【バスケ】第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対東海大 4年ぶり復帰の1部。王者相手に春のリベンジなるか・・・
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対東海大戦
2014年9月6日(土)
国立代々木第二体育館
4年ぶりに1部に復帰した法大。9月6日、遂に激闘のシーズンが幕を開ける。昇格チームとして厳しい戦いになることは想定内。しかし、幾多の難関に立ち向かってきた彼らなら「残留」以上の結果を残してくれるに違いない。
開幕戦の相手はトーナメントで大敗を喫した王者東海大。圧倒的戦力と実力を兼ね備えた王者相手に、どこまで成長した姿を見せられるか。
トータル試合結果
62 法政大学 |
10 | 1Q | 36 | 115 東海大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 2Q | 35 | ||
15 | 3Q | 22 | ||
21 | 4Q | 22 |
法政大学スターティングメンバー:東海大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#67 佐藤 翔耶 | 181/78 | G | 0 | 3 | 1 |
#7 藤井 裕太 | 175/65 | SG | 5 | 0 | 0 |
#24 加藤 寿一 | 190/75 | F | 19 | 3 | 3 |
#5 松澤 大晃 | 197/82 | C | 10 | 4 | 1 |
#34 萩原 陵太 | 190/75 | C | 8 | 1 | 0 |
法政大学交代選手:東海大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#11 中野 広大 | 182/71 | F | 0 | 1 | 0 |
#12 柳川 知之 | 192/82 | PF | 4 | 3 | 0 |
#14 植村 哲也 | 175/75 | G | 9 | 0 | 3 |
#16 沼田 凌 | 190/85 | C | 0 | o | 0 |
#25 上山 敦士 | 185/80 | PF | 5 | 3 | 0 |
#31 安達 幹 | 187/87 | PF | 0 | 0 | 2 |
#35 山岸 玲太 | 178/68 | G | 2 | o | 0 |
戦評
第1Q。序盤から法大は激しいディフェンスで東海大にフリーでシュートを打たせることはなかったが、リバウンド争いで大苦戦。多くのオフェンスリバウンドを許してしまい、セカンドチャンスを献上してしまう。この悪い流れがオフェンスの方でも響いたか、なかなかシュートを決めることができずに点差だけが開いていく展開。また、2m超の身長ながら3Pも決められる橋本晃佑を止められず、10-36で第1Q終了。
第2Q。第1Q途中からの出場で存在感を見せていた植村哲也(文1)をスターターに起用。すると早速、その植村が3Pを沈めてチームに勢いをもたらす。その後も法大がリーグ戦にかけて力を入れてきた、足を使って速い展開に持ち込む姿勢が見られ、シュートこそ決まらなかったが、その可能性を十分感じさせる試合運びを見せた。しかし、その間にも東海大の頓宮裕人が2つのバスケットカウントを決めるなどして、さらに点差は拡大していく。残り4分、5月の試合で怪我して以来、公式戦を欠場していた沼田凌(法3)が久々の出場。第2Q終了までの4分間という短い出場時間であったが、法大の飛躍のためには、沼田の活躍が必要不可欠なだけに、リーグ戦での完全復活が期待される。この同級生の復帰に奮起したのか、加藤寿一(文3)が残り1分で3Pを決めると、スティールからのワンマン速攻も2つ決め、わずか1分で7得点をあげる大活躍。それでも大きな点差は埋められず、26-71で前半を終える。
第3Q。スタートから両チームともにボールが落ち着かない。東海大の得点のペースが落ちてきた中、法大は加藤と松澤大晃(法4)が確実にシュートを決め、少しずつだが点差を縮めていく。しかし、そこで相手を調子づかせないからこそ、東海大は数多くのタイトルを手にしてきた。晴山ケビンがインサイドで得点を重ねていくと、最後はバスケットカウント。精神的にもダメージを与えるこのプレーを決めて、東海大のスターティングメンバーはお役御免。ベンチに下がった。法大は第3Q終了間際に萩原陵太(営2)の3Pシュートなどで粘りを見せるも、41-93。さらに点差を広げられて第4Qへ。
第4Q。一矢報いたい法大は、パスを多く回すことでフリーの選手を作り出すことに成功。藤井裕太(社2)の3Pなどで得点を重ねる。しかし、高さのある相手に対してファウルで止めることしか出来ず、フリースローを献上。東海大の得点を止められない。終盤には加藤のバスケットカウントが飛び出すなど、粘りを見せるも試合終了。62-115で、リーグ戦初戦を勝利で飾ることは出来なかった。(今井惇基)
試合後の監督・選手のコメント
田宮開主将
ー今回の試合は怪我の影響で、コートの外から1試合全体を見ることになりましたが何を試合から感じましたか
もともと東海大が強いことは分かっているので、その中で自分たちができることをやろうと話していました。だけど、試合の最初から相手に面食らってしまった感じをチームから受けました。その流れで自分たちのやりたいことをなかなかさせてもらえない試合でしたね。
ー東海大戦に向けて、何か対策してきたことはありますか
東海大戦のために特別やってきたことはないですが、優勝候補の東海大相手に自分たちのできることを一つ一つやっていこうとは話し合っていました。
ー田宮選手が怪我から明けて、またリーグ戦で東海大と戦うときはどのようなプレーをしたいですか
とにかく走って、リバウンドであったりルーズボールを粘り強く取りに行きたいです。
ーこのリーグ戦にかけて、チームとして夏にやってきたことは何ですか
前に前にボールをつなぐ。最後まで走り切る。ということを目標にやってきました。今日の試合では、その成果が多くは見られなかったですが、所々で感じさせてくれる場面はありました。自分たちは身長の低いチームなので、ボールを持ったらどんどん速い展開に持っていくことを意識して練習しています。
ーリーグ戦での目標は
チームとしては、5位以上を目指しています。そのためには、絶対に勝たなければならない相手というのが何チームかあるので、そのチームにしっかり勝って、まずは確実に1部残留を成し
加藤寿一
ー今日の試合を振り返っていかがですか
1ピリの出だしから相手にのまれてしまいました。ハーフタイムでは開き直って、後半から勝負して行こうと話しました。その結果、相手がメンバーを下げたこともありますが,勝負できました。初戦に東海という強いチームと戦えたのは良かったです。
点差はついてしまいましたが,内容はそこまで悪く無かったので、明日は出だしから負けないようにしたいと思います。
ートーナメントでも東海と対戦しましたが、今回対戦する上で注意した点はありますか
相手は全員が代表級で、全員を止めないといけないので、気をつけたというよりは自分たちはこれだけはやらせないようにしようということを考えていました。結果負けてしまいましたが。何かを気をつけるとかそういうことは考えていませんでした。
ー東海のインサイドに苦しめられていましたが
リバウンドのところで相手は身体も強いし、反応もいいので、もっとうちのインサイド陣がたい頑張らないといけないと思います。
最初から諦めるような部分もあるので、そこは諦めないようにして欲しいです。
東海のインサイドもずば抜けているようなわけで無く、スキルがあってあのがたいがあって、さらにがんばっているからインサイドで負けていないわけなので、うちのインサイドも1Qから4Qまで頑張り続けないといけないと思います。
ートーナメントなどが終わってからこのリーグ戦までの間に個人またはチームで練習した事は
個人的にはドリブルワークとスリーポイントですね。
スリーポイントを打たないとこれからはキツイので。
あとは、走ってもらってからのシュートなど工夫して練習しました。
チーム的には、トランジョンをはやくして、どんどん前に向かっていく練習をしました。
あとは、今日はしませんでしたがゾーンの練習もやったりしました。
ー明日の抱負をお願いします
相手は王者ですが、最初から諦めずにやりたいです。
自分たちが調子良くて、相手が調子悪ければチャンスもあると思うのでそこで頑張りたいと思います。勝ちを狙いに行きます。
山岸玲太
ー初戦を振り返って
出だしに、相手の強いプレッシャーで自分たちが引きぎみになったところがあったので、そこが大きな点差になって出てきて、そのままずるずると行ってしまった感じがします。
ー1Qの途中出場の際に監督から指示は
特に無かったです。練習の時から5人全員替えることになっていたので。あるとしたら、ゴール前のプレッシャーを強くかけることくらいですね。
ー交代してからスピードが上がった様に感じたが
練習の時から、途中から入ってくる5人は走ることを意識して話し合ってました。
ー高さのある相手に対して
やる前は、ボックスアウトしてディフェンスリバウンドは負けない様にしようと話してました。でも、実際にやってみたら全然それが出来てなくて、簡単に取られてたので、そこは修正しなきゃいけないと思います。
ー夏にやったことは
毎年のことなんですけど、ディフェンスとオフェンスの切り替えを早くして、どんどん早い展開にしていくという練習をしてました。
ー明日の青学戦に向けて
今日より高さはないんですけど、ディフェンスは今日と同じくらい激しく当たってくると思うので、自分たちもしっかりそれに当たっていけるように頑張りたいです。
植村哲也
ー今日の試合を振り返って
以前一度試合したことのあるチームだったので、イメージはできていました。試合前に監督に「気持ちで負けるな」と言われていたので、強気でいけました。
ー途中からの出場でしたが、どう試合を見てから入りましたか
点差も大きく開いていたので、開き直って積極的にやろうと思いました。
ーゲーム中盤、自分たちのプレーができていた場面も見受けられましたが
立ち上がりはチーム全体的に足が止まっていたのでボールを回せませんでしたが、自分がゲームに入ったときは回りに動くように指示して、パスからリズムをつくれたからだと思います。
ー夏に取り組んだことはありますか
関東大学バスケットボール選手権、新人戦とやってきて試合での当たり負けがウィークポイントだと痛感したので、ウェイトトレーニングを増やし、体づくりを重点的に取り組みました。
ー次戦の意気込みを
次も強い相手ですがやることは変わらないので、引かないで気持ちを前に出して頑張っていきたいです。
フォトギャラリー
- 王者相手に19得点と一人気を吐いた加藤
- コート上でチームをまとめあげた松澤
- 頼もしい男が帰ってきた、沼田凌。
- 今季も司令塔として活躍が期待される佐藤
- 春よりも成長した姿を見せた柳川