【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対東大2回戦 若き力が台頭!勝ち点奪取で開幕ダッシュに成功!
東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対東京大 2回戦
2016年4月10日(日)
法政大学多摩グラウンド
開幕戦勝利から一夜明け、東大との第2ラウンドは今季初の勝ち点を懸けた一戦となった。
試合は1回戦同様、序盤から法大がリードを広げていく展開に。
1、2年生など下級生の活躍もあり、21ー4と大差での勝利となった。
順調に勝ち点を得た法大。次戦は空き週を経ての立大戦となる。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 2 | 3 | 3 | 2 | 0 | 2 | 4 | 0 | 5 | 21 | 22 | 2 |
東 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 4 |
(法大)○室木(1勝)、渡邊ー藤江
(東大)●二宮、小野村、渡邊ー近藤
二塁打:甲本(3、6回)、藤口(3、9回)、福地(3、9回)、萩原(7回)、大石(9回)
盗塁:萩原(1、9回)、福地(1、5回)、甲本(3回)、藤江(4回)、室木(8回)、中村(8、9回)、永田(9回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原幹斗(社3) | 報徳学園 | 4 | 3 | 0 | 2 | .571 |
2 | (4) | 藤口帝(社3) | 遊学館 | 7 | 4 | 0 | 0 | .667 |
3 | (6) | 福地誉(スポ4) | 普天間 | 5 | 2 | 0 | 2 | .400 |
4 | (9) | 小野慶典(経4) | 静岡 | 6 | 0 | 0 | 1 | .111 |
9 | 石橋優一朗(法2) | 徳島北 | 0 | 0 | 0 | 0 | ―― | |
5 | (7) | 中村聖弥(経4) | 藤代 | 6 | 4 | 0 | 1 | .625 |
7 | 窪田剛士(経3) | 桐蔭学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | ―― | |
6 | (2) | 藤江廣祐(社2) | 法政 | 5 | 2 | 0 | 1 | .400 |
7 | (3) | 永田直(経4) | 桐蔭学園 | 5 | 2 | 0 | 2 | .600 |
8 | (1) | 室木大(経3) | 星稜 | 5 | 2 | 0 | 0 | .400 |
PH | 大石智貴(経1) | 静岡 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
1 | 渡邊勇大(キャ2) | 西武台千葉 | 0 | 0 | 0 | 0 | ―― | |
9 | (8) | 甲本裕次郎(社3) | 鳴門 | 3 | 2 | 0 | 3 | .429 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
室木 | 8 | 6 | 11 | 3 | 2 | 2.25 |
渡邊 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
リーグ戦途中経過(4/10現在)
法大 | 慶大 | 明大 | 東大 | 早大 | 立大 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 | ―― | ○○ | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | ||||
慶 | ―― | ○○ | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1.000 | ||||
明 | ●● | ―― | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | ||||
東 | ●● | ―― | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | ||||
早 | ―― | 0 | ― | |||||||||
立 | ―― | 0 | ― |
戦評
関東地区大学選手権大会(関東大会)での無念の敗戦から早2週間。昨日、開幕した東京六大学春季リーグ戦初戦は主将とエースの活躍で快勝した法大。今季初の勝ち点に向けて、連勝したい。
今日の先発は昨秋最優秀防御率のタイトルを獲得した室木大(経3)。けがによる調整の遅れから関東大会での登板はなかっただけに、注目のマウンドとなった。
室木は、序盤から制球の乱れを見せるも、ストレートと変化球のコンビネーションで打者を翻弄。右打者にはスライダー、左打者にはシュートを有効に使うピッチングで、凡打の山を築いていく。
打線は、今日も好調を維持。初回、5番中村聖弥(経4)と今季初出場となる6番藤江廣祐(社2)の連続適時打で先制に成功。2回も長短打を絡め3点を奪うなど、序盤で大きくリードする展開に。続く3回は簡単に2死を取られたものの、そこから法大の強力打線が力を見せる。関東大会から調子を上げている9番甲本裕次郎(社3)が、中越えの二塁打でチャンスメイク。続く1番萩原幹斗(社3)、2番藤口帝(社3)の1・2番コンビが連続適時打で、完全に相手ベンチを沈黙させた。
先発・室木は、相手打線を手玉に取る投球を披露していたが、6回に突然乱調。無死から連続失策と安打で、アウトが一つも取れず塁を埋めてしまうピンチに。そこで踏ん張り切れず、押し出しと左中間を破る走者一掃の適時二塁打で4点を失い、無失点ピッチングとはならなかった。しかし、ピンチらしいピンチはこの回だけ。室木は、8回100球を超える熱投でお役御免。勝利に大きく貢献した。
また、この試合では新戦力が躍動。9回、無死2塁のチャンスで代打・大石智貴(経1)。三塁線を破る適時二塁打を放ち、レギュラー争いに向けて存在感を示した。その裏に、渡邊勇大(キャ2)が登板。三者凡退で試合を締め、投手陣に割って入る活躍を見せた。
既存の選手たちとニューフェイス両方が活躍したこの試合。改めて法大の層の厚さが垣間見えた。このあと控える厳しい戦いでは、レギュラーのみで戦い抜くのは困難。必ずや控え選手のバックアップが必要なときが来る。まずは、再来週の立大戦を勝ち抜くために、お互いに切磋琢磨してほしい。(橋爪優典)
監督、選手コメント
本間隆洋 監督
ー今日の試合を振り返って
昨日に引き続き、良い形でゲームを終えることができましたので、まずは勝ち点1を取れたことにホッとしています。
ー今日は下級生を多く起用しましたね
昨日あのような形で勝って、今日は少し余裕ができましたので、序盤で経験を積ませたいという、ただそれだけです。
ーこの試合での下級生の活躍を踏まえて、これから先レギュラー争いも熾烈になってきそうですが
どこかに競争原理を働かせないと人間伸びませんので。特に3、4年は長くレギュラーをやっている選手が多いのでそこに少し刺激を与えるという意味で下級生にも頑張ってほしいですし、頑張った分はこちらも起用してあげたいと思っています。そういう意味で藤江、大石、石橋、渡邊と活躍してくれたのは良かったです。
ー不調だという室木選手の投球はいかがでしたか
本人とも会話をして、随分調子は上がってきたと話は聞いていました。かなり調子を落とした、室木の底の部分を日頃見ていたので、それと比べるとかなり調子を上げてきてくれて安心しています。
ー空き週をはさんでの次戦となりますが、空き週でやりたいことはありますか
まだ本当の強さというのは身についていないと思います。どれだけディフェンス面での甘い部分をなくせるかですが、まだまだ日々の練習の詰め方というのは甘いと思っています。まさに関東大会の試合が良い例で、ここぞという守りの場面でミスをしてしまう脆さ、そういう部分ですね。どうしても授業が始まって練習量は落ちてしまうと思うのですが、徹底的に詰めてやっていきたいです。
ー次の立教戦に向けて
末次、室木の調子が上がってきて、そこに続くピッチャーも駒が揃ってきつつあります。得意のバッティングに磨きをかけ、ピッチャーがしっかりと抑えてくれる。その上で2連勝したいです。
室木大(2季連続の最優秀防御率へ)
ー今季初登板でしたが
6回の失点がもったいないし、悔いが残ってます。
ー6回に失点した原因は
エラーで悪いリズムになってしまって、インコースで力勝負に行ったんですけど、甘く入っちゃいました。もっと外を使った冷静なピッチングをしないといけなかったなと思います。
ー最優秀投手となった昨秋と比べて調子は
関東大会は肘をけがして投げられなかったんで、この春はその分活躍しなきゃいけないという気持ちになってます。感覚は違ったものがありますが、春も最優秀投手を目指して頑張ります。
ー冬の間に重点的に取り組んだことは
コントロールですね。
ー次の登板に向けて
完封したいです。
藤江廣祐(公式戦初マスクを被る)
ーこの試合を振り返って
コールドで終わらせたかったですね。終わらせられる流れのなかで試合が進んでいたので。配球ミスで捉えられたところもあったので悔しいです。
ーリーグ戦初出場となりましたが
緊張したままやっていましたが、それは悪い緊張ではなくて、体は動けていたので良かったです。
ーキャッチャーとしてのリード面はいかがですか
まだまだ勉強不足ですね。前半は良かったですが、打順が3巡目とかになってきても同じ配球のままだったので、そこを狙われたりはしてました。
ー初回にタイムリーも放ちましたが
あれはほぼエラーでしたね(笑)。結果オーライです。
ー今年の目標は
出場機会を増やしてチームに貢献できるようにしたいです。
ーキャッチャーのポジションには栗田選手などもいますが、レギュラー争いという面ではいかがですか
もちろんレギュラーを狙っていきたいと思っています。
ー栗田選手と比べて、ご自身のアピールポイントは
送球くらいしか思い当たらないです(笑)。それも怪しいですけど。
ー次の試合に向けて
出場する機会があれば自分の持ち味を出して結果を出したいと思います。
渡邊勇大(最終回を打者3人で斬る)
ーリーグ戦初登板のお気持ちは
登板する前は初めてだったので緊張しましたが、投げてみて初球ストライクから入れたのでホッとしていけた感じがします。
ー登板前に監督や永田主将などからどのような声掛けをいただいたのですか
特には受けてないです。準備していたら登板した感じです。
ーストレートが走っていましたね
フォームがゆったりしているんですが、そこから(ボールが)ビッてくるので、そこが持ち味だと思います。手元で伸びるボールが持ち味です。
ー変化球もスライダーが良かったですね
そうですね。
ーオフの期間はどのような調整をされたんですか
最上級生が引退してベンチの枠が空くじゃないですか。なので絶対メンバーに入りたいと思いながらトレーニングをしました。
ーその期間には同じ出身校で同じポジションの硬式野球部の藤森祐太朗選手(法3)などともお話しされましたか
年末の高校あいさつの際に色んなことを話しました。
ー最後にリーグ戦での目標を教えてください
出る機会があったらちゃんと抑えて、優勝に導けるような流れを作っていきたいです。
大石智貴(公式戦初打席でタイムリー二塁打)
ー今日の試合を振り返って
勝ててよかったです。
ー今日は代打での出場でしたが
大学に入って初めての打席で、思いっきり振るだけだったので打ててよかったです。
ー公式戦初出場でした
自分のプレーをしてやろうと思っていたので、あまり緊張せずに打てました。
ー自分の持ち味は
自分は守備の方が得意だと思っているので、その中でバッティングで打ててよかったです。
ー静岡高校の先輩である小野選手から入学時になにか声をかけられましたか
「お前ならやっていけるよ」と言われたので、頑張っています。
ー大学の雰囲気はいかがですか
自由な校風なので、これからが楽しみです。
ー法大準硬式野球部の雰囲気の方は
自分たちものびのびやれているので、いい環境にきたなと思います。
ー入学されてからどのような練習をされてきましたか
自分は高校を卒業してからバッティングに力を入れてきたので、守備だけではなくバッティングでも結果を出せてよかったです。
ー最後に次回の出場に向けて一言
また結果を出して、レギュラー定着を目指していきたいです。
フォトギャラリー
- 公式戦初打席で適時二塁打を放つ大石
- 昨秋のような活躍が期待される(室木)
- 公式戦初マスクを被った藤江
- 藤口はこの2試合で6安打の活躍
- 粘り強い打撃で4安打を放った中村
- 機動力を生かした攻撃で相手を翻弄した(写真は萩原)
- 最終回に登板した渡邊はポテンシャルの高さを感じさせる投球を披露
- 試合を締めくくった渡邊(写真奥)と藤江の2年生バッテリー