【バドミントン】関東学生バドミントン秋季リーグ戦 前半

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【バドミントン】関東学生バドミントン秋季リーグ戦 前半

関東学生バドミントン秋季リーグ戦
2014年9月13・14・15日、20・21日
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館

春季リーグ戦で優勝し、東日本インカレでも団体、シングルス、ダブルスにおいて3冠を成し遂げた女子。一方で、同じく春季リーグ戦で4位に終わり悔しい成績だった男子。ともに次なる戦いの関東学生バドミントン秋季リーグ戦が9月13日から日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館で開幕した。

佐野は早大のエース、古賀を破った

試合結果

女子成績

試合数 対戦成績 試合詳細
第1試合 ●2‐3日体大 S1窓場由加奈●1‐2、S2酒瀬川美波●0‐2、D1田中志穂・市丸美里○2‐1、D2樋口帆渚実・宮浦玲奈●1‐2、S3田中志穂○2‐0
 第2試合 ○5-0明治大  S1窓場由加奈○2-0,S2前田悠希○2-1、D1田中志穂・市丸美里○2-0、D2樋口帆渚実・宮浦玲奈○2-1、S3田中志穂○2-0
第3試合  ○3-2早稲田大  S1窓場由加奈○2-0、S2前田悠希●0-2、D1田中志穂・市丸美里○2-0、D2樋口帆渚実・宮浦玲奈●1-2、S3田中志穂○2-0 

 

男子成績

試合数 対戦成績 試合詳細

第1試合

●2-3日体大

 S1堀内研人○2-0、S2佐野拓磨●0-2、D1三浦昴・河崎駿輔●0-2、D2日光凌・西智寛●1-2、S3関口直挙○2-1

第2試合 ○3-2早稲田大 S1西川裕次郎●1-2、S2堀内研人○2-0、D1三浦昴・河崎駿輔●1-2、D2日光凌・西智寛○2-0、S3佐野拓磨○2-1
第3試合 ○4-1中央大 S1堀内研人○2-1、S2佐野拓磨●1-2、D1三浦昴・河崎駿輔○2-0、D2西川裕次郎・宇野友規○2-0、S3関口直挙○2-1

 女子戦評

 リーグ戦初戦の相手は、ホームの日体大。第1シングルスは窓場由加奈(人3)が出場した。窓場は序盤から積極的に攻めるが、中盤から失点が重なり逆転を許す。その後も苦しい状況を覆せず、このゲームを落としてしまう。第2ゲームでは序盤の9連続得点などもあり勝利し、ゲームカウントを1-1とするが、続く第3ゲームにおいて、相手の勢いを止められずこのマッチに敗れた。続く第2シングルスでも酒瀬川美波(国2)が奮闘するも、むなしく敗れ、2連続でマッチを落としてしまう。それでも、追い詰められた法大は次の第1ダブルスで、田中志穂(国4)・市丸美里(キャ4)ペアが見事接戦を制し、次の第2ダブルスへ希望をつないだ。その第2ダブルスでは樋口帆渚実(営3)・宮浦玲奈(国1)ペアが出場。第1ゲームは21-10という大差で先取。しかし、続く第2ゲームでは序盤の4連続失点を皮切りに大量リードを許し、大差でこのセットを落としてしまう。法大の勝利のかかった第3ゲームでは果敢に攻めるも、後半に突き放され16-21とこのマッチを落とした。この時点で法大の敗戦が決まってしまった。続く第3シングルスでは田中が2-0で勝利し、一矢を報いるも、最終的にはマッチカウント2-3でまさかの開幕戦敗北を喫してしまった。リーグ戦における敗北は2012年秋季リーグ戦以来2年ぶりであった。
 敗北から一夜明け、法大は明大と対戦。王者防衛のためになんとしてでも勝利が必要な法大は第1シングルスで窓場が出場。窓場が前戦のうっぷんを晴らすかのように、2-0でこのマッチに勝利し、法大に流れを呼び込む。これに続くかのように、第2シングルスではリーグ戦初出場の前田悠希(営1)が2-1と初出場で初勝利をあげると、続く第1ダブルスの田中・ 市丸ペアも勝利し、3連続でマッチを制した。その後も法大の勢いは止まらず、第2ダブルスの樋口・宮浦ペアが2-1で逆転勝ち、最後の第3シングルスにおいても田中が熱戦の末、勝利。最終的に法大は明大に対し5-0で完勝を収めた。
 続く3戦目の相手は早大。法大は前戦と同じく第1シングルスにおいて、窓場が出場し2-0でこれを制す。第2シングルスでは前田がストレート負けを喫するも、続く第1ダブルスでは田中・市丸ペアが勝利し法大が再びマッチカウントを2-1とリードする。しかし、次の第2ダブルスにおいて樋口・宮浦ペアが惜しくも逆転で敗れてしまう。これにより、マッチカウント2-2となり、勝負の行方は第3シングルスに持ち込まれた。運命の第3シングルスでは田中が登場。試合を通じて熱戦となるも最後は田中がスマッシュの打ち合いを制し、同時に法大の勝利も確定させた。
 法大はこの勝利により2勝1敗となった。開幕戦で手痛い敗北を喫したものの、まだまだ王座を狙える位置にいる。これからも王者法大がどのような反撃を見せるか目が離せない。

男子戦評

 開幕戦の相手は春季リーグ戦王者の日体大。法大は東日本インカレの時と比較してダブルスを中心に大幅にメンバーを変えて臨んだ。第1シングルスでは、2ゲームとも堀内研人主将(経4)が接戦を制し、幸先のよいスタートを切る。このまま勢いを維持し、勝利を収めていきたかったが、第2シングルスの佐野拓磨(経3)、第1ダブルスの三浦昴(社4)・河崎駿輔(経2)ペアがそれぞれ0-2で敗れてしまう。一気に逆転された法大は、続く第2ダブルスにおいて日光凌(現2)・西智寛(経1)が出場。第1ゲームこそ敗れるも、続く第2ゲームを制し、ゲームカウントを1-1とする。しかし、続く第3ゲームでは相手の強さに屈し惜しくも敗れてしまう。この時点で法大の負けが確定したが、次の第3シングルスにおいて、関口直拳(経3)が意地を見せ勝利。王者相手にマッチカウント2-3で試合を終えた。
  次の相手は春季リーグ戦2位の早大。第1シングルスでは、西川裕次郎(社1)が第2ゲームを奪取するも、続く第3ゲームを落としゲームカウント1-2で敗れる。それでも、第2シングルスでは堀内が主将の貫禄をみせ、2-0でこのマッチを奪取。ここから勢いをつけたい法大だが、次の第1ダブルスでは三浦・河崎ペアで敗れてしまい、あとがなくなる状況になってしまう。しかし、法大はここから脅威的な底力を発揮する。続く第2ダブルスで、日光・西ペアが22-20で第1ゲームに勝利すると、第2ゲームも21-13という大差でこれを制した。これにより、マッチカウントは2-2となり勝利は第3シングルスの佐野に託された。佐野は相手エース古賀輝に対し互角以上の戦いを繰り広げた。第1ゲームこそ延長の末落としてしまうものの、第2ゲームでは、熱戦の末このゲームをものにする。そして、運命の第3ゲーム。佐野は第2ゲームの勢いをそのまま維持し古賀を圧倒、最終的には21-14で制した。これにより法大はマッチカウント3-2で、見事強豪相手に勝利をもぎとった。
 この勢いにのって連勝を飾りたい法大は続いて中大と対戦した。第1シングルスでは堀内が出場。相手の粘りに苦しめられるも、なんとかこのマッチをものにした。次の第2シングルスでは、佐野が惜しくも逆転でこのマッチを落とすも、第1ダブルスでは三浦・河崎ペアが2ゲームとも21-13のスコアで快勝した。続く第2ダブルスにおいても、西川・宇野友規(国3)ペアがドライブの合戦を制し第1ゲームを先取すると、続く第2ゲームでも序盤からリードしこのゲームも制した。第3シングルスでは、関口が第1ゲームを取られるも、気持ちを切り替えて、2-1で逆転勝ちを収めた。
 最終的に法大は4-1で中大を下し、見事2連勝を果たした。次の戦いは春季リーグ戦5位の明大。6年ぶりの王座奪還へ向けて、確実に勝利を手にしてほしい。(松本凌太)

試合後の選手・監督コメント

宮康二監督(女子バドミントン監督)(2日目)

ー今日の試合の振り返りをお願いします
昨日久しぶりに負けたあとで精神的にも辛い状況だったと思いますが、なんとか5-0で勝ててよかったです。相手もランクが一番下だったのも良かったかと…。この勝利が明日以降のはずみになるのではないかと思います。

ー試合前に選手にはどのように声をかけましたか
昨日から言っているんですが、昨日の試合で負けたからと言って、(優勝が)終わったわけじゃないと言いました。リーグ戦後も全日本インカレなどの大事な試合もありますしね。1~3年生は来年もありますし、4年生も実業団行ってやる選手もいるので、終わったわけじゃないので、気持ちを切り替えて目先の試合を頑張ろうと思います。

ー昨日の試合について
第1シングルスの窓場と高木(日体大)の成績はその時の場合によって勝ったり負けたり交互にきていたので、もしかしたらやられるかなという思いはありました。窓場自身もあまりリズムが良くなかったので…。あとは、けが人が多かったですね。その代わりのラインナップも実績がなかったのですが、第2ダブルスはいけるのではないかなと思いましたがダメでしたね。

ー昨日のリーグで選手が戦う上でプレッシャーはありましたか
あると思いますよ。やはり、いつも出ている選手がいないことで、当然第1シングルスの窓場にもプレッシャーがかかるし、影響はありますよね。自分がやられたら危ないじゃないかという危機感がプレッシャーにつながったのではないかと思います。

ー明日へ向けて一言
まだ、優勝を諦めているわけじゃないので、明日も5-0で勝ちたいです。結果はどうなるかわかりませんが、5-0で勝つつもり向かっていきます。
 

今野あゆみ主将(1日目)

ー主将として、今日の試合について一言
けが人が多くて、万全な状態でチームとして戦うことができなかった感じです。

ー敗因はどこにあると思いますか
自分こそが(試合に)出るという強い気持ちが足りず、気の緩みがでて今日のような試合の流れになってしまったと思います。

ー今回の敗北を今野選手自身はどう思います
このチームになってから負けたことがなかったので、悔しく思います。初戦で負けるということは次の試合にも響いてしまうのではないかという不安があるんですけど、気持ちを切り替えて、明日からの試合も頑張るしかないと思います。

ー自身が理想とするプレーとは
最近あまり練習ができていないので、 思い描いていなかったんでしけど、ダブルスなのでぐちゃぐちゃにならず、周りをしっかりして行けたら良いプレーができるのではないかと思います。
 

田中志穂(2日目) 

ー今日の試合の振り返りをお願いします
ダブルスはレシーブがしっかりできてて、ラケットがちゃんと振れていたのでよかったです。シングルスは我慢しないといけない部分で我慢できていない部分が多かったんですけど、最後まで集中力を切らさずやれたことが勝因だと思います。

ー東日本インカレが終わってリーグ戦に向け特訓したことは
特にないですね。ですが、終わってからも気持ちを切らさないことを考えていました。

ー東日本インカレ3冠(シングルス、ダブルス、団体)がリーグ戦においてプレッシャーとなったか
シングルスはありませんでしたが、ダブルスは絶対に取らないといけないという責任感はあります。

ー明日へ向けて
勝ちます!
 

樋口帆渚実(3日目)

ー今日の試合の振り返り
自分のプレーができませんでした。それが敗因です。もっと攻めていけるようにしないといけないと思いました。

ー相手の印象は
自分たちよりも前に向かってきていましたね。引いていたところについてきたので、そういう部分を自分たちがもっと抑えていけるようにしないといけないと思いました。

ーパートナーが今野選手から宮浦選手に変わったが、大きな違いなどはあるか
そこまで大きな違いはないです。ただ、今野選手とは長く組んでいる一方、宮浦選手とはまだ組みたてなので…。間だったりシャトルを取るところが違うくらいですね。

ー来週の試合に向けて
もし出るとしたら、相手に向かっていけるように攻めて勝てるようにしたいです。
 

宮浦玲奈(3日目)

ー今日の試合の振り返り
ところどころ、甘い球がでてしまったので、しっかり修正していけたらいいと思います。

ー相手の印象は
球の速さがあり、自分たちよりもパワーが上回っていましたね。

ー初めての春季リーグと比較して秋季リーグにおいて精神面や技術面において進歩がみられたか
まだまだなので、頑張らないといけないです。

ー次の試合に向けて一言
もし出場したときは、一年生らしさをだして勝っていきたいです。
 

須賀隆弘監督(男子バドミントン監督)(2日目)

ー今日の試合を振り返って
相手には高校時代にチャンピオンになった選手も多いので、そのチャンピオンを下して勝ったというのは一つ大きなことであるといえると思いますね。

ー日体大戦からの切り替えは
昨日も決して悪い試合ではなかったので、その流れを今日に繋ぐことが出来たという感じですね。

ー東日本インカレから団体戦ダブルスのメンバーを替えていますが
それはもう東日本(インカレ)でだめだったので大きく組換えていきました。インカレに向けて勝負をかけていくオーダーにしました。

ーインカレに照準を合わせているということでしょうか
そうですね、そこに合わせて切り替えていくということですね。

ー今後のリーグ戦の試合で選手たちに期待することは
今日と同じ気持ちで1本ずつに執念を持ってやるしかないので、それを彼らに期待したいですね。
 

堀内研人主将(1日目)

ーご自身の試合展開について
まずシャトルに対応できなかった点が一つです。また、相手とこの間(東日本インカレ)対戦したばかりで研究されているかもなと感じました。少し相手がいつもと違う動きをしたときに最初対応することができなかったという点がマイナスでした。

ー東日本インカレで対戦したときと比べて、ご自身の調子や相手の動きなどはどうでしたか
対戦相手とは何度もやっていて、相手も自分も(東日本インカレのときの)ビデオを見返していて先に上げた方がだいたい負ける展開でした。前へ前への勝負の中で駆け引きをしないと、こっちが分が悪い中で前に詰められることが今回多かったですが、その研究されていた中で後ろを使えたことは本当にに良かったなと思います。

ー今回のリーグも1年生が出場していましたが、チームの雰囲気など変化は何かありましたか
そうですね。やっぱり1年生が出場することで、競争心や出場できない上級生の気持ちというのがチームにプラスになることが多いので、その厳しさは必要だし、出場した1年生もその責任を負うというのが長い目で見て、チームの成長に必要なのかなと改めて何度も思いました。

ー日体大とは東日本インカレでの対戦のあと、すぐにリーグ初戦の対戦となりましたが、修正など上手く生かすことはできましたか
修正はできなかったのでまた同じ結果になってしまいました。もう日体大と対戦することはあまりないですが、同じミスを何度もしているという点で日体大に対して誰を出場させるのかもう少し戦略が必要なのかなと思います。

ー秋季リーグでの目標をお願いします
今日は負けてしまいましたがもう優勝は絶対です。また経済的、時間的にも負担をかけている親やコーチの方々に見て感動してもらえるようなプレーをからだで表現しないとだめだし、それを目指して優勝もしたいと思います。
 

 三浦昴・河崎駿輔(3日目)

ー今日の試合を振り返って
三浦:一昨日、昨日と日本1位、2位のペアとやったんですが、その経験が気持ちの部分で大きくて引かずに試合を出来たので、最初からリードして勝つことが出来たのかなと思いますね。
河崎:一昨日、昨日と負けてしまったんですけど、内容的には悪くなくてそれが今日に繋がって、出だしから二人で勝とうという気持ちが出ましたね。(昨日まで)自分は顔が引きつっていたので、今日は笑おうと思ってやりました。

ーリーグ戦での調子は
三浦:悪くはないですね。あとは出し切るだけだと思っています。
河崎:悪くはないんですけど、ダブルスではサービスまわりが重要なので、それをあと一週間集中してやって悔いのないようにやりたいですね。

ー春、東日本インカレからペアが変わって
三浦:自分たちは高校が一緒でインターハイの団体も出たので、組みにくさとかはなく出来ますね。
河崎:先輩には任せられるという信頼感があって、普段は後衛なんですけど、自分が好き勝手に前衛でやれるというのはいいですね。

ーインカレに向けての手応えは
三浦:昨日、一昨日とダブルスの日本1位、2位とやって負けはしたんですけど、気持ちで引かずに出来たことはインカレにも繋がると思います。あとは勝負所でどれだけ勝ちに繋げられるか差をつけると思うので、そこをしっかりやれればと思います。
河崎:東日本(インカレ)の日体大との試合は自分の第1ダブルスで1セットも取れずに負けてしまって。でも第2ダブルスはファイナルまでいっていて、ダブルスで取れればシングルス陣は他校にひけをとらずに強いので、ダブルス陣が自信を持ってやれば絶対勝てると思います。

ー今後のリーグ戦への抱負をお願いします
三浦:まだ優勝の可能性はあるので、残り2戦のダブルス全部勝って、須賀さんを胴上げしたいです。
河崎:アベック優勝して、女子の監督も男子の監督も胴上げ出来るように頑張ります。

 

フォトギャラリー

  • 11111佐野は早大のエース、古賀を破った
  • 222222シングルスにおいてこれまで無敗の堀内主将
  • 444444早大戦における三浦・河崎ペア
  • 55555前田はリーグ戦初出場初勝利を果たした
  • 666666日光・西ペアは早大戦での勝利に貢献
  • 7777田中はチームに欠かせない存在だ
  • 88888男子の懸命な応援がチームを鼓舞した
 

 

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