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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第1週 対早大2回戦 3点リードを守れず、逆転負けで勝ち点を落とす

硬式野球
 
 

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第1週 対早大2回戦 3点リードを守れず、逆転負けで勝ち点を落とす

東京六大学野球春季リーグ戦 対早大2回戦
2014年4月13日(日)
神宮球場

勝ち点を奪うには絶対に勝たなくてはいけない第2戦。そんな大事な試合の先発に、オープン戦で好投をし続けていた玉熊を託した。試合は中盤までは拮抗していたが、法大が7回に3点を勝ち越す。逃げ切るを図るため、8回裏からエースの石田が登板するも・・・

201404131
4打数3安打1打点と気を吐いた田中

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 2 0 0 0 3 0 0 5 5 2
早 大 0 1 0 0 1 0 2 5 X 9 14 2

(法大)玉熊、鈴木貴、●石田(2敗)、堅田‐中園、安本
(早大)竹内、吉永、田中、○吉野和、内田‐土屋
[本塁打](早)茂木(7回=鈴木貴)、中澤(8回=石田)、武藤(8回=石田)

打撃成績

打順 位置 選手 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8)98 田中 4 3 1 中前安   左越え二①   右前安   四球 一ゴロ  
2 (4) 細川 3 0 2 投犠打   一ゴロ   右飛   遊失②    
  H 岡崎 1 0 0                 見三振
3 (3) 金子 4 0 1 遊ゴロ   中飛   左飛   中犠飛①   一ゴロ
4 (5) 伊藤諒 5 1 0 二ゴロ     一安   三ゴロ 空三振   空三振
5 (9) 荻野 3 0 0   一ゴロ   投ゴロ   空三振      
  8 松田 0 0 0                  
  H9 山下新 0 0 0               四球  
6 (7) 畔上 3 0 0   空三振   右飛   投ゴロ      
  H7 若林 1 0 0               二ゴロ  
7 (6) 水谷 1 0 0   空三振              
  H6 佐藤竜 3 1 0       空三振     右中間二 三失  
8 (2) 中園 1 0 0     死球   二ゴロ        
  2 安本 2 0 0             空三振 左飛  
9 (1) 玉熊 0 0 0     投犠打   四球        
  1 鈴木貴 0 0 0             四球    
  H 齊藤秀 0 0 0                  
  H 安慶名 0 0 0               四球  
  1 石田 0 0 0                  
  1 堅田 0 0 0                  
    31 5 4                  

投手成績

  球数 打者
玉熊 4 1/3 87 21 7 3 1 2
鈴木貴 2 2/3 38 12 3 1 2 2
石田 0 2/3 21 7 4 0 1 5
堅田 0 1/3 5 2 0 0 1 0
8 151 42 14 4 5 9

ベンチ入りメンバー

10 安慶名(経4=興南) 33 森川(営2=桐蔭学園) 28 齊藤秀(文4=北海学園札幌)
21 石田(営4=広島工) 3 伊藤諒(キャ4=神港学園) 23 松田(法4=三重)
14 鈴木貴(人4=済美) 4 岡崎(法4=作新学院) 8 畔上(キャ3=日大三)
18 浅野(法3=中京大中京) 7 吉澤(文4=桐蔭学園) 27 荻野(経3=法政二)
15 堅田(人3=関西) 35 伊藤晃(社3=掛川西) 29 田中(法3=愛工大名電)
13 金井(人3=高崎商) 6 佐藤竜(法3=作新学院) 36 山下新(人3=済美)
16 玉熊(法2=北海) 5 細川(文3=福井工大福井) 1 若林(営3=桐蔭学園)
22 中園(法4=いなべ総合学園) 9 金子(キャ2=日大三)
20 安本(人4=広島商) 26 水谷(営1=大阪桐蔭)

戦評

 一回表、先頭打者の田中彪(法3)が中前安打で出塁するも、後続が続くことができず無得点で攻撃終了。その裏、先発の玉熊将一(法2)は2死からピンチを招くも、スライダーを武器に慌てずに打ち取る。しかし二回裏、二死から四球を許した直後、二者連続安打で1点を失う。

 三回表の法大の攻撃。先頭の中園洋輔(法4)が死球で塁に出ると続く玉熊がきっちり犠打を決める。一死二塁のチャンスで1番・田中が左越えのフェンス直撃となる二塁打を放ち同点。さらに相手の暴投もあり一死三塁として依然チャンスが続く。そして2番・細川雅生(文3)の一ゴロの間に三塁ランナーがホームに還り逆転する。

 一方、先発の玉熊は毎回走者を背負う苦しい投球が続く。五回には先頭打者の1番・中村に内野安打を許すと続く2番・重信の二球目、盗塁によって無死二塁のピンチを招く。重信は投ゴロに抑え一死とするも、続く3番・中澤に右中間適時三塁打を打たれ1点を失ったところで降板。2番手として鈴木貴也(人4)がマウンドに上がり、この回を最低失点で切り抜ける。

 法大は七回表、7番・佐藤竜一郎(法3)の右中間二塁打で同点のチャンスをつくる。8番・安本英正(営4)は空振り三振に倒れるが、続く鈴木貴、田中が四球を選び、一死満塁と逆転へ絶好のチャンスを演出。ここで回ってきた打者は今季セカンドのレギュラーを掴んだ2番・細川。2球目を振り抜き、ショートへの弱い打球となるが、相手ショートの悪送球を誘い、その隙に二人が生還。さらに続く金子凌也(キャ2)の中犠打で1点を追加し、この回に一挙3点を勝ち越す。ところがその裏、鈴木貴はボール球が先行する苦しいピッチング。二死から四球を許すと、5番・茂木に左越え本塁打を打たれ、1点差に詰め寄られる。

 八回裏、逃げ切りを図りたい法大は昨日先発したエースの石田健大(営4)に望みを託す。先頭打者を一ゴロで抑えるが、8番・土屋に二塁打、代打の小野寺に中前安打と連続安打を許す。続く1番・中村の1球目、暴投で三塁走者が還り同点に。2番・重信は左飛に抑えるも、ここで迎えた打者は3番・中澤。初球を完璧にライトスタンドに運ばれ、たちまち3点を勝ち越される。続く4番・武藤にも左越えソロを打たれ、石田は2/3イニングを5失点でマウンドを降りる。代わった堅田は先頭打者に四球を許したものの、続くバッターを遊ゴロに打ち取りやっと攻撃終了。この回、早大は打者一巡の猛攻だった。

 何としてでも追いついて、第3戦に持ち込みたいところであった9回表の攻撃。法大はあっけなく三者凡退で試合終了となった。

 打線がつながらず、あと一歩のところで追加点が奪えなかった法大。逆にピンチを抑え、そのいい流れを攻撃につなげた早大に2連敗を喫することとなった。しかし、今シーズンはまだ始まったばかり。優勝を信じ、次の立大戦で今季初勝利を目指す。(高橋由希)

クローズアップ

田中 彪

 今季の法大のリードオフマン・田中彪(法3)。開幕戦に続き1番に座ると、公式戦初ヒットを含む4打数3安打1打点を記録。強烈な存在感を示した。昨秋の新人戦でもコンパクトな打撃を披露したが、上級生となった今春はオープン戦から躍動。抜群のミート力で安打を重ね、開幕から2試合続けてスタメンの座を勝ち取った。

 昨日の試合ではヒットが出なかったが、早大・竹内と吉永のビデオを見て配球と球筋を研究し、この日の試合に臨んだ。「イメージ通りだった」と、今日の試合では全方向に打球を飛ばして3安打。春に向けて重ねた走り込みの成果も表れるようになり「体が自分の思い通り動くようになった」ことも好調の要因だという。1番にはオープン戦の後半から起用されるようになったが、高校時代の打順は主に3番。それでも「(1番は)自分を基準にしてチームが動いていくという感じがして好き」と、臆することはない。また、三回表に内野ゴロで、七回表には浅い中飛で三塁から生還。自信があるという脚を生かし、二度もホームを踏んだ。

 初めて経験するリーグ戦は「思ったより舞い上がったりすることなく、今のところ普段通りにできている」と田中。2連敗スタートとなったチームだが、新戦力の活躍で勢いをもたらしてほしい。(熊谷優)

試合後の監督・選手のコメント

神長 英一 監督

―今日の試合を振り返って
点を取れるところで取れなくて、取られてはいけないところで取られてしまった典型ですね。石田で点を取られたということはうちの負けなのかなと思います。1点リードの場面で、石田でやられたわけですから。その前の5対2からの7回の2ランホームランが痛いです。ランナー無しで簡単に四球出して、そこでホームランでしょ。それが点の取られ方としていけないと思う。7回の点の取られた方が問題かなと思います。8回はそういうことでしょうがないかなと思います。

―昨日先発した石田投手を今日の試合でも登板させましたが
6回、7回ぐらいから「8回、9回はいくかもしれない」と言ってはありました。

―荻野選手をスタメンとして起用しましたが
オープン戦で打率が良かったので、実際の競争の中で良い成績を残したので使わないわけにはいかないなと。ですが、速いボールにまだついていけてないという感じはありました。

―先発した玉熊投手のピッチングについて
まだまだ本当の玉熊ではないかなと思います。もう少し低めにボールが集まるピッチャーなので、(今日は)少し高かったですね。

―投手陣全体を見て思うことは
ランナーを四死球などで出した後に、しのげる投手にならないといけない。簡単に点を取られ過ぎですね。それはすごく感じます。

―対戦した早大の印象は
やっぱり投手陣が良いし、リリーフ陣はバラエティーに富んでいるので、それについては良いチームだなと思います。

―来週対戦する立大の印象は
毎年力が上がってきていて、(昨年度の)投手陣はそっくりそのまま残っていますので、勢いのあるチームだなと思います。

―次の試合の意気込みをお願いします
次の立大戦を勝ちきることがうちの勢いをつけることになるので、すごく大きな試合になると思います。

石田 健大(連投するも逆転を許すピッチング)

―勝ち点を落としてしまいましたが
ほとんど自分のせいなので、切り替えていきたいと思います。

―中継ぎの準備はいつからされていましたか
7回くらいから(肩を)作り始めました。

―昨日の疲労の影響は
少し疲れはあったんですけど、投げられないほどではなかったです。

―失点のあとの気持ちの切り替えは
切り替えはしたんですけど、続けて打たれてしまったので、自分の実力がまだまだだなと思います。

―マウンド上で神長監督から声をかけられる場面がありましたが
「強気でいけ」ということだけでした。

―開幕から2試合を終えて、チームとして新たに見つかった課題は
まだまだ全然まとまっていないという感じがあるので、もっとまとめていきたいと思います。

―次戦に向けて
もう負けられないので、自分がまず勝って連勝していきたいと思います。

鈴木 貴也(2番手として今季初登板)

―今日の試合を振り返って
勝てた試合だったので、負けてしまって悔しいです。

―玉熊投手と交代する際に監督から何か言われた言葉は
「とにかく思い切っていけ」とだけ言われました。

―5回は失点後の登板でしたが、その時のお気持ちはいかがでしたか
オープン戦でもあのような場面からの登板が何度かあったので、平常心でいけたらいいとは思っていましたが、特に考えることはありませんでした。

―7回は二死のあと調子が崩れてしまったように感じたのですが
気の緩みではありませんが、そのようなものがあり四球を出してしまい、そのあと本塁打を許してしまいました。

―打撃のときに何か指示のようなものはありましたか
サインは「打て」だったので、とりあえずバットに当てようということだけは考えていました。結果的には四球でしたが出塁できたことはよかったと思います。

―来週の立大戦に向けての意気込み
4年生ながら今日は不甲斐ないピッチングをしてしまったので、この1週間でしっかり調整して、チームに貢献できるようにしっかり頑張りたいと思います。

―このシーズンにかける思い
スタートで2連敗してしまい、いいスタートを切ることはできませんでした。でもまだ優勝の可能性は残っているので、残り8連勝してしっかり頑張っていきたいと思います。

荻野 祐介(5番ライトで今季初スタメンを果たす)

―今日の試合を振り返って
ヒットが1本欲しかったですが、結構(バットを)振ってはいけたのでそこは良かったと思います。でもやっぱりバントをあそこ(四回表)で成功していれば流れも変わっていたと思うので、今日はバントミスをしてしまったのが悔やまれます。

―次の打席はそれを挽回しようと臨まれたのでしょうか
早稲田のピッチャーは研究している限り、外が中心で真っ直ぐを多用してくるピッチャーが多くて、外寄りの真っすぐを狙って甘く入ってきたのを確実に打っていこうと思っていたので、狙っていた打席もありました。最後の吉永との打席も、初球は狙っていました。外を張っていて真ん中高めに入ってきたので、少し大振りになりました。

―昨日の初出場に続き、リーグ戦初スタメンでしたが
神宮は新人戦や社会人対抗戦ではスタメンで出ましたが、リーグ戦となると応援して下さる方も多いので、そういう中でやるというのは違う雰囲気があると感じました。これからの大学野球に生かしていきたいと思います。

―スタメンを告げられたのは
今日は全体でスタメンが発表されるという場所がなかったので、スタメンはバッティング練習が終わった後にホワイトボードに名前が張ってあって、そこで初めて知りました。本当に試合直前に分かりました。昨日、ライトの山下(新)がそんなに調子が良くなかったので、「あるかな」という感じはしていて、昨日からスタメンの準備はできていました。

―思ったよりバットが振れたということですが、リーグ戦の打席の感想は
応援もあったので、舞い上がってしまったところがあります。リラックスしては打てていましたが、リラックスしている分、周りの声とか応援の声が結構耳に入ってしまって、それで力が入りすぎたかなと。もうちょっと次は力を抜いて、スイングができたらと思います。

―初ヒットに向けて取り組みたいことなどは
自分の持ち味は長打力ですが、そこで大振りにならずにコンパクトにしないと今日みたいな結果になってしまうので、コンパクトにということは意識して、次の打席は打ちたいです。

―開幕からチームは2連敗となりました
昨日有原で負けて、「月曜日また有原を引き出すぞ」と言う意気込みでチーム全体として試合に臨んでしました。それで他の吉永や竹内を、昨日もまたミーティングをして研究を重ねたつもりだったんですけど、こういう結果になってしまいました。悔しいですけどまだ優勝と言うのがなくなったわけではないので、次の立教戦から2連勝して、明治とまた優勝決定戦のような感じでやっていけたらと思います。

―次の試合に向けて
立教も良いピッチャーがメンバーに入ってくると思うので、そのピッチャーをどう攻略していくか、と。自分も含めた打撃陣が、(点を)取れるところで取れていないというのがあるので、それをなくしていかないとピッチャーがいくら抑えても勝てないので、打てるところでチャンスが周ってきたら確実に打ちたいです。

玉熊 将一(先発するも調子は今ひとつ)

―本日の試合を振り返って
負けてしまったので、今は次の試合に切り替えようと思っています。

―シーズンが始まりましたが、ご自身の調子はいかがですか
調子自体は良い方だと思うんですけど、今日はボールが低めに集まらず、高めに浮いたのを痛打されてしまいました。課題が見つかったので、修正していきたいです。

―今日の先発を任せられるというのはいつ伝えられましたか
昨日の段階で、うしろで肩作れと言われたので、その時だいたいわかりました。

―先発を務めるにあたり、緊張感などはありましたか
やはり緊張はしましたけど、試合に入ったら緊張は無くなりました。試合に入る前は少し緊張しました。

―本日のご自身のピッチングを振り返っていかがでしたか
五回の途中で降りてしまったので、先発としてもう少し長いイニングを投げられたらなと思いました。

―序盤、ストレートの球速が出ていましたが
高めにボールがいってしまったので、もうちょっと低めに強いボールがいったら良かったと思います。

―毎回ランナーを出す苦しい展開となりましたが
早稲田は良い打者が多かったので、粘りのピッチングをと考えていたんですけど、点を取られたのが悔しいです。

―次回の登板への意気込みをお願いします
課題が見つかったので、そこを平日に潰していって、次は良いピッチングが出来るように頑張ります。

フォトギャラリー

  • 2014041314打数3安打1打点と気を吐いた田中
  • 201404132先発も5回途中降板となった玉熊
  • 2014041332番手として登板した鈴木貴
  • 201404134一時勝ち越しの口火を切る二塁打を放った佐藤竜
  • 2014041352試合連続でスタメンマスクの中園
  • 201404136前日に引き続き、連投となった石田
  • 201404137公式戦初登板を果たした堅田
  • 201404138瞬足を飛ばし、浅い犠飛で生還した田中
 

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