【硬式野球】ワインドアップが特徴のルーキー・槙野遥斗は指揮官も今後の成長に大きな期待をかける未完の大器(春季リーグ戦振り返りインタビュー⑧)
槙野 遥斗 投手
――今季、チームとしては4位だったが
初めてのシーズンでしたけど、早稲田や明治相手にも3戦目に持ち込んだり、接戦の試合が多かったので、秋は優勝できるように頑張っていきたいです。
――今季の成績を振り返って
今季は中継ぎがメインでしたけど、試合を作れる時もあれば、明治の3戦目のように壊してしまう時もあったので、もっと実力をつけて、信頼されるようなピッチャーになりたいです。
――入寮時にはフレッシュトーナメントの登板が1年目の目標だった中で、リーグ戦に登板するということはどの時期にわかったのか
結構直前だったかなと思います。最初はベンチに入れるとは思っていませんでしたけど、オープン戦とかを重ねていくときに、結構いい場面でも試合に使ってくださったり、メンバーにも毎回入れてもらったりしていたので。リーグ戦前に背番号をもらうんですけど、そのもらった時にベンチに入りたいなと思いました。
――背番号24の経緯は
背番号24は高村助監督の現役時代の背番号で、高村さんからも俺の現役時代の背番号だからみたいな話はあって。最初はなんで24なんだろうと思ったんですけど、それを聞いてちょっと嬉しくなりました。
(オープン戦では高校の先輩である才木浩人(阪神タイガース)投手の背番号でもある35だったが) そうですね。才木さんの背番号なので、35番にしようと思っていて、空いていたので35にしました。
――立大2回戦でリーグ戦初登板を果たしたが、初めての神宮のマウンドはどのように感じたか
初打者にいきなりバックスクリーンに打たれたので、六大学のレベルの高さに驚きました。落ち着いて投げるということが自分の武器だと思っているのですが、デビュー登板の日にはやっぱりまだ落ち着きが出せていなかったかなと思います。
――早大1回戦ではチームが11失点する中で槙野選手は1回を無失点に抑えたが、個人としての手ごたえなどは
立教での試合をしっかり反省して、自分の役割を果たすことができたかなと思います。
――開幕から3連敗を喫していた中で、早大2回戦の勝利からチームの雰囲気や流れが変わったようにみえたが
そうですね。最初はチームの雰囲気が暗かったですけど、早稲田の2戦目に勝ってから明るくなったというか、活気が出てきたので。そういう意味では大きい試合だったかなと思います。
――早大3回戦では3日連続登板となる中で、本塁打を浴びるなど失点を喫したが、連投に難しさは感じたか
体は万全というか、意外となんともなかったので、いつも通り投げれるかなと思ったんですけど、3連投していて何回も対戦しているので、バッターも結構あってきていて。もっと実力がないと連投で抑えることはできないなと思いました。
――負けると優勝が完全消滅する慶大3回戦ではリーグ初先発を任されたが、どのような気持ちだったか
前日に先発と言われて結構驚きましたけど、元々高校ではずっと先発をやっていたので、先発が得意というか、緊張とかはなくいいイメージで試合に入れました。
――明大1回戦は3回を無失点に抑える好投だったが手ごたえは
三振もたくさん取れた試合で、この日は球もはしっていたので自信もつきました。
――この試合は毛利海大(4年=福岡大大濠)投手に完封負けを喫したが、最優秀防御率の投手の投球はどう感じたか
やっぱりすごかったですね。他の大学のピッチャー、エースの投球とかいろいろ見ましたけど、球の強さとかマウンドでのエースらしさが1番すごかったと思うので、ああいうピッチャーになりたいですね。
――フレッシュトーナメントの早大戦では2回1/3を投げ、1本も安打を許さない見事な投球だったが
自分はリーグ戦を経験しているので、フレッシュはピッチャー陣を引っ張ることができるような投球をしたいと思っていて、いい結果が出てよかったです。
(フレッシュトーナメントにも登板するということは、どの時期から言われていたのか)リーグ戦中から決まっていました。フレッシュは本気で優勝するつもりでいくということは言われていましたね。
――リーグ戦を通して特に印象に残った試合は
いいイメージができたのは慶応3回戦の先発した試合ですかね。やっぱり初先発でしたし、とても印象に残っているかなと思います。
――同級生の只石貫太(営1=広陵)選手とのバッテリーが多くあったが、意識したことや2人でお話したことは
リーグ戦期間中は相手のことなど野球の話が多かったですね。配球とか、相手のどこが得意かとか。只石も1年春のキャッチャーで、投手陣をまとめるしんどさもあったと思うので、任せっきりではなくて、自分も相手のことを調べることは意識していました。
――1年生の活躍が目立ったが
同級生ですが、頼もしいですね。これから今出ているメンバーと野球ができるので、とても頼もしいなと思います。
(特にすごいと思った1年生は)只石ですかね。やっぱり1年春とは思えない落ち着きがあるので。主力級の活躍もしていたのですごいなと思います。
――同部屋の野崎慎裕(営4=県岐阜商)選手はエースとしてマウンドに上がり続けたが
やっぱりかっこよかったです。リーグ戦中もずっとかっこよかったです。
――なぜワインドアップなのか
もう小学校からずっとワインドアップですね。お父さんにワインドアップの方がかっこいいと言われてからずっとしていると思います。なんか覚えているんですよね、それは(笑)
――リーグ戦を通してつかんだものや成長したところは
リーグ戦を通して、球のスピードやコントロールとか、ピッチャーとして技術面で成長できたと思います。あとはしっかり経験を積むことができたということはよかったです。
――この夏はどのようなことを意識して練習に取り組んでいきたいか
暑さがすごいので、暑さを乗り越えることと、継続してトレーニングをしっかりすることです。
――チームとしての来季への目標は
リーグ優勝、日本一を取る練習をしているので、取れるように頑張っていきたいです。
――個人としての来季への目標は
球速をもう少し上げたいのと、最優秀防御率を取れるように頑張りたいです。
――ファンの方々に一言
来季は優勝するので、神宮へ応援よろしくお願いします。
(取材:古川千遥)
槙野遥斗(まきの・はると)
経営学部1年・2006年8月4日生まれ
兵庫県出身・須磨翔風
183cm86kg・右投右打
今季成績:8試合 0勝 1敗 10奪三振 9四死球 自責点11 防御率5.28
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