【サッカー】関東大学サッカーリーグ 第9節 対桐蔭横浜大 前節の鬱憤を晴らす快勝!
JR東日本カップ2015 関東大学サッカーリーグ戦1部
第9節 対桐蔭横浜
2015年5月16日(土) ゼットエーオリプスタジアム
前節は悔しい形での敗戦となってしまった法大。今節はレギュラー主体のスタメンに戻し、下位に沈む桐蔭大と対戦。山田将の2発などで快勝を収めた。
試合結果
トータル試合結果
1 桐蔭横浜大学 |
1 | 前半 | 2 | 3 法政大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 1 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
23分 | 法政大 | 白石智之 | |
28分 | 桐蔭横浜大 | 尾崎快斗 | 石川大地 |
38分 | 法政大 | 山田将之 | |
76分 | 法政大 | 山田将之 | ディサロ燦シルヴァーノ |
メンバー
桐蔭横浜大学 監督: 八城修 |
法政大学 監督: 長山一也 |
||||
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1 | GK | 田中雄大 |
12 | GK | 林翔太 |
2 | DF | 中島優 | 2 | DF | 山田将之 |
3 | DF | 時田和輝 | 6 | DF | 伊藤航希 |
18 | DF | 八戸雄太 |
22 | DF | 田代雅也 |
25 | DF | 尾崎快斗 | 9 | DF | 永戸勝也 |
5 | MF | 金子雄祐 | 23 | MF | 黒柳駿 |
6 | MF | 福島翔太郎 →林(82分) |
10 | MF | 西室隆規 |
7 | MF | 山根視来 |
14 | MF | 白石智之 →永戸(80分) |
8 | MF | 佐々木俊輝 →山下(76分) |
7 | MF | 鈴木貴大 →高徳(85分) |
10 | MF | 石川大地 |
20 | MF | 鈴木歩 →上田(54分) |
11 | FW | 鈴木国友 →橋本(64分) |
18 | FW | 日影健太 →ディサロ(72分) |
サブメンバー | |||||
21 | GK | 三浦和真 | 1 | GK | 冨澤雅也 |
24 | DF | 剣聖矢 | 13 | DF | 内嶺大樹 |
35 | DF | 池田壮磨 | 19 | MF | 高徳勇輝 |
20 | MF | 山下優人 | 15 | MF | 上田慧亮 |
26 | MF | 林拓弥 | 16 | MF | 富田亮輔 |
27 | FW | 松田大斗 | 26 | MF | 川崎雅也 |
28 | FW | 橋本峻弥 |
31 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
前節は多くの決定機を決めることができず、後半アディショナルタイムに失点し、痛い敗戦を喫した法大。今節の相手は桐蔭横浜大。
試合開始直後まで雨が降っていたため、滑りやすいピッチが影響し、序盤は両チームパスがつながらない。そんな中、法大は白石智之(経4)の左サイドからの突破や、鈴木貴大(経4)が試合後「起点になるような動き」と語ったトップ下での動きでチャンスを演出する。
試合が動いたのは22分。ペナルティーエリア手前から鈴木貴がシュートを放ち、このシュートは相手にブロックされるものの、ゴール前にこぼれたボールを白石が押し込んで先制点を上げる。しかし27分、相手にCKを与えると、そのCKからDF尾崎に頭で合わせられ、あっさりと同点にされてしまう。それでも37分にFKを得ると、一回は相手にクリアされるが、そのクリアボールを前線に上がっていた田代雅也(社4)がシュート。そのシュートに反応した山田将之が落ち着いてゴール右隅に流し込み、横浜桐蔭大を突き放す。前半、優勢に試合を進めた法大はチャンスをしっかりと決めリードして前半を折り返す。
後半序盤、法大はボールを保持するがチャンスを作れずにいると、桐蔭横浜大の右サイドからのクロスを合わせられ、あわや同点の決定機を作られる。しかし、ここは今シーズンリーグ戦初出場のGK林翔太(経3)がシュートのコースを消して、わずかにゴール左に外れる。雨が止み、蒸し暑さのせいか両チーム足が止まりはじめてきたところで法大はディサロ燦シルヴァーノ(経1)を投入。すると76分、カウンターからディサロがゴール前まで持ち込んで相手を引きつけ、右サイドを駆け上がってきた山田将にパス。パスを受けた山田は切りかえして左足で流し込み、ダメ押し弾を奪う。その後もピンチはあったもののDF陣を中心にはじき返してそのまま試合終了の笛。2試合ぶりの勝利を収めた。
前節の敗戦を引きずることなく、チャンスを逃さずに得点して快勝を収めた法大。課題の守備面ではサイドからの攻撃に対応できていない場面もあったが、中盤で挟み込んでボールを奪うシーンが増えてきたことなど徐々に改善されている印象。今節の勝利で3位に浮上した法大は前半戦残り2試合、首位へ向けて追撃する。(森川優也)
※更新が遅れましたことお詫び申し上げます。
コメント
長山一也監督
-今日の試合の総括を
まずは前節負けていたので、連敗しないようにというところでした。千葉で勝てていないので千葉の悪いイメージを払拭しようと(笑)。今日は湿度も高くて雨でピッチも濡れていて、コンディションは良くなかったんですけどそれでも最後までよく走ってくれました。ただ一点取ってから追いつかれるまでの時間が短かったですし、そこでもう一個畳みかけるような姿勢を持たないと、そこでちょっと流れを相手に渡しちゃってまた頑張るというのはきついと思うので。そこが課題かなと思います。
-前半は攻撃の形が作れていないように見えたが
ボールを出す人と受ける人との関係だけで、そこにもう一人関わっていくとかができていませんでした。後半はそこがある程度できるようになって、得点シーンでも前半は見られなかった後ろから出てくるプレーがありました。前半にサポートする運動量が無かった中でも、セットプレーで点を取るといった、試合をうまく進めるようなこともできたので、そこは良かったかなと思います。
-得点直後に、相手にあまりチャンスを作らせていない流れから失点してしまったが
CKからやられたんですけど、高さのある選手の動きの変化に対応できなかった部分がありました。ただその前の場面で、ジャッジに戸惑ってプレーを止めてしまって自陣に運ばせた部分をしっかりと対応していればCKも無かったので、そういったところでメンタル的にぶれてしまうところがまだあるので、もっとそこを強化していかないといけないなと思います。
-今日はセカンドボールが拾えているように見えたが
今日のテーマとして「連続したプレー」というのを意識してやっていたんですけど、ひとつプレーしてその後連続して動いたりポジションを修正したりといったことからセカンドボールが拾えるようになったと思います。今日は自分たちに優位な陣形を組めていましたし、そういった部分で今日はテーマに沿ってやってくれていました。
-次節は去年総理大臣杯決勝で敗れた流経大が相手だが
僕も去年すごく悔しい思いをしましたし、去年出ていた選手も半分くらいいるので、試合後ミーティングで田代が言っていたように去年の4年生が残してくれた1部の舞台で借りを返すべく準備、練習をして、絶対に勝ちたいと思います。
DF山田将之
-今日の試合、前半を振り返って
先制点とって、課題であった(点を)とった後の部分でセットプレーでとられてしまって。失点してしまったことが、試合を自分たちで難しくしてしまったと思います。前半は前半で失点をさせないような守り方で終えられるようにしました。
-得点シーンについて
たまたまです(笑)。前半に点をとれて、勝って(後半へ)折り返しできたので良かったです。
-後半はどうでしょうか
後半は相手が力をかけてきて、相手も負けてる状態なので。押し込んでくるなとは思ったんですけど、そこでしっかりゼロにおさえて、自分が点をとれるようにというイメージをしていたので。それで結果的に点がとれて、勝ちにつながったのが良かったです。
-チームとして意識していたこと
いつも通りやることは変わらずに、前節悔しい負け方をしてしまったので、そこを修正して、なにがなんでも勝てるように。いつも通り、変わらないです。
-個人的には
毎試合、攻撃にどれだけ参加できるかというのと、そういう中でも後半何回か自分の戻りの悪さでピンチをつくってしまったので。そこを修正しながら、毎試合点がとれるように、チームが勝てるように、というのを意識していました。
-中央大学戦後、強化した点は
毎試合、監督がスカウティングして、ミーティングで相手の弱点だったり、相手の攻め方っていうのを研究しているので、そのおかげで試合にはいつもすんなり対応できていて。中大戦、悔しい負け方しましたけど、もう一回原点見つめ直して、一からみんなでやろうというのは話しました。
-今日のコンディション
最悪です。あんまり良くないです。
-前半途中まで雨風の中での試合でしたが影響は
ピッチが滑ったりとかそういうので、自分だけじゃなくて周りも処理が難しいと思ったので、そこはやっぱりトラップだったりというのをみんなで意識的に集中してやっていこうというのは話していました。
-ユニバーシアード大会の代表に選ばれたことについて
長山監督だったり、全日本の監督が、自分を評価してくれたっていうことは、すごく誇りですし、自信にもなります。バックアップですけど、その日本の代表ということで、いつでも選ばれた中でけがして自分にいつチャンスがくるかとかは分からないので。良い準備しながら、なおかつ法政、自分のチームでも結果出せるように頑張っていきたいと思います。
-同じ高校(青森山田)出身の明大の室屋選手も選ばれていますが
あいつはあいつで、自分は自分なので、一緒にやれるというのは新鮮で良いことですけど、あいつにも良さがあって、自分にも自分の良さがあるので。あんまり、意識してないです、特に。
-次節に向けて
今日勝ったっていうのは、しっかり切り替えて自分たちが一から謙虚な心を持ったからで、(相手も)簡単に勝てるチームではないので。また、やることは変わらず。個人的には点をとって、勝ちたいと思います。
FW鈴木貴大
-試合を振り返って
前節負けていたので、やっぱり何がなんでも勝つということ。内容よりも結果にこだわって試合に臨みました。
-トップ下の動きはどういう点を意識しているか
ゲームのなかで間で動いて受けて、起点になるような動きというのを監督からも求められているので、そこは意識しています。
-今日の攻撃陣の連携はスムーズに見えたが、手応えはあるか
自分が出てからチームがいい状況で勝てているので。強いて言えば得点のところでもっと奪って行きたいです。
-今シーズンゴールがないが焦りはあるか
焦りはありますが、練習でシュート練習を誰よりもして、ゲームでもっとシュートをうっていきたいと思います。
-リーグ戦序盤のケガの影響は
もうないです。
-次節へ向けて
次は流経大で去年悔しい思いをしているので、家族やサポーターを喜ばせるような試合をしたいと思います。
フォトギャラリー
- 先制点を決め喜ぶメンバー
- ドリブルからチャンスを演出する鈴木歩
- 積極的な動きで攻撃を活性化させた鈴木貴
- 追加点を挙げ喜ぶ山田将(右)と日影(左)
- 途中出場で貢献した上田
- 競り合いで強さを見せる田代
- 相手を置き去りにしクロスを上げる永戸
- MVPに選ばれた山田将