【フェンシング】狙うは総合8連覇 リーグ戦開幕特集インタビュー
2014年3月8日(土)
市ヶ谷総合体育館
5月12日からついにリーグ戦が開幕。法大フェンシング部は、現在リーグ戦総合7連覇と圧倒的な強さを誇る絶対王者だ。今回は、優勝の鍵を握る注目選手、吉田健人(法4)、吉沢有紀(文4)、長島徳幸(文3)、大石栞菜(法4)に意気込みを語っていただいた。
選手のコメント
吉田健人(今年度主将を務めるサーブルのエース)
ー昨年を振り返って
昨年、団体戦ではリーグ戦とインカレの最初と最後は優勝できたのが良かったんですけど、王座と関カレを落としてしまったのはすごく悔しかったです。今年は全日本も含め、5冠を目指して頑張りたいと思います。
ー特に印象に残っている試合は
関カレの団体戦ですかね。決勝の日大戦で最後に、自分が点数をまくられて敗れてしまったので、一番印象に残っています。
ー優勝したインカレよりも印象に残っているということですか
インカレ優勝の喜びもすごかったのですが、関カレで負けた悔しさも相当だったので、どちらも同じくらい印象に残っています。
ー昨年11月の全日本が終わってからはどのように過ごされましたか
全日本が終わってからは、まず休みました。1週間くらいしてから練習を始めたんですけど、1月は部活が解散中だったので練習せずにやりたいことをやっていました。2月から本格的に合宿に参加したりして、フィジカル面と技術の向上に努めました。
ー今、意識して取り組んでいることは
もっと駆け引きを増やそうかなと。技を増やすことに取り組んでいます。
ー主将という立場から見て部の雰囲気は
冬合宿は2日目から参加したんですけど、最初はまだ声も出てなくて一体感がなかったのですが、最終日に近づくにつれて声も出るようになってきて一体感も出てきています。新入生も含めて練習の雰囲気も良くてチームの雰囲気が、さらに良くなればと思っています。
ーどのような主将でありたいですか
怒るときはしっかり怒れて、ユニークさももって接したいなと思います。
ーサーブルチームの状態は
普通に団体戦をしたら、一番強いと思うので他の学校には負けないです。でもそこで気を抜かずにみんな練習できているので良い雰囲気です。
ーライバルだと思う大学は
中央です。他大学の中で、自分たちの次に強いと思うので意識しています。
ー個人戦でも結果が求められると思いますが
昨年はふがいない結果で納得いかなかったので、今年は学生の試合では優勝を目指します。
ー今年の目標をお願いします
連覇しているリーグ総合優勝と、全種目全部の大会で優勝できれば良いなと思います。
吉沢有紀(下級生時代からエペの中心を担う)
ー昨年を振り返って
入学してから一番、成績的に悪い年だったと思います。
ー優勝を逃した原因は何だと思いますか
気持ち的に全部の試合で焦りすぎていた部分があって、チームが切羽詰っている感じがありました。
ー印象に残っている試合は
団体戦は全試合勝てなかったことが悔しかったですし、個人戦は関カレのときにミスが多くて苦しい試合ばかりでした。それを生かしてインカレでは悪くない戦いができたかなと思います。でも、一本勝負で結構落としているので、それを勝てるようにしたいと思いました。
ーエペのエースとして活躍が期待されますがプレッシャーなどはありますか
1年生のときから出させてもらっているので、少しあります。今まで最後回りは先輩に頼っていたのですが、今年は自分がやる番です。大きなプレッシャーを感じると動けなくなると思うので、あまり(プレッシャーを)感じることなくチームで勝ちにいけるようにしたいです。
ー昨年は後輩の選手も団体戦に出場されましたが
一個下の後輩2人が力をつけてきているので、戦えるチームになると思います。
ー今、意識して取り組んでいることは
団体戦が春にあるので、この勝負をしっかりしていこうと思います。エペはドゥブル(同時に突きお互いに点数が入ること)があるので、そこを一つのランプだけで、自分のみの得点を取れるようにしていくことを意識しています。
ー最上級生になって変わったこと
3年生までは自分だけ見ていれば良い、というところが実際あったんですけど、最上級生なのでしっかりチーム全体を見て、個人個人にアドバイスとかできるようにしていければ良いなと思います。
ー個人戦での結果も求められると思いますが
試合の最初で集中してリードを作り、団体戦と同じで最初の1点を取っていくようにしたいです。
ー今年の目標をお願いします
全部優勝です。
長島徳幸(昨年2年生ながら個人戦優勝に輝いたフルーレの主戦)
ー昨年を振り返って
昨年はインカレで個人優勝が取れて、学生の大会では充実したというか満足できる結果だったと思うんですけど、団体では王座しか優勝が取れなかったということが少し悔しかったですね。
ーフルーレ団体の中心選手として活躍されましたが、ご自身で成長したと思う点は
アタックのスピードとか…….です。
ー全日本が終わってからはどのように過ごされましたか
年が明けてから国際大会を回っていたのですが、今は日本で勝つというよりも、世界の外国人を相手に勝つためにどうしたら良いかを考えて練習しています。
ー国際大会の雰囲気は
すごい緊張感がありますね。
ー外国の選手と対戦してみてレベルの違いなど感じますか
相手は身長が高くリーチがあって、ハンディキャップを背負った状態での試合が結構難しいです。
ーフルーレ陣は昨年の4年生が多く抜けましたが上級生として意識していることは
上級生になったので、後輩の指導とかもやりたいです。
ー今、意識して取り組んでいることは
ミスを減らすことです。そのために剣のコントロールの精度を上げたり、あとはアタックに入るときに相手のコントルアタック(攻撃権をもたない状態で突いてくること)を意識して慎重に入るようにしています。
ーライバルだと思う大学は
日大です。同じように若いチームなんですけど、強い相手なので意識します。
ー今年の目標をお願いします
個人戦ではインカレ2連覇と関カレも取りたいです。全日本も上位にくい込めるように頑張りたいです。団体はリーグ戦から全部のタイトルを取っていきたいと思います。
大石栞菜(女子の主将を務める絶対的エース)
ー昨年を振り返って
学生の試合では手応えがあった試合ばかりだったんですけど、やはり全日本の社会人も含めた戦いになると、まだ自分自身の力を出し切れなかったり、足りないところがあるなと思った一年でした。
ーフルーレ団体では関カレ、インカレ共に優勝されましたが自信をつかんだ点は
勝負強さは出せたところもあります。でもやはり、全日本団体になると相手の気迫に押されて逆転されたり、本当に自分がインカレでしたことを、仕返されたという感じでした。
ー印象に残っている試合は
良い意味で印象に残っているのはインカレで、悪い意味では全日本団体です。
ー個人戦では関カレでフルーレ、エペの2冠に輝きましたが
フルーレにおいては(優勝を)取るべきところだと思っていました。エペに関しては、おまけという感じで特に何とも思ってないです。
ー昨年から女子主将を務めていらっしゃいましたが苦労したことは
試合中とかに、自分のちょっとした苛立ちがチーム全体に伝わったりしたのが春のリーグ戦でした。そういうことを考えて、自分の少しのことでチームに悪影響を与えないように心がけたり、チーム全体が沈んでいるときは自分から声をかけて盛り上げていこうとすることが大変でした。
ー女子の雰囲気は
悪くはないと思います。新入生が入ってくることによって、どういう風に成長していくのかが鍵になると思うので、そこを良い方向にもっていきたいです。
ー今、意識して取り組んでいること
コーチとかの言葉でメンタルが揺れたりするので、そこを直すことが鍵になると思います。
ー今年の目標をお願いします
春のリーグ戦と王座と、関カレ、インカレ、全日本の全部の大会で個人、団体優勝することが目標です。
(取材:宮城風子)
フォトギャラリー
- エペチームを優勝に導きたい吉沢
- 昨年は飛躍の年となったフルーレの長島
- 大黒柱として女子をけん引する大石栞