【サッカー】関東大学サッカーリーグ第12節 対東学大 先制されるも後半は法大劇場!3発快勝で3位浮上!
JR東日本カップ2014 関東大学サッカーリーグ戦2部
第12節 対東京学芸大学
2014年9月7日(日)
早大グラウンド
いよいよ一部昇格に向けた戦いが再び始まった。総理大臣杯では惜しくも優勝を逃したものの、準優勝という好成績を残した。後期初戦となった東京学芸大学 戦。前半は法大らしくない戦いぶりで先制点を許したが、後半に巻き返し3-1で快勝。首位、昇格県の2位との勝ち点差を縮めた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 1 東京学芸大学 |
---|---|---|---|---|
3 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
18分 | 東学大 | 久保裕斗 | 選手氏名 |
66分 | 法大 | 高橋健哉 | 星雄次 |
79分 | 法大 | 相馬将夏 | 黒柳駿 |
84分 | 法大 | 白石智之 | 三田尚樹 |
メンバー
法政大学 監督: 長山 一也 |
大学 監督: 檜山 康 |
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21 | GK | 富澤 雅也 | 1 | GK | 須賀 健太 |
2 | DF | 永戸 勝也 | 2 | DF | 吉田 一彦 |
22 | DF | 田代 雅也 | 4 | DF | 脇本 晃成 |
26 | DF | 伊藤 航希 | 5 | DF | 廣木 雄磨 (Cap) |
27 | DF | 山田 将之→白石(39分) | 21 | DF | 永井 雄介 |
6 | MF | 星 雄次 (Cap) | 7 | MF | 平田 惇 |
8 | MF | 三田 尚希 | 8 | MF | 菅 佑也→藤野(78分) |
18 | MF | 鈴木 貴大→高橋(61分) | 16 | MF | 冨澤 右京→南(75分) |
25 | MF | 西室 隆規 | 18 | MF | 久保 優斗 |
28 | MF | 柳沢 拓希→黒柳(24分) | 9 | FW | 山田 悠策 |
9 | FW | 相馬 将夏 | 11 | FW | 五十嵐 亘→和田(84分) |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 四宮 祐貴 | 22 | GK | 佐藤 天地 |
5 | DF | 山口 廉史 | 3 | DF | 安藤 裕麻 |
13 | DF | 藤本 貴士 | 6 | MF | 藤野 友則 |
14 | MF | 白石 智之 | 15 | MF | 木下 晋之介 |
29 | MF | 黒柳 駿 | 29 | MF | 南 直志 |
10 | FW | 高橋 健哉 | 13 | FW | 荒木 啓太 |
11 | FW | 安藤 央 | 25 | FW | 和田 夏紀 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
総理大臣杯後最初のリーグ戦。試合は法大の優勢が予想されていたが、試合序盤主導権を握ったのは東学大だった。法大は試合開始直後から相手の勢いを止め られず、ペースを掴めないまま18分にMF久保にFKを決められ先制を許してしまう。DFラインはパスミスやマークの甘さなど、落ち着きを失ったプレーが 目立ち、試合中にはGK冨澤雅也(経3)が声を荒げる場面も見られた。ボールを奪われる場面も何度かあったが、DF田代雅也(社3)を中心にギリギリのと ころで守りきり、失点の場面以外は相手に決定的な場面を作らせない。なんとかFKでの1失点に抑え、前半を終えた。
後半に入ると、失点直後に投入されたボランチ黒柳駿(社2)や山田将之(経2)の負傷により右SBへポジションをうつした星雄次(社4)らが効きだし、 大臣杯で見せていたような法大の崩しが少し見え始める。しかしボールをキープするもののなかなか前に出ていけず、ロングボールを多用する時間が続いた。こ の状況を打開するため、長山監督は高橋健哉(社4)を投入。この交代が試合を変えた。「自分がシュートを打つことで、流れを作るように」という指示を受け 入った高橋は、ファーストシュートを叩き込み見事同点ゴール。この高橋のプレーで法政は完全に波に乗り、積極的にシュートを打つようになる。アグレッシブ な攻めが東学大守備陣の焦りを生み、79分には、相馬将夏(スポ4)がクロスを胸トラップしそのままボレーというスーパーゴールを決め逆転。その後はきっ ちりと守りきりつつもCKから白石智之(経2)追加点を奪い、相手を突き放して試合を終えた。
前期リーグと比べ変わったのは、前半うまく試合を作れないなかでも、後半にはきっちりと修正し逆転勝利を収めたところだろう。そういった修正能力、試合 の締め方など、総理大臣杯を通じて試合巧者としての力が増した法大。全国2位の成績が自分たちの実力であるということを、後期リーグで証明しなくてはいけ ない。法大の実力を出し切れば、自ずと昇格、優勝は勝ち取れるはずだ。(安部雅人)
選手・監督コメント
長山一也監督
‐試合の総括を
大臣杯が終わって最初の試合で、厳しい試合になるとはわかっていました。その中で受 け身にならず、こちらから仕掛けようという話をしていたんですが、学芸さんのほうがパワーをもってゲームに入ってきていました。うちのほうが後手を踏んで しまう場面が多々ありましたね。ハーフタイムで強めに言って後半良くはなっていきましたが、強いチームは最初からそう言った部分もできていると思います。 スキを突かれることで、余計に労力を使ってしまうので、試合後にも伝えました。もっともっとやっていかなければいけないなと思いました。
‐厳しいゲームになるというのは
スカウティングが厳しくなるということもありますし、うちが大臣杯で準優勝をしたこ とで相手がチャレンジャー精神のような形で挑んでくるので。球際の強さとか、割り切ったパワープレーなども多くなるのではないのかなと、9番の子にボール を当てていましたが、そういった面で難しさが出てくると思っていました。それに対してうちがもっとポジショニングやかバーリングをよくできればよかったの ですが、ある意味楽なプレーに走ってしまっていたので、より強いチームになるためにも、常にカバーリングをしながらそこから出ていく想定した位置取りをで きるようになるなど、より質を高めていけるようにまた頑張っていきたいと思います。
‐前半ビルドアップのミスが目立った
出してがどうこうではなく、受け手が全く準備をしていない状態だったので。ポジショ ンをとるのが遅く、準備をするのが非常に遅かったので、ああいった出し手が出せない状況、受け手も苦しく、相手に当たってしまう状況が起きてしまったと思 います。前半の最初、入りのところはセーフティーに行うことを指示していたので問題ないですが、その後15分過ぎからすぐにそういったことをできるように 修正していきたいと思います。
‐交代については
山田は怪我ですね。柳沢は全く動けていなかったので、黒沢と替えました。鈴木は戦術 的な変更です。柳沢はなにもできず、前半で帰られてしまったということで相当悔しい思いをしてしまったと思います。やるべきことをやらなければそうなって しまうというのは他の選手もそうなので、もっともっと求めていきたいと思います。
‐高橋選手は大臣杯同様交代出場から素晴らしい働きをした
健哉は得点を取れる選手ですし、切り札としてもスタートから使う場面も出てくると思います。チームの勝利をつかむため、今日は役割を十分に果たしてくれたと思います。また今後とも得点を積み重ねていってほしいと思います。
‐次節へ向けて
うちは勝ち続けるしか昇格の望みはないので。青学さんも個人的にもチームとしても力のあるチームですし、今日みたいなはいりにならないようにしっかりと準備をして、必ず勝ち点3を積み重ねたいと思います。
星雄次
‐試合の総括を
前半の特に入りがあまり上手くいっていなくて。後半のような戦いが前半でもできるようにならなければいけないな、というのが反省です。
‐原因は
相手が来るのはわかっていたし、自分たちのやってきたことややり方を徹底できなかったことですかね。
‐後半の3得点について
1点取られていましたが、そこは切り替え、自分たちがやってきたことが出せた結果だと思います。
‐無失点が最近ないが
大臣杯でも失点はありましたが、守備の部分はセットプレーやPKもあったので、粘り強くやれてもいるので、そこは心配はしていません。そしてこれから、無駄な失点というのをなくしていきたいと思います。
‐次節に向けて
上と離されたくないので、一戦一戦トーナメントのような気持ちで全勝できるようやっていきたいと思います。
高橋健哉
–今日の試合の総括を
今日は後期最初の試合で、総理大臣杯(決勝の敗戦)から気持ちを切り替えて挑んだつ もりだったのですが、前半は悪い流れになってしまいました。でも、ハーフタイムに全員で修正して、良い流れに持って行けたのではないかと思います。秋期 リーグ初戦での勝利を目指していたので、逆転して勝てて良かったと思います。
–ハーフタイムにはどんな修正を
普段だったらやれている、球際を強く行くことや相手がボールを持っている時にしっかり寄せることなど、まずは守備の部分を一人一人がやろうという確認をしました。
–投入された時にはどんな指示を受けて入ったのか
負けている状況だったので、まず自分がシュートを打って流れを作れという指示でした。一本目のシュートを決められて、チームの流れを作ることはできたと思います。
–得点シーンを振り返って
右サイドで雄次(星)が持っていた時に、フリーになるように意識して動きました。 後、トラップを練習でずっとやっていて、トラップで良い位置にボールを置けるようにという部分も意識していました。良い動きができて、トラップがうまく いったので、後は普通にシュートを打っても良いコースに行きました。トラップが全てだったと思います。
–そのトラップは個人で取り組んでいる練習なのか
はい、ぼく個人で取り組んでいるものです。
–高橋選手が入ってからボールが回り出したが、どういった動きを意識してプレーしていたのか
前でどんどんボールを受けて法大がボールを持つ時間を長くできるようにという点と、あとはドリブルでどんどん仕掛けてオフェンスの選手が前で受けられるように、自分が起点になってお互いにうまくいくようにという意識でプレーしていました。
–次節に向けて一言
次節はまた難しい試合になると思いますが、個人個人が責任を持ってプレーして勝ちたいと思います。
相馬将夏
‐今日の試合を振り返って
立ち上がりが大事というのは十二分に分かっていたんですけど、ウォーミングアップもしっかりやったつもりが、隙があったというか、相手の方が球際、セカンドボールが優っていたので、情けない前半になってしまったので、何とか後半、盛り返せて良かったと思います。
‐どのような試合展開を予想していましたか
うちは夏、総理大臣杯準優勝っていう、優勝したかったですけど。結果をある意味、出 してしまったので、2部のチームは絶対マークしてくると思うし、いつも以上の力を出してくると思うので、その中でどれだけやれるかということで、相当激し い展開になることは分かっていました。
‐今日の試合はどういった気持ちで臨みましたか
僕は4年で、最後のリーグ戦なので、1試合1試合ファイナルだと思ってやっていますし、清水みたいにけがしちゃったらその瞬間に終わってしまうので、1分1秒を大事にして、気持ち切らさずやっているつもりです。
‐総理大臣杯後、リーグ戦開始まではどのような練習をしていましたか
すぐに合宿に行って、ずっと練習試合だったので、陸前高田とか被災地のところに行っ て、サッカー以外のところも今の現状というものを勉強したりして、リフレッシュしていました。4年生は何人かJリーグのチームの練習とかに行って、なかな か抜けて全員が揃うということはなかったかもしれないですけど、でもこの試合に向けて気持ちを準備してきました。
‐今日のコンディションについて
試合随分空いていたので、今日は涼しいということもあって、最初からいこうと思って、やって最後までもったので、これを続けていきたいと思います。1試合やったのでちょっとコンディションはつくりやすいと思うので、次の試合も頑張ります。
‐今日の雨という天候について
雨だとピッチ濡れているので、ボール滑るし、展開、切り替えとか試合のスピードとか ぐっと上がるので、ハードな試合になると思うんですけど、それは想定していました。でも前半、相手がバチバチきた中で途中から、後半のような力が出せない というのは僕たち前期からの課題だと思うので、そこをいかに修正できるかが、2部優勝のかぎだと思います。
‐今のチームの雰囲気はどうですか
雰囲気は、大臣杯優勝という目標でやってきて、結果を最後の最後で出せなかったので、監督も選手もみんな言っていますが、リーグ戦で結果出せないと全く意味がないっていうことで、2部で優勝して、後半たちに1部でプレーさせてあげたいです。
‐次節の青山学院大学戦に向けて
青山学院、結構ボール持てる選手が多くて、技術あるので、そこは粘り強くやって、法政らしいサッカーをして、ちゃんと2部優勝したいと思います。
白石智之
‐今日の試合を振り返って
前半ベンチからみていて立ち上がりの入りが悪いと感じていた。それは、総理大臣杯の過信というのもあったかもしれないです。ただ後半、試合に入って自分たちのペースのときに得点出来て逆転出来て勝利できたことは良かったと思います。
‐どのような指示を受けてピッチに入ったのか
悪い流れを変えるために、左サイドから仕掛けていくように指示を受けました。
‐ゴールを振り返って
普段はコーナーキックの際競り合いにに入っていませんが、自分についていた選手があまり大きくなかったので入っていった。上手く頭で合わせることができました。
‐次の試合に向けて意気込みを
相手は自分たちのサッカーを研究してくると思いますけど、法政らしいサッカーをして勝ちたいです。