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【空手】第58回全日本学生空手道選手権大会 35年ぶり快挙、鹿島ベスト8!

空手
 

【空手】第58回全日本学生空手道選手権大会 35年ぶり快挙、鹿島ベスト8!

第58回全日本学生空手道選手権大会
2014年7月6日(日)
大阪市中央体育館

 

個人戦最高峰の大会、全日本学生空手道選手権大会が今年も行われた。昨年1人のみであったが今年は3人もの選手が出場権を獲得。上位進出の期待が膨らむ中、幾度となく怪我に苦しみながらチームを牽引する男が見事快挙を成し遂げた!

法大空手部復権を全国に知らしめた

試合結果

男子個人組手

一回戦
・鹿島瑞生 ○ 1-1 (判定勝ち)
・林康平  ○ 5-0
・花車勇武 ○ 6-0

二回戦
・鹿島瑞生 ○ 1-0 
・林康平  ○ 6-1
・花車勇武 ● 1-2 

三回戦
・鹿島瑞生 ○ 3-1 
・林康平  ● 0-6

四回戦
・鹿島瑞生 ○ 5-4 

準々決勝
・鹿島瑞生 ● 1-3 

戦評

 夏の全日本学生空手道選手権大会(個人)、今年は3人の選手を送り出した法大。

 主将鹿島瑞生(文4)は一回戦早々に上段突きからポイントを得るもなかなか次の技が決まらず苦戦し、試合終了間際に忠告を重ねまさかのポイント献上し判定での勝利。しかしここから主将の意地を見せ2回戦、3回戦を危なげなく安定感のある試合運びで突破し見事35年振りのベスト8、入賞を果たした。準々決勝では互いにポイントを取り合う

 熱戦となったが終了間際に連続で突きを決まられ惜しくも準決勝進出とはならなかった。 昨年に引き続き2年連続の出場となった花車勇武(文2)は、初戦を得意の突きで攻め立て圧勝。続く二回戦では高校の後輩でもある西村拳(近畿大)と対戦。ジュニアナショナルに選出される格上の相手であったが、一歩も引くことなく積極的に戦うも敗戦。それでも高校時代対戦した際よりも力の差は埋まっていた大学での成長を確認することが出来た。

 春の六大学から好調を維持している林康平(スポ2)は一回戦、二回戦共に多彩攻めで相手を圧倒。三回戦では昨年の覇者に屈したが初めての全国の地で自分の実力が通用した面は今後の成長を加速させるに違いない。チームは掲げる「相手に引くことなく攻める空手」が今大会、確かな成長となって表れた。東日本大会でも強豪帝京大と互角以上の試合を展開するなど上位校との差は確かに縮まっている。今大会見つかった課題が秋の団体戦への糧になるだろう(安藤岳)

選手コメント

手嶋重忠監督

―昨年に比べ多く人数を全国選手権に送り出すことができチームの底上げが進んでいますね。
東日本大会でも帝京大学相手に五分以上の戦いができました。怪我で最後棄権してしまいましたが内容では上回れたと思います。試合内容のでも一歩も引かずに前で戦えているのでこれは強さの証明なのかなと。

―チーム再建にという意味では上位大学相手にくらいつく成長速度の早さについて
選手がやる気を起こして、選手から自主的に練習出来ている事が大きいと思います。チームワークも良いですし、練習の中身も非常に良いです。

―鹿島主将がベスト8入りを果たしました
やっと空手がわかってきたんだと思います。今年の春から動きが全然違っていて、それがチーム全体にも影響しているっていうのは彼の力だと思います。

―準々決勝後、何か伝えていらっしゃいましたが
このレベルにくると、攻撃したもう一つフォローが欲しかったね、と。これからワンツーの後の攻撃が重要になると伝えました。

―林選手は今年著しい成長を見せています
彼は腰が浮く癖があってそれがなければ強いんですよ。なので試合前には腰をおろして、中段突きからとと伝えました。

―花車選手は二回戦でナショナルチーム選出の相手に敗れてしまいました
最初に中段蹴り食らったのが痛かったですね。でもその後取り返せていたのは良かったですね。

―今大会では出場選手が受け身になることなく、積極的に前で攻める姿勢を見せていました。
そうしないと勝てないのがわかってきたんだと思います。他の上位に来ている大学の中でも負けてないと思います。

―「前に出る」という姿勢が結果を結びチーム内にいい影響を与えそうですね
部員達もこれで間違いないとというのがわかったのは大きいと思います。次のステップはスピードですね。

鹿島瑞生

―ベスト8という結果でしたが
結果残せたのは嬉しんですが、個人的にはもっと上に行けたかなと思いましたが、練習不足ですね。でも今回は個人でしっかり結果残せたのは団体で全日本を勝つっていう目標の中で最低限のスタートをきれたのかなと思います。

―今年の目標は
団体戦で優勝ですね。

―勝っていくうちに手応えを感じたりはされましたか
前からやれるなと思っていた所があるのでやっと結果がついてきたのかなと思います。

―全日本個人に進む選手が増えチームの底上げが進んでいるのかなと思うのですが
もっともっと出て欲しいですね。まだ足りないです。

―今回2年生の林選手が結果を残しましたが
もっと上に行けるんじゃないかなと思います。期待してるので。

―チームの雰囲気は
上に立つ自分が今回こうやって結果残したので上手くまとまるかなと思います。

―監督から前から行く姿勢があったというお話を伺いましたが
自分達がやりたいようにやってるので。もっともっと上を目指さないといけないなと思います。

―秋に向けて意気込みを
まずは関東で優勝したいです。

花車勇武

―去年に引き続き全国の舞台を経験されて
今年も2回戦の壁がなかなか敗れないですね。相手が強い選手だったんですけど自分の高校後輩だったんですが負けてしまって、関東もベスト16止まりで入賞を逃しましたしあと一歩足りてないのかなと思います。次は絶対入賞するんだっていう気持ちで臨もうと強く思いました。

―高校の後輩が相手で思うこともあったのでは
実力的に上の存在であることはわかっていたと思うんですけど、やはり先輩としてのプライドから勝ちたいなという気持ちはありました。動きには出せたんですけど、どうしてもあと一歩足りなかったです。

―高校の時と今日戦って見て成長の差などは感じましたか
今日見た感じあまり調子が良さそうではなかったんですが、自分的には結構縮まっていたとは思います。手応えはありました。

―監督がもう一つの技についてお話を伺ったのですが
いま監督に言われてるのが蹴りを身に付けろと。蹴りを突きのタイミングで入れることができるとまた技のバリエーションが増えてくるので。戦い方を広く変えることが出来るという意味でも今は蹴りの特訓中ですね。

―秋に向けて
今日の個人は自分結果が全てなんですが団体になると1つの負けが響いてくるので。今日反省するべき点を次の大会までに直して思いっきりやっていい出来でしたと言えるようにしたいです。

林康平

―今大会三回戦進出を果たしましたが
3つ目が山だと最初からわかっていたのですが勝ちきれなかったので練習が足りなかったのかなと思います。

―強豪相手に対策などは
距離や間合いの使い方がとても上手な相手だったんですけどもそこを意識しすぎて、他の所が注意できていなかったです。

―個人的な今大会の収穫は
全国の舞台で強い人とやれたのは大きかったんですけどまだまだ課題は残ります。

―チームの今の雰囲気はいかがですか
雰囲気は凄く今良くて。練習も色々新しいものを取り組んでいますね。

―秋の団体戦向けてまだチームに必要なものとは
チームの底上げが凄く大事で1年生やレギュラー外の選手もしっかりやっていきたいです。

―秋に向けて意気込みを
1つずつ課題にしていって決勝進出を目標に団体の法政大学空手部としてしっかり結果を残したいと思います。

 

フォトギャラリー

  • 2x35年ぶり快挙を成し遂げた主将鹿島
  • 4cc花車は秋に向け新たな技を磨きたいと語った
 

 

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