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【ラグビー】関東大学リーグ戦 対流経大  終盤に意地の2トライも及ばず…開幕戦は流経大に敗戦

関東大学リーグ戦1部
対流経大
2025年9月13日
秋葉台公園球技場

試合終盤に意地の2トライで差を縮めるも及ばず。初戦白星スタートとはならなかった。

 

試合結果

トータル試合結果

14
法大
0 前半 12 26
 流経大
14 後半 14

 

ポイント詳細

0/2 2/2
0/2 G 1/2
0/0 PT 0/0
0/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:植浦、細川、G:小山田2

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 守安史成 3 桐蔭学園
2 HO 花澤祐太 2 法政二
3 PR 小笠原吉宗 4 大津緑洋
4 LO 山内滉太 3 昌平
5 LO 細川幹太 4 國學院久我山
6 FL 嶋崎汰星 4 法政二
7 FL 大沢空 2 秋田工業
8 NO.8 三浦幹太 3 秋田中央
9 SH 小山田裕悟 4 桐蔭学園
10 SO 小林利仁 1 昌平
11 WTB 福本亘 1 報徳学園
12 CTB 炭竈柚斗 3 報徳学園
13 CTB 徳山凌聖 1 桐蔭学園
14 WTB 渡辺圭祐 2 中部大春日丘
15 FB 福本耀 2 報徳学園
16 Re 本橋陽助 3 國學院久我山
17 Re 澤村勇介 3 尾道
18 Re 本山淳祥 2 佐賀工業
19 Re 植浦慎仁 3 報徳学園
20 Re 北村優 3 國學院栃木
21 Re 箕輪大地 3 石見智翠館
22 Re 鈴木颯太 3 秋田工業
23 Re 桜庭侑大 4 秋田工業

 

戦評

リーグ戦初戦の相手は、昨季4位の流通経済大学。LO福田拓人主将や、昨年ベスト15に選ばれたNo.8ティシレリ・ロケティら実力者を擁し、昨秋・今春ともに敗れている相手である。2季ぶりの大学選手権出場を目指す今季、白星発進となるか注目が集まったが、クラブキャプテン北川拓来(4)、ゲームキャプテン田中大誠(4)、FWリーダー宮下晃毅(4)ら4年生主力を欠いた中での一戦となった。

試合開始直後、主導権を握ったのは流経大。3分に左サイドへ先制トライを許すと、16分にはラックからの突破で追加点を奪われ、0-12とリードを広げられる。一方の法大も反撃を試みる。18分にはマイボールラインアウトから攻勢に転じ、SH小山田裕悟(4)の好判断でCTB炭竈柚斗(3)、FB福本耀(2)とつなぎトライかと思われたが、スローフォワードの判定でトライキャンセル。26分にはゴール前ラインアウトからのモールでチャンスを作ったが、ノックフォワードで得点には至らず。それでも、要所でのディフェンスが光った。13分にはFB福本耀が相手バックスを鋭く止めるタックルで会場を大いに沸かせるなど、粘り強く相手の勢いを止め、0-12で前半を折り返した。

 

後半も先にスコアを動かしたのは流経大。3分にFWのトライで突き放されると、16分にもモールトライで加点され、点差は0-26に。それでも法大は集中力を切らさず、WTB福本亘(1)とCTB徳山凌聖(1)のダブルタックルで相手を外へ押し出し、守備からリズムを作る。21分にはHO花澤祐太(2)がキックパスを放ち、得点にはつながらなかったものの、攻める姿勢で会場を沸かせた。停滞する時間帯も、FL嶋崎汰星(4)、No.8三浦幹太(3)らが声を掛け合い、チームを鼓舞し続けた。

 

迎えたロスタイム。後半42分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み植浦慎仁(3)がトライ、SH小山田がゴールを決めて7点を返すと、直後の流経大キックオフから、WTB箕輪大地(3)が快走し再びチャンスを演出。小山田の素早い仕掛けから、LO細川幹太(4)がトライを奪い、14-26と詰め寄った。その後も攻撃の手を緩めず、49分には相手にシンビンが出され、ゴール前ラインアウトの好機を得るも、最後は痛恨のノックフォワードでノーサイド。89分間に及ぶゲームは、終盤意地の2トライも及ばず、14-26で幕を閉じた。途中、HO花澤や交代直後に負傷した北村優(3)の様子が気がかりではあるが、終盤の攻勢に光は見えた。次戦での巻き返しに期待したい。

(記事:堀川風和里)

インタビュー

左:LO細川幹太(4) 右:新宮孝行 監督

新宮孝行 監督

ーー試合を振り返って
初戦と言うことで、力が少し入りすぎたかなという印象です。今回も怪我人が出ましたけれども、だいぶ怪我人も居たことでチームが上手く作れませんでした。練習でやっている「テンポとリズム」を追求していこうという部分は間違いではないと思っていて。運がないのか分からないですけど、取れている時に取り切れない。これがやっぱり一番大きな敗因かなと思います。3本トライ出来たのに出来ていないので。また、流経大のワンチャンスで2度も取られてしまったというのも敗因ですね。まだメンタル面の強さが無いのかなと今日の試合で痛感しました。その部分を上げていかない限りは強くなっても勝てない。メンタリティの問題だなと感じています。どういう風に上げていくべきなのか。後半のラスト5分、自分たちがやろうとしていることを遂行すれば、2本連続でトライを取れて3本目を取りに行けそうだったので、はっきり言ってその前の75分間は一体何だったんだろうかという。練習ではきちっと出来るんですけど、それが試合で出来ないというのがまだまだチームの弱い所だなと感じています。

ーー対戦相手(流経大)について
SO(隈江隆希、1年)が僕はMVPかなと思ったんですけど、あの1年生SOはゲームメイクがきちっとしていたから、敵陣に行こうという意識が強くて。うちがそれに対して中盤でFWを当てたことで逆にスタミナを失ってしまいました。あのSOは良かったと思いますね。

ーー4年生の欠場は
宮下(晃毅、4年、No8、報徳学園)は夏合宿の膝の影響で今季は無理ですね。田中大誠(4年、CTB、國學院栃木)は肩の小さい内部の骨折なので、東洋大戦から出場できると思います。北川拓来(4年、FB、昌平)は脳しんとう。彼は何回もしていて重度なので、しばらく出れないかなと思います。(復帰は)東海大戦か東洋大戦というところですね。今日も…怪我人が出て。なかなかうまくいかないですね。

細川幹太 バイスキャプテン(4年、LO、國學院久我山)

ーー試合を振り返って
自分たちの課題である最初の立ち上がりの部分で、そこで相手に一本取られてしまったところで自分たちの弱さが出てしまったなと思って。最初の入りから相手に流れがいってしまいました。毎年なんですけど、最初から自分たちのペースに持っていけるようにしていきたいです。

ーー怪我人の影響もあり、チーム状況が苦しい中どのような意識で臨んだか
インパクトのある宮下(晃毅)や(田中)大誠が居ないなかで、自分がキャリーをする回数が増えていて、その部分で前に出れなかったのが課題かなと思います。

ーー上手くいかなかった部分、取り切れなかった部分について
練習でやって来たところを出すことが出来ず、点数を取れなかったのかなと思います。練習では出来ていたことなんですけど、焦ってしまって、練習でやってこなかったことが試合中に出てしまいました。

ーー両キャプテン不在の中、意識していたことは
僕はあまり話すのが得意ではないので、プレーで見せなければいけないと思っています。ただ、今日はそれが出せませんでした。次の東海大戦に向けてもっと練習していかなければいけないなと思います。

ーー法大が掲げるスピードラグビーをどのくらいできたか
あまり出来ていなかったと思います。本当はもっと速いスピードで、自分たちに流れを持って来ることが出来ると思うので、その部分では今回出せていなかったなと思います。

 

小林利仁(1年、SO、昌平)

ーー試合を振り返って
トライを取り切れなかったので、チームを動かす10番としてゲームメイクの部分で問題があったかなと思います。しっかり帰って探していきたいと思います。

ーー秋の開幕戦をSOとして1年生ながら出場となりましたが
監督からは「しっかり自分のやりたいようにやれば結果が出る」という話がありました。自分としては、自分より周り(の選手)を生かした方が前に出られるというのは分かっていたので、そこをどう起用していくかというのを試合前考えていました。フィジカルがまだ1年生でついていけてなくて、今年は周りを生かすことにフォーカスしてプレーしていこうかなと思っています。

(インタビュー:北川築来)

 

 

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