【自転車】全日本選手権自転車競技大会 トラック・レース 1日目 青野がスクラッチ予選で3位!明日の決勝へ!!
「東日本大震災復興支援」
第85回 全日本選手権自転車競技大会 トラック・レース(全日本)
2016年4月16日(土)
伊豆ベロドローム(周長250m・屋内・木製走路)
ついにこの日がやってきた。全日本選手権自転車競技大会の開幕である。今大会のために、法大自転車部トラック班は練習を重ねてきた。プロも参加する中で、いかに成績を残せるのか。彼らの真価が今問われる―。
試合結果
ケイリン 第1回戦 1組目
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
6位 | 小泉智也(人1) |
ケイリン 敗者復活戦 2組目
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
2位 | 小泉 |
チーム・スプリント(3周) 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
7位 | 菊山将志(人4)・鈴木陸来(文2)・上野恭也(営1) | 0’48″882 |
スクラッチ 予選 1組目
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
13位 | 上野恭哉(営1) |
14位 | 木原孝明(文2) |
スクラッチ 予選 2組目
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
3位 | 青野将大(法4) |
14位 | 高橋綜一郎(営2) |
戦評
ケイリン
第1回戦
ケイリンには、1年の小泉智也(人1)が出場。同じ1組目に名を連ねるのは、曽我圭佑(明大)やJPCAだ。ペースメーカーがいる時点では6人中5番目に位置し、後ろから様子をうかがう。ペースメーカーがいなくなり、ペースが上がるとアタックをしかける。しかし、ラスト1周をきった時点で他選手の追い上げを許し、悔いの残る結果となった。
敗者復活戦
敗者復活戦へと進んだ小泉は、ペースメーカーがいる中、5人中3番目でラスト1周でまたもやアタックをしかけ、一時は先頭にたつ。だが、岩手県の藤根と一騎打ちになり、スプリントを制せず。
チーム・スプリント(3周)
チーム・スプリントには最上級生である菊山将志(人4)、鈴木陸来(文2)、新入生である上野恭哉(営1)が出場。菊山、鈴木、上野の順番で走るが、思うようなタイムを出せず。7位に終わった。
ベストタイムをたたき出した(写真右:菊山、中央:鈴木陸、左:上野)
スクラッチ 予選 1組目
スクラッチは、今日が予選、明日が決勝という日程で行われる。今日の予選では、各組から上位10名が決勝へ駒を進める。その中で、1組目は、木原孝明(文2)と上野が出場した。序盤は、2人とも後方からレースを進める。集団内での緊張が緩み始めると、レースが活性化。その流れに木原も積極的に乗り、レースを動かしていく。その木原は、途中先頭で集団を引く様子も見せた。一方、上野は、集団後方で待機。足をため、ゴールスプリントで勝負をかける作戦に。逃げを形成したい選手とそれを阻止したい選手の思惑が混ざるなか、レースが中盤を過ぎたあたりで逃げが成功する。全日本去年度チャンピオンの原井(中大)を含む5人が、前方に飛び出した。力を持った逃げを捕まえることは容易ではなく、徐々に差が開いていく。法大2人は、後方集団で先頭集団を追いかえる展開となった。終盤になるにつれ、逃げとのギャップが毎周ごとに大きくなっていき、ついには埋められない差となってしまった。先頭集団の5人を除いた残りの選手で、決勝進出の切符を争うことに。木原と上野もそれに向け最終週、スプリント勝負に加わるが、勝つことは出来ず。無念の予選敗退となった。また、今年法大を卒業した寺崎浩平(平28年卒=バルバレーシングクラブ)は、最後周のスプリントを制し、決勝進出を果たした。
2組目
2組目には主将青野将大(法4)、高橋綜一郎(営2)が出走した。序盤で内山(Pinazou Test Team)や渡口(日大)が逃げるも、すぐにメイン集団に吸収される。速いペースでレースは進み、あと10周の時点で川元(同大)と野本(明大)が逃げる。それに反応した金田(中大)が集団から抜け出し、残りの周回を優位なものへ。集団も少ない周回を負けじとスプリントで勝負。意地のゴールスプリントをみせた青野が3位に輝き、見事決勝へと駒を進めた。一方、高橋は14位と結果ふるわず。
ゴールスプリントを制した主将青野
プロ選手も出場する中で健闘した法大自転車部。新入生である小泉、上野も今後につながる走りを見せた。明日はいよいよチーム・パーシュート(4km)が行なわれる。また、ポイント・レースやマディソンなど得意とする中長距離のレースが目白押しだ。見逃せぬ戦いはすぐそこだ。(宮下尚子・橋爪優典)
選手コメント
菊山将志
ー今日の走りを振り返って
ベストタイムは出たので良かったです。ただ1人1人の走りを見たときに自分以外の2人は良かったんですけど、自分の走りにはあんまり納得していないですね。(自分の)タイムもあまり良くなかったです。
ー具体的にうまくいかなかった部分は
スタートの練習をあまりしていなかったので、もっと練習が必要かなと思いました。少し前過重になりすぎてて、後輪が跳ねちゃうんですよ。そこが悪かった点かなと思います。
ーメンバーはどのように決められましたか
合宿で決めました。
ーTRS第1戦(全日本学生トラックレースシリーズ)でのメンバーから変更している理由は
TRSのときはたまたま前のエントリーで出していたので。当初はそのメンバーで行こうと思っていたんですけど、上野が想像以上に走れたので、(今回は)上野に変更しました。
ー走順はどのように決められましたか
それぞれのタイムを考えて、そこから一番ベストなタイムが出る順番を考えていつも組んでいます。
ー今日一番意識されたことは
スタートをミスしないことですね。あとどれだけ自分が上手く走れるか、タイムを出せるかってことを意識しました。
ー今日のコンディションは
良いとも言えないですし、悪いとも言えないですし、普通って感じですね。あまり走っていないので分からないです。タイム的に見るとあまり良くはないと思います。
ー一緒に走った後輩(鈴木陸選手、上野選手)の走りについて
自分より全然強いので、頭が上がらないです。
ーケイリンに出場していた小泉選手については
最初は経験を積んだほうがいいので、ああいう積極的なレースでいいと思います。あとは技術と足をつければ、上でも戦えるんじゃないかなって思います。インカレ(文部科学大臣杯 全日本大学対抗選手権自転車競技大会) 6 位の菊山より、です。
ー今後の目標は
東日本がすぐにあるので、それまでにスタンディングを練習してきます。
ー東日本では何の種目に出場されますか
1000 ㍍(1kmタイムトライアル)とチームスプリントです。
ー東日本に向けて意気込みをお願いします
去年チームスプリントで優勝したので、連覇できるように頑張りたいと思います。
鈴木陸来
―今日のレースを振り返って
1走の人が調子悪くて、いいタイムは出なかったんですけど、自分と3走はいいタイム出たので。全体的にも、自分らの自己ベストだったので、この時期だったらいいかなって感じですかね。
―何走目に走るというのはどのようにして決めたのですか
1走目はスタン速いので菊山先輩に走ってもらって、2走目は開始が重要なので自分が選ばれて、3走目は総監督が「あいつ走らせろ」って言ったので、3走にしました。
―上野選手の走りについて
高校生あがりなんですけど、結構走れてるかなって。
―TRS第1戦はいかがでしたか
先週(TRS第1戦)は自分も1km(タイムトライアル)を走ったあとだったので疲れてて、(タイムを)伸ばせなくて。菊山先輩は今日よりスタンの調子がよかったんですけど、3走目が今日とは違う人だったので。高橋綜一郎だったんですけど、自転車が壊れてて、慣れない自転車で走っていたので、よくなかったですね。
―今日のコンディションは
悪くはなかったです。
―今大会と学生大会との違いはありますか
やっぱり選手の走りが見れるので、選手がギア結構かけているので、ギアかけたときの戦法とか、どういう感じで1kmを走ったりするのかとかを勉強になりますね。学生と違う走り方をしている選手もいるので。
―後輩が入ってきていかがですか
練習もある程度ついてこれるようになったので、楽しいですね。
―次に出場される大会は
東日本(東日本学生選手権トラック自転車競技大会)ですね。
―出る種目は
1kmとチームスプリントの予定です。
―今年の目標
インカレが自分の地元静岡でやるので、何かしらの種目でできれば優勝、少なくとも入賞したいなと思っています。
上野恭哉
ー今日のレースを振り返って
室内でレースをしたんですけど、外と違って走り方とか全然違うなと思って、一から走り方を考えていきたいと思いました。
ー具体的には何が違いましたか
空気が乾燥してますし(バンクの)角度も全然違うので、ある程度スピードを出さないと滑ったりするので、本当に難しいコースだと思いました。
ーチームスプリントでは3走を任されましたが、心がけたことは
前のペースを落とさないように心がけました。
ースクラッチの戦略は
メンバーを見ても先輩ばかりでレベルが高いので、自分の力を試しにいったんですけど、やっぱり力不足でした。
ー自分の専門競技は
スクラッチです。
ー高校と大学・実業団の違いは
全然スピードも違いますし迫力も違うので、押しつぶされないように、自分の力をちゃんと出し切れるようにしたいです。
ー法大の先輩を見て感じたことは
全然遠い存在だと思ったので、練習して追いつけるように頑張りたいと思います。
ー次に出るレースは
東日本トラックに出ます。
ー今日と同じスクラッチですか
そうですね。
ー最後にそれに向けて一言
もう失敗しないように、自分の力を全部出し切れるように頑張るので、応援よろしくお願いします。
フォトギャラリー
- 上野はケイリンに出場
- 敗者復活戦は惜しくも1位に届かず
- 専門であるスクラッチも出走した上野
- 木原は2年連続全日本出場
- 高橋は惜しくも決勝へは進めず
- 予選3位の青野
番外編:OBフォトギャラリー
- 新村穣は4km個人パーシュートで見事2位表彰台入り
- 寺崎浩平も1kmタイムトライアルで大会新記録を出し、3位に輝いた