【サッカー】「アミノバイタル」カップ2015 第4回関東大学サッカートーナメント大会 3回戦 対平成国際大 安定感のある戦いぶりを見せ、総理大臣杯への切符を獲得!
「アミノバイタル」カップ2015 第4回関東大学サッカートーナメント大会
3回戦 対平成国際大学
2015年6月3日(水)味の素フィールド西が丘
1回戦、2回戦と苦しい試合を勝ち進んできた法大。3回戦で対戦する相手は、下部リーグ所属の平国大。ここまで下剋上で勝ち上がってきたチームだけに警戒されたが、危なげない戦いを見せ、2-0で快勝。総理大臣杯出場を決めた。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 0 平成国際大学 |
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1 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
32分 | 法政大学 | 山田将之 | |
57分 | 法政大学 | 白石智之 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
平成国際大学 監督: 西川誠太 |
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1 | GK | 冨澤雅也 | 21 | GK | 荻野健人 |
2 | DF | 山田将之 | 2 | DF | 増田修斗 |
4 | DF | 伊藤航希 | 4 | DF | 福嶋竜二 |
6 | DF | 柳沢拓希 | 5 | DF | 小松崎雄太 |
9 | DF | 永戸勝也 | 6 | DF | 鎌田秀平 →竹内(60分) |
23 | MF | 黒柳駿 | 7 | MF | 尾林一樹 |
10 | MF | 西室隆規 →長倉(81分) |
14 | MF | 清水政之 |
14 | MF | 白石智之 | 24 | MF | 藤原唯壱 →横瀬(75分) |
15 | MF | 上田慧亮 | 29 | MF | 宮本鉄平 |
25 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ →鈴木(75分) |
9 | MF | 星子直哉 |
18 | FW | 日影健太 →細川(59分) |
23 | FW | 鈴木仁 →都築(60分) |
サブメンバー | |||||
12 | GK | 林翔太 | 30 | GK | 内島大輝 |
17 | DF | 武藤友樹 | 3 | DF | 竹内悠貴 |
30 | DF | 前谷崇博 | 8 | MF | 都築洋平 |
26 | MF | 川崎雅也 | 11 | MF | 木曽航平 |
28 | MF | 長倉颯 |
17 | MF | 押山洋介 |
5 | FW | 細川直寛 | 20 | FW | 横瀬雄哉 |
7 | FW | 鈴木貴大 |
18 | FW | 佐藤逸柊 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
午前中から降り続けていた雨が弱くなり、天候が回復しつつある中で行われたアミノバイタルカップ3回戦。この試合に勝てばベスト4決定となり、無条件で総理大臣杯への切符を手中に収められる。昨年の同大会での準優勝という輝かしい結果を振り返ると、どうしても落としたくない一戦だ。相手は平成国際大。昨年度まで共に2部で戦った相手であり、対戦成績は前期0-0、後期1-2と芳しくない。また、キャプテン田代雅也(社4)の不在に伴い、CBは伊藤航希(社3)と柳沢拓希(経3)のコンビとなった。
試合は前半開始から法大勢がボールを回し、試合展開を作りあげていく。山田将之(経3)が得意の攻撃参加をしかけ、上田慧亮(現2)とのワンツーで突破を試みる場面も見られた。そんな中、前半5分。左サイドからのCKを、永戸勝也(スポ3)が山田に合わせようとするが合わず。その後、伊藤のファウルにより右サイドエリア外1mほどの場所からFKを許してしまうが、富澤雅也(経4)のセーブが光りゴールを守り切る。しかし、攻撃機を立て続けにセットプレーを得る平国大に、前線にボールを送れず苦しい時間が続く。
しかし、上田の計算されたポジショニングや永戸の日影健太(現4)に合わせた左サイドカウンターが活き、徐々に調子を取り戻していく法大。また、この試合キャプテンである西室隆規(現4)からのパスに反応した上田がミドルシュートを放つ場面もあったがこれはゴールポストの上へ。ボールを保持できているが、平国大DF陣に阻まれ枠内シュートを打つことができない。前半も残すところ15分を切ったところで、左サイドからのCKを得る。永戸から繰り出される精巧なボールを、流れの中から白石智之(経4)がシュート。平国大GKにブロックされるが、それに反応した山田がゴールに押し込んで、先制に成功する。
いい時間帯に均衡を破ることができた法大勢は、そのまま試合の流れをたぐり寄せ、ゴールを狙う。西室から得たボールを上田がさばき中央突破をするが、数的不利の状況でシュートを打てず。そのまま、両チーム決定機をものにできずに1-0というスコアで前半を折り返す。
後半は開始早々に危ない場面が。4分、クリアミスによりゴールを狙われるが、DF陣が冷静に対処した。そのままどちらのチームも試合の流れを掴めないまま10分が過ぎる。後半13分、山田のスローインから日影が触ったボールを一度は平国大GKにセーブさせるも、白石が好機を見逃さず2試合連続ゴールを決める。その後も上田がミドルシュートを放つなどゴールへ積極的に攻め込む法大。日影と細川直寛(経4)が交代し、15分。左からのCKは失敗に終わるが、カウンターを狙われる。しかし、緩いボールに山田がDFラインに戻りクリア。集中した守備でシュートを打たせない。その後も永戸が切り込んで攻めのかたちをつくろうとするがこれ以上点差を広げられたくない平国大の硬い守りに苦戦を強いられる。20分にもFKを山田が蹴り、白石が永戸に落とすがこれは平国大GKの目の前。攻められる場面もあったが、伊藤のヘディングクリアや富澤の好セーブによりゴールを死守。ディサロ燦シルヴァーノ(経1)と山田のワンツーもタイミングが合わずに試合は30分を過ぎる。相手に焦りが見えてくるとディサロと鈴木貴大(経4)、西室と長倉颯(経1)を代え、前線の運動量を増やしにかかる法大勢。残り時間で少しでもゴールを狙いたいところだったが、平国大も最後の猛攻をしかける。セットプレーでチャンスをつくられる場面もあったが、メリハリの効いた攻守で失点を許さない。44分に得た長倉からのCKも追加点とはならず。キャプテンマークを譲り受けた白石の中盤での奮闘によりそのまま無失点で試合を終える。
2得点とも点を決めたい時間帯にチャンスをものにし、完封勝利を収めた法大勢。この試合に勝利したということは同時に総理大臣杯への出場が決定したということでもある。しかし、ぬか喜びはできない。次の対戦相手は今年度リーグで戦い2-3と敗北を喫している明治大だ。このまま好調を維持し、雪辱を果たせるか。オレンジ軍団に期待がかかる。(宮下尚子)
コメント
長山一也監督
-今日の試合の総括を
今日は体はあまり動いてなかったですけど、まず失点をしないことでした。連戦だったので多少体が重いのもあったかと思いましたが、失点ゼロに抑えながらセットプレーでチャンスをうかがって、そこで点を取れて。後半も我慢しながら、うまくいかない時間もありましたけど、そこで失点をしないでチャンスをうかがって追加点を取れたので、それも良かったかなと思います。強いて言うなら3点目取れれば、ベストだったと思いますけど、今日はまず勝つことっていうのを達成できて良かったかなと思います。
-後半に入ってからペースが上がったように見えたが、ハーフタイムにはどういった指示を
前半は相手もブロックを作ってくるというのはあったので、その中で奪ったボールが前線で収められないというのがあったので、もっとミスを恐れずに顔を出せ、そうすれば他も空いてくるからと伝えました。
-前半は山田将之選手が「サイドに出せ」とボールを呼ぶ場面も多かったが、その辺りで何か指示は
サイドから攻めようというのは(試合前から)言っていたので、そこは山田も要求していたんですけど、そこでワンタッチで出すのとツータッチで出すのとではかかるプレッシャーが違うので、そこは早めにワンタッチでという。前半の最後はそういった意識でやれていたので、もっと早くそういったことに気付ければ良いのかなと思います。
-田代選手の欠場について
学部の実習で。それで次の2試合もいないです。
-キャプテン不在の影響は
入りのところでふわっと入ってしまったのは田代がいなかった部分もあったかもしれないですけど、代わりに出た選手が法政の代表なので。そこは、誰を出しても良い準備はしています。田代がいないなりのメンバーで良いところを引き出してやれれば良いかなと思います。
-1回戦、2回戦を振り返って
1回戦は、連戦だったことと経験を積ませながらということでちょっと若いメンバーを出しました。その中で武藤が決めて勝てて、底上げはできたので良かったと思います。追加点を取れれば良かったんですけど、取れない中で勝ち切れたのは一回戦は良かったと思います。2回戦は、本当に苦しい展開というか、立ち上がりから良かったんですけどなかなか決めきれなくて。そういった中で、相手のシュートも素晴らしかったんですけど、2点決められてしまって。そこで42分から3点取ってひっくり返せたというのは、僕もサッカーやってきてますけど、なかなかできる事では無いと思うので。本当に粘り強さと、強い気持ちというのが出た試合だったので、それが今日の試合にも勢いをつけたかなと思います。
-準決勝に向けて一言
この大会も優勝目指してやっていますし、明大はリーグ戦でも負けているので、その借りが返せるように、中二日ですけど良い準備をしていきたいです。調子の良い選手をこの大会は使い続けているので、怪我等ある選手も含めて良い選手を使いながら勝てるようにしていきたいと思います。
DF山田将之
-今日の試合を振り返って
(相手が)引いてくる中で、自分たちがいかに攻撃で崩せるかっていうのと、崩せない中でもセットプレーで点を取るというのをミーティングで話していたので。ミーティングが達成できたのが良かったと思います。
-得点シーンについて
いや、もうほんとたまたまです。たまたま歩いていたら、(ボールが)きたので。
-CBが普段とは違う組合せだったがDFのかたちとして変化は
特には意識していないですけど、SBなので守備だけじゃなくて攻撃をいかにするのかっていうことですね。SBで攻撃に参加することを意識していました。
-今日のコンディション
連戦、連戦って言われてるんですけど、自分の中では一回一回しっかりリラックスして良いコンディションの状態で臨めているので。特には。ちょっと湿度が高かったですけど、大丈夫です。
-2回戦桐蔭横浜大戦について
本当にチームで勝ち取ったという感じで。遠い静岡まで応援に来てくれた大声援があったので、最後のワンプレーで点を決められたっていうのはありますし、自分の中でも絶対にチャンスがくると思っていたので。決勝点は落ち着いて決められました。
-見つかった課題
やっぱりちょっと暑くなってきた中で相手も足が止まってきて、自分がいかにタイミングで相手の嫌な部分、嫌なところに走れるか、走れるスペースを見つけられるかっていうのがまだ全然できていないというか。自分も疲れている中で、チームのために、最後まで走り切ることが、体力が足りないかなと。
-この大会を通しての個人的な目標
優勝はチームとして目標にしているので、その中で自分はいろいろ選抜だったり、に行っていて。個人だけじゃなくてチームをどう勝たせるかっていうのが自分の役目なので、自分のためじゃなくてチームのために。走ったりとか点を決めたりとか、意識してチームに貢献したいと思います。
-準決勝への意気込み
自分たちのやるべきことは変えずにしっかり無失点で、後ろは。自分がなおかつ点をが取れて勝てれば良いかなと思います。頑張ります。
フォトギャラリー
- アミノ杯でも攻守で活躍する山田将
- ディサロはリーグ戦とは異なる背番号を着用
- ベンチには今大会を欠場する田代のユニホームが
- 今大会は再び冨澤がゴールマウスに立っている
- サイドで躍動する永戸
- 白石のドリブルは今大会でも武器に
- 田代に代わりキャプテンマークを巻く西室
- 追加点を挙げ喜ぶ白石(左)とディサロ(右)