指揮官に「いるのといないのとではベンチが違う」と言わしめる抜群の存在感は健在だ。東大1、2回戦では代打で出場し、いずれも安打を放つなど勝負強さを発揮。今日の試合では「6番三塁」で久々の先発出場を果たし、来季につながる最終戦となった。

 一発を秘める金子凌の復活が「強打の法政」復活のラストピース。けがを乗り越え1回りも2回りも成長した金子凌が、秋の優勝へと導いてくれることだろう。(宮田祐子)

 

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試合後の監督・選手のコメント

青木久典 監督

―今季最終戦を終えて
今季もたくさんの方々が法大野球部のために応援をしてくださいましたので、まずそれに感謝したいと思います。ありがとうございました。

―熊谷投手、森田投手という今季の先発を担った投手のリレーになりましたが
最後はやっぱり彼らでしっかり締めたいなと思っていましたし、秋につなげるためにも神宮のマウンドを改めて感じて終わってほしいなと思っていました。

―先制打の柴田選手は3試合連続打点となりました
今季を通しての彼の成長には、チームとしてももちろん僕自身としても大きかったと思います。貴重な右打者でもありますから。本当によく頑張ってくれたと思います。

―森川選手も連日の複数安打の活躍でした
打撃はもともと良かったので彼の課題は守備面だったのですが、上級生としての自覚を持ちながらプレーしてくれたと思います。

―法大の監督して初めてのシーズンを終えて
優勝できなかったことは応援してくださった方々に申し訳なかったという気持ちがあります。

―森田投手をはじめとする1年生の台頭が目立ったシーズンでした
若い力、勢いをうまく生かしたいなと思って起用しました。よく応えてくれたと思います。

―代打の切り札としても活躍した金藤大喜(キャ3)選手ら実績の少なかった選手たちの抜てきもありました
適材適所に彼らの良い所を見出してあげるのが僕の役目だと思っています。法大に何が足りないかと考えた時に、やはりベンチの雰囲気といったものがありましたから、彼のような勢いが必要だと考えました。よく元気を出してやってくれました。打撃でもここぞというところでチームを支えてくれたと思います。

―苦しみ続けた畔上選手は最終打席に安打を記録しましたが、秋につながるものになったでしょうか
彼自身本当に苦しんだリーグ戦だったと思います。その中で最後にどんな形であれ安打を打ったということは秋につながると思いますし、つなげてほしいですね。

―チームとして成長を感じられた部分は
簡単に勝負を諦めないことですね。絶対に勝ってやるという執念のようなものは、少しはついたんじゃないかなと思います。

―秋に向けての課題を一つあげるとすれば
チームが勝つことに「勢い」というものは必要だと思います。勢いだけでもそれなりには勝てると思うんですよ。ただ2か月という長いリーグ戦では勢いもなくなっていきますよね。早大戦のような力対力の勝負に負けてしまうということが、今の法大の力だということです。そこが秋に向けての課題ですし、技術やチーム力と共にレベルアップしなければならないところではないでしょうか。

―最後に今季応援してくださったファンの方々へ
たくさんの方々の声援から、勇気や力をもらいました。そのおかげでこういう結果につなげることができましたので感謝しています。負けたり苦しい時にも叱咤激励をしてもらい、それがチームの戒めにもなりました。「どんな時でも応援してくださる方々がいるんだから、頑張らないといけない」という力の源になったので、感謝の気持ちでいっぱいです。秋は恩返しとして優勝することが僕らの役割だと思うので、そのために夏にもう一度しっかりと汗をかいて、体を動かしていきたいと思っています。今季は本当にありがとうございました。

 

畔上翔 主将

―春季リーグ戦最終戦を白星で終えて
秋につながる戦いをしていこうということだったので、良かったです。

―どのような点で「秋につながる」と思われましたか
Aクラスに入れたことですね。

―今季最も印象に残っている試合は
明大戦ですかね。粘って勝てたので、大きい試合だったと思います。

―今日はその明大戦以来の安打が出ました
内容はあまり良くなかったですね。でも、安打が出て良かったです。

―金子凌選手がスタメン復帰しましたが
(金子選手が)入ることでプラスになるので、そこは大きかったです。

―今季は全試合で4番を任されました
監督の起用なので、監督の期待している働きをしたかったですけど、できませんでした。そこは監督に申し訳ないです。

―ご家族が毎試合応援に駆けつけていらっしゃいました
良いところを見せられなかったので、悔しいです。

―秋季に向けてのご自身の課題は
まず、チームから何を必要とされているかを考えてやっていきたいと思います。

―チーム全体の秋季に向けての課題は
基本的なことをもう一度見直してやっていけば大丈夫だと思うので、そこをしっかりと取り組んでいきたいです。

―具体的には
失策などのミスをしないことです。

―秋季リーグ戦の目標をお願いします
優勝です。

 

佐藤竜一郎 副将

―試合を振り返って
先制点を良い形でとれて、投手が0に抑えたところが勝因かなと思います。

―3試合戦ってみて東大の印象は
投手がまとまって、四球も少なくなってきていますし、失策も少なく守備も堅くなってきていると感じました。手強い相手になってきているので、一つのミスが命取りになるなという印象です。

―4回に先制の口火を切る二塁打を放ちました
(1打席目に)ボール球を振って三振してしまったので、しっかりストライクを待って自分のスイングをしようと思いました。それが良い打球になったかなと思います。

―打った球種は
フォークですかね。落ちる系の球です。

―東大先発の山本俊投手の印象は
真っすぐに勢いがありますし、今日は変化球でもストライクが取れていたので、良い投手だなと思いました。

―山本俊投手は1回戦でも対戦されていますが、対策は
真っすぐに振り負けないようにするということと、大振りになってフライを上げないように、みんなで低い打球を打っていこうという話をしました。

―打席前には目のトレーニング(両手の親指を左右交互に見る)をしていましたが
ルーティンですかね。いつも試合前にやっているんですけど、それをやると見やすいというのがあるのでやっています。

―今季は投手に声を掛ける場面をよく目にしました
二遊間が副将ですし、畔上は外野にいるので内野は二遊間で引っ張っていこうと心掛けています。まあ若林がしっかりしている奴なので、僕は好きにやらせてもらってるんですけど(笑)。

―開幕前の目標に「首位打者」を掲げていましたが、その点を含めて今季を振り返ると
1試合に1本は打てるようにはなってきているんですけど、1本出るとひと安心というか…。その変な気楽さが結果に結びつかなかったので、1打席1打席を集中して、固め打ちできるような確実な技術と、打席での気持ちが課題だなと思いました。

―その他に今季を通して見えた課題などは
守備は失策をしなくなってきて、やってきたことがしっかりできているので良かったんですけど、3番打者としては(他大学で3番を打っている)茂木(栄五郎=早大)とか谷田(成吾=慶大)に比べると守っている相手に長打の怖さがないなと思うので、脅威のある打者になるためにも力をつけていかないといけないなと思いました。

―良くなった守備に関して特に取り組んだことはありますか
低く待つことです。低く、脚を使うのが課題で、それをしっかりやって過ごしてきました。あと送球が良くなりましたね。

―打撃面の課題を秋までにどのように克服しますか
力強いスイングをするためには体が強くないと駄目なので、とりあえずはもう一度体作りをしっかりやりたいです。ウエートトレーニングをもう少し増やして、たくさん食べて体重を増やしていきたいなと思います。

―最後にファンの方々へ一言
たくさん応援してくださって力になりました。勝ち点4を取れましたが優勝できなかったので、秋は優勝できるように頑張ります。自分も最後のシーズンなので、感謝の気持ちを結果で表したいなと思います。

 

若林晃弘 副将

―試合を振り返って
序盤はかなり攻められていたんですけど、投手がよく我慢してくれたので良かったです。

―1回戦の敗戦後「自分たちの野球をやる」と皆さんがおっしゃっていましたが、今日はそれができましたか
守備からしっかり守れていたので、そういう面では良い野球ができたと思います。

―リーグ最終戦をどのような気持ちで迎えましたか
秋につながる試合ができるように、自分の気持ちやプレーを意識してやりました。

―今日の安打で8試合連続安打となりましたが
最初の方は「打ちたい打ちたい」になってしまったので、最後は余裕をもって打席に入ったのが良い結果になりました。

―今日も投手に対して頻繁に声を掛けられていましたが
投手1人ではなく野手が後ろにいるということを伝えて、少しでも楽に投げさせられたらなと思って声を掛けました。

―開幕前「活躍して勝ちたい」とおっしゃっていましたが今季を振り返ってご自身の成績をどう評価されていますか
守備が一番の課題だったので無失策で終えられたということは良かったですけど、東大1回戦の最後の野選だったり、そういうところのミスがまだまだだと思っています。打撃に関してはその時の調子だと思うので、これからも確率を上げていければなと思います。

―打撃ではチーム内首位打者(.390)となりましたが
これだけの数字を残せたのは初めてなので嬉しいですけど、やっぱりもっと確率を上げなきゃいけないなと思います。

―首位打者は意識しましたか
今日の試合で少し意識してしまって最初のうちは硬くなってしまったので、そこは自分の力のなさだと思います。

―打席で常に心掛けていること
練習の時に意識していることや相手の球種であったりを考えています。頭の中だけは冷静にして、自分の形を崩さないようにということは意識しています。

―守備では無失策でリーグ戦を終えましたが
監督に日ごろから球際の強さや一球に対する執着心についてを言われていて、この結果にはすごく良い成果が得られたかなと思います。

―昨秋は個人としてもチームとしても納得のいくシーズンではなかったと思いますが、昨年と今年で個人的に変えたこと
やはり、日ごろの練習ですかね。そこの意識が変わったことによって自分にも自信が出てきましたし、練習がすべてだと思います。

―副将として今季のチームを振り返って
畔上に頼りすぎたという面があるので、秋はもう少し楽にさせてあげられるような気配りなどをしていきたいなと思います。

―若林選手から見た今季の畔上主将は
あいつ(畔上)がいなかったら今の法大はないので、絶対的柱だと自分は思ってますしチーム全体も思ってると思います。彼の存在はものすごく大きいので、結果が出ていなくても彼の存在がチームの士気を高めていると思いますし、そういうところが彼のすごいところかなと思います。

―秋に向けて取り組んでいきたいこと
まずは優勝を狙うことなので、それに向かって自分が何をするべきかということを見つめ直して必ず優勝したいと思います。

―ファンの方々へ向けて一言
結果的に優勝を逃してしまったんですけど、秋は必ず優勝するので応援よろしくお願いします。

 

金子凌也 内野手

―試合を振り返って
先制できて中押しもあり、終盤にも差をつけられたので、投手も楽に投げられたかなと思います。

―リーグ戦では初となる三塁での先発出場となりましたが
新人戦などで三塁をやらせていただいて、今季の練習はずっと三塁でやらせていただいていたので、特に緊張したり思い入れが変わったとかはないです。普段通りできました。

―三塁での先発出場はいつお話がありましたか
試合前のミーティングです。

―今季を振り返って
自分としてはけがで出遅れたので、チームを外から客観的に見ることができてプラスになりました。後半戦はベンチの中に入って外からも中からも両方見れたということで、チームの雰囲気だったり自分のやるべきことが明確になったので、夏はその課題をつぶして秋に優勝を勝ち取りたいと思います。

―オープン戦では4番を担い、主軸としての期待が懸かるシーズンでしたが、けがをされたときのお気持ちは
けがをした時点でやってしまったものは仕方ないと思ったので、そこから治療を全力でやって、早くチームに復帰したいという気持ちも強かったです。けがをしてからはすぐにチームに復帰できるようにということを心掛けました。

―けがをされている間はどのようなトレーニングをされていましたか
(けがをした箇所が)肘だったので、足だったり他の部分のトレーニングもしました。病院の待ち時間で本をたくさん読んで頭を鍛えたりもしたので、それはすごく自分にとってプラスになっているなと思います。

―けがが完治されたのはいつ頃ですか
完治はしていないです。治療はずっとしています。

―明大戦で復帰されましたがけがの影響などはありましたか
試合が始まって、野球に入った時点でけがのことはあまり気にしていないというか、気にならないです。気にしていたら駄目だと思いますし、特には気にしていないです。

―東大戦では代打で起用され、期待に応える打撃をされていました
代打というポジションはベンチ裏で準備がしっかりできるので、その準備ができていたからこその結果だと思います。スタメンで出るときもしっかりした準備をしていかなければならないと分かったのは、代打で出場してこれからにプラスになったことです。

―今季は下級生の活躍も光りました
同級生や上級生にも負けたくはないんですが、下が活躍すると、上も頑張らなければならないなという相乗効果が生まれると思うので、良い刺激になりました。

―今季を通して見つかった課題や収穫はありましたか
課題は、2ボール1ストライクなどのバッティングカウントのときに仕留め切れない部分です。中軸であれば甘い球もなかなか来ないと思うので、1球で仕留めることが課題です。収穫はメンタル面です。試合の入り方だったり、準備の仕方というのはこのシーズンで、自分にとって収穫となりました。

―オフシーズンに取り組みたいこと
まだ試合が終わったばかりなので決めてはいないんですが、全てにおいて1レベル2レベル上げていかなければいけないので、まずは数をこなしてその中で質も両方大事にしてやっていきたいです。

―秋に向けての意気込み
100周年ということで、周りの方からも期待されて見られると思うんですが、そういうことはチームとしてもあまり気にせず、優勝という目標だけを目指して頑張っていきたいなと思います。

―ファンの方々に一言
春は自分もチームも良い結果で終わることはできませんでしたが、秋はしっかり結果を出せるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。

 

熊谷拓也 投手

―試合を振り返って
内容は良くなかったですね。課題が出たのでこの夏、一つ一つつぶしていきたいなと思います。

―その課題とは
細かな制球力だとか、心の焦りだとかですね。まだまだです。

―投球の中で重視したことは
早大戦は慎重にいきすぎた部分もあったので、守らずにどんどんいきました。

―今日の投球に点数をつけるなら
30点くらいですかね。試合でこんな点数出しちゃいけないですけど。

―立ち上がりがやや不安定でした
焦りじゃないですけど、力を入れ過ぎてしまいました。でも、あのくらいの心構えで安定した投球ができなくては駄目だと思いますね。

―毎回走者を背負う投球になりました
初回に四球を出してしまったのは、コースを狙い過ぎてしまいました。

―気持ちの切り替えは
打たれないぞという気持ちで落ち着いて切り替えていけました。

―野手の皆さんはどういった声を掛けてくださっていましたか
「気持ちでいけ」、「丁寧にいけ」と若林さん、(佐藤)竜さん、(金子)凌也さんが声を掛けてくれました。

―4回には3塁まで走者を進めてしまいましたが、焦りなどは
ありませんでした。次の打者に向かっていこうと思って、ずっと気持ちを切らすことはありませんでした。今日は気持ちを切らせなかったということに加え、安定した投球ができたことが良かったと思います。

―6回途中での降板となりました
初回に四球で走者を出して6回には安打を打たれて、降ろされてもしょうがないかなと思いますし、自分の実力不足だと思いました。

―やはり完投したい気持ちがありましたか
はい、最初から完投するつもりでいたので。

―今季はリーグ戦で先発を務めてきましたが、今季を振り返って
自分の実力のなさを痛感して、自覚しました。課題ばかりが見つかったので、この夏鍛え直してレベルアップしたいです。

―勝ち点獲得に大いに貢献されたと思いますが
内野手の方々にフォローされっぱなしでした。来季は自分がフォローする側に回れるようになりたいと思います。

―課題ばかりが見つかったとおっしゃいましたが、収穫は
たくさん登板させてもらって経験を積んだことですね。監督さんにはとても感謝しています。100周年の年に投げさせてもらえることができて、秋には監督さんにその恩返しをしたいです。

―ファンの方々へ一言
今季は優勝することができませんでしたが、来季は必ず優勝するので、応援よろしくお願いします。

 

森田駿哉 投手

―試合終了後、監督からどのような言葉を掛けられましたか
まずはお疲れと。それと秋に向けての課題などの話や、秋はしっかり優勝するために明日から頑張っていこうとおっしゃっていました。課題については、今季は良い部分もあれば悪い部分もあったので、悪い部分を減らすということです。勝ってチームが上がったことも事実なので、そこは継続していきたいです。

―優勝を目指す秋のリーグ戦に向けて、ご自身ではどのようなことに取り組みたいですか
1球に対するこだわりを持ちたいと思っています。実際、早大戦でもおとといの東大戦でも1球でやられているので、これからはその1球に対するこだわりを強く持つためにやることはあります。秋はまだどこで投げるかはわかりませんが、先発を任されたら長いイニングを投げたいです。

 

 

フォトギャラリー

  • kumagai粘投で3勝目の熊谷
  • kaneko金子凌は明大2回戦以来のスタメン復帰
  • shibata柴田は先制打でチームトップタイの今季7打点目
  • morikawa連日の複数安打と打撃でもアピールする森川
  • morita初のリリーフ登板となった森田だったが好投で試合を締めた
  • wakabayashi打率.390の若林は首位打者も狙える位置だ
  • azegami畔上は今季最終打席を安打で締めくくった
  • hosei秋こそ悲願の優勝に期待が懸かる
 

 

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