【バスケ】第30回京王電鉄杯 1日目

バスケットボール
 

【バスケ】第30回京王電鉄杯 1日目

第30回京王電鉄杯 対早稲田大学 対明治大学
2014年5月4日(日)
早稲田大学記念会堂

 シーズン開幕前の最後のプレシーズンマッチ、京王電鉄杯。3日間開催されるこの大会、最初の2日間は2グループに分かれてそれぞれ対戦し、3日目に各グループの同順位の大学が対戦する。関東大学バスケ選手権を目の前にどこまでチーム力を高められたのか、注目が集まる。
 大会初日の相手は六大学バスケでも対戦した早大と明大。両者ともに前回の対戦では敗れたが結果はいかに・・・。

今やチームに欠かせない選手となった佐藤

試合結果

トータル試合結果

72
法政大学
7 1Q 22 89
早稲田大学
14 2Q 17
23 3Q 21
28 4Q 29
65
法政大学
13 1Q 18 73
明治大学
14 2Q 21
15 3Q 19
23 4Q 15

法政大学スターティングメンバー:早大戦

選手名 学部/学年 ポジション 得点
#67 佐藤 翔耶 法2 G 4
#24 加藤 寿一 文3 F 0
#19 田宮 開 人4 F 0
#5 松澤 大晃 法4 C 13
#16 沼田 凌 法3 C 22

法政大学スターティングメンバー:明大戦

選手名 学部/学年 ポジション 得点
#67 佐藤 翔耶 法2 G 4
#7 藤井 裕太 社2 SG 6
#19 田宮 開 人4 F 0
#12 柳川 知之 法1 PF 2
#5 松澤 大晃 法4 C 8

戦評:早大戦

 第1Q。前回対戦で早大ガード陣のドライブに翻弄された対策として、スターターにディフェンスが持ち味の田宮開(人4)を起用。松澤大晃(法4)のジャンプショットで先制するも、この試合も早大のピックアンドロールを止められない。河合祥樹のジャンパーや宮脇隼人の3Pシュートなどで攻勢を強められ序盤からビハインドを背負う展開に。法大がオフェンスをシュートで終われない展開が続く一方、早大は足を使ったオフェンスで得点を重ねじわじわと点差を離される。残り2分で2-19と大量リードを築かれた法大は、山岸玲太(営3)や植村哲也(文1)のガード2枚替えや中野広大(法2)の投入などで反撃を狙うもののこのQ僅か7得点で終える。
 このままでは終われない法大はインサイドの要、沼田凌(法3)が奮闘。積極的な1on1からこの試合初得点。対する早大も山本純平のリバウンドからのセカンドチャンスを生かし得点をあげ一進一退の攻防が続く。中盤、藤井裕太(社2)の3Pシュートや植村のフローターシュートなどで得点をあげるが、ディフェンスで踏ん張ることができない。1on1で抜かれ、ヘルプにでた所をフリーの選手にパスされ得点を重ねられる。このQで沼田が8得点と一人で気を吐くものの、21対39と点差を広げられ前半終了。
 ハーフタイムに監督から喝を入れられた法大は、このQから見違えるようなディフェンスを見せる。激しいディフェンスから高い位置でボールを奪い速攻。しかし、早大のアウトサイドがまたしても絶好調。池田慶次郎を筆頭にセンターの宮脇までもが3本目の3Pシュートを沈める。対する法大も山岸の投入で流れを取り戻す。ファイトオーバー気味につく早大ディフェンスの裏を突くふわりと浮かしたパスを供給しアシストを記録すると、自らも3Pシュートを沈めるなどこのQ約6分の出場で7得点。さらに、インターセプトから速攻で松澤のバスケットカウントなど終盤一気に流れを引き寄せる。44対60と逆転可能な点差で最終Qを迎える。
 序盤、中野の3Pシュートや佐藤のジャンパーなどで点差は10点に。ここで立ちはだかったのは早大期待のルーキー新川敬大。左手から放たれるジャンパーが止まらない。法大も藤井の1on1からのシュートや沼田のインサイドで対抗するも、1Qの点差が大きくのしかかり縮められない。早大は途中出場の伊藤諄哉も3Pを沈め、再び点差を離しにかかる。そのまま点差を縮められず72対89で敗戦を喫した。(山分和紀)

戦評:明大戦

 第1Q。開始早々から松澤が得意のミドルレンジからのシュートを立て続けに決め先行するものの、明大伊澤実孝、土井慧吾のツインタワーにインサイドで主導権を握られ徐々に点差を離されいく苦しい展開に。途中交代神津陵平(法3)のバスケットカウントや佐藤の個人技で何とか5点差で終える。
 第2Q。1線目早稲田戦で上手く試合に入れなかった神津がこのQを引っ張る。六大戦から好調の3Pを立て続けに決めると、山岸がチャージングを獲得。一気に反撃の流れから一時は1点差まで詰め寄ることに成功する。しかしここで途切れてしまうのが今年勝ちきれない要因の一つ。自分達のミスからリズムを崩してしまい前半を27対39と離されて終えてしまう。
 第3Q。反撃の糸口を見つけたい所であったが球際でボールを拾い切ることができず、セカンドボールを相手に奪われなかなか攻撃の時間を作ることができない。苦しい時間が続く中ではあるものの1Q途中から柳川知之(法1)に代わり出場した上山敦士(営1)が徐々に存在感を示しだす。1年生ながら臆することなくオフェンスリバウンドにも絡み、積極的にシュートを決めに行く。同じく1年生の植村も持ち味のスピードを活かしたドライブから得点を量産。しかし相手の3Pを止めることが出来ず点差を詰めれず42対58で最終Qへ。
 第4Q。監督も「相性がいい」と語る山岸、植村コンビがチームを盛り立てる。山岸の豊富な運動量を植村が上手くコントロール。このQだけで幾度もこのコンビからの得点が見られた。今後もチームのオプションとして使われることになりそうだ。試合はインサイドで奮闘した上山がファールトラブルからベンチに下がり明大に食らいつくことができないまま65対73で終了。京王電鉄杯初日に勝利をおさめることは叶わなかった。(安藤岳)

試合後の監督・選手のコメント

今井一夫監督

―早稲田戦の試合のは入りでは大きく点差をつけられてしまいました。
本当に良くなかったよね。(加藤)寿一がすぐ怪我でいなくなってしまった時に本来ならば藤井などをいれた状態にするのが普通なんだけど、今回寿一を2番で起用してそのままやってたんだけど、取り返しの付かない事になってしまったよね。寿一は2番もできるのでやらしてみたいなというのがあるんだけどね。

―今後も加藤選手を2番で起用していくのでしょうか?
リバウンドの面で期待できるかなと思っているんだけどまだ機能していないよね。

―チームの中でまだ共有しきれていない所があるのしょうか
違和感があるんだろうね。

―交代選手などでも上手く試合に入れているようには見えない部分がありました。
怪我などの選手が出た時に次は自分だっていう気持ちがもっと欲しいよね。持っているものはあるんだからもったいないよね。

―加藤、沼田選手を欠く中1年生が多く出番を得ました
シュート力が物足らないけどね。

―明治戦では植村選手が孤軍奮闘の働きでした
彼はやるべきことが最初からわかっている所があるからね。

―今大会改めてガード陣の層の厚さを感じましたが
多すぎて困るよね。上級生にもまだ使えてない選手もいるぐらいだしね。

―そういった面でも今後3ガードの起用が増えてくるのでしょうか。
相手が小さい時にはいいけれども、基本はやはり2ガードでいきたいのはあるよね。
 
―ここまであまり勝利を収めることができていないのが現状ですが
実力差ですね。オフェンス面でのスペーシングが悪すぎる所がありますね
 

松澤大晃

ー今日の試合を振り返っていかがですか
どちらの試合もまずできは悪かったです。早大戦に関しては入りがとても悪く、最初に開いた点差がそのまま試合終了の点差になっていたので、それが無ければもう少し良い勝負ができていたのかなと思います。出だしは気持ちの問題だったと思うので。シュートが入らなかったのは確かですが、やはり気持ちが相手よりも足りませんでした。

ー早大戦、前後半でどのように切り替えましたか
ディフェンスから流れを作っていくのが法政の強みなので、それをやって走るプレーを心掛けようと言っていました。監督からの指示もありました。

ー明大戦は
結構パスミスやターンオーバーが目立っていました。自分たちのチャンスでもそのようなイージーミスを続けてしまったことが、流れに乗れなかった原因の一つだと思っています。

明大戦は主力2人(加藤寿一選手・沼田凌選手)が出場していませんでしたが
沼田も加藤もけがで抜けてしまったのですが、2人ともチームの支柱です。だからこそ、今日は2人がいない時に自分が引っ張っていくべきだったのですが、引っ張りきれませんでした。

ーチームでどんな反省をしましたか
気持ちを込めてやれと、精神的なことを多く監督に言われました。
ルーズボール一つにしてもハングリー精神が足りないからこういう結果になっているんだと。

ー明日に向けて
「出だしの気持ち」から。120%で臨みます。頑張ります。

神津陵平

ー今日の二試合を振り返って
パスミスとかイージーなミスばかりで本当に駄目な一日でした。明日は無くさないといけないですね。(今井監督も早大戦のハーフタイムで相当厳しい口調でしたが)そうですね。みんなそれぞれシュートが入らなくて、気が抜けていたというかなんというか。それで今井さんも喝を入れてくれたんだと思います。

ー3Pシュートやドライブからのレイアップなど得点力の高さは見せられましたね
入ったのは良かったですけど、打ち過ぎてしまったかなと思います。自分のタイミングじゃないところで強引に打ってしまうというシーンがあったので。監督にも「足を動かしてボールを受けろ」と言われたので、次からはもっと動いていきたいです。

ー昨年と比べてチームがおとなしい印象ですが
そうですね。自分は去年より試合に絡めるようになったんで試合の為に体力を温存しようかと。後輩達がもっともっと盛り上げていって欲しいです。

ー明日に向けて
明日寿一(#24加藤寿一選手)が出れるかわからないんですけど、それでもし自分にチャンスがもらえたらきちんと得点を取っていきたいです。

上山敦士

ー今日の試合を振り返って
いつもより多く試合に出れて、自分の仕事が出来たので良かったです。

ーご自身の課題は
オフェンスが得意ではないので、オフェンスを出来るようになって、チームに貢献したいです。

ー大学バスケの印象は
チームプレーに加えて、個人のプレーのレベルも高いので練習を重ねて高めていきたいです。

ー自分の持ち味は
リバウンドなど力強いプレーです。

ー明日への意気込みは
次の試合も出れたら良いと思います。

フォトギャラリー

    • DSC 6004今やチームに欠かせない選手となった佐藤
    • DSC 6036強いボールへの執着心を見せた上山。更なる成長に期待だ
    • DSC 6009六大戦に続き非凡な得点力を見せた神津
    • IMG 1605 Rこの日開始2分で負傷した加藤。早期の復帰が待たれる
    • DSC 6062ミスが減り安定感が増してきた植村

 

 

関連記事一覧