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【硬式野球】今季先発に抜擢され初めてのリーグ戦を走り切った小森勇凛は実戦の中で確かな成長を見せる次世代エース候補(春季リーグ戦振り返りインタビュー⑦)

小森 勇凛 投手

――今季、チームとしては4位だったが
立教と早稲田との試合で出だしが遅れてしまって、特にピッチャー陣としての成績が良くなかったので、そこが1番の課題というか、秋に向けてピッチャーのレベルアップということが1番必要なのかなというのをすごく感じました。

――今季の自身の成績を振り返って
この春先発させていただいて、その中で結果を残せなかったというのがすごく悔しくて。投げた試合全てで失点してしまって、自分の実力不足というか、まだまだ足りない部分が多いなというのを感じたリーグでした。

――立大2回戦はリーグ戦初登板、初先発だったがどのような気持ちでマウンドに上がったのか
初めてのリーグ戦で、チーム自体も初戦で負けてしまっていたので、やっぱりどうにかして勢いづけたいなという気持ちはあったんですけど、それがなかなか結果に結びつかなかったかなという感じです。

――2回に満塁本塁打を浴びるも、その後の3回から5回までを無失点におさえたが、どのように気持ちの切り替えをおこなったのか
失点したからどうしようというわけではなくて、1人1人のバッターを抑えていくことを意識していました。特にこういう試合だからここを意識しようとか、そういう意識はなくて、1人1人のバッターに対して、とにかく全力で抑えにいこうという感じです。

――開幕から3連敗を喫したが、早大2回戦の勝利からチーム全体の雰囲気や流れが変わったのでは
やっぱり早稲田戦で勝ったところから、チームの流れが良くなってきたと思います。ただ、野手陣がすごく点を取ってくれていて、それに対してピッチャー陣がなかなか答えられないということがすごく多かったかなと思います。

――慶大4回戦では2回の満塁のピンチを招くも、3回を1失点で抑える投球で勝ち投手になったが、試合を振り返って
勝ち投手になれたのはすごく嬉しいですけど、棚からぼたもちみたいな感じで転がってきた勝ちだったので。嬉しかったですけど、自分が先発して、5イニング投げて、勝ち投手になりたいという気持ちはすごくあったので、ラッキーだったかなと思っています。

――明大1回戦では毛利海大(4年=福岡大大濠)投手に完封負けを喫したが、最優秀防御率の投手の投球はどう感じたか
自分が言えるような立場ではないですけど、客観的に見て、まっすぐとフォークのコンビネーションというか、バッターの狙っている球に対して、それに勝る球威や変化球のキレやコントロールがあると思いました。カーブでも緩急をつけてきて、バッターに的を絞らせないピッチングというのがすごく印象的でした。今の六大学で1番いいピッチャーを間近で見ることができて、すごく勉強になりました。

――明大2回戦では4回を投げ、四球を1つも出さない投球だったが、コントロール面での手ごたえなどは
慶應や明治の試合あたりから、左バッターのインコースに投げ切るコントロールと、チェンジアップ系の球の握りというか曲がり方とか、その辺を少し修正しました。左バッターの被打率が高かったですけど、そこから高かったなりに修正することができたので、そこがすごく良かったと思います。春リーグで1番成長したなと思ったのは、慶応と明治戦だったかなと思います。

――明大の目の前での優勝を阻止したが、この試合を振り返って
明治の優勝を阻止しようという気持ちが個人個人から溢れていて、その結果が優勝阻止に繋がったと思うので、すごく雰囲気は良かったです。

――フレッシュトーナメントの早大戦でも先発したが
高村助監督から早稲田戦先発で行くぞという話はされていて、正直あまり調子自体良くはなかったですけど、試合をしっかり作ろうという意識はありましたし、気持ち的なところで準備はできていたかなと思います。

――春リーグ戦前のインタビューではリーグ戦初登板、初先発が目標だとしていたが、達成してみて
ここが小さな目標ではありましたけど、自分の中でこの先に小さな目標がたくさんあって、その目標を達成していった上にプロというところが見えてくると思うので、まずは1つ1つの課題とか目標を達成して、今後もっと成長していけたらなと思っています。

――印象に残った試合、登板はあるか
やっぱり明治戦ですかね。明治の優勝を阻止した試合が自分の中でも、チームとしても、1番よかった試合なのかなと思います。

――中西祐樹(法3=木更津総合)選手、土肥憲将(キャ3=鳴門)選手、只石貫太(営1=広陵)選手とバッテリーを組んで、それぞれ感じたことは
3人のキャッチャーの性格とかみんな違いますけど、全員に共通しているのは、気持ちの強さというか、ピッチャーをリードしていく覚悟というか、そういうことはすごく感じていて、それに答えなきゃいけないという思いはありました。

――先発、中継ぎで意識することに違いは
先発は準備する時間が長く用意されていますけど、中継ぎはどんな場面でいくかということが決められていなくて、試合中は常に気持ちを切らさずに準備しとかないといけないので、自分的には先発の方がやりやすいかなと思っています。

――リーグ戦を通してつかんだものや成長したところは
このリーグ戦でコントロールがすごく大切だということに気がついて、インコースにしっかり投げきるということや、変化球を低めにしっかり投げきるということとか、そういう要所要所を大切にしていくことが自分のいいピッチングに繋がるということに気づきました。

――下級生の活躍が目立ったが
今法政は下級生が主体で、同じ下級生の活躍を見ていると、自分ももっと頑張らないといけないという気持ちになりました。

――同級生の山床志郎(文2=高鍋)選手の活躍も目立ったが
ずっと一緒にキャッチボールをしていて、今日はこういうとこが良くないねとか、今日これいいんじゃないとか指摘しあったり、ベンチ裏でもずっと仲良くしていたので、今後も一緒にもっと切磋琢磨して頑張っていきたいと思っています。

――リーグ戦前のインタビューで注目している選手にあげた井上和輝(法1=駿台甲府)選手が、リーグ戦でもフレッシュトーナメントでも圧倒的なバッティングを見せたことに対しては
自分はベンチ入りしていませんでしたけど、フレッシュの慶応戦でホームランも打っていたと思いますし、数字だけ見ても代打ですごくいい成績を残していたので、期待通りかなと思います。1年生の中でも振りが全然違うので、今後もずっと期待しています。

――この夏はどのようなことを意識して練習に取り組んでいきたいか
リーグ戦で課題だと感じたコントロールと変化球のウイニングショットをしっかり磨いて、今度はオープン戦で抑えることができるピッチャーというよりは、リーグ戦で負けないピッチャーになっていきたいと思っています。

――チームとしての来季への目標は
今シーズン最後の最後までどこが優勝するのかわからなくて、法政も最後の最後まで優勝の可能性が少しは残っていましたけど、そこで優勝しきれませんでしたし、やっぱり最初でつまずいてしまった部分もあったので。秋からは初戦から勢いよく戦って優勝します。

――個人としての来季への目標は
初登板、初先発は達成できたので、先発して勝利するということはすごく目標にしていて、あとは規定投球回を投げたいと思っています。

――ファンの方々に一言
絶対に優勝します。

(取材:古川千遥)

小森勇凛(こもり・ゆうり)
キャリアデザイン学部2年・2005年5月4日生まれ
東京都出身・土浦日大
184cm88kg・右投右打
今季成績:7試合 1勝 1敗 17奪三振 17四死球 自責点12 防御率4.63

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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小森勇凛(キャ2=土浦日大)
槙野遥斗(営1=須磨翔風)
山床志郎(文2=高鍋)
中西祐樹(法3=木更津総合)
土肥憲将(キャ3=鳴門)
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)
只石貫太(営1=広陵)
井上和輝(営1=駿台甲府)
中村騎士(営2=東邦)
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