【バドミントン】第57回東日本学生バドミントン選手権大会 女子は大会4連覇‼ 男子は3位入賞!
第57回東日本学生バドミントン選手権大会
2014年8月29~9月5日
北海きたえーる
10月に開催される第65回全日本学生バドミントン選手権大会(インカレ)の出場権を賭けた大会である、第57回東日本学生バドミントン選手権大会が北海道札幌市で行われた。女子団体は大会史上3校目となる4連覇を達成。男子団体は3位入賞と優勝へは手が届かなかった。
女子団体成績(優勝)
試合数 | 対戦成績 | 試合詳細 |
---|---|---|
2回戦 | ○3-0 北海学園大 | S1窓場由加奈○2-0、S2小林美紀○2-0、D1田中志穂・市丸美里○2-0 |
3回戦 | ○3-0 日体大 | S1窓場由加奈○2-0、S2小林美紀○2-0、D1田中志穂・市丸美里○2-0 |
準決勝 | ○3-0 早稲田大 | S1窓場由加奈○2-0、S2小林美紀○2-0、D1田中志穂・市丸美里○2-0 |
決勝 | ○3-0 筑波大 | S1窓場由加奈○2-0、S2小林美紀○2-0、D1田中志穂・市丸美里○2-0 |
男子団体成績(3位入賞)
試合数 | 対戦成績 | 試合詳細 |
---|---|---|
1回戦 | ○3-0 日本ウェルネススポーツ大 | S1堀田周吾○2-0 、S2西川裕次郎○2-0、D1藤野琢人・西智寛○2-0 |
2回戦 | ○3-0 筑波大 | S1佐野拓磨○2-0 、S2堀内研人○2-0、D1三浦昂・宇野友規○2-0 |
3回戦 | ○3-1 明治大 | S1堀内研人○2-0 、S2西川裕次郎○2-0、D1日光凌・河崎駿輔●0-2、D2三浦昂・宇野友規○2-0 |
準決勝 | ●1-3 日体大 | S1堀内研人○2-1、S2西川裕次郎●0-2、D1三浦昂・宇野友規●0-2、D2日光凌・河崎駿輔●0-2 |
戦評
8月30、31日北海きたえーるにおいて、第57回東日本学生バドミントン選手権大会(東日本インカレ)が行われ、男子は1回戦、第1シードの女子は2回戦から登場した。
女子の初日2回戦は北海学園大学と対戦しゲームカウントをすべて2ー0でストレート勝ちした。3回戦の日本体育大学との対戦は第1シングル窓場由加奈(人3)の21ー18、21ー10、第2シングル小林美紀(文4)の21ー12、21ー18、第1ダブルス田中志穂(国4)・市丸美里(キャ4)ペアの22ー20、21ー15と3戦とも苦しんだゲームはあったものの、すべてゲームカウント2ー0で相手を下した。2日目の準決勝は早稲田大学と対戦し初日と同じく3ー0で勝利し、決勝に駒を進めた。迎えた決勝では筑波大学と対戦。第1シングルの窓場は高校の後輩との対戦で相手に戦略を読まれながらも我慢強くラリーをつなげ、ゲームカウント2ー0で勝利した。第1シングルと同時に開始した第2シングルの小林は第2ゲームでこそ落としてしまったが第1、3ゲームで点差を引き離して勝ち取り、2ー1で勝利。続く第1ダブルスの田中・市丸ペアは21ー15、21ー10と圧勝し、ゲームカウント3-0で東日本インカレ優勝を果たした。これで今年の女子の目標である4冠への道をまた1歩進めることとなった。
男子の初日1回戦は日本ウェルネススポーツ大学、2回戦は筑波大学と対戦し、ともに3ー0でストレート勝ち。3回戦の明治大学との対戦は日光凌(現2)・河崎駿輔(経2)ペアの調子が出ず第1ダブルスを落としてしまう。それでも第2ダブルスの三浦昴(社4)・宇野友規(国3)ペアがゲームカウント2ー0で相手を下し3ー1で快勝した。2日目の準決勝は関東春季リーグ1位の日本体育大学と対戦した。第1シングルの堀内研人(経4)はミスも目立ち第2ゲームは苦しめられ落としてしまったが、何とか競り勝ち2ー1で勝利した。第2シングルは1年生ながら今大会団体戦のポイントとなる試合に抜擢された西川裕次郎が相手と互角に戦うも17ー21、14ー21、第1ダブルスの三浦・宇野ペアは果敢に攻めるも14ー21、13ー21、続く第2ダブルスの日光・河崎ペアは日本ランキング8位(6月現在)のペアと当たり、競るも16ー21、17ー21と3戦ともゲームカウント0ー2で敗れ惜しくも決勝へ進むことはできなかった。今回の大会はベスト4(3位入賞)で団体戦を終えたが、今年は積極的に1年生を出場させるなど大きな改革がなされようとしている。勝つために何をすべきか。今大会の経験を生かし、9月から始まる秋季リーグ戦に期待がかかる。(羽根田萌)
試合後の選手・監督コメント
宮監督(女子監督)
ー女子団体戦の総括をお願いします
結果的に全ての試合で3-0のストレートで勝ったので少し出来すぎかなと思いますが、よく選手が頑張ってくれた感じですね。
ー東日本インカレに向けて、夏どのように調整されましたか
お盆の時期に夏合宿を行い、その際にトレーニングなどを多めに行いました。そこから身体をつくった上で、ゲーム練習をしながら試合に臨んだ感じです。
ー6月の関東インカレのシングルスで上位独占(窓場が優勝、小林が準優勝)を果たしたが、それが今大会において良い方向に作用しましたか
そうですね。結果的にシングルス陣も今大会全ての試合で勝っていますから、そういう面でいうと本人たちも自信があったと思います。
ー春のリーグ戦で控え及び下級生の底上げが必要とおっしゃっていたが、現状ではそれができていますか
できていないですね。できていれば、出番があってもよかったと思いますが、現状それが怖くてできない状況なので、結果的に春と同じメンバーで戦ってしまったという面がありますね。ただ、勝てる時に勝てないと、勝てなくなってからじゃあ遅いので…。練習の中ではやっていますので、今回の大会の団体戦では結果が見えなかったですけど、個人戦でこのあと、結果を出してくれたら起用します。
ー秋季リーグにおいてそれらの選手の出場の可能性はあるか
そうですね。その可能性はあります。
ー明日以降のシングルス、ダブルス戦へ向けての抱負をお願いします
ダブルスは田中、市丸は日本のトップなので、優勝してもらいたいとも思います。あと、シングルスの窓場についても、優勝が狙える位置にいると思うので、優勝を目標に頑張ってほしいです。あと、その下に続く小林や2年の上野(亜実、人2)や酒瀬川(美波、国2)にも上位に食い込んでもらいたい感じですね。
窓場由加奈
ー初日(8/30)について
三回戦の日体大との試合は1部の上位同士の戦いで、団体戦になると力が入ってしまって上手くいかないことがあり、心配していたのですが、今回は力を抜きながら自信を持ってプレーをすることができました。
ー体育館内の風については気になりましたか
飛ぶ側と飛ばない側があり、自分はあまり気にはしませんでしたが、その風を上手く利用しながら飛ぶ側はわざと攻め、飛ばない側はショートサーブをして相手のミスを誘ったりしました。
ー2日目について
準決勝は初めて戦う相手でしたが、見ていてラリーが長い相手だと思っていました。できるだけラリー戦にならないように先に攻めていってできるだけ疲れないように意識してプレーしたのですが、終盤ミスが出てそこから焦って球の質が悪くなったので、もうちょっと自分の試合が1試合を通してできればと思いました。決勝は相手が自分の高校の後輩で何回も試合をしたことがあってお互い球がわかっていてラリーが長くなると予想していたのですが、我慢して相手がミスするまで打ち続けられたのでそこが良かったと思います。
ー相手がバックから右前の落としを狙っているなと感じたのですが、ご自身は狙われていると感じましたか
そうですね。バックのネット前からネット止められたり、そこを読めたら良かったのですが読めなかったのがやらない間に変わったところもあって、環境によって変わるんだなと思いながら試合をしていました。
ー今後の団体としての目標は
去年も4冠をとりましたが今年は今回みたいに全て3ー0で完全優勝を目指して頑張っていきたいです。
小林美紀
ー今の4年生が入部してから東日本インカレ4連覇です
自分は3年生から団体のメンバーになって、2年生までメンバーに入れなかったという悔しさもあったので、4年生になって今年の春からずっと勝てているので、そこは嬉しいですね。
ー今日の調子は
準決勝の試合は出だしがとても悪くてアップがしっかりできていない感じがしたのですが、徐々にいつも通りの動きなっていきました。調子は普通でしたね。
ー決勝では1ゲームをとられましたが焦りなどはありましたか
2ゲーム目のショットにアウトが多くなってしまったのですが、そこは吹っ切れて最終ゲームは切り替えて、思いきりやれました。
ーゴールとなるインカレに向けて
最後の年なので、練習から試合を意識して、団体でずっと負けないように全勝でいきたいです。
須賀監督(男子監督)
ー今日(8/31)の日体大戦を振り返って
日体大戦は1年生を起用して新しいメンバーを試してみたのですが、まだまだという感じですね。春リーグで負けて、皆それぞれ意識を変えて練習をやってきたんですが、それでもまだ足りないということで、もう少し意識改革が必要かなと思います。
ー春季リーグの試合後に「気持ちが足りていない」という言葉がありましたが今大会は
全くその通りで、まだまだですね。高校でチャンピオンだったような選手が相手なので、そういう相手に勝とうとするならば、気持ちの面で上回らなければいけないところがまだ負けてしまっていますね。
ー敗れた日体大戦のダブルスでは中盤まで競っていたものの引き離されてしまいましたが、そこも精神面が課題ということなのでしょうか
そうですね、特に第2ダブルスは皆同じ学年なんですね。向こうはチャンピオンなんですが、こっちはベスト16とかで、やっぱり気持ちの部分で相手も負けられないという気持ちを出してやってくるので、そこで引いてしまっていたところはあったと思います。
ー昨日(8/30)の3試合について
明治大も筑波大も実力のあるチームなので、気が抜けない中でいい試合をしたと思います。
ー春季リーグが終わって取り組んできたこと
春季リーグでああいう結果になって何故負けたか、何が必要だったのか足りなかったのかということを意識して各個人がそれを意識して目標に変えて取り組んで来ました。
ー選手達にはどのような言葉をかけたのでしょうか
まさに「気持ちが足りない」ということです。試合内容やプレーに関してはそんなに差がないところまで来てるのですが、やはり気持ちの部分で差があるのだと思います。
堀内研人主将
ー初日について
技術面というよりも(冷房による)風があるということで迷いがあり難しかったですが、事前に合宿で風を考えたうえでの練習が成果につながり、最後はなんとか勝てることができました。
ー準決勝は接戦になりましたが
できれば出だしの第1,2ゲームで一気に決めたかったのですが、2ゲームめの途中で作戦の変更があだとなりました。
ー今回シングルに一年生も出場しましたがどのようなオーダーを考えていたのでしょうか
本来ならもう1人の三年生が出るべきところをあえて一年生を出させたというところはやはりチームとして大きな決断でした。今まで上級生が出て戦うというのが伝統的な主流だったのですが、本当に勝ちにいくためには何が大切なのかを考えたときに一年生を出させるという決断になり、これは法政大学として初めての試みだったため、これからの一年生の成長に期待と大きな変化を大学としてできるようになりました。そこでの良かった点は今まで一年生が出場する機会がなかったため、この経験を今後生かして欲しいと思います。
ー今後の目標は
優勝とは言っていますが、(上位校と)あきらかに同じ土俵に立てていないというのが現実です。まずは同じ土俵にたつこと、そして技術面ではなく気持ちの面でやはり押されることがあるのでチャレンジャー精神を持って鍛えていかなければならないと思います。
フォトギャラリー
- 主将の意地を見せた堀内
- 窓場はチームに流れを呼び込んだ
- 1年生ながら団体戦に出場した西川
- 躍動感あふれるプレーを見せた小林
- 今後もチームのカギを握る宇野・三浦ペア
- ダブルスでは敵なしだった田中・市丸
- 日光・河崎は息の合ったプレーを見せた