【サッカー】関東大学サッカーリーグ第14節 対東洋大 まさかの3失点…法大後期初黒星
JR東日本カップ2014 関東大学サッカーリーグ戦2部
第14節 対青山学院大学
2014年9月20日(土)青山学院大学G
前期は5位で折り返したものの、中断期間の総理大臣杯準優勝の勢いそのままに後期は開幕2連勝と最高の滑り出しを見せた法大。しかし、この日は1年での1部復帰を目指す東洋大相手に大苦戦。2点差を追いつくも直後に勝ち越され2-3で敗戦。2位神大が勝ったため昇格圏との勝ち点差は4に開いた。
トータル試合結果
2 法政大学 |
1 | 前半 | 2 | 3 東洋大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
21分 | 東洋大 | 仙頭 啓矢 | ー |
27分 | 東洋大 | 遊馬 将也 | 平石 直人 |
42分 | 法大 | 黒柳 駿 | 高橋 健哉 |
46分 | 法大 | 星 雄次 | ー |
58分 | 東洋大 | 石坂 元気 | ー |
メンバー
大学 監督: 長山 一也 |
大学 監督: 古川 毅 |
||||
---|---|---|---|---|---|
21 | GK | 富澤 雅也 | 1 | GK | 浅沼 優瑠 |
2 | DF | 永戸 勝也 | 2 | DF | 池田 稔樹→筑井(66分) |
6 | DF | 星 雄次 (Cap) | 4 | DF | 郡司 昌弥 |
22 | DF | 田代 雅也 | 12 | DF | 瀧澤 修平 |
26 | DF | 伊藤 航希 | 16 | DF | 石坂 元気 |
10 | MF | 高橋 健哉 | 7 | MF | 斉藤 昂太 |
14 | MF | 白石 智之 | 8 | MF | 小島 正之介→川森(92分) |
24 | MF | 上田 慧亮→安藤(63分) | 20 | MF | 仙頭 啓矢 |
25 | MF | 西室 隆規→山口(HT) | 25 | MF | 徳市 寛人 |
29 | MF | 黒柳 駿 | 10 | FW | 平石 直人 |
9 | FW | 相馬 将夏→高徳(80分) | 18 | FW | 遊馬 将也 |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 四宮 祐貴 | 22 | GK | 伊藤 俊祐 |
5 | DF | 山口 廉史 | 3 | DF | 筑井 駿 |
13 | DF | 藤本 貴士 | 26 | DF | 星 清太 |
17 | MF | 高徳 勇輝 | 15 | MF | 小山 北斗 |
28 | MF | 柳沢 拓希 | 24 | MF | 飯島 樹生 |
30 | MF | 土橋 優樹 | 9 | FW | 川森 有真 |
11 | FW | 安藤 央 | 11 | FW | 佐々木 雅人 |
戦評
少し肌寒く、秋を感じさせる気候の中キックオフした第14節。相手は前節まで6位と、法大よりは下位であるものの、去年まで1部にいたように地力では全く引けを取らない東洋大。昇格を争う両大学の対決だけに厳しい戦いが予想されていた。
星雄次(社4)が「いい形で試合に入れなった」と話すように、序盤は東洋大の素早いプレスに苦しめられチャンスすら作れず、ロングボールを放り込むだけの単調な攻撃に終始してしまう。ボールも相手に支配され、2年前の全国高校選手権得点王のMF 仙頭を中心とした多彩なサイド攻撃で立て続けにゴールに迫られる。そして前半20分、絶好の位置でのFK を許すとその仙頭に直接決められ先制点を与えてしまう。さらには27分、CKの混戦の中をFW遊馬にねじ込まれいきなり2点のビハインドを背負う。
しかしここでズルズルいかないのが今の法大の強さ。相手の早いプレスに慣れ、パスが回るようになると、普段より高い位置をとるDF永戸勝也(スポ2)、DF星の両サイドバックがいくつもチャンスを作る。そして迎えた前半43分、10番MF高橋健哉(社4)が左サイドからライナー性のセンタリングをいれるとMF黒柳駿(社2)がボレーで叩き込んだ。後期から出番を増やした期待の男が、監督の期待に応える2試合連続ゴール。法大が1点を返し、前半を折り返した。
後半はいきなり試合が動く。MF白石智之(経3)からパスをもらったMF高橋がドリブルを開始。一人をかわしてスルーパスを送ると、走りこんできたDF星が落ち着いてGKとの1対1を制し、ついに同点に追いついた。チームの核となる2人から生まれたゴールで波に乗りたい法大だったがここからペースダウン。突破力のある相手のオフェンス陣に押し込まれ、後半14分、相手DF石坂にスピードを活かした怒涛のドリブルでエリア内に侵入されてそのままシュート。再びリードを許してしまう。反撃に出たい法大であったが、疲れと焦りが見え始め単調な攻撃しかできず、41分に得たペナルティ付近でFKからの決めることができずそのまま終了。後半戦初黒星となった。
この結果、拓大に抜かれ4位に後退。2位との勝ち点差は4に開いた。3試合連続で先制点を許すなど、次戦以降は守備の立て直しが急務になるだろう。(杉田智哉)
監督・選手コメント
長山一也監督
–今日の試合の総括を
すごく入りが悪くて、ここ2試合と同じように先制されるという展開だったんですが、さすがに2点取られるときついかなという感じでした。ハーフタイムに「サッカーを甘く見るな」という風に強く言って送り出して、後半立ち上がりに同点に追いつくところまでは良かったんですけど、そこから畳みかける強さが無かったですね。そこの甘さはまだまだあるなと思います。
–ここまでの2試合だと追いついた後に逆転、追加点を奪えていたが、今日そうならなかった要因は
今日はこれまでの2試合と違って2失点してしまって、そこで今までよりも苦しいなという風に感じたと思うんですけど、2点を追いついたことで「これでまたいける」という気持ちの緩さが出たと思います。その雰囲気は見ていて分かりましたし、そこでチームをさらに鼓舞する選手が中にいなかったというのが、逆転された要因かなと思います。
–安藤選手投入の意図は
前で収まりがなかったというのと、奪った後のサポートのスピードも遅く運動量が無かったので、前で起点を作ろうという狙いでした。相馬と安藤をツートップ気味にして高橋と白石をワイドに置いて、そこで一旦起点を作ってから中で勝負ということをはっきりさせよう意図もあって投入しました。
-2年生の高徳は前期はあまり出番の無い選手だったが
技術があって独特のリズムを持っている選手で、練習でもよくゴールを決めていたのでその一発にかけようということで運動長が落ちていた相馬に代えて投入しました。
-1年生の上田もこれまで出番の少なかった選手だったが
三田がケガで、プレーには影響のないものなのですが一週間ほど試合に出れない状況だったので、チームも2連勝していて、1年生を使うのには良いタイミングかなと考えて三田の代役として起用しました。調子を上げていましたし、紅白戦でも良いアピールをしていたので、それで使おうかなと思っていました。ドリブルがすごく得意なので、今日みたいな固いピッチでボールが回しにくい中でドリブルでかき回してくれればという狙いもありました。
–次節に向けて一言
前期も2勝してからその後なかなか浮上できなかったので、ここからが勝負どころでもう負けられないです。ピッチ外のところから正していって、絶対に優勝するという思いでまた一週間トレーニングをやっていきたいと思います。
白石智之
‐今日の試合を振り返って
前節は立ち上がりが悪くて点が取れなかったのでそれを修正して立ち上がりからどんどん行って点を取ろうと思っていたんですけど、相手がロングボールを蹴ってきてそれに対応できなかったのが負けた原因だと思います。
‐最近、先制される試合が続いているが
自分たちが先に仕掛けていなかったり、どこかで隙があったり、余裕やいけるという気持ちを持っているから全員で合わせられないということが原因だと思います。
‐攻撃の形がうまく作れない中でどのように打開しようと考えていましたか
今日の相手は真ん中に集まっていたのでうまく自分と右サイドの(上田)慧亮がサイドで起点を作ってサイドで仕掛ければ相手が引いてくると考えていましたが、なかなかボールがもらえませんでしたね。その原因は自分たちの良さである低い位置でボールをつなぐことができずにロングボールばかりになったこと、少し弱気になったことです。
‐次節に向けての意気込みを
とにかく来週から1週間気を引き締めて勝ち点3奪えるようにチーム一丸となって頑張ります。
安藤央
‐今日の試合を振り返って
最初ベンチだったんですけど、入りがやっぱり悪かったっていうのと、東洋の戦い方がはっきりしていたので、その流れにまんまと乗ってしまったというか。自分たちの流れにもっていけなかったのが印象的でした。一回2-2に追いついた時に、チームは攻撃に集中したんですけど、そこでまた決めきれずに、失点まで押し込まれてしまって。自分が出てからは、単純に決めきれなかったというのと、前線のところで無駄なファウルとかがあって、流れがくずれちゃうといった反省点の多い試合でした。
‐どのような試合展開を予想されていましたか
ここ2試合入れられてから逆転という形なんですけど、最初入れられてたので、そういう反省を活かして、最初から自分たちから攻撃・アクションを起こしてやっていくという流れを希望というか予想してました。
‐戦ってみての東洋大学の印象
チャンスは五分五分にあったと思うんですけど、自分たちが押してる時間でも耐えてる時に、攻撃のことをちゃんと考えられていて。だから逆転許しちゃったのかなと思いますね。
‐今日のコンディション
そうですね、涼しかったのもあって、体のコンディション自体は良かったんですけど、上手くシュートまで持っていけなかったところは、これから改善していかなきゃいけないと思います。
‐久しぶりの出場でしたが、監督から何か声かけなどありましたか
前でボールを収めて、仕掛けるところはほとんど仕掛けて、いつもそうなんですけど、前を向いて勝負するというはっきりした言葉はありました。
‐大臣杯後、リーグ戦に入るまではどのような練習をされていましたか
総理大臣杯後合宿が、あったので休みも入れずに行って、そこで最後夏をやりきって。午前午後の練習だったり、大会後ってそういう練習することあんまりないんですけど、最後追い込んで休みは2日間くらいでした。リーグ戦が始まってからは、通常の練習にいくというか。もう一つ辛いことがありましたね、大会後(笑)。今は、決まったというか、週明けから、がーっとやって試合にどんどん調整していくという練習ですね。雰囲気はすごくいいです。
‐次戦、産業能率大学戦へ向けての意気込み
自分のやることははっきりしていて、リーグ戦では入れてないので、点を決めるということと、チームとしては最初から自分たちから攻撃とか仕掛けていけるように頑張っていきたいです
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