JR東日本カップ2014 関東大学サッカーリーグ戦2部
第15節 対東京農業大学
2014年10月4日(土)法政大学城山サッカー場
前節勝利したことで、2試合連続で勝ちを逃すことは避けた法大。昇格、そして優勝を狙うために取りこぼしの許されない状況で中迎えた東学大戦は、序盤は極端に引いて守る相手に対し点を取れず苦しんだものの、前半終了間際と後半早々に点を奪い試合を決定づけ、終わってみれば3-0と快勝。昇格争いに食いついている。
トータル試合結果
3 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 0 東京農業大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
45分 | 法大 | 三田尚希 | 相馬将夏 |
57分 | 法大 | 相馬将夏 | ー |
67分 | 法大 | 山口廉史 | 三田尚希 |
メンバー
法政大学 監督: 長山 一也 |
東京農業大学 監督: 秋吉 保浩 |
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21 | GK | 富澤 雅也 | 21 | GK | 松尾 優作 |
2 | DF | 永戸 勝也 | 2 | DF | 中西 孝太 |
6 | DF | 星 雄次 (Cap) | 3 | DF | 加藤 聖哉 |
13 | DF | 藤本 貴士 | 5 | DF | 櫻岡 徹也 (Cap) |
22 | DF | 田代 雅也 | 20 | DF | 加藤 徹 |
5 | MF | 山口 廉史 | 10 | MF | 浜田 翔 |
8 | MF | 三田 尚希 | 14 | MF | 石川 乾悟 |
14 | MF | 白石 智之 | 17 | MF | 徳田 康朗 |
18 | MF | 鈴木 貴大 | 25 | MF | 金 裕志 |
29 | MF | 黒柳 駿 | 8 | FW | 佐々木 翼 |
9 | FW | 相馬 将夏 | 9 | FW | 相川 優介 |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 四宮 祐貴 | 31 | GK | 神山 昌士 |
3 | DF | 宗近 慧 | 15 | DF | 小田原 貴 |
7 | MF | 松田 有平 | 16 | DF | 大野 洋平 |
24 | MF | 上田 慧亮 | 4 | MF | 内藤 将梧 |
25 | MF | 西室 隆規 | 13 | MF | 岡庭 裕貴 |
10 | FW | 高橋 健哉 | 19 | FW | 山本 礼利 |
11 | FW | 安藤 央 | 23 | FW | 山本 侑史 |
戦評
試合は立ち上がりから法大が圧倒的にボールを支配する。時には7人がDFラインに並ぶなど、ほぼ全員で守ってきた東学大に対し、得意のサイド攻撃をしかけチャンスを作るが、なかなか決定的な場面を作れない。黒柳駿(社2)らのミドルシュートやCBのオーバーラップ、DFラインから裏へのロングボールなどさまざまな攻撃パターンを試み続けるも得点には結びつかず、むしろ選手に疲れが見え始める。逆に前節でも長山監督が課題と話したカウンターやセカンドボールを拾われてからのプレーでピンチを迎え、あわや失点の場面も。しかしここ数試合何度もチームを救ったGK富沢雅也(経3)が得点を許さない。FW相川の無回転ミドルをファインセーブしたり、DFが裏を取られた場面では果敢に飛び出したりと、前節にもまして好プレーが光った。
だんだんと試合は膠着し、このまま0-0で前半終了かと思われたが、45分に先制点が生まれる。CB藤本貴士(経4)がオーバーラップしクロスをあげると、これを相馬将夏(スポ4)が落として三田尚希(現4)がゴール。前半のうちに先制することに成功してハーフタイムを迎えた。
後半に入ると東学大は戦術を変更。前からプレスをかけてくるようになり、積極的に攻撃参加をしてくるようになる。この変化に選手たちは戸惑い、試合の流れを東学大に奪われる。54分にはFKのトリックプレーからゴールに迫り、このまま後半は東学大が波に乗るかと思われた。しかし55分、CKから相馬がゴールを決めて突き放すと、完全に相手は意気消沈。試合は再び法大のペースとなった。その後も危なげなくボールを支配し、66分にはFKから山口廉史(スポ4)が決めて試合を決定づけ、3-0の快勝を収めた。
下位のチーム相手に勝つことは当然とはいえ、前期リーグでは下位相手の取りこぼしが多かっただけに引いて守る相手を崩しての勝利は大きい。首位関学大との勝ち点差は4、決して追いつけない数字ではない。昇格圏である2位争いも勝ち点差1の中に3チームが固まる混戦模様だが、今の調子を維持しつつさらにレベルアップし、最終戦まで勝ち点を重ねてほしい。(安部雅人)
監督・選手コメント
主将・DF宗近慧
–今日の試合の総括を
試合の入りも良くて、最初の15分で前からどんどん行こうと決めていたので、なかなか点は取れなかったですけど良い形でシュートまで持っていったっていうのは良かったと思います。もっと早い時間で決めるということが、今後の課題かなと思います。
–今日の相手はかなり引いてきたが、そういった相手に対策はしていたのか
チームとしては特には無かったんですけど、プレーしてる選手たちはサイドから崩したり、遠目から狙ったりと色々な形でやっていました。
–ベンチから見ていてそういった攻撃はどうだったか
チャンスはありましたが、中に効果的なパスは出ていなかったので、やはり相手が引いてきたら厳しいなと。そういった相手をもうやって攻略していくか、どう崩すかっていうのは、また来週一週間考えていかないといけないと思います。
–守備の方は見ていてどうだったか
ずっとほとんど攻めていたのでやられるとしたらカウンターからか、後ろが準備していない状態でのロングボール、クリアがそのままチャンスになった時だということは、試合前から監督や選手たちで話していたんですが、やっぱりふとした瞬間にやられたりしているので、そういうところはまだ甘さがあるなと思います。
–前節から試合に復帰したが、プレーしてみて手応えは
8月9月と出れてなくてすごく悔しい気持ちはあったので、やっとここまで来れたという気持ちはありますが、だいぶ休んでいたのでまだまだ試合勘や体のキレなどは戻っていないので、早く戻さないとチームに貢献することはできないので、自分自身突き詰めていきたいなと思います。
–後期リーグ4勝1敗となったが、チームの雰囲気は
一回負けてから、やっぱりこれじゃいけないという雰囲気は出てきたし、連勝することの難しさも分かっているつもりなので、連勝からもっと厳しくやっていかないといけないということはチームで話しているので、そこのところはやっていかないといけないです。
–次節に向けて一言
次節勝って3連勝するということが目標で、僕自身ももっと試合に出て活躍したいというのがあるので、早くちゃんと出られるように頑張りたいと思います。
MF山口廉史
–今日の試合を振り返って
チームのことは監督とかに聞いてもらうとして、個人としては、前節スタメンで使ってもらってから今節もスタメンだったので、結果を残して次に繋げたいという意識でやっていました。得点という形でひとつ結果を残せたのは良かったです。
–得点の場面を振り返って
良いボールが来たので合わせるだけでよかったです。個人的にヘディングは狙っていたので、決められて良かったです。
–素晴らしいヘディングだったが、ヘディングは得意なのか
いえ、そんなに得意ではないですけど、点を取るとしたらヘディングぐらいしかないので、そういう意味では狙っていました。
–前半は相手がかなり引いてきて崩すのが大変だったと思うが、どういう風に崩そうとしていたのか
チームとしてはサイドから崩そうという狙いでやっていました。個人としては、自分はそんなに足元がうまい方ではないので、うまい人たちにテンポよく回してリズムを作ってという感じでやっていました。長いパスを出したりといったプレーは、これから練習していかないといけない課題ですね。
–何度か危ない場面も見られたが、今日のチームの守備はどうだったか
前節は相手にバイタルエリア、センターバックの前のスペースを使われていたので、セカンドボールを拾うようにということを意識してやっていました。でも何度かセカンドボールを拾われた場面もありましたし、その点はもっと追求してやっていかないといけないと思います。
–次節に向けて一言
来週もチーム内の競争に勝って試合に出るということが目標なので、次もスタメンに選ばれるようにまた一週間良い準備をしつつ、どんな形であれチームに貢献できるようにしていきたいと思います。
MF三田尚希
–今日の試合を振り返って
相手もけっこう早く攻めてきていたので、なかなか自分たちのペースにできなかったというのが正直なところです。
–試合結果としては3-0の快勝でしたが
まだまだ点を取れるチャンスもありましたし、3点以上取れた試合だったかなとは思うんですけど、取れるところでは取れたのでその辺は良かったかなと思います。
–前半は相手が引いて守備を固めてきていたが
前線が動き出してサイドからの崩しをしなければいけないんですけど、前半それが出来なくて後ろに負担をかけてしまったところがあったんで、もう少しサイドを使って相手を広げたりして、という攻撃をしていければなと思っています。
–今日のゴールについて
当たり損ねだったので、もう少ししっかり決めたかったです。でも今まで点が取れていなかったので、今日点取れたのは良かったなと思います。
–ハーフタイムに監督から指示はあったか
入りの15分というのをいつも意識しているんですけど、後半も入りの15分しっかりやれと指示が出ていたんで、入りをしっかりやることはチーム内で話していました。
–次節へ向けて
優勝するためにはもう1戦も負けられないので、1試合も落せないんで次もしっかり法政のサッカーをして勝ちたいと思います。
FW相馬将夏
-今日の試合を振り返って
入りがいい時は勝てる試合が多いので、入りを意識しようと毎試合思っていて、先週の産能大戦で良い入り方ができたのでそれを継続していこうとしてて、先週みたいにはいきませんでしたけど、やるべきことはやっていたので最後前半終了間際に得点できて、入りが良かったから今日勝てたと思います。
-3-0というスコアについては
チーム全員やるべきことはやっていたので、こういう結果になったと思います。でももっと僕が下がった後に4点目取りに行ってもよかったと思うのでうちは得失点差が少ないので、得失点差にも拘って、あと6試合やっていければと思います。
-前線の選手として相手の守備をどう崩そうと考えていたか
相手が止まっている中で自分たちも止まっていては駄目なので自分達から先に動いて仕掛ける意識を持つことと、サイドからカウンターを積極的に仕掛けていこうということだったんですけど、最後に1点取れたので。でももっと早く取るべきでしたね。
-リーグ戦では3試合ぶりの得点だったが
セットプレーから今年自分は点を取っていなかったので、初めてあのような形で取れたので継続してきたいと思います。
-次節に向けての意気込みを
まだうちは今シーズン2連勝はしているんですけど、3連勝はしていないので必ず3連勝するためにこの1週間良い準備をしてきたいと思います。