【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大2回戦 ついに出た主砲の一発 投打に圧倒し勝負は第3戦へ
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶應大 2回戦
2015年9月13日(日)
法大多摩グラウンド
第1戦は惜しくも敗れ、完全優勝のためにはもう負けは許されない法大。
追い込まれた状況だったが、今日は打線が爆発。
大量得点で勝利し、勝負の行方は明日の第3戦にもつれ込んだ。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 3 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 2 | 0 | 0 | 10 | 12 | 1 |
慶 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 5 | 2 |
(法大)○室木(1勝)、高橋-佐藤
(慶大)●猪砂、吉野、村石-有賀、齋藤
二塁打:橘(1回)、小野(1回)、藤口(3回、9回)
三塁打:橘(5回)
本塁打:小野1号2ラン(7回)
盗塁:藤口(1回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原幹斗(社2) | 4 | 1 | 0 | 1 | .474 |
2 | (4) | 藤口帝(社2) | 3 | 2 | 0 | 1 | .375 |
3 | (6) | 橘廉(社4) | 4 | 2 | 3 | 0 | .333 |
4 | (9) | 小野慶典(経3) | 4 | 3 | 5 | 0 | .333 |
9 | 内川慶一(経3) | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
5 | (7) | 中村聖弥(経3) | 5 | 0 | 0 | 0 | .308 |
7 | 窪田剛士(経2) | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
6 | (2) | 佐藤裕太(経4) | 4 | 2 | 1 | 0 | .400 |
7 | (3) | 永田直(経3) | 4 | 0 | 0 | 0 | .357 |
8 | (1) | 室木大(経2) | 2 | 0 | 0 | 1 | .000 |
PH | 前川祐樹(社3) | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 高橋竜大(経1) | 0 | 0 | 0 | 0 | — | |
9 | (8) | 甲本裕次郎(社2) | 4 | 2 | 0 | 0 | .375 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
室木 | 7 | 4 | 4 | 5 | 1 | 1.80 |
高橋 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1.50 |
戦評
第1戦ではまさかの敗戦を喫した法大。昨日の敗戦により、チームが掲げていた「春秋連覇」にも黄色信号が灯り、チーム内で危機感を抱く試合になったことは間違いない。今日の試合ではどのような戦いを見せるか、真価が問われる一戦となった。
初回、春季リーグ戦で法大に土をつけた猪砂(慶大)にいきなり打線が襲い掛かる。1死から2番藤口帝(社2)が四球で出塁し、すかさず盗塁で二塁に進塁すると、続く3番橘簾(社4)が右中間を破る二塁打を放ち、早くも先制に成功する。さらに、ここまで不振にあえいでいた4番小野慶典(経3)にもあわやホームランというライトフェンス直撃の二塁打が飛び出し、この回ヒット3本を集め3点を先取した。
先制の適時打を放った橘
法大のマウンドに上がったのは室木大(経2)。秋季リーグ戦ではリリーフでの登板に甘んじていた室木だったが、今季初先発という舞台にも動じず、序盤からボールを低めに集め凡打の山を築いていく。室木は、7回に1番猪砂から適時打を浴び1点を失うものの、7回91球、4安打1失点の力投で、試合の流れをこちらに引き寄せた。打線の援護は、5回。先頭の甲本裕次郎(社2)が中前安打で出塁し、その後安打と犠打を絡め1死二、三塁のチャンスを作ると、この試合好調の3番橘がセンターの頭を越える走者一掃の三塁打で追加点を挙げ、続く4番小野も痛烈な右前打を打ちその点差をじわじわと離していく。7回にも無死から3番橘が四球で出塁。その橘を一塁に残した場面で、主砲4番小野が待望の今季第1号の2ランホームランをライトスタンドに放り込み、試合を決定づけた。好投の室木の後を引き継いだのは最近好調の高橋竜大(経1)。9回に1点を失ったが、安定感のある投球で試合を締め、明日の第3戦に望みを繋ぐ結果となった。
不調であった3番橘、4番小野が光った試合となった。この2人はリーグ戦終盤まで鍵を握るプレーヤーであることに違いない。今日の勝利で「春秋連覇」という目標にまた大きく近づいた。それに向け、チーム一丸で邁進し勝利をつかんでもらいたい。(橋爪優典)
選手コメント
橘廉(2安打3打点の大活躍)
―今日の試合を振り返って
昨日と違って初回から繋いでいけたのは良かったと思います。
―打点も3つありました
昨日が悪かったので、繋ぐことを意識して振った結果です。
―繋ぐ意識は出塁にも表れていましたね
そうですね。ボールをしっかり引きつけて打つことができたのがこの結果に繋がったと思います。
―今日はチームとしも打線が爆発しました
明日も続けていけたら優勝もあると思うので続けていきたいです。
―秋を通して後輩に伝えていきたいことは
自分たちは打撃が持ち味と思うのでそれを引き継いでほしいのと、接戦を落とすことが多いのでそこを勝てるようにしてほしいです。
―明日にむけて
今日みたいにピッチャーがしっかり抑えて、自分らが初回から流れのいい、法政らしい試合をしていきたいと思います。
小野慶典(今季第1号の本塁打を放つ)
―試合を振り返って
昨日の試合は1本も打てませんでしたが今日は出ましたし、一番意識においている打点も挙げられたので、個人的にも良かったです。
―昨日の敗戦を受けて、チームとしてどのような意気込みで臨みましたか
負けられない試合でしたし、一人一人が昨日の反省を生かして臨みました。
―今季初本塁打も出ましたが感触は
詰まっていたんですけど、とりあえず1本出てくれて良かったと思います。
―今季の調子は
東大戦ではかなり打撃が崩れていました。だんだん上り調子になってきてくれたとは思います。明日もこの調子でいけたらなと思います。
―東大戦から修整した点などは
球をどうしても切ってしまっていました。全日の時とはボールが違いあまり飛んでくれないので、球の上をたたくイメージで打席に立てたことが良かったと思います。
―明日は落とせない試合になります
優勝したいので絶対に勝ちます。
ー明日の意気込みを
大事なところで必ず打ちます。
室木大(7回1失点の好投)
―今季初勝利の感想は
勝ててホッとしました。
―ピッチングの出来はどうでしたか
調子自体は良くなかったので、騙し騙しやっていた感じはあります。
―慶大はここまで3連勝と勢いのあるチームでしたが
全日本では今よりもっと厳しい戦いだったので、リーグ戦は抑えて当然くらいの気持ちでやっていかないと勝ち抜くことはできないと思います。
―やはり全日での完封勝利は自信に繋がっていますか
はい。
―課題と収穫は
今日は打順に応じて攻め方をかえて終盤は変化球で打たせてとることができたのが収穫です。課題は変化球の精度ですね。
―次回の登板にむけての調整は
体のケアをしっかりとやりたいです。
―明日の3戦目にむけて
スエさん(末次)がしっかり投げてくれると思うのできっちりベンチから声をかけていきたいです。
藤口帝(走攻守全てでチームに貢献)
―今日の試合を振り返って
昨日負けたので、今日勝てて良かったです。
―昨日の敗戦から一夜明けてチームの雰囲気は
雰囲気自体は悪くなくて、気持ちだけだと思ったので、しっかりその辺は修正して試合に臨めたのでこういう結果になってよかったと思います。
―後がないなかでプレッシャーやプレーに影響はありましたか
一回負けた方が気持ちを切り替えて攻める姿勢が出せると思うので、逆に昨日負けてチーム全体が活気づいたかなと思います。
―ご自身もヒットが2本出ましたがバッティングで変わったことは
昨日も別に悪い当たりではなかったですし、調子自体悪いとは思ってなかったので、自分のスイングをしたらヒットが出ると思ってたので、自信を持って打席に立ちました。
―ヒットが2本とも長打でしたが、手応えなどは感じましたか
インコースを攻められていたので、思い切って引っ張ろうかなという気持ちで打った結果ですね。
―守備の方では、1回にファインプレーも飛び出しましたね
室木が頑張っていたので、飛んできた球は全部取ってあげたいなと思いましたね。
―ショートを守る橘選手との二遊間コンビは
いい先輩なのでやりやすいですね。
―明日の試合に向けて一言
今日打った分明日打てるかどうか分からないですけど、しっかり明日も何が何でも勝って勝ち点取りたいと思います。
フォトギャラリー
- 待望の本塁打を放った小野
- 追撃の適時打を放った佐藤
- 開幕以降調子の良い甲本
- 藤口は2本の長打を放つ
- 無安打に終わった中村
- 代打前川には未だ1本が出ず
- 萩原は挟殺プレーで失点を阻止
- 永田のバットからは快音聞かれず