【サッカー】第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント2回戦 対中京大 安定した試合展開を見せ、見事初戦突破!
第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
2回戦 対中京大学
2015年8月10日(月)キンチョウスタジアム
2年連続の出場となる総理大臣杯。去年果たせなかった優勝を果たすべく、躍進に期待がかかる。シードを獲得したため2回戦が初戦となる法大は、優勝に向けまずは中京大と対戦。終始試合を支配し安定した試合運びを見せ、完封勝利で3回戦に駒を進めた。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 中京大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
73分 | 法政大 | 高田一輝 | 山田将之 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
中京大学 監督: 朝倉古彦 |
||||
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1 | GK | 冨澤雅也 | 1 | GK | 石井綾 |
2 | DF | 山田将之 | 7 | DF | 鈴木潤 |
22 | DF | 田代雅也 | 26 | DF | 村瀬大地 |
4 | DF | 柳沢拓希 | 5 | DF | 西村佳祐 |
9 | DF | 永戸勝也 | 11 | DF | 加藤翼 |
23 | MF | 黒柳駿 | 4 | MF | 青木捷 |
10 | MF | 西室隆規 |
16 | MF | 江口諒 |
14 | MF | 白石智之 →黒崎(89分) |
9 | MF | 水野翔太 →水野(73分) |
8 | MF | 青島拓馬 →上田(58分) |
14 | MF | 大谷晃平 →河村(63分) |
7 | MF | 鈴木貴大 →高徳(77分) |
19 | MF | 藤島樹騎也 →小西(79分) |
5 | FW | 細川直寛 →高田(65分) |
10 | FW | 橋本裕貴 |
サブメンバー | |||||
12 | GK | 林翔太 | 30 | GK | 川村慎 |
6 | DF | 伊藤航希 | 12 | DF | 速水聖矢 |
13 | DF | 内嶺大樹 | 13 | DF | 舛沢樹 |
27 | MF | 黒崎隼人 | 6 | MF | 水野隼人 |
28 | MF | 長倉颯 | 8 | MF | 川村啓輔 |
19 | MF | 高徳勇希 | 23 | MF |
高森翔太 |
15 | MF | 上田慧亮 |
18 | MF | 荒木傑大 |
25 | FW | ディサロ燦シルヴァーノ | 21 | MF | 川縁大雅 |
11 | FW | 高田一輝 |
24 | MF | 小西洋平 |
※(カッコ内)は、選手の学年、および交代した時間を表示しています。
戦評
試合は開始直後から法大がボールを支配。ロングボールや細かいパス回しなど様々に攻撃パターンを見せ、相手ディフェンスを翻弄する。相手にボールが渡った際には激しくプレスをかけ潰すなど、前半から気迫のこもったプレーを見せた。
ボールを支配し多くのチャンスを作り続ける法大だったが、チャンスをシュートに繋げられない時間が続く。すると前半20分を過ぎたあたりから試合は徐々に中京大ペースに。24分にはマークのずれからゴール前のMF水野にフリーでボールが渡る。ここは田代雅也(経4)が足を伸ばしてシュートをブロックし、CKへ逃れた。相手に決定機を作られながらも法大はクリアボールを丁寧につなぎ、落ち着いたプレーで試合の流れを再び取り戻す。27分にこの日3本目のCKを得ると、田代のヘディングから伊藤航希(社3)が決定的な場面を迎えるが、ここは相手GKにセーブされる。このプレーで接触がありプレーが中断された後は、試合のペースはスローダウン。法大はゆっくりとボールを回しながらファールを誘い、好機をうかがう。黒柳駿(社3)がボールを持ち上がったり、山田将之(経3)がミドルシュートを狙うなど意外性のあるプレーでゴールを狙ったが、結局前半を無得点で折り返した。
後半に入っても法大のペースは続く。51分にはFKからの混戦を最後は白石智之(経4)がネットを揺らしたが、オフサイドの判定で惜しくも先制ならず。さらに53分には細川直寛(経4)のポストプレーから鈴木貴大(経4)がシュートを放つなど、前半とは違い直接ゴールへ向かうプレーが増える。58分に上田慧亮(福2)を投入すると、サイドからの攻撃が加速。両サイドからクロスを上げ続けるが中で合わないという歯がゆい展開が続く。
状況が打開されたのは73分。上田がドリブルで持ち上がり山田将がクロスを上げると、これを途中出場の高田一輝(スポ3)が足で合わせ先制に成功。「高田は中でポジションを取れる選手」と投入した長山監督の采配が的中した。
その後は同点に追いつこうと前に出てくる中京大に、疲労の色を見せながらも集中して対応。白石や永戸勝也(スポ3)らがサイドからの崩しを徹底し、追加点を狙いつつ時間を使い、中京大に決定的な場面を作らせずに試合終了。安定した戦いぶりで初戦を突破した。
試合運びに余裕の見られた今日の試合。予選やリーグ戦よりさらにチームが成熟したと言えるのではないだろうか。3回戦で対戦する関西学院大は関西リーグでも無敗の強豪だが、今日のような試合を見せれば勝てない相手ではないはずだ。目標である優勝に向け、この調子を維持していってほしい。(安部雅人)
コメント
長山一也監督
-今日の試合を振り返って
ある程度は自分たちのゲームにはなってたかなと思うんですけど、最後のところで決めきれなくて、その中でも途中出場の選手が流れを変えてくれました。高田はゴール前でポジションを取れますし、サイドはもう崩せていて最後のところで一歩詰めてくれれば入るかなと思っていたので、そこで高田の持ち味を出してくれたことが、今日の試合を決めたかなと思います。
-前半からチャンスを作りながらシュートを打てない場面が多かったが、シュートを打てなかった要因は
ちょっと思い切りが無かったのと、クロスやセットプレーで慎重になり過ぎた部分がありました。ハーフタイムに「ミスしても良いから狙っていけ」と話したら、オフサイドにはなりましたけど(ゴールの)可能性のあるボールがうちに転がってきたので。前半から思い切ってプレーできたら良かったんですけど、初戦の固さというのは多少あったかなと思います。
-試合運びに余裕が見られたが、これまでとの変化は
リーグ戦で自信をつけてる部分もありますし、何をすれば勝てる、負ける時はどういう時だというのを昨日のミーティングで部員全員で話して、そこである程度整理してプレーできてたかなと思います。
-後半に入ると攻撃の形が少し変わったかと思うが、ハーフタイムには何か支持を出したのか
ボールの回し方が、前半は無理やりトップにボールを入れたりといった風に真ん中から攻撃しようとしていたので、まずは外を使いながら、ギャップが空いたら中に、そうすれば中を締めてくるから、というったことを伝えて、そこは上手く使いながらできたかなと思うんですが、まだまだラストパスといった部分には課題が残ったかなと思います。
-今大会は選手交代の人数が増えているが(フィールドプレーヤーは4人、GKを含めて5人の選手交代が認められている)、ゲームプランに違いは
暑さもありますし、特に前線の選手には思い切って、(体力が)前半だけでも良いように飛ばしていけというようなことは言っています。今日だったら青島が前半から運動量多くやってくれていましたし、そういう交代の使い方ができることでより攻撃的にできるかなと思います。
-3回戦に向けて一言
全国大会ですしどこが来ても強いチームだと思うので、逆にそういうチームと対戦する機会があるということで、臆することなく自信を持って次も勝っていきたいと思います。
DF山田将之
-今日の試合を振り返って
初戦というのもあって、固さもあったんですけど、そんな中で数あるチャンスを確実に仕留めなきゃいけない場面で点を決めれなかったところが試合を難しくしてしまった要因じゃないかなと思います。しかし、その中で一点取って無失点に抑えて勝てたのは良かったと思います。
-今大会にむけてどんな準備をしてきたか
去年のこの大会で自分の人生が大きく変わった部分もあって、その中で準優勝で終わったので、今年は優勝するためにいいコンディションで臨めるように準備してきました。
-得点シーンは練習通りの形だったか
練習というよりクロスを上げることを求められていて、あの場面は感覚で上げてFWが飛び込んでくれるとチャンスが作れるのであの場面でクロスを上げました。
-積極的にシュートを撃つことを意識していたように見えたが
点を取ることでチームを勝たせたいという気持ちがあって、今大会ではアシストももちろんですが、ゴールを決めれるかが課題だと思うので、次の試合ではゴールを決めたいです。
-次の試合に向けて
どこの相手でも最低限、法政のサッカーをやらなきゃいけないと思うので、メンバー外の選手だったり、スタッフ全員で勝ちにいきたいと思います。
MF西室隆規
-今日の試合を振り返って
昨年も経験したこの大会で、初戦に勝つことが難しいというとこは感じていました。その中で今日勝てたことは良かったと思うし、次に繋がる勝利になったと思います。
-今日はボールを回す時間が多く、西室選手もボールを触る機会が多くあったと思うが、その中で意識したことは
監督からも遅く回すだけでなく前やサイドに回すことを意識するようにと言われていました。
-いい形を作りながらもシュートを打てない場面が多かった要因は
ゴール前でのことは個人でもチームでも課題だと思っています。ゴール前での技術が足りないのがその要因だと思います。
-昨年準優勝したこの大会に掛ける思い
昨年の4年生が悔しい思いをして引退したこと、そして法政大学のために勝ちたいという思いが昨年負けた時から残っていました。今年は昨年のような思いをしないよう、悔いの残らない試合をしたいです。
-次の試合へ一言
ー次も勝って、また一勝して、一歩ずつ決勝の舞台に近づけられればと思います。
FW鈴木貴大
-今日の試合を振り返って
初戦ということもあって固くなるのは分かっていたんですけど、その中でも後半に先制点が取れたことが大きかったかなと思います。
-総理大臣杯に向けた練習内容は
リーグ戦が終わってからは裏への動き出しを意識して練習をしてきました。
-新たに取り組んだことは
特にはないですけど、切り替えの早さというのは意識を更に高めて取り組んだことです。
-暑い中での試合となったが
基本的にやり方はあまり変えていません。やはり、監督の目指しているのは走るサッカー、前からガンガン行くというところなので、いつも通り試合に臨みました。
-かなり前線からプレスをかけていたが
やりながら動けているなとは感じていました。自分はあまり点が取れてないのでその分守備だったり運動量といったところで貢献したいなと思っています。
-ハーフタイムで攻撃についての指示は
もっとシュートを打てと言われました。相手は運動量が落ちてきていて、後半はうまく攻撃出来たかなと思います。
-サイド攻撃が多い中でクロスボールに対しての意識は
中に人数が多く入っていたので、得点シーンもそうなんですけど、ニアでうまく潰れることは意識していました。ただ、自分でもっと点を取らなければいけないと思っています。
-勝因は
相手に走り負けなかった所と、攻守の切り替えなど法政らしいサッカーができたところにあると思います。
-3回戦に向けて
相手に走り負けず、法政全員で勝ちに行きます。
FW高田一輝
-今日の試合を振り返って
初戦が大事だっていうのは監督からも言われていて、まず初戦全員で勝てて、去年を上回る力も十分にあると思うので。とりあえず勝ったということが一番良かったと思います。
-途中交代で入る際には監督から何と声をかけられたのですか
点を取ってこいと言われました。
-自分の中で意識していたこととしては
結構チャンスが後半チーム内で多くて。自分の中でも点を取れるイメージはあったので、それが結局点につながったのかなと思います。
-中京大の印象としては
関東一部のチームに比べると、ちょっと雰囲気があまりだったかなと。そういうチームより、法政みたいに良い声かけてるチームが勝ち上がれると思うので。全員でやっていけたらなと思います。
-今日のコンディション
コンディションは、二重丸です(笑)。
-暑い中での試合でしたが
そうですね、暑いの、あまり得意じゃないんですけど、でも試合は午後からなので、雲も出ていて涼しい感じで。いけました。
-今日見つかった課題
課題としては、やっぱり途中から出て、点を取るっていうのも大事なんですけど、自分が周りと比べて、スタメンで出てる人たちよりもフレッシュなので。スタメンで出てる選手より多く走ってあげるとか、自分から守備にいくっていうその、運動量っていうのはもっともっと上げていかなきゃいけないなと思います。
-明後日の試合に向けて
チーム全員で、とても良い雰囲気でできているので、最初からいる11人だけじゃなく、サブの選手も応援の選手も、スタッフの選手も含めて、良い戦いができれば絶対勝てると思うので。絶対勝って、去年より良い結果を残したいです。
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