【サッカー】関東大学サッカーリーグ 第1節 対慶大 強豪相手に完敗…1部リーグの洗礼を浴びる
JR東日本カップ2015 関東大学サッカーリーグ戦1部
第1節 対慶應義塾大学
2015年4月5日(日) Shonan BMW スタジアム平塚
いよいよ今年も大学サッカーが開幕した。5年ぶりの1部リーグを戦う法大は、開幕前の練習試合などの結果も良く古豪復活が期待される。しかし開幕戦は期待がプレッシャーとなったか思うようなプレーができず、慶大相手に3-0と完敗。厳しいスタートとなってしまった。
試合結果
トータル試合結果
3 慶應義塾大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 法政大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
17分 | 慶大 | 山本 哲平 | |
37分 | 慶大 | 宮地 元貴 | |
57分 | 慶大 | 山本 哲平 | 松木 駿之介 |
メンバー
慶應義塾大学 監督: 須田 芳正 |
法政大学 監督: 長山 一也 |
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1 | GK | 宮原 隆志 | 1 | GK | 富澤 雅也 |
2 | DF | 望月 大知 | 2 | DF | 山田 将之 |
3 | DF | 溝渕 雄志 | 8 | DF | 青島 拓馬 |
4 | DF | 宮地 元貴 | 9 | DF | 永戸 勝也 |
6 | DF | 井上 大 | 33 | DF | 藺藤 子龍 |
8 | MF | 山田 融 | 10 | MF | 西室 隆規 |
9 | MF | 加瀬澤 力 | 14 | MF |
白石 智之 →日影(68分) |
10 | MF | 端山 豪 | 15 | MF | 上田 慧亮 |
32 | MF |
松木 駿之介 →手塚(77分) |
19 | MF |
髙徳 勇輝 →川崎(HT) |
11 | MF |
山本 哲平 →森下(81分) |
23 | FW | 黒柳 駿 |
20 | FW |
田中 健太 →渡辺(66分) |
31 | FW |
ディサロ 燦 シルヴァーノ →高田(76分) |
サブメンバー | |||||
12 | GK | 田野 稔明 | 12 | GK | 林 翔太 |
13 | DF | 手塚 朋克 | 13 | DF | 内嶺 大輝 |
15 | DF | 山崎 晋平 | 34 | MF | 林 遼太 |
14 | MF | 渡辺 夏彦 | 16 | MF | 富田 亮輔 |
16 | MF | 飯高 颯生 | 26 | MF | 川崎 雅哉 |
27 | FW | 小谷 春日 | 11 | FW | 高田 一輝 |
19 | FW | 森下 翔馬 | 18 | FW | 日影 健太 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
第89回関東大学サッカーリーグ戦開幕。いよいよ法大の5年ぶりの1部での戦いが幕を開けた。開幕戦の相手は昨年6位の慶大。長年1部に在籍し、多くのプロを輩出している強豪だ。
今年は昨年レギュラーであった選手の多くが卒業し、新たなメンバーで臨むこの試合。ワントップにディサロ燦シルヴァーノ(経1)、センターバックに蘭藤子龍(現1)とルーキー2人がスタメンに名を連ねる一方で、主将の田代雅也(社4)がベンチ外というスタメンとなった。
試合序盤は両チーム一進一退。法大は何度か慶大ゴール前までボールを運ぶものの、シュートを打つことができない。だんだんと慶大の素早いプレスや球際でボールが収まらなくなり、チャンスを作れなくなった。すると前半17分に早くも先制点を奪われてしまう。ゴール前まで攻め込まれ、混戦の中から最後は山本が押し込み慶大が先制。いきなり主導権を握られてしまう。
早い段階で同点に追いつきたいところだが、パスが上手く繋がらず、なかなかシュートまで持ち込めない。攻めあぐねていると、再び慶大にゴールを奪われてしまう。前半37分、CKを宮地に押し込まれ、手痛い2失点目となってしまった。
前半のうちに1点でも返したい法大。再開直後にFKからシュートまで持ち込むも、不運にもポストに当たりゴールならず。前半終了間際にはフリーキックからディサロがシュートを放つが、ディフェンスに当たりそのまま前半終了。2点のビハインドと苦しい展開となった。
流れを変えたい法大は後半開始から中盤でプレーしていた高徳(現3)に変えて川崎(現2)を投入。状況の打開を図ったが、後半も慶大ペースでゲームが進む。8分には右サイドから突破を許し強烈なシュートを打たれるが、これはキーパー富澤雅也(経4)がファインセーブ。また直後のCKからシュートを打たれるがこれは相手のミスに救われる。しかしついに決定的な3点目を決められてしまう。後半12分、左サイドからドリブル突破を許し、最後にはまたしても山本に決められた。
24分には白石に代えて日影を投入し、反撃を狙った法大。フォーメーションを4-4-2に変え前線の人数を増やしたことでチャンスが増えた。30分にはゴール前で上田慧亮(現2)がシュートを放つがキーパーの正面でゴールならず。36分にはゴール前の混戦から日影がヘディングシュートを放つも押し込めず。また39分には西室隆規(現4)がミドルシュートを放つがこれはバーの上。さらに終了間際には細かくパスをつなぎ、最後は上田がキーパーと1対1になるがこれを決めきれず。このまま試合は終了し、0-3の完敗となった。
試合を通してパスミスが多く、また前線からボールを積極的に奪いにいく姿勢があまり見られなかったこの試合。この日ゲームキャプテンを務めた西室は「メンタル的な部分で相手に負けていた」と語り、メンバーにとって初の1部の舞台というプレッシャーがあったことを示唆した。この試合は大量失点を喫したが、これまでの練習試合では失点数は抑えられていた。本来の守備の安定感を取り戻せば、このような展開にはならないはずだ。
次節の相手は明大。昨年リーグ2位の強豪ではあるが、持ち味の守備とパスサッカーで打ち破って欲しい。法大サッカー部の挑戦はまだ始まったばかりだ。(佐々木岳)
コメント
MF西室隆規
‐今日の試合を振り返って
初戦なので勝ちたかったというのが正直な気持ちなのですけど、結果が出なくて残念です。悔しいですね。
‐今日はゲームキャプテンも務めていたが、チーム全体としてどうだったか
一喜一憂はしたくないのですが、技術や戦術というところよりメンタル的な部分で相手より劣っていたのかなと思うので、そこの改善は必要だなと感じました。
-メンタル面で劣っていたというのは、初の1部での試合ということでチームに緊張感があったということか
緊張もあったし、いつも試合でやっていたようなボールの動かし方があまりできていなかったと思います。やはりどこかで消極的になっていたりとかはあったと思いました。
‐0-3という結果でしたが攻撃面、守備面での課題は
練習試合ではゼロに抑えることが多かったのですが、0-3という結果になってしまって、点が取れないとうのはチームが始動してからの課題でした。攻守両方ともペナルティエリアが課題で改善していかなければいけないと思いました。
‐パスが上手く繋がっていないように見られたが
いつもだったら止まってボールを受けるところを消極的になって1歩下がってしまい、そういう動きの部分での消極的な部分が原因だと思います。それでも最後の方や、後半の途中は良い流れでシュートまでいけていましたが、そこで決めきれなかったのでそこも課題だと思います。
‐守備に追われる時間が多かったなかで、攻撃面でのご自身のパフォーマンスは
難しい試合になるとはわかっていたのですが、守備から入って自分のリズムを作ってボールを触りながらという感じだったのですけど、前半はなかなか自分のところにボールが入ってきませんでした。そこは自分自身もっとできると思うので、もっと攻撃でボールを触ってチームにリズムを与えられるような存在になっていきたいと思います。
‐こういった厳しい結果の中でも収穫は
後半の途中から良い状態でやれた部分もあったので、ボール回してシュートまでいけたというのは今までの練習試合の中でも手ごたえがあった部分だったので、それが出せたのは良かったです。でも結果がでなければ評価されないので、それをしっかり受け止めて次節明治に勝って内容にもこだわってやっていけたらなと思います。
‐次節への意気込みを
明治は前評判も高く、大学選抜の選手もいたりするのですが、それにビビらずに自分の良いプレーを出してチームも勝利できたらなと思います。
フォトギャラリー
- ゲームキャプテンを務めた西室
- 1年生ながらスタメン出場のディサロ
- ボランチとしてフル出場した黒柳
- 積極的なオーバーラップを見せた青島
- 無念の途中交代となった白石
- 日影のヘディングシュートは惜しくもゴールならず
- 試合後挨拶する法大イレブン