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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第4週 対明大1回戦 皆川が決めた!死闘の決着は今季2度目のサヨナラ勝利!

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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第4週 対明大1回戦 皆川が決めた!死闘の決着は今季2度目のサヨナラ勝利!

東京六大学野球春季リーグ戦 対明大1回戦
2015年5月2日(土)
神宮球場

初夏を思わせる暑い日差しの照り付ける中行われた、ライバル・明大との一戦。5回まで緊迫の投手戦が続くが、6回から”熱い”点の奪い合いが始まる。両チームの意地がぶつかり合う激戦の決着は9回。今季初スタメンの皆川普(キャ4)のサヨナラ打で明大相手に先勝をもぎ取った。

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サヨナラ打で試合を決めた皆川

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 0 0 0 0 2 1 2 0 5 10 2
法 大 0 0 0 0 0 4 1 0 1x 6 10 0

(明大)柳、水野、星、●上原―坂本
(法大)熊谷、玉熊、○宮本幸(2勝)―鎌倉、森川
[本塁打]
(明)坂本1号ソロ(7回=熊谷)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1  (8)  田中   5   2   0  .333 中飛    空三振      右前安  左線二    三失 
2  (5)  皆川   5   2   1  .364 左線二    ニゴロ      見三振  中飛    左前安① 
3  (6)  佐藤竜  4  2   1  .333 二飛      見三振    中前安  右前安①     
4  (9)  畔上   4   0   1  .087 投ゴロ      左飛    三失①  空三振     
5  (7)  蔵桝   4   1   0  .409   一ゴロ    中前安    捕邪飛    中飛   
  7 清水二 0 0 0 .000                  
6  (4)  若林   4   1   2  .250   空三振    空三振    右線三②    中飛   
7  (3)  柴田   2   0   0  .158   捕邪飛      遊ゴロ         
  H3 金子凌 2 1 0 .500           空三振   右前安  
8  (1)  熊谷   3   1   0  .400     中前安    右飛  遊ゴロ       
  1 玉熊 0 0 0                  
  H 金藤大 1 0 0 .400               左飛  
  1 宮本幸 0 0 0                  
9  (2)  鎌倉   1   0   0  .000     投犠打    空三振         
  2 森川 0 0 0 .333             死球   四球
  R 中川 0 0 0                  
                           

 

投手成績

  球数 打者 防御率
熊谷  6 0/3  88  26  7  1   3   3  2.45
玉熊  33  10  3  1   1   2  3.12
宮本幸  11  0  2   0   0  0.00
132  39  10   4   4   5 

 

ベンチ入りメンバー

10 畔上(キャ4=日大三)  27 森川(営3=桐蔭学園)  35 川口(人1=横浜) 
 12  菅野(キャ1=小高工)   34  鎌倉(法1=日本文理)   36  金藤大(キャ3=西武台千葉) 
 13  堅田(キャ4=関西)   1  若林(営4=桐蔭学園)   6  蔵桝(営4=広陵) 
 14  宮本幸(営2=富山一)   2  皆川(キャ4=西武台千葉)   7  田中(法4=愛工大明電) 
 15  谷川(文3=高松商)   8  佐藤竜(法4=作新学院)   29  清水二(法2=中京大中京) 
 16  玉熊(法3=北海)   9  金子凌(キャ3=日大三)   31  米田(営3=智辯学園) 
 17  熊谷(キャ2=平塚学園)   23  原田(法1=春日部共栄)   38  中川(経3=法政二) 
 19  川名(営4=安房)   25  柴田(文3=東邦)     
 21  森田(営1=富山商)   26  大崎(法2=智辯学園)     

 

リーグ戦結果(5/2現在)

  早大 法大 明大 慶大 立大 東大 試合 勝点 勝率
――        ○△○   ○○  1.000 
  ――  ○   ○○   ●○○    .833 
   ●  ――  ●○●     ○○  .500 
   ●●   ○●○  ――    ○  .500 
 ●△●   ○●●      ――   .200 
 ●●     ●●   ●    ―― .000 
 

戦評

 開幕から2カードを連取し勢いに乗る法大。対するは、永遠のライバル・明大。優勝に向け、絶対に負けられない戦いが幕を開けた。

 1回表、先発を託された熊谷拓也(キャ2)が迎えたのは、リーグ屈指の強打者・髙山俊。変化球を左前へと運ばれると、4番菅野剛士には四球を与え2死一、三塁といきなりのピンチを迎える。しかし、続く石井元を内野ゴロに打ち取りピンチを切り抜ける。その裏の法大の攻撃、2番皆川の1死から左線にポトリと落ちる打球は二塁打となり好機を演出するも、後続が倒れこのチャンスをものにすることはできなかった。その後は、明大先発の柳裕也と熊谷の緊迫の投手戦が展開されていく。5回まで両チームともに目立った好機を作ることができず、無得点のまま試合は前半を折り返す。

 6回、”血の法明戦”の名にふさわしい点の奪い合いが突如幕を開ける。試合を動かしたのはまたしても髙山だった。詰まらせながらも左前へと運ばれると、盗塁後、2番宮内和也に左翼線に適時二塁打を許し、先制点を奪われてしまう。さらに満塁のピンチを迎えると、石井元への投球が痛恨の押し出し死球となり、さらに1点を追加されてしまう。しかしその裏、すぐさま法大が反撃に転じる。1番田中彪(法4)が右前安打で出塁。3番佐藤竜一郎(法4)も中前安打で好機を広げる。打席には、ここまで不振にあえぐ主将・畔上翔(キャ4)。三塁への平凡なゴロが転がり万事休すかと思われたが、この打球を相手三塁手がファンブル。1点を返す。ここから勢いに乗った法大打線は、2死から6番若林晃弘(営4)が変化球に泳がされながらも、右線へと運ぶ適時三塁打で逆転に成功。さらに、けがからの復帰を果たし、今季初出場となった代打金子凌也(キャ3)の振り逃げの間にさらに1点を追加し、ビハインド一転、2点のリードを得る。

 しかし、ここで終わらないのが”血の法明戦”たるゆえん。両チーム7回に1点ずつを追加し、迎えた8回。7回途中からマウンドに上がった玉熊将一(法3)は、内野ゴロの間に1点を失い、さらに7回に本塁打を放った明大主将・坂本誠志郎に同点となる中前適時打を浴び、同点に追いつかれる。凄まじいまでの明大の粘り。その裏からは第2戦の先発が予想された上原健太を投入し、この1戦に懸ける執念を見せるも、明大の最終回の攻撃、法大のマウンドを託された宮本幸治(営2)が小気味よい投球で三者凡退に打ち取る。プロ併用日の規定により延長戦は行われないため、この時点で法大の負けの可能性は消滅した。

 引き分けのまま試合終了かと思われたが、今季の法大ナインは一味違った。途中出場からマスクをかぶる森川大樹(営3)が粘った末に四球で出塁、田中は相手三塁手の失策を誘い無死一,二塁の絶好のチャンス。迎えたのは2番皆川。犠打も考えられた場面で法大ベンチが選択したのは皆川の強攻。上原の投じた2球目、詰まりながらも振り切った打球は左前へ。代走の中川翔太郎(経3)が一気にホームに滑り込み、最後は劇的なサヨナラ勝利で初戦をものにした。

 終わってみれば、若林、皆川ら4年生の執念が試合を決した。森田駿哉(営1)ら新戦力の台頭が目立ったこれまでの戦いだったが、「明大との試合は上級生が鍵」と語る青木久典監督の期待通りの活躍を見せた。両者一歩も譲らない意地のぶつかり合いを制し、さらに一丸となった法大ナイン。明日も厳しい戦いが予想されるが、宿敵・明大を倒し、3つ目の勝ち点を手にしてくれるはずだ。(宮田祐子)

 

クローズアップ

皆川普(今季初スタメンは試合を決めるサヨナラ打)

 白熱の接戦、ライバル同士の好試合に神宮球場のスタンドのボルテージは最高潮。「死ぬ気で打ってこい」。そんな言葉で背中を押され、送り出される。

 同点で迎えた最終回、無死一、二塁。サヨナラのチャンスで皆川普(キャ4)が打席に向かう。「お前はどうしたい?」打席に入る前、指揮官から問われた。答えに迷いはない。「打ちたいです」。上原の投じた2球目、振り切った打球は詰まりながらも左前に落ちるサヨナラ適時打。宣言通りの大仕事は、宿敵明大を打ち砕く劇的な一打となった。

 確実性の高い守備に定評のある皆川。入学当初は決して目立つ存在ではなかったが、重ねた努力が開花し2年春からリーグ戦に出場。打率.325と一躍ブレークを果たし、その後のレギュラーの座を手中に収めたかに思えた。しかし、それから思うような結果を残せず、チームも低迷。苦悩の日々を過ごしたに違いない。今季はルーキーながらシュアな打撃が持ち味の原田寛樹、俊足の大崎拓也らが三塁を守ってきたが、ついにつかんだ初スタメン。「自分ができることをしっかり」。そんな気持ちが生んだ”必然の一打”だったと言えるだろう。

 前カードの立大戦では本塁打を放つなど打撃面でも守備面に引けを取らない活躍を見せている皆川。ひたむきな姿勢で育て続けてきた努力の花は、再びその実を結ぼうとしている。(望月千草)

 

minagawa2

 

試合後の監督・選手のコメント

青木久典 監督

―劇的な幕切れとなりました
疲れたと言いますか、神経を使う試合でしたね。選手たちに勝たせてもらったと思います。

―スタメン起用の皆川選手が決めました
ずっとラッキーボーイ的な存在でしたし、明大との一戦はやはり上級生の力が必要だと思って起用しました。

―サヨナラの場面は無死一、二塁の場面で強攻策に出ました
あの場面は押せ押せだったので、思い切っていった方が結果が出るなと思いました。もう一つは、(打席前に)皆川に「どうする?」と聞いたら迷いなく「打ちます」と言ってくれたので「よし、思い切っていこう」と。この2つが決め手でした。

―中盤からは明大の粘り強さが光りましたね
点差が開いていても粘り強いというのが明大の野球でもありますし、それは想定内でした。選手もどっしりとやってくれたことが勝因だったと思います。ですが、やはり粘り強いですね。

―第1先発に熊谷投手を起用されましたが
(立大戦から)1週空きましたし、状態を比較したときに熊谷が良いかなと思ったので、起用しました。

―捕手では1年生の鎌倉選手がスタメンデビューしました
彼にとっての開幕戦ですね。「思い切って大胆にやってきなさい」と伝えました。

―本日はベンチ登録の捕手を中村選手が外れた2人体制で臨みました
(立大3回戦で指を負傷した)中村はもう投げることはできますが、彼本来の送球はできていない状態でした。それなら(中村を)メンバーに入れるよりも(オープン戦のけがから復帰した)金子凌もいますし、打線の勝負だと考えていたのでそちらを厚くしようということです。

―その金子凌選手は復帰試合で安打が出ました
大事な場面でしっかり結果を出してくれますから、彼がいるのといないのとではベンチが違いますよね。僕自身もありがたいです。

―若林、佐藤竜両副将や皆川選手など、4年生の活躍が目立ちました
この明大さんとの一戦は若い力よりもベテランと言いますか、上級生の力がすごく鍵を握ると考えていたので、思った通りの結果を出してくれて良かったと思います。

―明日の試合へ向けて
一戦必勝でしっかりと、勝って兜の緒を締めて明日は総力戦で勝利を勝ち取りたいと思います。

 

畔上翔 主将

―今季2度目のサヨナラ勝ちとなりましたが
チーム全体として粘ってよくやってくれているので、気持ちで勝てたと思います。

―明日の意気込み
明日も勝って勝ち点を取りたいです。

 

佐藤竜一郎 副将

―試合を振り返って
(6回の)点を取られた後の1死満塁の場面を、しっかり併殺で2点までに抑えられたところが良かったと思います。相手に流れがいっている中でも、辛抱してしっかり抑えられたことで、最後に勝てたのかなと思います。

―劇的なサヨナラ勝利となりましたが
試合前に監督が「9回で勝ち切るぞ」とおっしゃっていて、9回最初に宮本幸がしっかり抑えて、ベンチで1点取りにいこうという雰囲気があったので、これはいけるなと思いました。

―6回には好機を広げる安打がありましたが
1,2打席とあまり内容が良くなくて、とりあえず振っていこうと思っていたので、それが安打につながったのかなと思います。

―7回にも貴重な追加点となる適時打を打たれましたが
星は真っすぐが速い投手だったので、しっかり真っすぐを狙って、速いカウントから打っていかないと厳しいかなと思ったので、初球から全部振っていこうと思いました。

―打った球種は何でしたか
6回がカーブで、7回は真っ直ぐでした。

―空き週にはどのような練習に取り組まれましたか
取れるアウトをしっかり取ろうということで、内野ゴロなどをミスしないように集中して、あとは投手との連携などを練習しました。

―チームの雰囲気はいかがですか
すごく良いです。このまましっかりいけると良いなと思います。

―明日に向けて意気込み
明大も粘り強いですが、明日も勝ち切って勝ち点を取りたいと思います。

 

若林晃弘 副将

―試合を振り返って
先制されてしんどかったんですけど、最後に1点(勝っていれば良い)ということは常々言っていたので粘れたかなと思います。

―ライバル明大との初戦をサヨナラ勝ちした率直な感想を
初戦で勝てたということはものすごく大きいので、気持ちを切らさずに明日もう一度勝てるように準備していきたいです。

―1、2打席目は共に空振り三振でしたが
良い球が来ていたのでなかなか打てないなと思ったんですけど、もう一度チャンスはあるだろうという気持ちでいたので、最後にチャンスで打てて良かったです。

―3打席目は一時逆転となる2点適時三塁打を放ちましたが
とにかくつなぐことだけを考えていたので、たまたま長打になって逆転できたのでそれは良かったです。

―狙い球は
カーブを頭に入れていたので、うまく拾えました。

―チャンスの打席で意識していることは
相手の嫌がることをするというか、頭の中は冷静に、プレーで相手にプレッシャーをかけられれば良いかなという気持ちで(打席に)立ってます。

―チームの好調の要因
粘り強さと、チーム内で「絶対に勝つ」という気持ちがものすごく強いというのが勝因だと思います。

―今日の収穫
粘って勝てたということが一番の収穫だと思います。

―明日への意気込み
2連勝することだけです。

 

田中彪 外野手

―試合を振り返って
プロ併用日で9回までしかない中で勝てたこと、この1勝は大きいです。

―明大戦でのこの勝利はとても大きいと思うのですが、お気持ちは
昨年は明大が相手だとどこか気負ってしまい、苦手意識もあったように思います。昨年までのことを良い意味で何も考えずに戦えたのが良かったのかと思います。

―明大戦に向けた対策は
特別なことはしませんでした。ですが空き週もあったので、試合に向けて各自良い調整ができたのではないかと思います。

―シーソーゲームの中で得点のきっかけを田中選手が何度も作られていたように思います
点に絡む何かをしたいと思っていたので良かったです。

―今日の打席の中で、一番印象に残っているのは
6回の2失点後の安打です。失点後のあの場面で打てて良かったです。

―試合後のチームの雰囲気は
良いと思います。1勝して気持ちが楽になったこともあり、明日に向けて一丸となっています。

―明日への意気込み
監督が代わって負けない野球を心掛けています。明日もその負けない野球ができればいいなと思います。

 

皆川普 内野手

―試合を振り返って
先制点を取られて劣勢の中で取って取られて、という展開の中勝ち切れたのは良かったと思います。

―サヨナラ打を放った率直なお気持ちは
嬉しいです!

―チームの皆さんからはどんな声を掛けられましたか
慶大2回戦で柴田(圭輝)も打ったので、「今年の法政強いな!」って、みんなで喜びを分かち合いました。

―後輩の活躍に触発された部分もありましたか
そうですね、俺が打ってやるぞと思っていました。

―最終回の打席に立つ前に青木監督と話したことは
「お前どうしたい?」と聞かれて、あの場面(※無死一、二塁)なので犠打という選択肢もあったんですけど、自分が打ちたいという気持ちが強かったので、「打ちたいです」と気持ちを伝えたら監督が背中を押してくれて、「死ぬ気で打ってこい」と言われました。

―狙い球、打った球は
アウトコースの変化球を狙っていたんですけど、真っすぐに詰まりながらも振り切ることができました。

―苦手意識があるとおっしゃっていた上原投手相手に練った対策で生きたことは
角度のある球が多いので、しっかりバットを線と線に入れて、線で捉えるような気持ちで打席に入りました。

―最終回の打席までは凡退している打席もありましたが、修正したことはありましたか
自分の中では凡打の内容も悪くなかったので、修正というよりは気持ちの部分で打ってやるというものがありましたね。

―打撃面で好調を維持していますが、意識していることは
脱力することです。

―脱力することでどのような変化がありますか
力が抜けて、自分が思い描いたところにバットが出ます。リラックスすることでバットの芯とボールの芯に合わせるようなイメージを持ってやっています。

―最終回の打席でもその意識はされましたか
意識しました。ああいう緊迫した場面でこそ効果的なので。

―本日は今季初スタメンでしたが、これまでは三塁は大崎、原田両選手といった下級生の選手がスタメンでした
悔しかったですけど、そんな考えは持たずに自分ができることをしっかりやっていこうという中で、今日スタメンの機会を与えられて結果が残せたので、次またチャンスをもらえた時も結果を出したいです。

―三塁を争う後輩たちについて
自分にないところを持っている選手だと思います。大崎は足も早いですし、原田は積極的な打撃があって、金子凌は長打力があるので、そういう選手がいる中で自分が揉まれて、どうすればチームに貢献できるのかということを考えながらやっています。

―明大打線に対して内野陣で考えていたことは
髙山は三遊間の打球が多いので三遊間寄りに守ったり、セーフティーもある宮内とか小倉(貴大)は前寄りというシフトでした。

―先勝したチームの雰囲気は
今最高潮なのでしっかり兜の緒を締めて、明日も勝てるようにしたいです。明大は簡単には勝たせてくれないチームなので、今日1勝できたことは大きいです。

―明日に向けて
明日の先発はまだ分かりませんが、自分たちの野球をするだけなので、今日のような接戦になっても勝ち点を取って、次の早大戦を迎えたいです。

 

金子凌也 内野手

―今季初めてのリーグ戦出場となりました。復帰戦を勝利で終えて一言
けがで出遅れたんですけど、その分早くチームに溶け込みたいというか、早くチームに貢献したいと思っていました。

―そのけがはいつごろ治りましたか
1か月くらい前に治りました。

―「出遅れ」とおっしゃいましたが、今日の第2打席(対上原投手)で安打を放ちましたね
はい。バッティングの調子は良い調子ではあると思います。

―その打席の際、蔵桝孝宏選手とお話をされていましたね
はい。(蔵桝選手に)「普通に打てるから」と言われました。

―三振となった柳投手との対戦はいかがでしたか
何度も見てきて球はイメージできていたので、「嫌だな」と気負うこともなく、イメージ通りにできました。

―けがをしていたときにスタンドからチームを応援されていたと思いますが、どのような気持ちでしたか
スタンドもベンチも同じ気持ちなので「絶対勝ってほしい」という気持ちで応援していました。

―改めてベンチから見たチームの雰囲気はいかがですか
とても良い雰囲気で、監督やコーチとの間もいいですし、特に選手間の上下のやりとりもとても良い雰囲気でできていると思います。

―キャプテンの畔上選手と何かやりとりをされましたか
いいえ、話とかは特にしませんでした。でも、畔上さんがいなければ今の法大はないと思っているので、結果は出ていないですけど、プレーや雰囲気で引っ張っていくキャプテンだと思っています。

―一塁守備はいかがでしたか
芝生が変わったことを頭に入れてプレーしていました。

―最近はサヨナラなど、粘りのある試合が続いていますが。昨年のチームと比べて今のチームはどこが変わったと思いますか
一人一人の意識や気持ちの持ちようが変わりましたね。

―明日の試合の意気込み
明日勝たないと勝ち点は取れないので、明日絶対に勝って勝ち点を取りたいと思います。

 

中川翔太郎 外野手

―試合を振り返って
序盤から両チーム0点が続いていて中盤から接戦だったので、ベンチはずっと張り詰めた雰囲気でした。最終回は自分が代走で出たので、絶対に(ホームに)還ってやろうと思いました。

―最終回、サヨナラの期待が懸かる場面での代走出場でしたが
絶対にホームに還ってやろうという思いしかなかったです。

―準備の方は
準備はいつでもできていました。

―今季はここぞという場面での代走出場が目立ちますが
去年まではベンチにも入っていなかったんですけど、今年から監督に足を生かしてもらって、こういう場面で出させてもらえる信頼ができたのかなと思います。

―代走として常に結果を残しています
日ごろからしっかりとした準備ができていると思うので、それが結果につながっていると思います。

―法政二高出身として、多くの二高OBの方が応援していると思いますが
そうですね。母校に帰ったりすると、お世話になった監督たちに「よく頑張ってるな」とか「いいぞ」とか、応援してもらっています。

―明日への意気込み
優勝を目指して、明日の明大戦からまた1つずつ勝っていきます。

 

熊谷拓也 投手

―大きな勝利になりました
チーム全員でとった勝利だと思います。最後まで全然諦めていなくて、ベンチの中でも「何かある」という雰囲気がありました。

―その雰囲気というのは、明大のエース・上原投手が相手でも「勝てる」という雰囲気ですか
そうですね、みんなが同じ方向を向いてベンチにいました。とても良い雰囲気で最終回攻撃できたと思います。

―今日の投球について
5回までは良かったですが、6、7回と自分の中で焦ってしまい、それがフォームのずれにつながってしまいました。グラウンド整備を挟んだ6回以降はまた新たな気持ちでなおかつ冷静に投げるべきでした。点を取られた回は冷静さが欠けていたと思います。

―先制を許した2番宮内選手の投球について
球が甘くなってしまいました。攻めきれていなかったです。

―先制を許した後(1死一、三塁)の守備のタイム中に、監督と話したことは
気持ちでこの場面を抑えることが、お前の成長する部分だよと言われました。青木監督も自分のことを信頼して代えなかったと思うので、直後の石井選手に死球を与えてしまいましたが、そのあとは気持ちで抑えました。

―7回もマウンドに上がりましたが、完投を見据えてのものですか
そういうわけではないです。自分も完投するつもりでいましたが、坂本選手に本塁打を打たれて、そこから焦ってしまいました。

―「焦り」が今日出た課題ですか
そうですね。技術面がどうこうではなく、それが一番の課題だと思います。

―初の1回戦の先発を任されましたが
特に(先発する試合に)こだわりはないです。自分の任された仕事をこなしたいです。

―次回登板に向けて
今日の1回から5回までの内容のような、冷静に、焦らず、そして自分の間で投げて勝利を呼び込みたいです。

 

宮本幸治 投手

―試合を振り返って
中盤点数を取って打線的にも悪くはなかったですけど、終盤に上原投手が登板してきたので(点が)取れるかという不安は少し感じました。監督をはじめチーム全体が「最終回しっかり取りにいくぞ」という気持ちで臨んだことがサヨナラ勝利を呼び込んだと思います。

―ご自身の投球を振り返って
ブルペンでは良くなかったんですけど「準備しておけよ」と言われてからは気合いが入って調子も良くなったので、マウンドに上がってから心配することなく投げられました。

―1回を三者凡退の好投でした
自分の中でも緊張はしたんですけど、このまま引き分けで終わらせるわけにはいかないと思って、この後チームが乗っていくために3人でしっかり抑えようと思っていました。先頭の髙山さんを抑えてからは自分のリズムで投げられたので良かったと思います。

―これで2勝目となりましたが率直なお気持ちは
自分でもちゃっかりしてるなという感じです(笑)。勝利投手はすごく自分の中では嬉しいですし、チームとしても勝てることが何よりも良いことだと思っているので、少しずつでも積み重ねていければと思います。

―サヨナラの場面をベンチから見ていて
皆川さんがあそこで打つとは思わなかったんですけど(笑)、日頃から野球が一番好きで声も出している選手なので、そういう練習からしっかりやっている人が試合で打てて良かったと思います。

―好調な投球が続いていますが
監督さんからも「接戦の場面で投げる」とは練習のときから言われているので、そういう部分で期待に応えられるようにやっていければなと思います。

―開幕前には「勝ち試合で投げたい」とおっしゃっていましたが現在はいかがですか
今は勝っていても負けていても最終的にチームが一丸となって勝利すればそれがチームのまとまりにつながると思うので、勝ちでも負けでも自分の投球をするだけだと思っています。

―明日への意気込み
明日もチャンスがあればしっかりと監督の期待に応えられるよう、チームが乗っていけるような投球をしたいと思います。

 

鎌倉航 捕手

―試合を振り返って
前半はリズム良くいっていたのですが、6回に気持ちの面で抜けてしまった部分が出てしまったと思います。

―スタメン出場を知られたのはいつですか
今日の朝です。

―中村選手は立大戦のけがが影響しているのでしょうか
そうですね。

―初打席は見事なバントでした
練習試合では失敗が多かったので、今回このような場面できちんと決められてよかったです。

―警戒した打者は
髙山選手は好打者なので、その前に走者を出さないようにと思っていたのですが、打たれてチャンスメークされてしまったので、明日はそこを気を付けてやっていきたいと思います。

―どのようなリードを心掛けましたか
相手の満足のいくスイングをさせないような配球をしていきたいと思っていました。

―熊谷投手の投球は
今日はまったく悪くなかったと思うので、もっとインコースをついてうまくリードできたら良かったなと思います。

―今日の試合での課題や収穫は
こうやって初めて公式戦に出て、ある程度はやれたので良かったと思います。しかし6回に2点を取られてしまい、1回を最小失点で抑えることができなかったので、そこは次につなげて、一つ一つしっかりやっていきたいなと思います。

―ご自身の目指す捕手像は
自分の役割はゲームメークなので、リズム良く試合を進めていくということが一番大事なことだと思います。負けない野球のできる、最後にきちんと勝てるような捕手を目指しています。

―今後への意気込み
自分の結果もそうですが、何よりもチームが勝つことが一番だと思うので、みんなで一つ一つ勝って最後に優勝できるようにやっていきたいなと思います。

 

 

 

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