【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 4年生のコメント
東京六大学野球秋季リーグ戦 対東大2回戦
2014年10月26日(日)
神宮球場
10月26日、東大2回戦の試合を最後に、4年生は惜しまれつつも引退を迎えた。今季は開幕7連敗を記録するなど屈辱を味わったが、最後の最後に笑顔で終えることができたのは喜ばしいことである。そこでスポホウでは、今秋ベンチ入りした4年生全員に法大野球部での4年間を振り返っていただき、思い出やメッセージを伺った。
※掲載選手は岡﨑、齊藤秀、杉本悠、鈴木貴、中園、松田、森本、安本、吉澤(50音順)です。
4年生のコメント
岡﨑泰士 内野手(法4=作新学院)
―4年間を振り返って
結果は出なかったんですけど、チームワークの良い楽しい仲間たちと過ごせた4年間でした。
―最も印象に残っている試合はなんですか
やっぱり(一昨年の秋の)優勝したときの喜びというのが一番大きかったです。
―今後の進路は
野球はやらないです。普通に就職します。
―後輩たちに伝えたいことは
(今季は開幕から)7連敗をしてしまって申し訳なかったですけど、その悔しさの分頑張ってもらいたいです。優勝してもらいたいです。
―同学年の仲間はどのような存在でしたか
支え合ってやってきましたし、キャプテンの安慶名はチームのことを一番に思ってやってくれていたので、とても良い仲間だったと思います。
―最後に法大を応援してくださっている方々へメッセージを
連敗が続いている状況の中でもたくさんの方が球場に応援に来ていただいて、本当に感謝しています。ありがとうございましたと伝えたいです。
齊藤秀之 外野手(文4=北海学園札幌)
―今日の試合を振り返って
負けられない試合で、大学最後の試合ということもあって、気合いを入れて臨んだ試合でした。
―今シーズンを振り返って
正直なところ、チームとしては5位という残念な結果でしたし、個人としても悔いが残るシーズンだったかなという感じがします。
―最上級生として過ごされたこの1年間はいかがでしたか
3年生の頃とは全然違って、4年生がチームの顔になるので、引っ張っていかなきゃいけないという面もありましたし、実際チームの主軸は3年生が担うことも多かったので、それに負けられないなという気持ちもあり、気の抜けない1年で、3年生の頃より倍くらい疲れました。
―大学野球生活を振り返って
正直こんなに試合に出られるとは思ってなかったですし、最初はレベルの高さに驚いていたので、ついていくのがやっとだったんですけど、2年の冬から通用するかなと思い初めて、3年・4年と出場議会に恵まれたことはよかったですけど、自分の思った結果はついてこなかったので、もう1回大学野球やりたいという気持ちです。
―ご自身の力が通用すると感じたきっかけは何でしたか
冬の鴨川キャンプのときからオープン戦で使ってもらって、結果も出てきたので、もしかしたらいけるかなという感じでした。
―大学野球で得たもの
チームメイトがまずレベルが高いので、それに勝たなければならないですし、(チーム内での)競争に勝って、相手にも勝たなければならないので、自分に厳しくして努力していかないと結果もでない、厳しい世界だなと思いました。
―記憶に残っている試合
今日の試合も残っていますが、3年秋の優勝を懸けた明治戦は全て、特に印象に残っています。引き分けで優勝を逃して、その後に勝ち越されてといった辺りは本当に強いイメージがあります。
―同期はどのような存在でしたか
しっかりした人が多くて、中でも石田、伊藤は下級生の時から(試合に)出ていて、すごいなと思っていましたし、3年から4年にかけて出てきた主将の安慶名とかは本当にプレーヤーとしても人間としてもついていける、頼もしい仲間でした。
―今改めて思う法大野球部とは
最初はもっときちっとしていて、厳しい感じで、他大学でいうと亜細亜みたいな感じかなと思っていたんですけど、ある程度は方針がありますけど、その中で自分で自由に考えてプレーさせていただけたので、柔軟性のある良い部だなと思います。
―同期に一言メッセージをお願いします
違う道に進みますけど、野球やる人もやらない人も、それぞれの道で輝けるように頑張ってほしいです。
―後輩へのメッセージ
後輩は本当に力のあるプレーヤーが多いので、今は3季連続5位ですけど、来年は本当に連覇を狙えるレベルだと思うので、日々の練習から自分を追い込んで、必ず優勝してほしいです。
―これまで応援してくださった方々に一言
本当に感謝しかなくて、親をはじめ、応援してくれた方々や友達、指導していただいた方々に、本当ならもっとしっかりした成績を出して恩返しをしたかったんですけど、それは叶いませんでしたが、今まで支えていただいて本当にありがとうございましたと言いたいです。
―今後は社会人野球でプレーされるということですが、目標などはありますか
まずは都市対抗大会に出ることと、出てからは優勝したいです。他は、同期がいるチームと当たった場合は、本当に成長した姿を見せて勝ちたいです。
―今後の意気込み
チームの主軸になって、チームの顔と言っていただけるような中心選手になりたいです。
杉本悠哉 内野手(営4=広島工)
―四年間を振り返ってみていかがですか
高いレベルでやれて、けがばかりで試合には出られなかったんですけど、非常に良い経験ができたと思います。
―最後の試合をどのようなお気持ちでご覧になっていましたか
どうにかしてチームのために力になれることがあったらなと思って、声出しやベンチワークなりをやるというのが僕の仕事だったので、そこでチャンスがあれば代打で出場だったりと、出るときがあればやろうという気持ちでした。
―四年間の中で忘れられないことはありますか
優勝できた時のことと、この間の7連敗後の明治戦で勝った試合が忘れられないです。
―先日のドラフトでは高校から一緒の石田選手が指名されましたが
やっぱりかかるなと思っていたので、高校から大学までずっと見てきたので僕も嬉しいなと思いました。
―卒業後の進路は
地元の広島に戻って野球を続けます。
―後輩のみなさんに伝えたいことは
今回これだけ苦しい思いをして、勝つのがどれだけ苦しいか味わって分かったと思うので、僕らは優勝がないと分かった瞬間、何か後輩に残してあげられるものというのを四年生の中でも話し合ったんですけど、何をというのは僕らもわからないですけど、三年生以下がそういうのを感じてくれていたらいいなと思います。
鈴木貴也 投手(人4=済美)
―今日の投球を振り返って
あまり良いピッチングではなかったんですけど、ランナーを出してからしっかり冷静になって粘れたので、それが無失点につながったのではないのかなと思います。
―ランナーを出してからのピッチングで意識したことは
昨日や一昨日のミーティングした通りに、しっかり投げきれれば抑えられるという自信はあったので、冷静になって力を入れるところは入れてしっかり投げるということです
―勝ち点がかかった場面で、絶対に負けられない試合でしたが
緊張してないって言ったら嘘になりますけど、思ったより冷静になれて楽しんで投げられたかなと思います。
―東大打線に対して、どのように攻めていこうと考えていましたか
変に意識はせずにセオリー通りアウトコース低めのボールを(配球に)入れて、後は打たれてから考えようと考えていました。
―縦の変化球をうまく使っている印象を受けましたが
基本的にまっすぐで押していこうと安本と話し合っていて、ピンチの場面ではチェンジアップをうまく使って、初回の有井(2死1、3塁の場面でショートゴロに打ち取る)もそうですし、4回のランナー3塁の場面でもチェンジアップで上手くゴロを打たせることができたかなと思います。
―秋季リーグ戦を振り返って
初めて僕はシーズン通して防御率が0.00で、それは自分でも喜んで良いのかなと思いますけど、課題だったコントロールが乱れる場面があって、四球を出してピンチを招いたりしたので、これから社会人で野球をやるんですけどしっかり克服していきたいと思ってます。
―四年間で得たものは
高校の時は、ピッチングはがむしゃらに投げていたんですけど、大学に入ってからは配球だったりを考えながらピッチングできるようになったのは成長できたことですね。
―印象に残っている試合は
思い出に残っている試合と言ったらやっぱり二年前の優勝した試合なんですけど、最近だったら7連敗した後の明治戦の一勝です。勝ち点は取れなかったんですけど、チームが一つになって勝てたので印象に残っています。
―仲間はどのような存在だったか
ピッチャーの石田をはじめ、悪いところはしっかり指摘してくれて、自分が成長するにあたってとても大きかった存在ですし、安慶名を中心としてみんな仲が良かったです。
―後輩に伝えたいこと
3季連続5位という悔しい結果に終わっているので、来年の春はしっかり勝って優勝してもらいたいです。
―これからの目標は
コントロールを磨いて、しっかりコーナーに投げ分けて勝てる投手になりたいと思います。
―最終目標はプロ選手ですか
そうですね。社会人でもチャンスはあると思うので、目指せる間は目指して、目標を高く持ってやりたいです。
中園洋輔 捕手(法4=いなべ総合学園)
―4年間を振り返って
悔しいといえば悔しいですけど、最後はみんなで勝って終われたので良かったなと思います。
―今日で引退となりますが、この4年間で1番印象に残っていることは
秋のリーグ戦前なんですけど、4年生だけで集まった時に、遠慮無しに悪いところとかをみんなで言い合って、みんな泣いたりしたことがあったので、それは忘れられないです。良い仲間たちだなと思いました。
―中園選手にとって4年生の仲間はどのような存在でしたか
みんな相談とかも乗ってくれますし頼りになる奴らばかりで、違う道には行くんですけど、これからも一生の友達だと思います。
―卒業後の進路は
自分は京都の日本新薬に野球で行けることになり、今後もまだ野球を続けられるので、また上のステージで頑張っていきたいなと思います。
―これからの法大野球部を造っていく後輩たちへ伝えたいことは
来年は(創部)100周年で今年以上にプレッシャーがかかると思いますけど、今年からずっと出ていたメンバーも多いので、そいつらがしっかり下を引っ張って、“常勝の法政”をもう1度築いていってもらえたらいいかなと思います。
―今まで応援してくださったファンの方へメッセージをお願いします
勝てない中でも応援してもらって、あまり勝てなかったので恩返し的なことは最後までできたなかったですけど、自分たちは応援してもらって力になりましたし、応援してくれる人が居るから頑張れたというのもあるので、感謝してお礼が言いたいです。
松田渉吾 外野手(法4=三重)
―今日の試合を振り返って
最後の試合で勝ち点を取れたことが良かったと思います。
―大学ラストゲームを終えて今のお気持ちは
4年間で一番楽しいと思える試合でした。
―4年間を振り返って
春から勝てなかった試合が多かったので苦しいこともありましたけど、キャプテンが頑張ってまとめてくれたので「安慶名お疲れさま」という気持ちです。
―印象に残っている試合や出来事はありますか
自分はベンチに入っていなかったんですけど、2年生の秋に優勝して自分が4年間在籍している中で優勝の経験ができたのは良かったかなと思います。
―けがを抱えていた期間もありましたが、そこから復帰したときの思いは
けがは結構あったので、あまり思い通りにいかないときもありましたけど、4年間しっかりと全力で野球ができたので良かったです。
―他の4年生はどのような存在ですか
今まで先輩とかを見てきても、自分たちの代はすごく仲が良かったと思うので、自分はやりやすかったなと感じています。
―3年生の選手たちが「松田さんからアドバイスを受けた」と寮取材でおっしゃっていましたが
かわいいのでしゃべりかけたり、野球の面で何か教えることがあれば教えようかなと、この一年間ずっとやってきてので、少しでも何か3年生のためになったのなら嬉しいです。
―後輩へメッセージ
今年は3年生が主力で結構出ていたので、来年はもっとレベルアップして優勝目指して頑張ってほしいです。
―今後のご自身の目標を聞かせて下さい
自分は今まで野球しかしてきてないので、社会の厳しさとか知らないのでバイトとかして厳しさを知ろうと思います。
森本隼平 内野手(法4=中京大中京)
―秋季リーグ戦を振り返って
自分としてはベンチに入るのも難しい状況だったので、ケガが治ってベンチ入りして、応援してくれている沢山の方々に自分の姿を見てもらえたのが個人的には良かったです。
―ケガが治り、一年生以来の打席でしたが心境は
あっという間だったのでそれほど気にはしてなかったですけど、やっぱりうれしかったですね。それが一番大きかったと思います。
―四年間で得たものは
自分の姿を見たりであったり、ケガが治って頑張ってやってきたことを応援してくれる人が沢山いて、そういった方々に出会えたことが、法政大学に来て良かったなと思っています。
―四年生の仲間はどのような存在でしたか
すごく仲が良くて、試合に出ているのは下級生が多いんですけど、その中でもやっぱり走る役であったり、打つ役であったり、守る役であったり一人一人が(役割を)意識できていた四年生だと思います。
―ターニングポイントとなった出来事は
一年生の時からリーグ戦に出させてもらっていたんですけど、夏のオープン戦で膝をケガして、そこから悪い方向にどんどん向かって行ってしまったので、そのケガが‥‥。もしあそこでケガをしなかったら、また違う人生だったんじゃないかなと思っています。
―印象に残っている試合は
一年生の初めてヒットを打った打席と、四年生になってからヒットを打った打席ですね。
―後輩に伝えたいことは
優勝が第一だと思うので、後輩の皆には本当にもう一回「優勝」ということだけを考えて一人一人が(自分に)厳しい気持ちをもってプレーしてほしいなと思ってます。
―これからの人生での目標は
野球からは離れるんですけど沢山の仲間がいるので、そういう仲間とこれからも助け合うことはできると思います。プロに行く石田もそうなんですけど永遠の仲間だと思っているので、応援であったり励ましであったり、そういったことが出来る仲間を社会人になってからも作っていきたいなと思います。
安本英正 捕手(営4=広島商)
―大学野球生活が終わり、率直に今の気持ちは
大学野球生活は終わりましたが、今後は社会人野球をやるので気持ちを切り替えて、次のステージにステップアップしていきたいです。それと同時に、残っている後輩のことも応援したいです。
―この4年間について
自分は小学校のときに野球を初めて、高校までは試合にも多く出場して、順風満帆な野球人生を送ってきましたが、大学に入ってからは周りのレベルも高いし、木製バットにもなかなか対応が難しかったことに加え、同学年には中園(法4)がいて、下級生のころは多くの試合を彼が出場していたので、レギュラーを奪えるように毎日努力していました。そして自分たちの代に変わるにつれて、徐々に試合に出られるようになりました。そういった点で自分を成長させてくれた4年間だと思いました。
―ご自身にとって大学野球とは
自分は高校時代に甲子園に出場できなかったので、ここまで大勢の観客がいる中、神宮で野球をしたことは今後に野球人生の中で大きな自信になったと思います。
―大学野球を通じて学んだこと
野球をすることにおいて勝敗はもちろん大切ですが、それ以前に挨拶をするなど人としての礼儀やマナーをしっかりすることを監督、助監督などに言われてきたので、そこは大学野球から学んだことだと思います。
―今後の法政野球部はどうなってほしいですか
自分たちの代は春、夏ともに5位に終わってしまったので優勝してもらいたいです。そして、ただ勝つだけでなく周りからも応援され、個々としてもそうですが人としての質も高いチームになってもらいたいです。
―共に頑張ってきた同期へ
進路はそれぞれ違いますが、これからも互いに助け合いいい仲間でいたいです。
―後輩たちに一言
今年のチームは3年生以下が多かったので来年以降、期待しています。そして自分たちができなかった天皇杯をとってもらいたいです。
―これからの抱負は
これから社会人野球をやりますが、そこで成長して1つの目標である「プロ」を目指したいです。また、都市対抗野球などで今のチームメイトと対戦することも楽しみです。
―法大野球部のファンの方々に一言
5位という結果でしたが、ずっと激励してくれてありがとうございました。その言葉はすごく力になったので次の代も応援してもらえるとありがたいです。
吉澤光隆 内野手(文4=桐蔭学園)
―今シーズンを振り返って
優勝を目指してやってきたんですけど、開幕から思うようにいかなくて、負けが続いて苦しかったです。悔いが残ると言えば残りますけど、最後まで全力でやって、東大戦で勝ち点を取れて、4年生を中心にみんなで団結してしっかりやることができたので、良かったとは言えないですけど、最後までしっかりやったかなという感じです。
―大学野球で得たものは
思い通りにいくことがあまりなかったので、野球もそうですけど、この先の人生も甘くはないなということを教えてもらいました。
―今日で引退となりますが、どのような4年間でしたか
良いことよりも辛いことの方が多かったので、今思うと自分なりに頑張ってきたつもりですけど、思うようにいかなかったことが多かったです。
―卒業後、野球は続けますか
続けないで一般の会社に就職します。
―下級生へのメッセージ
僕らの代は2、3年生中心で、試合に出てくれて、僕らが下級生に頼っていた部分があって迷惑をかけたことも多かったですけど、自分たちの代になったら、今回みたいな悔しい思いはしてもらいたくないし、(来年は創部)100周年もあるのでなんとか優勝してもらいたいと思います。今まで、僕たちが試合に出られなくて悩んでいた時期もあったんですけど、声をかけて支えてくれたりしたので感謝しています。
―最後になりますが、ご自身にとって野球とは
小学校からずっとやってきたので生活の中心で、今までの人生の中心でした。これからは野球から離れる生活になると思うんですけど、今までのことを次のステージで生かせるようにしたいです。
フォトギャラリー
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