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【準硬式野球】第37回関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦準決勝 対東京海上日動火災保険 自慢の得点力で危なげなく勝利!宿敵・中大の待つ決勝へ! 

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【準硬式野球】第37回関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦準決勝 対東京海上日動火災保険 自慢の得点力で危なげなく勝利!宿敵・中大の待つ決勝へ! 

第37回関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦準決勝 対東京海上日動火災保険
2015年11月3日(火)
上柚木公園野球場

関東制覇まであと2勝となった。
決勝戦への切符を手にするため、次に戦うは東京海上日動火災保険。
社会人チームの強豪相手に厳しい戦いが予想されたが、初回から得点を重ねていき危なげなく勝利。
決勝では関東の頂点の座を懸けて、宿敵・中大と対戦する。

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この「背番号1」の雄姿も見るのも次の決勝が最後となる(橘)

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東京海上 0 0 1 0 0 0 0 0 3 4 7 4
法 大 3 1 1 0 0 1 1 1 × 8 8 1

(東京海上)●堀、川上ー大窪
(法大)○室木、高橋ー佐藤

二塁打:萩原(1回)、小野(1回)、佐藤(7回)、橘(8回)
盗塁:藤口(1回)、甲本(6回)、萩原(8回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球
1 (5) 萩原幹斗(社2)  報徳学園 3 2 1 1
2 (4) 藤口帝(社2)  遊学館 2 0 0 0
  4 三品勇人(社1) 報徳学園 2 0 0 0
3 (6) 橘廉(社4)  花巻東 2 2 2 2
4 (9) 小野慶典(経3)  静岡 4 1 0 1
5 (DH) 前川祐樹(社3)  報徳学園 3 0 0 1
6 (7) 中村聖弥(経3)  藤代 3 1 0 1
7 (2) 佐藤裕太(経4)  藤代 3 1 2 1
8 (3) 永田直(経3)  桐蔭学園 3 0 0 1
9 (8) 甲本裕次郎(社2)  鳴門 3 1 1 0
  8 窪田剛士(経2) 桐蔭学園 0 0 0 0

投手成績

選手名 出身校 被安打 奪三振 四死球 自責点
室木大(経2) 星稜 5 4 3 3 1
高橋竜大(経1)  日本文理  4 3 2 3 3

 

戦評

 先日の試合で接戦を制し、準決勝に駒を進めた法大。迎えるは社会人の強豪・東京海上日動火災保険。4年生にとって負ければ大学最後の試合となる。進退がかかる重要な一戦が始まった。    

 先発は室木大(経2)。初回、「立ち上がりは良くなかった」というように不安定な投球を見せる。先頭に中安打を許し、いきなり走者を背負う形に。だが、ここで女房役の佐藤裕太(経4)が好守備で室木を支える。盗塁を試みる走者を刺し、チャンスの芽を潰す。その後、2死からの連続四球でチャンスを作られるものの、後続を断ち無失点で切り抜けた。    
 攻撃陣は初回から打線がつながる。先頭の1番萩原幹斗(社2)が、あわや本塁打というフェンス直撃の二塁打で出塁すると、2番藤口帝(社2)が送りバント。その処理に相手守備陣がもたつき、暴投。その間に萩原が一気に二塁からホームに返り、労せず先制点を挙げた。さらに続く3番橘廉(社4)、4番小野慶典(経3)の連続安打などで点を重ね、この回打者9人の猛攻で3点をもぎ取った。
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萩原の好走塁で先制点を挙げた

 味方の援護をもらった室木は、尻上がりに調子を上げる。3回にソロ本塁打を浴び、続く打者にも二塁打を打たれピンチの場面。しかし、ここで室木は落ち着いた投球を展開。丁寧にコントロールされた投球で的を絞らせず、最少失点でこの回を終えた。結果的に、相手打線を5回散発4安打1失点に抑え、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。 一方、打線は、4,5回を除く毎回の得点でリードをじわじわと広げていく。今大会は、試合球が六大学リーグ戦と異なり反発係数が高いため、飛距離が出やすい。この特徴を生かし、法大サイドは長打や犠飛で着実に得点を挙げていった。  
 6回からは、高橋竜大(経1)が登板。危なげない投球を続けていたが、最終回に急遽捕まる。無死からの連続四球で走者を溜めると、1死から走者一掃の三塁打を打たれてしまい2点を献上。その打者を三塁に置いた状況で高橋が暴投し、合計3点を失った。 だが、相手の反撃もここまで。法大がなんとか逃げ切って、決勝に進むことが決まった。  

 決勝の相手は宿敵・中大。ここ最近の試合では負けが込んでいるだけに、絶対に勝ちたい相手だ。最大のライバルを前に選手たちは闘志を燃やしている。法大ナインが口々に言う「中大に勝って有終の美を飾りたい」という言葉。その通りの展開になるかは全て決勝戦にかかっている。4年生は泣いても笑っても最後の試合。全力を出し切り、悔いのない試合をしてほしい。法大ナインの最後の雄姿が見られるか。(橋爪優典)

監督、選手コメント

本間隆洋 監督

ー今日の試合を振り返って
決勝につながるという意味ではいろいろな課題が出た試合でした。勝つには勝ったのですが、出た課題を練習の中に落とし込めればいいのかなといった感じです。  

ー一昨日の1回戦では大振りになってしまったという課題がありましたが、今日はいかがでしたか
試合前のミーティングでも言ったのですが、そこは改善できたと思います。まずはきちんとミートする、その上で長打が出ればラッキーですね。バッティングという面では前に比べて修正できたんじゃないかと思います。  

ー途中から1年生の高橋選手や三品選手も起用しました
リードしているからこそいろいろ試すことができた、それが決勝に活きればいいですね。これから下級生向けのオープン戦なども予定してますので少しずつでも場数を踏んでいってくれればと思います。  

ー先発した室木投手のピッチングは
球数が多くなってしまいましたね。リーグ戦から試合が空いてたので、間隔のせいもあったのかなと思います。本人は5回が終わった後に、まだいけますという感じだったのですが、点差もありましたし、いろいろ試したいこともあったので。  

ー決勝の中大戦に向けて
しっかりとやるべきことはやって、大味にならないようにしたいです。中央大学さんは自滅のない野球と言いますか、波のないチームですね。うちの学生もここ一発というところでの集中力は持っていますので、逆に中央大学さんに引っ張られる形で集中力を持ってゲームに入っていければ決して引けはとらないと思います。とにかく自滅だけないように、これが一番危ないところなので。4年生最後の試合ということもありますが、最後にタイトルを取って応援してくださる人たちに良い報告をして終えたいなと思います。

 

橘廉(次戦が大学最後の試合となる)

ー今日の試合を振り返って
相手投手の四球もあってチャンスがたくさん作れたんですけど、あのチャンスの多さであの点数というのはもうちょっと取れたかなと思います。チャンスをいかに活かせるかというところで課題が残ったので、残塁をなるべく少なくして勝ちたいなと思います。

ー打撃が好調でしたね
別に悪くはないと思うので、引き続き調整していきたいです。

ー相手投手の印象は
力のあるピッチャーだったんですけど、ストライクがはっきりしてたので絞りやすかったというのはあります。

ー社会人チームとの対戦ですが、何か違いなどは感じましたが
ベンチワークというか、チーム全体の雰囲気が違うというか、特にやりづらくはないんですけど、そういったところが違うなという印象です。

ー次の試合に向けて
4年間で中央に勝てたことがなくて、関東でも優勝がないので、その2つを達成したいなと思います。

 

小野慶典(決勝で納得のいく打撃ができるか)

ー決勝進出おめでとうございます
中央には何回も負けているので、何があっても絶対勝ちます。  

ー中央にはやはりライバル心がありますね
(相手に)マークされているのかは分からないですけど、弱点を克服できるよう頑張ります。  

ー今日も二塁打が出ましたが、打撃の方は好調ですか
かなり悪いです。週末までには整えていきます。  

ー関東王座奪取のほかに目標は
全日優勝です。  

ーそのためにはどのような野球を目指しますか
新戦力も入ってくるので、どんどんその戦力を使って法政らしい勢いのある野球を目指します。  

ー個人的な目標は
就活とかもあって出る機会が少なくなると思いますが、代打などで流れを変える一本を打てたらいいなと思います。

 

甲本裕次郎(守備はもちろん、打撃でもチームを支える)

ー準決勝突破おめでとうございます
ありがとうございます。

ー今日の試合を振り返って
序盤に点もとれて、終盤は相手に点も取られましたが、それまでの試合の進め方は良かったと思います。

ーご自身のバッティングの印象は
打球は飛んでいますが外野が深かったりして今日は上手くいかなかったです。なので、しっかり前に落とすバッティングをしていきたいです。  

ー相手投手の印象は
先発の投手は特にスライダーが多くて、インコースを攻められたので苦手な投手でした。ですが、二番手の投手からは打ちやすくなったので良かったです。  

ー本日の試合での収穫や反省点は
全体的に試合の流れが良かったのですが、また強いチームと戦えるので、今日みたいな試合ではなくてワンランク上の試合運びをしていきたいです。  

ー決勝へ向けての意気込みは
強いチームと戦えるので楽しみです。

 

萩原幹斗(初回の二塁打など数多くのチャンスをもたらす)

ー今日の試合を振り返って
結構長引きましたけど、内容的にはいいゲームだったと思います。  

ー打撃面を振り返っていかがでしたか
一番としてここ2試合打てていて、それで先制点が取れて勝ちにつながっているので、そこが良い点だなと思いました。  

ー今日は好走塁が目立ちました
社会人の方は捕るのは上手いんですけど、送球がちょっと弱いっていうのがノックを見て分かっていたので、送球のミスとかを常に狙っていった結果でした。  

ー1番打者として塁に出てホームに還ってくる場面が多かったですね
自分はチャンスメイクしてホームに帰るのが仕事なので。本当は打点がほしいですが、しっかり仕事ができたと思います。  

ー初回の第一打席ではあと少しで本塁打というシーンもありました
法多摩(法政大学多摩グラウンド)だったら入ってましたね(笑)。  

ー守備の方は振り返っていかがでしたか
ボールも違って打球が速いので、いつもと違う準備をして打球に備えていました。  

ー決勝は宿敵中央大学が来ます
ここ最近勝てていないというのもありますし、自分の報徳学園の先輩もいますし、次が4年生最後の試合なので、そこは絶対勝利で終わって最高の形で4年生を送り出せたらなと思います。  

ー決勝に向けて一言
絶対勝ちます。

 

室木大(5回1失点でゲームを作る)

ー今日の試合を振り返って
球は走っていたのですが、初回の立ち上がりが良くなかったです。裕太さん(佐藤)が刺してくれたのですが、先頭バッターにヒットも打たれましたし、そのあと四球も2個出してしまって、そこでリズムが悪くなってテンポが悪くて、ズルズルいってしまいました。自分としては納得いってないです。  

ーそういった内容でも5回を1失点に抑えました
1失点に抑えたというより、あの本塁打は防げたと思っています。上にいくと1点勝負になってくるので、簡単にストライクを取りに行くのではなく、もっと考えて攻めないとですね。中大さんは今日よりレベルが上のバッターがいるので、このままじゃまだ駄目だなと思いました。  

ー今大会はリーグ戦とはボールが変わっていますが、ピッチングに影響は
ボールの弾きがかなり良くて、ちょっと当たっただけでも鋭い打球になって、飛んでいくので、飛距離もかなり出ていると思います。甘い球を投げないように意識するのが大変ですね。  

ー初対戦の相手でしたが印象は
上位のバッターは良い選手が揃っていて気を抜けないな、という感じでしたが、下位はそこまでではなかったです。逆に下位打線を塁に出してしまうと、やっかいな上位打線にランナーが出た状態で回ってきてしまうので、その点は気をつけて、下位打線も気を引き締めて投げていました。  

ー今日は5回で降板されましたが
球数が5回にしては80球を越えていて、多すぎたという感じです。自分も物足りない部分があったので、もう少し投げたかったのですが、今日の出来を見たら仕方ないのかなと思います。  

ー次の中大戦で登板したらどんな投球をしたいですか
春の関東大会でも自分が投げて負けているので、リベンジしたいです。  

ー決勝にむけて意気込みを
関東王座で優勝して4年生に最高の形で引退してもらいたいので、頑張ります。

 

フォトギャラリー

  • tachibana Rこの「背番号1」の雄姿を見るのも次の決勝が最後となる橘
  • hagihara R萩原は1番打者として多くのチャンスを演出した
  • muroki R球数こそ多くなったが1失点で粘った室木
  • ono R小野は「かなり悪い」と自己分析するがこの試合も二塁打を放つ
  • satou Rチームを支え続けた佐藤も次戦が最後の試合となる
  • fujiguchi R堅い守備で投手を援護する藤口
  • koumoto R甲本はここ最近打撃で良い当たりを連発している
  • mishina R来年以降、橘の抜けた穴を埋めることが期待される三品

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