【ラグビー】関東大学リーグ戦 対大東大戦 選手権遠のく四連敗

ラグビー
 

関東大学リーグ戦 対 大東文化大学
2013年10月27日(日)
秩父宮ラグビー場

前節までに三連敗を喫し、優勝どころか選手権出場までも黄信号が灯ってしまった法大。今節の相手大東大は勝ち点で下位にいるため、取りこぼしは許されない。苦戦が続くリーグ戦で、反撃の狼煙を上げることはできたのか。

相手を押し込むFW陣

試合結果

トータル試合結果

19
法大

7 前半 7 26
大東文化大学
12 後半 19

ポイント詳細

3 4
2 G 3
0 PG 0
0 DG 0
法大   大東文化大学

法政大学スターティングメンバー

No. ポジション 選手氏名 学部/学年
1 PR 鈴木 智丈 経4
2 HO 小池 一宏 スポ3
3 PR 石澤 輝 社4
4 LO 吉村 公太朗 経2
5 LO 小山 智聲 現4
6 FL 堺 光弘 2
7 FL 西内 勇人 社3
8 NO.8 堀 大志 情4
9 SH 金子 峻大 経2
10 SO 林 修兵 1
11 WTB 半井 優太 社3
12 CTB 金 勇輝 社3
13 CTB 大塚 剛史 工3
14 WTB 門間 麗 経3
15 FB 山口 勇輝 社4

戦評

 大学選手権出場の為にも負けられない大東文化戦が秩父宮ラグビー場でキックオフ。今節の法大は、大政、加藤に変わり、金子(2年)、林(1年)と公式戦初スタメンが並ぶフレッシュな顔ぶれで試合に臨んだ。

 先制点を挙げて勢いに乗りたい法大だが、なかなかリズムをつかめない。19分、相手のオフサイドからPGを得るが、敵陣22m付近右側から#10林が蹴ったボールは惜しくもゴールポストをそれ、先制のチャンスを逃す。敵陣で攻撃する時間が長いものの、なかなか相手のインゴールを越えることができない。それに対し、数少ない好機を逃さなかった大東大が28分に均衡を破る。法大のノットロールアウェイで、大東大が法大陣地22mまでタッチキック。その後ラックを形成し、クリアになったボールをピックアンドゴーで中央にトライを決められる。早い段階で追いつきたい法大は36分、相手のノックオンから敵陣22m付近でスクラムを選択すると、#9金子からボールを受け取った#13大塚が相手のディフェンスをかわし、インゴールにボールをタッチ。林がゴールを決め、なんとか7-7の同点で前半を折り返した。

 追いついた勢いそのままに攻勢に出たいところだったが、法大は後半開始直後に思わぬ形で失点してしまう。自陣10m付近でペナルティにより、相手がハリーでリスタート。ディフェンス陣が反応する前に抜け出され、そのまま中央にトライを許し7-14。7分にはタックルする余地なく、自陣からインゴールまで相手BK陣に連続で攻められ、またしても中央にグランディング。さらに同じような形で16分にも左中間にトライを許した。ゴールは失敗に終わったものの、7-26と悪い流れが続き、前節同様、法大は次々に選手交代を行い挽回を図る。ハーフバックス団では金子に変わり、#21森岡、林から#22井上が入れ替わる。この交代が流れを引き込んだのか、26分、敵陣インゴール前で、スクラムからモールで押し、混戦のなか最後は#6堺が飛び出しサイドを突いて中央にトライ。後半、#5小山から変わった#19牧野内がゴールを成功させ、14-26と追い上げ、井上のタッチキックで、インゴール付近に見事陣地を広げる。ラインアウトを確実に取るとFW陣が優勢に運び、最後は#8堀がピックアンドゴーで左中間にボールを置く。厳しい角度からのゴールは失敗に終わり、牧野内は肩を落とした。ロスタイムは1分、19-26の1トライ、1ゴール差として最後までボールを追い続けたが、無念のホイッスルが響いた。

 整列後、#2小池、#7西内、#11半井らはうつむいたまま、暫く起き上がることが出来なかった。主将である堀もまた、共同記者会見で目を真っ赤に染め、表情に悔しさをにじませた。

 大東大に負け、初戦の立正大戦での勝利以来四連敗を喫し、大学選手権出場への道のりが遠ざかる。しかし、残る東海大、拓殖大戦に勝てば選手権圏内でリーグ戦を終える可能性はまだ残っている。これ以上負けることが許されない法大は、背水の陣で残り二試合に挑まなければならない。次戦こそラガーマン達の歓喜の笑顔を期待したい。(吉田 佑梨)

監督・選手コメント

谷崎 重幸監督

ー今日の試合について
前半からほとんど試合を支配されてしまって、なかなか自分たちのペースというものを出せないなかで、終わってみて同点で行けたというのは良かったです。ハーフタイムでも、慢心することもなく、そのまま前半の流れでは行けないというのは話していたので、まずはディフェンスからということを考えていたのですが、(後半の)入りの部分で失敗してしまいました。3本取られてからは追い上げていたんですが、少し最後の部分で個人技で行ってしまって。ああいう場面でこそ、これまで準備してきたことが出せるようにならなければいけませんし、チャンスの場面でオフサイドを取られてしまって、それを活かせなかったというのは残念というか、ゲームを支配する上でそういうミスは行けないと思っています。選手はこれまでしっかりと準備してきたのに、勝たせてやれなかったというのは、非常に申し訳なく思っています。

ー改善点は
ラインアウトをした際にその次のところで、ボールを取り切る準備ができていないので、結局個人技に走ることになってしまいました。また、ペナルティを外して慌ててしまいましたし、そういう場面で徹底されていなかったのかな、と。

ー春からやってきてできていること・できていないこと
初めて大学、法政で指揮を執ってみて、当たりの強さというところでは負けないようにはなったと思います。選手たちは器用に、場面場面での一貫性というものに気付けていますし。しかしそういった中で競りながら、勝てる試合で勝ち切れないというのは、やはり実践的な練習が足りていないのかと思います。

ー春にできていたのに、秋にかけてできなくなったこと
やはりまだ完全に掴み切れていない技術というものがあって、そういう場面で大きな修正はないんですが、選手をリラックスさせてやることが大事だとは考えています。ミスをした後に、アタックでなんとかしようと場面が多くて、そこはちょっとね。私としては、してほしいプレーなんですが、そこからサポートのプレーヤーが動き出さないと。夏も多く試合はやってきて、準備はしていたんですが、勝たせてやれなかったというのは、やっぱり申し訳ないですね。

ー加藤選手がベンチ外だった理由は
やはりチームとしてなかなかうまくいかない現状で、何かを変えないといけない。加藤はマークされているので、相手の裏をかくと言いますか、そういうところで外しました。本当に責任感の強い選手で、自分が打開してやるという気持ちも持っているんですけど、ちょっとそういう部分がまだうまく噛み合ってない様子もありましたので。

堀 大志

ー今日の試合について
そうですね。やっぱり前半で取り切れなかったというところが。ディフェンスから入って受けてしまって。後半は集中力を持って入れたんですけど、まだまだというか。勝ち切るかというのが足りないと思います。

ー改善点は
自分たちは、他のチームに比べて全体的に体が小さいと思うので、チャンスの場面で個人技に頼るのではなく、固まって集団で攻めるというのをしっかりやっていきたいと考えています。

大塚 剛史

 

ー今日の試合を振り返って
前半は自分たちのやりたいことをうまくできたんですけど、後半はミスもあって空回りしてしまってやりたいことができませんでした。

ーご自身のトライを振り返って
キャプテンからボールを持ったら迷わず前に行け、といわれていたのでそこはうまく行けて良かったです。

ー今日は前回の試合よりもBKにまわす場面が多く見られましたが
夏合宿で大東と(試合を)やった時にBKでも勝負出来ていたので、FWに任すだけでなくBKでもいきました。

ー後半の入りに立て続けに失点してしまったことが痛かったと思いますが
一回トライをとられたら次も連続でトライされるという展開がずっとここの所続いているので、次は絶対とり返せるように流れを変えられるようなプレーをしたいです。

ー東海大戦に向けて
あとはもうないので絶対に勝ちにいきます。

堺 光弘

ー今日の試合を振り返って
勝ちたかったです。いつも前半はいいのですが、後半は崩れてしまった。(自身のトライについては)あれはみんなのトライです。

ー春夏に比べ成長した点
チームが一つになっているところですかね。

ー残り二試合の意気込みを
勝ちたいです。今回出来なかったところは今後の課題で、自分は二番目の仕事人として、ボールを持たないところの仕事をきちんとしたいです。

 

フォトギャラリー

  • DSC 0086 R相手を押し込むFW陣
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