【硬式野球】初のリーグ戦でベストナイン獲得と好スタートを切った境亮陽 22安打を放ち目標である通算100安打にも大きく近づいた(春季リーグ戦振り返りインタビュー㉑)
境 亮陽 外野手
ーー春リーグを通しての感想
春リーグ通して自分が思っていたよりも、良い結果が残せて良かったです。
ーーベストナインを取った感想
自分が取れると思っていなかったので、ありがたかったですが、これに満足することなく次のシーズンもやっていきたいと思いました。(ベストナインを取れた要因は)それは記者の方の投票なので、自分は何も言えませんが活躍した選手として認めてもらえたからだと思います。
ーーご自身の成績については
全然改善するべき部分はあるので、満足はしていませんが、良い結果ではあったと思います。
ーー初めてのリーグ戦ということで、コンディションを合わせたりする難しさは感じたか
プレッシャーや緊張などがあったんですけど、授業もしっかり受けて平日も練習ができたので、大変だったりというのはなかったです。
ーー2番打者として多く出場していたが意識していたことは
自分はあまり犠打のサインは出なかったので、ピッチャーとの対戦の中でどのように打っていくかというのを考えていました。チャンスメイクをするというのが多かったので、どのようにして塁に出ようかというのを意識していました。
ーー犠打は1つと走者がいる場面でも、打ってつなぐことが多かったが、監督から話しはあったか
「走者が一塁にいても打っていいぞ」というのは言われていたので、よりチャンスを広げようという考えがうまくいったのかなと思います。(セーフティーバントも自分の意思でやっていたのか)そうですね。自分がやりたいようにやらせてもらっていました。
ーー打席で追い込まれてからの粘りというのが印象的だが、追い込まれてから意識していることは
良いピッチャーが多いので、少しでも粘って四球だったり甘いボールを待てるように、引きつけて打つというのは意識していました。
ーーいきなり立大1回戦で4安打を放ったが、初めてのリーグ戦で緊張はあったか
緊張よりかは楽しみの方が大きかったです。(リーグ戦に入る前から自信はあったのか)試合に出るからには結果を出さなくてはいけませんし、リーグの中でも自分の実力が劣っているとは感じていなかったので、自分なら打てると思って打席に入りました。
ーー立大1回戦で何か掴んだものがあったのか
当たりが良くないヒットもあったんですけど、4本打てたことで気が楽になって、初戦で雰囲気を掴めたのが2回戦以降につながったと思います。
ーー早大2回戦では勝ち越しとなる適時三塁打を放ったがその時の心境は
追い込まれていたので、何とか喰らいつこうと思っていて、うまくタイミングが合いました。外野も浅かったので、超えてくれたのかなと思います。
ーー早大2回戦のチームの雰囲気は
2回戦は絶対勝つぞというのは試合に入る前から話していて、そこで打てたのは自分にとって自信になりました。
ーー3カード目の東大戦を終えて打率.464だったが、首位打者は意識していたか
序盤はこのままいってくれればいいなとは思っていましたが、目の前の試合に意識していました。
ーー明大2回戦からは1番に打順が変わったが、監督からその意図などは話しがあったか
監督からはありませんでしたが、打順が変わったことに自分への期待やチームの勢いを出したいというのはあったと思うので、自分のできることを一生懸命やろうと思いました。
ーー明大2回戦の2本の適時打を振り返って
得点圏で回ってくることが多かったので、当たりも良くはありませんでしたが、自分の足や粘りが生きた試合になったと思います。
ーー明大3回戦では中越え本塁打を放ったが感触は
狙っていた球が来て、狙っていた通りに打てました。打った瞬間良い感触ではありました。自分的には理想的に捉えられました。
ーー大学日本代表にも選ばれた毛利海大(4年=福岡大大濠)投手から本塁打を放ったことについては
明治の1回戦から同じようなボールで打ち取られていたので、3回戦になってようやく捉えられたという感じでした。それが結果的に本塁打になったことは自信につながりました。(左投手に対して苦手意識はないか)今春のリーグ戦では左ピッチャーから結構打てたので、あまり苦手意識はないです。
ーー同じ1年生の只石貫太(営1=広陵)選手が先にリーグ戦初本塁打を放っていたが、意識していたか
あんまり意識はせずに自分のやるべきことをやろうと思っていました。只石はロングヒッターなので自分は出塁を目指した中で、長打が出たというのは良かったです。
ーーリーグ戦が終わってから大阪桐蔭時代の同期と何か話しをしたか
德丸(快晴、早大1年)と吉田(翔輝、明大1年)に関してはベンチ入りもしていたので、リーグ戦に関しての話などはしました。
ーーリーグ戦ではすべてライトでの出場だったが意識していたことは
守備はなるべくリスクを減らして、1つでも塁を進めないように意識して、バックホームを狙える場面では自分の肩を生かして守ろうと思っていました。(神宮は外野手にとって守りやすいのか)風が強いことが多かったので、結構難しかったです。人工芝なのでゴロは処理しやすいんですけど、フライが風で伸びたりするので、長打の処理だったりがまだまだ課題だと思いました。
ーー特に印象に残っている試合は
慶大4回戦ですね。4試合連続で試合をして、両チーム投手も野手も疲れだったりプレッシャーがありました。その中で、自分は2本適時打を打ててチームも勢い良く勝てたので、良さが出て自信につながった試合になったと思います。
ーー特に印象に残っている投手は
伊藤樹(早大4年=仙台育英)投手は良いピッチャーだと感じました。あとは外丸(東眞、慶大4年=前橋育英)投手は1本もヒットを打てなかったので、悔しいというのはありました。(伊藤樹投手のどういった部分にすごさを感じたか)丁寧に投げてくるので、長打だったり連打が望めず、点を入れるのが難しい投手です。
ーー今春感じた課題は
10打点はつきましたが、チャンスでの凡退があったのでそこの勝負強さをもっとつけたいと感じました。また、最初は打てていたんですけど、途中の東大、慶大戦あたりから打率が少し落ちたり、リーグ戦通して好調を維持することが難しかったので、自分のレベルを上げていきたいです。
ーー4年間の目標である100安打に近づいたことについては
実際全試合に出てヒットを打つというのは、思っていなかったので大学野球の良いスタートが切れたのかなと思います。
ーー高山俊(現オイシックス)選手が持つ六大学最多安打記録131安打を越えたい気持ちもあるか
特に今春はヒットを多く打てたので、可能な数字になっていると思います。1シーズンでも出られないと厳しい数字になると思うので、残りの7シーズン戦い抜ける体や準備をやっていきたいです。
ーーオープン戦などを含めて夏に取り組んでいきたいことは
個人的にはもっと体を強くしていきたいと思います。ヒット数は多かったですが、単打が多く少しでも長打が打てるように、強いスイングや強い体を作っていきたいです。それに加えて、体力もついていったらリーグ戦全試合戦い抜けると思うので、打撃の技術はもちろんですが、フィジカル面にも取り組んでいきたいです。
チームとしては初戦のカードの連敗が響いて、4位という結果に終わってしまったので、秋はスタートダッシュをチーム全体で意識していきたいです。
ーー応援してくださったファンの皆さんに一言
春のシーズンは4位という悔しい結果に終わってしまいましたが、秋は優勝目指して頑張るので引き続き応援よろしくお願いします。
(取材:松野要)
境亮陽(さかい・りょうや)
経営学部1年・2006年4月21日生まれ
岐阜県出身・大阪桐蔭
181cm79kg・右投左打
今季成績:14試合 62打数 22安打 打率.355 10打点 3盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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