【バスケ】第10回東京六大学バスケットボールチャリティーマッチ 2日目
第10回 東京六大学バスケットボールチャリティーマッチ 対明大・対東大
2014年3月22日(土)
明大和泉キャンパス
大会2日目。この日の相手は一部強豪の明大と格下の東大。大会1日目はベースチームで戦った明大だが、この日は主力の多くを起用。法大は一部相手にどこまで通用するのか。自分達の実力を確かめる上でも重要な一戦となるだろう。一方、格下の東大戦では快勝が求められるだろう。出場機会に恵まれない選手達の起用も予想される。明日の早稲田戦へむけて、チーム全体で勢いをつけたいところだ。
トータル試合結果
62 法政大学 |
16 | 1Q | 19 | 76 明治大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 2Q | 12 | ||
21 | 3Q | 19 | ||
9 | 4Q | 26 |
90 法政大学 |
32 | 1Q | 12 | 73 東京大学 |
---|---|---|---|---|
14 | 2Q | 18 | ||
26 | 3Q | 25 | ||
18 | 4Q | 18 |
戦評:明大戦
第1Q。佐藤翔耶(法2)、藤井裕太(社2)、加藤寿一(文3)、沼田凌(法3)、松澤大晃(法4)でスタート。昨年インカレ準優勝の相手だったが、臆することなく素早くボールをハーフコートに運び積極的なオフェンスを展開する。ディフェンスでは明大のスクリーンプレーや安藤の個人技に崩される場面も目立ったが、運動量のある植村哲也(文1)、山岸玲太(営3)を投入し流れを引き戻す。沼田のブレイクも飛び出し16対19で終える。
第2Q。新加入の植村を中心に攻撃を組み立てるが、フィジカルで劣る相手に徐々に押され始める。すかさず法大は安達幹(社4)を投入しインサイドを固める。一進一退の展開であったが前日好調であった中野広大(法2)が3Pを決め同点。ベンチメンバーがチームを勢いづかせ32対31で前半終了。
第3Q。後半に入っても足を止める事なく攻め立てる。ハーフコートで流動的に人とボールを動かしフリーの選手をうまく作り出すことに成功する。佐藤、藤井の3Pが決まると、沼田のインサイドでのスペースができる好循環が生まれる。互角の戦いをつづけ53対50で最終Qへ。
第4Q。ここまで豊富な運動量を見せていた法大であったが、足が止まり始めると徐々に点差を広げ始められてしまう。柳川知之(法1)、上山敦士(営1)ら新戦力のビッグマンを投入し打開を図るが万事休す。62対76で試合終了。
強豪相手に通用する場面も多くあり、収穫の多い試合となった。(安藤岳)
戦評:東大戦
第1Q。スターターは佐藤、藤井、田宮開(人4)、沼田、松澤。序盤から攻守ともに積極的な姿勢で臨む法大。沼田がスティールし田宮が先制点を取った。その後も激しいディフェンスでボールを奪う。藤井のアシストにより、沼田、佐藤が次々と得点を決める。沼田が2度目のスティールから速攻を決めた直後、東大はタイムアウトを要求。だがその後も流れは法大。法大は開始5分からメンバーを積極的に入れ替える。その中でも大塚康平(営4)はディフェンスで積極的に声を出す、3Pを沈めるなどとして若いメンバーをリード。最高学年の頼もしさを見せた。神津陵平(法3)は3Pを2本決め、5分ほどの出場ながら10得点をあげた。1Q終了で32対12で終了。
第2Q。前半は1Qの流れをキープして攻め続けた。安達和貴(文4)、上山が連続して速攻を成功させると、東大はたまらずタイムアウト。その後は一転して東大ペースに。ディフェンスで強く当たられ、自分たちのミスからボールを奪われ得点された。目黒翔馬(文2)や萩原陵太(営2)が果敢に攻めるも、フィニッシュまで決めきれず46対30で前半終了。
第3Q。このピリオドは交代なしで小山弘晃(経4)、山岸、中野、神津、柳川がフル出場。なかなか波に乗れず、ターンオーバーを連発。残り6分を切ったあたりから小山を起点とした速攻で得点。相手のチームファールも5つを超え、よりオフェンスが積極的になる。柳川がゴール下で粘ったプレーを見せると、昨日から好調の中野が2本の3Pを決め、内外とリズムの良いオフェンスを展開。72対55で最終Qへ。
第4Q。15点差前後のリードを保ちながら戦う展開に。攻めきれない我慢の時間帯もあったが、小山や萩原がファールをもらいフリースローを沈め流れを引き戻す。5分を切ると財前大輝(営2)が今大会初出場。3Pを決め、ベンチを沸かせた。3分を切ると同じく今大会初出場の田勢陸(法2)が登場。最後まで小山がプレーで下級生を引っ張り90対73で試合終了。多くのメンバーが出場し、日々の練習の成果を残す試合となった。(宮下優希)
試合後の選手のコメント
松澤大晃
ー昨日、今日と六大学を戦っていかがですか
新入生も混ぜてやっているので、連携とかはやっぱりまだまだだなっていうのはあります。個人的にはピークと比べると程遠いので、トーナメントに向けて調子を上げていかなくちゃなと思ってます。
ーよく声を出す、全力で戻るなど気持ちの入ったプレーが見られますね
声を出して引っ張るっていうのは最上級生としての役割だと思うし、自分自身の持ち味でもあると思ってるのでどんどん声出していきたいです。後は、技術的なところをもっと磨かなきゃいけいないなと思います。(具体的には)シュートの選択肢を増やしたいですね。あと昨日とかだと、散々自分がハイポストでボール持った時に潰されるのが多かったのでそういう所で周りを見て判断できるようにならなきゃいけないですね。
ーレギュラーの中で唯一の四年生という事もあり、ゲームキャプテンを務めることも多いですが心情の変化などはありますか
去年とかは高田さんっていういつでも頼りになる人が居たんで自分も付いていけば良かったんですけど、今年は自分しか上級生がコートにいないんで自分がその役割をやるしかないとは思ってます。高田さんみたいに困った時に任せれられる存在になれるようにやっていきたいです。
ー今季は1部で戦うことになり、アウトサイドのシュートを打てる松澤選手の様なセンターはチームにとっても大きい存在では
そういってもらえるのは嬉しいですけど、自分の中ではアウトサイドしかないと思ってます。外で打ってるだけでは相手の脅威になれないし、せっかくこの身長(197cm)があるので身長を生かして中でも外でも攻められるようにならなきゃいけないですね。今は中は沼田一人におんぶに抱っこなので、自分が攻めることで沼田のマークも減らせますし。
ー母校の明成からの2人も含め、新入生はどう映りますか
本当に即戦力ですね。自分も頑張らないといけないです。明成から来た2人は明成で培ったものをこのチームに持ち込んで欲しいですね。やっぱり日本一になったチームに居たわけですから。それで、どんどんチームがいい方向に行けば良いと思います。
ー最後のシーズンということでどんなチームを目指したいですか
昨年同様走り切るチームっていうのは根底にありますね。後は、シーズンとかで流れが悪い時に自分達で早く立て直せるチームにしたいっていうのはあります。一言でいうと、「自分自身に負けないチーム」ですね。
加藤寿一
ー明大戦を振り返っていかがですか
明治は一部でリーグ戦で戦っていく相手なのですが、相手もうちも新入生を入れて試してた部分があったことを考慮してもまだ差はあるなと感じました。まだ時間はあるので、チームで話し合ったりして足りない所を補っていきたいと思います。今はまだチームプレーの練習をやっていなくて、1対1が中心なのでそこを活かす部分をベースに考えてやっていきます。
ー法政のどんなところが一部のチームに通用すると考えますか
そうですね、切り替えですかね。攻守の切り替えをしっかりする。これが大事だと思います。あとはやっぱり、リバウンドを取れてるときは点も取れてるのでリバウンドですね。確実に取って相手に流れを渡さないようにしたいです。あとは、シュートの決定力をつけていくことも大事になると思います。伸ばせるところは伸ばしていきたいです。
ー昨シーズンに比べ加藤選手自身にシュートの安定感が出てきたと思いますが
「決めよう」というのは意識してます。去年点を取っていた高田歳也さんが引退しちゃったんで、その分みんなで点をとりにいかないとと思います。法政で点を取るのは自分や沼田とかが中心になってくると思ってやってます。(それが結果につながっていると)そうですね。
ー今シーズンの個人の目標をお願いします
とりあえず今は代表候補合宿で大学のトッププレイヤー達と一緒に1対1とかゲームとかさせてもらっているのですが、いいところを盗んだり、通用する部分は伸ばしていきたいです。(通用する部分とは)ディフェンスは通用していると思います。それを継続しつつ、ディフェンスばかり意識しているとオフェンスがだめになるので、オフェンスももっとできるように、安定して点を取れるプレーヤーになりたいです。
フォトギャラリー
- 更なる成長が期待される神津
- 下級生ながら強豪明大と戦えたことは大きな糧となるにちがいない
- 巧みなドライブで相手陣内を切り裂いた大塚
- 3Pシュートを沈めるなど活躍を見せた財前
- 果敢なドライブでファールを貰い、FTで得点をあげた田勢