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【フィギュアスケート】髙橋舞が2位で表彰台!加藤海里も6位入賞 法大勢が躍動し女子団体は頂点に/東日本学生選手権

第20回東日本学生フィギュアスケート選手権大会
2026年10月18日(日)
田中貴金属アイスアリーナ

第20回東日本学生フィギュアスケート選手権大会(東インカレ)が開催された。個人の順位に加え、大学ごとの団体順位も競う今大会。法大からは男子3名、女子4名が出場した。個人戦では、男子の加藤海里(営2)が6位入賞、女子の髙橋舞(デザ工4)が2位に輝いた。団体戦では女子が優勝、男子も3位に入るなど、法大勢が健闘を見せた。個人・団体の両面で健闘を見せた法大勢。最後の東インカレに臨んだ女子の4年生3選手をはじめ、選手たちはそれぞれの思いを胸に氷上で熱演を繰り広げた。

大会結果

クラス 選手名(学部・学年・出身高校) 総合成績・得点
女子選手権 髙橋舞(デザ工4) 2位・105.40
〃 北條楓(文4) 10位・81.40 
〃 岡本真綸(文4) 16位・76.48 
〃 吉原由衣華(法1) 32位・66.95
男子選手権 加藤海里(営2)  6位・100.64
〃 大久保政宗(人3) 10位・87.37
〃 矢島司(文3) 16位・75.76

個人で2位となった髙橋

団体で1位となり、表彰台に並んだ4年生

6位入賞の加藤

男子は団体で3位となった

戦評

男子選手権

男子では、大久保政宗(人3)、加藤海里(営2)、矢島司(文3)の3名が出場した。大久保と加藤は、東京選手権での経験を経て、今大会の演技に臨んだ。一方、東京選手権への出場を見送った矢島にとっては、今季初めてファンの前で演技を披露する機会となった。
加藤は、個人で6位入賞を果たし、団体では3位と健闘した。

朝一番の第1滑走を務めたのは矢島。朝の静けさに包まれたリンクで、今季初めてファンの前で演技を披露した。ジャンプでは回転数などで得点を伸ばしきれない場面もあったが、持ち味である長い手足を生かした伸びやかなスケーティングで観客を魅了。昨季挑戦したアイスダンスで培った経験もシングルの演技に生かし、アピールポイントに挙げる表現力を発揮した。演技後には「今できることは全てできたかなと思います」と振り返った矢島。次なる目標を1月のインカレに定め、着実に調整を進めていく。

加藤海里は、東京選手権後から練習方法を見直し、今大会に向けて調整を重ねてきた。しかし、冒頭のトリプルアクセルが1回転アクセルに抜けたのをはじめ、ジャンプでは着氷が乱れる場面や転倒もあり、得点を伸ばしきることができなかった。一方で、スピンやステップでは加点を得るなど、持ち味を発揮する場面も見られた。演技後には悔しさをにじませた加藤だが、「次の試合に向けてまた新たな課題が見つかったいい試合になったかなと思います」と前を向く。特にフリーのプログラムでジャンプが思うように決まらないことを課題に挙げ、今後の練習方法についても見直しを図る。次戦の東日本選手権に向け、今大会で見つかった課題と向き合いながら、目標とする全日本選手権出場を目指す。

大久保政宗は、前回の大会では靴が壊れていたことを受け、新しい靴に履き替えて今大会に臨んだ。調整期間が限られる中、まずは感触を確かめる一戦と位置づけていたが、冒頭のトリプルアクセルは回転不足となり、後半には3回転ルッツで転倒。ジャンプでミスが続き演技をまとめることができなかった。一方、アップテンポな『Bohemian Rhapsody』の曲調に乗せたスピンやステップでは加点を得て、会場を盛り上げる場面も見られた。演技を振り返り、「思ったより様子見どころじゃないようなミスをかなりしてしまいました」と語った大久保。次戦の東日本選手権までは約2週間。「ジャンプを1本でも多く成功させたい」と、本番での成功率向上を目指して調整を進める。

女子選手権

女子では、岡本真綸(文4)、髙橋舞(デザ工4)、北條楓(文4)、吉原由衣華(法1)の4名が出場した。髙橋は個人で2位に輝き、表彰台に上がる活躍を見せた。さらに、法大は女子団体でも優勝を果たし、チーム一丸となってつかんだ栄冠に花を添えた。

法大から最初に登場したのは吉原。東京選手権後はsynchro9の練習が続き、今大会までの約2週間でシングルの練習時間はわずか2時間ほどだったという。十分な調整ができないまま迎えた一戦では、冒頭のダブルアクセルからの連続ジャンプを決めたものの、続く3回転サルコー、3回転トーループでは連続して転倒。ジャンプで苦戦し、演技をまとめきることができなかった。一方、スピンやステップでは加点を得る場面も見られた。演技後には「練習不足な部分がすごく出てしまったと思います」と振り返った吉原。東日本選手権の翌週にはsynchro9でアメリカ大会への派遣を控えており、多忙な日々が続く。それでも、1年生として初めて法大の仲間とともに東インカレに臨めたことについては、「すごく楽しいしうれしかったです」と笑顔を見せた。限られた時間の中でも練習を重ね、次戦の東日本選手権ではフリー進出を目指す。

岡本真綸は、笑顔を交えながら伸び伸びと演技を披露した。冒頭の3回転ルッツでは回転不足がつき、続くジャンプでも出来栄え点を落とす場面があったが、スピンでは加点を得るなど、随所に見せ場を作った。2週間前の東京ブロックからは「自分なりにまとめられた」と手応えを口にした一方、得点には悔しさをにじませた。演技中に笑顔が多く見られた背景には、同じ大学の仲間やチームメイトがリンクサイドで見守る東インカレならではの雰囲気があった。今季は不調が続き、不安を抱えながらのシーズンとなったが、仲間とともに臨んだ今大会では笑顔も光った。次戦に向けては、ジャンプだけでなく演技構成点にも目を向け、「他のところの滑りにも集中して、あと2週間ですが、詰めていけたらいいなと思っています」と前を向いた。

新調した真っ白な衣装に身を包み、頭飾りをきらめかせて登場した北條楓。冒頭のダブルアクセルを成功させると、続くジャンプにも落ち着いて臨み、スピンやステップでも加点を重ねた。観客から大きな歓声が上がる中、伸びやかな演技で会場を魅了した。演技後には「初めての東インカレですごく緊張していたんですけど、練習通りまでは行かなくても、それなりに納得できた演技ができたのでよかったです」と振り返った。今回の衣装は、今大会に合わせて新たに用意したもの。首元のストーンは自ら手を加えたといい、思い入れのある一着でリンクに立った。東京ブロックでは思うような演技ができなかったが、今回は気持ちの持ち方を意識し、「失うものはない」という思いで臨んだという。ラストシーズンを迎え、「いい演技を1つ1つ積み重ねていくこと」を掲げる北條。来週の県大会を経て、東日本選手権での好演技を目指し、調整を続ける。

髙橋舞は、『愛の夢』の優美な旋律に乗せ、一つ一つの動きを丁寧に紡ぐ演技を披露。繊細な表現でプログラムの世界観を描き出し、観客を魅了した。冒頭の3回転ルッツからのコンビネーションジャンプを決めると、続くジャンプも着実に着氷。大きなミスなく演技をまとめ上げ、スピンやステップでも加点を重ねた。東京選手権からは最後のスピンの部分を変更し、より曲を表現できるプログラムを目指して調整を重ねてきたという。演技後には「少し回転など怪しいところはありましたが、大きなミスはなく最後まで終われたのでよかったです」と振り返った。最後の東インカレを迎え、演技前には髙橋に大きな声援が送られた。「最後でこんなに応援してもらえてうれしいなという気持ちもあるし、これで東インカレ自体は終わりなんだと思ったら少し寂しい気持ちになりました」と、喜びと寂しさを口にしながらも、4分間の演技に集中した。結果は105.40点で見事2位に輝き、表彰台にあがった。次戦は最後の東日本選手権。「後悔なく最後まで諦めずに滑りきって、全日本のチケットをつかみたい」と意気込み、全日本選手権出場を懸けた戦いに挑む。

(記事:寺地愛歩)

インタビュー

髙橋舞(デザ工4)

――演技を振り返って
少し回転など怪しいところはありましたが、大きなミスはなく最後まで終われたのでよかったです。

―ー東京選手権から今日まで取り組んできたこと
最後のスピンの部分を変えました。もう少し曲を表現できるようなスピンにしようと思って改善しました。

――演技前には大きな声援があったが、最後の東インカレに対して
最後でこんなに応援してもらえてうれしいなという気持ちもあるし、これで東インカレ自体は終わりなんだと思ったら少し寂しい気持ちになりました。ですが、とりあえず今は4分間に集中しようと思って頑張りました。

――東日本選手権に向けて
最後の東日本になるので、自分が後悔なく最後まで諦めずに滑りきって、全日本のチケットをつかみとりたいと思っています。

北條楓(文4)

――今日の演技を振り返って
初めての東インカレですごく緊張していたんですけど、練習通りまでは行かなくても、それなりに納得できた演技ができたのでよかったです。
(――ジャンプについては)最初ダブルアクセルがすごく緊張したのですが、うまくいったのでそこからは思い切っていこうと思って、力を抜いて滑りました。

――最後の東インカレだと思うが、どんな気持ちで臨んだか
この試合に限らずなのですが、ラストシーズンなので、いい演技を1つ1つ積み重ねていくことを目標に今年は頑張っています。今回もいい演技だけを目指して頑張りました。

ーー今回の衣装について
前回の大会までの衣装が前の曲の衣装で、今日着ているのが今年のプログラムにあわせて作ってもらった衣装です。間に合わなくてやっと完成したので、今大会から変えました。首もとのストーンは昨日も自分でつけて、すごく楽しかったです。思い入れのある衣装です。

ーー前回の試合から修正した点は
ブロック前も結構いい練習を積めていたのに、あのようになってしまったので、今回は練習というよりも気持ちの持っていき方を意識しました。前回あれだけやってしまったので、もう吹っ切れて、失うものはないという気持ちで臨みました。

――次の試合への意気込み
来週に県大会があってその次には東日本があります。今回と県大会の試合のダメなところを再確認して東日本でいい演技ができるようにあと2週間頑張っていこうと思います。

岡本真綸(文4)

――演技を振り返って
2週間前のブロック大会よりは結構自分なりにまとめられたかなと思いました。しかし、思ったよりも点数が出なくて悔しい気持ちです。

――演技中には笑顔が多く見られたが
いつもはリンクサイドにコーチしかいないのですが、こういう東インカレとかは、同じ大学の仲間とか、チームメイト、リンクの同じ子たちが立ってくれて、楽しめたのかなという感じがあります。

――最後の東インカレだった
ブロック大会前から今シーズンずっと調子が悪くて、結構不安を抱えていました。しかし、今回、東インカレに同期で3人とも出場することができているので、最後のインカレには同期3人で進みたいなという気持ちで挑みました。

――次戦への意気込み
今回自分なりに頑張ったつもりだったのですが、点数が出なかった部分がありました。そこのところを修正して、コンポーネンツ(演技構成点)の点があまり出ていなかったので、ジャンプだけに集中するのではなく、他のところの滑りにも集中して、あと2週間ですが、詰めていけたらいいなと思っています。

吉原由衣華(法1)

――振り返って
実は、前回のブロック大会終わってから、毎日シンクロの練習で、自分のシングルの練習はこの2週間で2時間くらいしかできませんでした。練習不足な部分がすごく出てしまったと思います。

――Synchro9について
東日本の次の週にシンクロでアメリカ大会への派遣が決まってるので、それに向けてすごく練習が忙しくて、ちょっとシングルの練習時間が取れてないのが、難しいです。

――法大に入学して初の東インカレだと思うが雰囲気は
法政のスケート部は部練がなくて、合宿と大会と明法 on ICEしかみんなで集まる機会がないので、インカレの個人競技だけどの団体戦のような雰囲気がすごく楽しいですし、(応援してもらえて)うれしかったです。

――次戦に向けて意気込み
練習しないといけないのですが、なかなかシングルの練習時間が取れていません。自分で時間見つけて少しでも氷に乗ったり、陸トレをしたりして、次は絶対いい演技をしてフリーに進めるように頑張りたいです。

加藤海里(営2)

――演技を振り返って
前回の試合から練習の仕方などを色々改善してやってきました。あまりいい出来にはならなかったですが、次の試合に向けてまた新たな課題が見つかったいい試合になったかなと思います。

――次戦に向けて改善したい部分
特にフリーのプログラムのジャンプが、今日の試合のようになかなか入ってこないっていうのが課題だと思っていて、それを修正していきたいと思っていました。そのため、とにかくジャンプの練習を続けるというのをやってきたのですが、今日うまくいかなかったので、どのように練習を変えていこうかということ今考えています。

――次戦への意気込み
次が特に大事な試合になると思うので、まずは休んで、次の試合が楽しみだなと思えるような練習ができたらいいなと思っています。

大久保政宗(人3)

――演技を振り返って
前回の大会では靴が壊れてしまい、新しい靴に替えてから今大会まで十分な時間がありませんでした。そのため、先生とは、まずは実際に滑ってみて、どこまでできるかを確かめる試合にしようと話していました。しかし、思っていた以上にミスが多く、様子を見るどころではなかったですね。そこは仕方がないかなという感じです。

――コンディション面は
靴を新しくしたばかりにしては、そこそこ感触は良かったので、自分の中でも「いけるんじゃないかな」と思っていたのですが、まだまだ(調整不足)でした。

――次戦へ意気込み
ジャンプの成功率が極端に低いので、1本でも本番でちゃんと飛べるように完成度を高めていきたいです。ノーミスとは言わないんですけど、今できることをしっかりと表現できる試合にしたいです。

法大は、今大会の結果を受け、全日本インカレの出場枠を男子選手権で3枠、女子選手権で2枠獲得した。全日本インカレでの法大勢の活躍にも期待がかかる。また、2週間後には東日本選手権が控えており、全日本選手権への切符を懸けた戦いはここからさらに熱を帯びていく。

(撮影・取材:寺地愛歩、山田竣矢)

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