【サッカー】関東大学サッカーリーグ 第4節 対国士舘大 開始早々に先制も逆転負け… 3連戦を負け越して降格圏内に沈む
JR東日本カップ2015 関東大学サッカーリーグ戦1部
第4節 対国士舘大
2015年5月18日(土) フクダ電子アリーナ
前節専大に勝利し今年初白星をあげた法大。その勢いをそのままに2連勝といきたい今節は、前節と全く同じメンバーで試合に臨んだ。試合は開始4分で先制に成功したものの、その後良い流れを続けることができず、逆転負け。明大戦から7日間で3試合という過密日程の3連戦をどう戦うか注目されたが、1勝2敗で勝ち点3を得るに留まった。
試合結果
トータル試合結果
2 国士舘大学 |
1 | 前半 | 1 | 1 法政大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
4分 | 法政大 | 青島拓馬 | 白石智之 |
26分 | 国士舘大 | 中村俊貴 | |
47分 | 国士舘大 | 平野佑一 | 荒木翔 |
メンバー
国士舘大学 監督: 細田三二 |
法政大学 監督: 長山一也 |
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1 | GK | 奥津亮哉 | 1 | GK | 富澤雅也 |
3 | DF | 福田友也 | 2 | DF | 山田将之 |
4 | DF | 中村俊貴 | 4 | DF | 柳沢拓希 |
6 | DF | 藤嵜智貴 | 9 | DF | 永戸勝也 |
13 | DF | 附木雄也 | 22 | DF | 田代雅也 |
8 | MF | 井上哲大 | 8 | MF | 青島拓馬 |
10 | MF | 高見啓太 | 10 | MF | 西室隆規 →伊藤(81分) |
18 | MF | 荒木翔 | 14 | MF | 白石智之 |
19 | MF | 平野佑一 | 15 | MF | 上田慧亮 →高田(65分) |
12 | MF | 菊島卓 →山口(63分) |
23 | MF | 黒柳駿 |
16 | FW | 松本孝平 | 18 | FW | 日影健太 →ディサロ(52分) |
サブメンバー | |||||
30 | GK | ストルスマンシュウウィリアム | 12 | GK | 林翔太 |
2 | DF | 山田真己人 | 6 | DF | 伊藤航希 |
33 | DF | 山岸瑠 | 16 | MF | 富田亮輔 |
14 | MF | 田中智也 | 26 | MF | 川崎雅哉 |
28 | MF | 清水和哉 | 7 | MF | 鈴木貴大 |
9 | FW | 林祥太 | 11 | FW | 高田一輝 |
17 | FW | 山口和樹 | 31 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
前節の専大戦から中2日と、過密スケジュールとなった今節。相手は法大と同じく連敗スタートながら、前節初勝利を上げた国士大。連勝して上位に食らいつきたい両チームにとって落とせない一戦だ。
試合は開始直後に動く。前半4分。中盤でボールを奪った永戸(スポ3)が白石(経4)にパス。白石は左サイドからクロスを入れ、これに青島(社4)がお手本のような見事なヘディングで合わせ先制。いきなりリードを奪う。
しかし国士大も引き下がらない。8分にはスルーパスを通されGK富澤(経4)と1対1になるが相手のシュートミスに救われる。だが26分、相手の左からのコーナーキックのこぼれ球を中村に押し込まれ同点に追いつかれてしまう。その後も30、32、34分と立て続けにミドルシュートを狙われるが枠を外れ難を逃れる。一方で法大も36分、西室(現4)のスルーパスに反応し左サイドで抜け出した永戸がクロスを入れるも、これに合わせられず。45分には上田(現2)、日影(現4)、白石が細かくパスを繋ぎ、最後は白石がシュートを放つもこれは相手GK正面。そのまま1-1で終了。前半は相手の素早いプレスに対して田代(社4)らディフェンス陣が粘り強く対応。これに対し国士大はミドルシュートを積極的に狙う場面が多く見られた。一方で法大は西室ら中盤の選手を中心に細かいパスを繋ぎ、相手ディフェンスを翻弄。だがフィニッシュの精度を欠き、追加点を奪えなかった。
前半のオープンに攻めあう展開から一転、後半は相手に攻められる場面が目立つ。開始早々、左サイドを突破され荒木のパスを受けた平野がディフェンスをかわし、ペナルティエリアの外から豪快なミドルシュート。これが決まり勝ち越されてしまう。
追いつきたい法大は日影に代えてディサロ(経1)を投入。状況の打開を図りたい法大イレブン。61分には山田将(経3)のクロスにディサロが頭で落とし、黒柳(経3)が強烈なミドルシュート。だがこれは相手GKに阻まれゴールならず。63分には相手のミスからボールを奪ったディサロが1対1になるが、またもGKのファインセーブに阻まれ同点に追いつくことができない。その後は前半見せたパスワークが見られず、相手に傾いた流れを取り戻せない。パスミスも目立ち、また相手にスペースを広く使われ攻め込まれてしまう。
81分には中盤の西室を下げ、けがから復帰したDF伊藤(社3)を投入。今年から練習などで試している3バックの布陣を公式戦で初めて使用。長身の山田将を前線に上げ、同点ゴールを狙う。その直後にはロングボールを受けたディサロがシュート。ロスタイムにはクロスに伊藤がヘディングで合わせるもGKに阻まれゴールならず。そしてこのままホイッスルが鳴り試合終了。逆転で国士大に敗れることとなった。
痛い敗戦を喫してしまった法大。長山一也監督も試合後「点を奪いに行く姿勢が見られなかった」と語ったように、相手がシュートを積極的に打ってきたのに対し、ゴール前でもパスを選択する場面が目立ったことが敗因の1つだろう。 次節の相手は現在3位につける強豪順大。厳しい戦いが続くが、攻めの姿勢を取り戻し、オレンジ軍団の巻き返しを見せて欲しいところだ。(佐々木岳)
コメント
長山一也監督
-今日の試合の総括を
悔しいゲームですね。はっきり言って、勝たないといけないゲームだったと思います。
-2失点目の場面を振り返って
サイドに振られてボランチの対応が遅れて外されて、シュートも良かったんですけど、ゲームの入りのところで対応できなかったというのはあります。
-西室選手を下げて伊藤選手を投入した場面、フォーメーションを変える交代だったと思うがなぜ西室選手だったのか
(西室選手が)疲労していたのもあったので。後ろで一人はカバーさせたかったので、黒柳を後ろに置いて、前に白石たち仕掛けれられる選手を前に置いて、ボールを中に上げるというのはワイドの二人に任せて、こぼれ球を拾うのも黒柳に任せるという状況にしました。山田将の高さと、セットプレーでは伊藤も高さがあるので、セットプレーを狙ってというのを含めて伊藤を起用したというのもあります。白石とかを残したのも仕掛けてファールを取れればという部分もあって、キッカーは永戸もいたので西室を下げました。
-3バックは初披露となったが、今日の形が基本の形ではないのか
基本の形ではないですね。今日は前に人数をかけてワンボランチ気味にしましたが、基本はツーボランチなので。慣れてきてワンボランチできる選手が出てくればというのはありますけど、それはまだ試していないのでトレーニングマッチなどでやっていきたいなと思います。
-前半は左サイドからの仕掛けが多く、後半は左サイドからの仕掛けが多かったように見えたが、それは意図的なものだったのか
いや、前半も山田将はもっと高い位置を取れたと思うんですけど、後半山田将がベンチサイドだったので「もっと高い位置をと取れ」とアドバイスしました。何より一点取ってからもう一点取りに行くという姿勢が無かったのが今日は全てかなと思います。
-次節に向けて一言
もう切り替えてやるしかないので、オフでしっかりとリフレッシュして、次のゲームに準備したいと思います。次は勝ち点3しっかりとれるように、やっていきたいと思います。
DF永戸勝也
-今日の試合を振り返って
自分的には出身の千葉っていうこともあって、相手の13番(DF附木雄也)も同じ高校で、特別な思いがありました。いい形で先制はできたんですが、もう一押しできなかったところは悔しいですね。
-敗因は
今も言ったんですけど、やっぱり1点とってもうひと波押すじゃないですけど、1点とって待っちゃったところが敗因かなと思います。
-前半ワンタッチプレーが多かった
そうですね、上田とかはあくような感じだったので、早めに前につけてそこから攻撃できればなと考えていたので、意識していました。
-試合終盤で3バックだったが、あらためて永戸選手の役割は
サイドが一人しかいないので、前にも後ろにも顔出せるようにとは言われているので、そこを意識したんですけど、あまり機能できなかったですかね。
-今日の試合で3バックで変化したこと
ヤマ(山田将)を一番前においたんですけど、それで攻撃の人数を増やせればと思っていたんですが、前の選手がいい形で攻めてなくて。前ボールにならなくて、今日は機能しなかったので本当にもったいないと思いました。
-今日のコンディション
コンディションは前泊もしていい環境をつくってくれたのでコンディション自体はフルパワーだったんですけど、あんまり力を発揮できなかったのかなという感じです。
-強い風が吹く中での試合だった
そうですね、あんまり前半は感じなかったんですけど、後半ちょっと向かい風かなと思ったくらいですね。
-次節に向けて
4月、1勝3敗してせめて2勝して、いい形で5月につなげていければなと思います。
フォトギャラリー
- 先制点のクロスを上げる白石
- この日も積極的に仕掛けた上田
- 3試合連続スタメンの日影
- サイド攻撃の要永戸
- 61分、強烈なミドルを放つ黒柳
- 西室がサイドまで開くなど、攻撃時は流動的
- 試合後うなだれるイレブン